28坪の間取りは狭い?平屋・2階建ての施工事例で見る広さを感じさせる工夫

延床面積28坪で間取りを考えると、「部屋数はいくつ取れるのか」「平屋と2階建てでどう変わるのか」「28坪は狭いのではないか」など、気になることが次々に出てくるのではないでしょうか。
28坪の家の暮らしやすさは、階段の有無や収納の作り方など、間取りの工夫しだいで大きく変わります。
たとえば同じ28坪でも、平屋はLDKを広く取りやすく、2階建ては階段の分LDKや部屋が少しだけ小さくなります。
そもそも茨城では、首都圏より同じ予算でも広めの土地を求めやすく、あえて住まいを28坪前後にコンパクトにして、浮いた予算や敷地を庭・ウッドデッキ・ガレージといった外まわりに回す、という選び方も実現しやすいエリアです。
このコラムでは、クレアカーサ茨城が実際に建てた延床面積27〜30坪台の平屋・2階建ての間取り図をもとに、2〜4LDKごとの広さの目安や狭さを感じさせない工夫、収納の考え方を紹介します。
このコラムで分かること
- 「延床面積28坪は狭いのでは」と感じるかもしれませんが、住み心地は坪数の大きさだけで決まるわけではありません。平屋か2階建てか、収納をどこに置くかといった間取りの工夫しだいで、暮らしやすさは大きく変わります。平屋はリビングを広く取りやすく、2階建ては階段の分、リビングや部屋が少しだけ小さくなりやすい、という違いがあります。
- 28坪でリビングや寝室がどれくらいの広さになるかは、あらかじめ見当をつけられます。お風呂やトイレのように広さがほぼ決まっている場所を先に考えれば、残りをリビングや部屋、収納にどう配れるかが見えてきます。この記事では2〜4LDKごとの目安を紹介します。
- 収納は「パントリーやシューズクロークを作ったかどうか」だけでなく、「持ち物がきちんと収まって、住まいをすっきり保てる場所にあるか」が大切です。大きな収納が1つあるより、小さくてもリビングのそばや壁のくぼみに収納がある方が、片づけやすいこともあります。
- 吹き抜けや勾配天井、折り上げ天井などは、床面積を増やさずに部屋を広く感じさせてくれる工夫です。ただし、部屋数や必要な土地の広さとの兼ね合いもあるので、どれを取り入れるかは暮らし方に合わせて選ぶのがおすすめです。
- トイレを2つにしたい、4部屋ほしいといった希望は、28坪だと少し優先順位を考える必要があります。ゆとりを持って取り入れたい場合は、30坪前後から考えると無理がありません。
目次
延床面積28坪はどれくらいの広さか

延床面積28坪は約92㎡で、畳に置き換えるとおよそ57畳分の広さです。
ここからお風呂や洗面、トイレ、玄関といった生活に欠かせない場所を除いても、2〜4LDKと収納を作る余裕が残ります。
お風呂・洗面・トイレは規格でサイズがほぼ決まっているので、まず広さの決まっている場所を先に考え、残りをLDKと部屋、収納へ振り分けると、間取りの全体像が見えてきます。
家族構成別の広さと部屋数の目安
延床面積28坪でどんな間取りが組めるかは、家族の人数と必要な部屋数によって変わります。
2LDKなら夫婦や単身の住まいとしてLDKを18畳以上とゆったり取りやすく、3LDKは3〜4人家族の標準的な形、4LDKは部屋数を優先して収納を絞る形になります。
広さがほぼ決まっている水回りを先に考えて残りを配ると、目安は次のとおりです。
|
プラン |
想定の家族人数 |
LDKの目安 |
部屋の目安 |
確保しやすい収納・付帯 |
|---|---|---|---|---|
|
2LDK |
夫婦・単身(1〜2人)/セカンドハウス |
18〜20畳前後 |
主寝室6〜8畳+1室6畳前後 |
WIC・パントリー・書斎コーナーまで、ゆとりを持って配置しやすい |
|
3LDK |
3〜4人家族 |
16〜18畳前後 |
主寝室6畳+子ども部屋2室(各4.5〜5畳前後) |
WIC・SIC・ランドリーなどから、よく使うものを選んで配置 |
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4LDK |
4〜5人家族 |
14〜16畳前後 |
主寝室6畳+3室(各4.5畳前後) |
部屋を優先し、収納は小屋裏・ニッチ・階段下などで補う |
※上の目安は、延床面積28坪から壁・柱・廊下分を除いた、実際に使える広さ(おおよそ48〜50畳分)を配ったものです。実際の畳数は、プランや設計士との相談によって変わります。
※本記事で示す畳数は、畳1枚あたり約1.62㎡として計算したおおよその目安です。実際の広さは、プランや設計によって変わります。
表を見ると分かるように、同じ延床面積28坪でも、部屋数を増やすほどLDKと一部屋あたりの広さは小さくなります。
必要な部屋数を先に決めて、その上でLDKと収納にどれだけ回せるかをシミュレーションしてみましょう。
クレアカーサ茨城の注文住宅でも、家族構成とライフスタイルを伺ってから、広さの配分を一緒に組み立てています。
平屋と2階建てで変わる広さの取り方
同じ延床面積28坪でも、平屋の方がLDKを広く取りやすく、2階建ては平屋よりLDKや部屋が2畳前後小さくなりやすい傾向があります。
2階建ては階段が1階と2階の両方で床を使い、総2階(1階と2階が同じ大きさの形)なら2階のホールも必要になるためです。
階段やホールに使う広さが増える分、部屋やLDKに回せる面積は少し減ります。
とはいえ、2階建てが不利というわけではありません。
土地の広さが限られる場合は、建物を上に伸ばして1階部分を小さく抑えられる2階建てが有力な選択肢となります。
1階が狭くなりがちな分は、吹き抜けや勾配天井で上への広がりを足す設計がよく使われます。
ただし、注意点として、吹き抜けは床がない空間なので、延床面積には数えません。
そのため、延床面積28坪を保ったまま吹き抜けを設けると、床がない分をどこかの階で補うことになり、その結果として建築面積(1階の広さ)が増えます。
1階と2階が同じ大きさの家でイメージすると、次のようになります。
- 吹き抜けなし:1階14坪+2階14坪=延床面積28坪/建築面積(1階の広さ)14坪
- 4畳の吹き抜けあり(延床28坪を保つ):1階15坪+2階13坪=延床28坪/建築面積(1階の広さ)15坪
つまり吹き抜けは「広さそのものを増やす」のではなく、「開放感をプラスする」間取りです。
吹き抜けを作りつつ、延床面積を保つなら1階が広がって、必要な土地の広さにもかかわってきます。
逆に1階を広げたくない場合は、その分部屋がやや小さくなります。
どちらを選ぶかは、土地の条件と暮らし方に合わせて決めましょう。
クレアカーサ茨城でも、吹き抜けを希望される際は、広さと土地のバランスを間取り図で確かめながら提案しています。
茨城だからできる「あえてコンパクト」という建て方
坪数を抑える=必ず我慢や妥協をしなければならない、というわけではありません。
茨城は、首都圏と同じくらいの予算でも広めの土地を求めやすいエリアで、建物を28坪前後にコンパクトにまとめた分、庭やウッドデッキ、ガレージといった外まわりに予算と敷地を回しやすくなります。
延床面積を増やして建築費を上げるより、家の中は必要十分な広さにとどめて、外まわりの暮らしを充実させる、という選択肢も現実的です。
たとえば「リビングと一続きのタイルデッキで屋外リビングを作る」「車やアウトドア用品を置くガレージを設ける」「お子さまやペットが遊べる庭を確保する」といった外まわりは、敷地に余裕のある茨城で建物をコンパクトにする方が取り入れやすくなります。
クレアカーサ茨城は、敷地選びから外構まで、家の内側(ウチ)・外まわり(ソト)・庭(ニワ)を一体で計画する設計を得意としています。
なお、茨城県内の土地価格の相場やエリアごとの傾向は、以下のコラムで詳しく紹介しています。土地からご検討の方は、あわせてごらんください。
28坪前後で建てた平屋の間取り図実例

この章では、クレアカーサ茨城が実際に建てた27〜30坪台の平屋の間取りを紹介します。
2LDKからトイレ2つを備えた3LDKまで、延床面積28坪前後でどんな家が建てられるかを、間取り図とあわせて確認できますので参考にしてください。
29.8坪・3LDK|ガレージ収納とホテルライクを両立した平屋
延床面積29.8坪の平屋に、3LDKとウォークスルーのシューズクローク、納戸、車2台分のガレージまで収めたプランです。
ガレージは車を置くだけでなく、アウトドア用品や季節ものをしまう大きな収納としても使え、家の中の収納にゆとりを持たせながら持ち物をまとめられます。
29.89坪・3LDK|勾配天井の吹き抜けで開放感を出した平屋
延床面積29.89坪で、3LDKにファミリー用のウォークインクローゼットとシューズクロークを備えた平屋です。
リビングの上に勾配天井の吹き抜けを設けて、床面積を増やさずに上への開放感を出しています。
平屋は2階がない分屋根の形をそのまま室内に生かせるため、勾配天井と相性がよく、コンパクトでも間延びしない空間になります。
洗濯家事が楽になる、ランドリースペースも確保した実例です。
27.55坪・2LDK|中庭を囲むコの字型の平屋
延床面積27.55坪というコンパクトな平屋ながら、建物をコの字型に配して、中央に中庭を取り込んだ2LDKです。
コの字の各部屋から中庭へ視線が抜けるので、坪数以上の広がりを感じられます。
勾配天井も組み合わせて、限られた広さでも明るく開放的な住まいを演出しています。
夫婦2人での暮らしやセカンドハウスなど、部屋数より暮らしの心地よさを大切にしたい方におすすめの間取りです。
30.51坪|トイレ2つを備えた片流れ屋根のL字型平屋
延床面積30.51坪の平屋で、トイレを2つ設けた3LDKです。
リビング横の小上がりスペースや寝室のウォークインクローゼット、ランドリールームに加え、来客用と家族用を分けられる2つ目のトイレまで収めています。
トイレを2つ設けると、約0.8畳分をどこかで確保する必要があるため、ゆとりのある間取りにするなら延床面積30坪前後からが現実的です。
28坪前後では、よく使う設備を優先して配置すると収まりやすくなります。
リビングの折り上げ天井で空間に変化をつけた点も、狭さを感じさせない工夫の1つです。
28坪前後で建てた2階建ての間取り図実例

続いて、延床面積27〜29坪台の2階建ての間取りを紹介します。
2階建ては階段の分共用の面積が増えますが、吹き抜けや小屋裏収納、ダウンフロアといった工夫で、コンパクトでも広がりのある住まいに仕上げています。
29.55坪・3LDK|総2階+吹き抜けで開放感を出した家
延床面積29.55坪の総2階に、3LDKと土間収納、書斎を兼ねたウォークインクローゼットを組み込んだ2階建てです。
- 1階
- 2階
リビングに吹き抜けを設けて、上下階のつながりと明るさを確保しています。
総2階は1階と2階の大きさをそろえるため、限られた延床でも各部屋を無駄なく取りやすくなります。
さきほどお伝えしたとおり、延床面積を保ったまま吹き抜けを入れると1階が広がりますが、土地に余裕がある場合はおすすめです。
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27.55坪・4LDK|小屋裏収納を生かしたコンパクトな4LDK
延床面積27.55坪で4LDKを実現した、狭い土地に対応した2階建てです。
- 1階
- 2階
- 小屋裏収納
部屋を4つ確保する分収納は絞られますが、小屋裏収納を設けて季節ものやストックの置き場を別に用意し、部屋を狭くしない工夫をしています。
玄関からパントリー、キッチンへ通り抜けられる動線も組み込み、限られた面積でも家事のしやすさを両立させました。
4人以上のご家族で部屋数を優先したい場合の参考になる間取りです。
29.05坪・2LDK|ダウンフロアで広く見せる2階建て
延床面積29.05坪で、2LDKにファミリー用と寝室のウォークインクローゼット、ウォークスルーのシューズクロークを備えた2階建てです。
- 1階
- 2階
リビングの床を一段下げるダウンフロアを取り入れて、天井までの高さに変化をつけ、実際の面積以上の広がりを感じさせています。
シューズクロークで玄関まわりの持ち物をまとめ、暮らす空間をすっきり保てる点もポイントです。
部屋数を抑えて一部屋ずつをゆったり使いたいご家族に向く、収納をしっかり考えた形になっています。
28坪でも狭さを感じない間取りの工夫

延床面積28坪で狭さを感じさせない家にするコツは、限られた面積をいかに有効に使った間取りにするかということです。
廊下を減らして部屋に面積を回すこと、天井の高さや視線の抜けで広く感じさせること、収納を持ち物に合わせて配置することの3つが、大きなポイントになります。
廊下を減らして居室とLDKに面積を回す
延床面積28坪前後のコンパクトな家でまず大切になるのが、廊下の取り方です。
玄関とLDKを直接つなぎ、LDKを中心に各部屋へ行き来できる間取りにすると、廊下の面積を最小限に抑えられます。
先の目安表でLDKを16〜18畳確保できたのも、廊下を短くして、その広さを暮らす空間に回しているためです。
クレアカーサ茨城の平屋の事例でも、水回りとLDKを近づけて動線をまとめ、廊下を短くする設計を採用した事例があります。
天井の高さと視線の抜けで体感の広さを補う
床面積を増やさなくても、空間を広く感じさせる工夫はいくつもあります。
代表的なのが、上や横への広がりを作って開放感を出す勾配天井・吹き抜け・折り上げ天井・ダウンフロアです。
ただし、天井や床の工夫は床面積そのものを増やすものではなく、広く感じさせる工夫です。
とくに吹き抜けは、延床面積28坪を保ったまま入れると、床がない分を別の階で補うことになり、1階が広がって、必要な土地の広さにもかかわってきます。
開放感を優先すると、部屋の広さや必要な土地に少し影響が出るため、暮らし方や希望の優先順位に合わせてバランスを取るのがおすすめです。
窓の取り方も、広く感じるかどうかを左右します。
壁の高い位置に窓を設けたり、外へ視線が抜ける方向に窓を配したりすると、実際の面積以上の広がりを感じられます。
スキップフロアやロフトで縦の空間を使う
床面積を増やさずに使える場所を増やしたいときにおすすめなのが、スキップフロアやロフトです。
スキップフロアは、床の高さを半階分ずらして中間の階を作る方法で、1つの空間を上下でゆるやかに分けて使えます。
リビングの一角を数段上げてお子さまの遊び場や書斎コーナーにしたり、その段差の下を収納にしたりと、同じ坪数でも使い道を増やせるのが魅力です。
床の高さに変化がつくと視線が上下に抜けるので、広がりも感じられます。
ロフトは、屋根に近い高さの空間を利用して、はしごや階段で上がる小さなスペースを作る方法です。
ロフトは天井高さを1.4m以下かつ面積を直下階の2分の1未満に抑えれば床面積には数えないため、限られた坪数でも、収納や趣味の場所、お子さまの遊び場などを足せます。
屋根の形をそのまま生かせる平屋とは、特に相性のよい間取りです。
収納は「量」より「持ち物に合った配置」で決める
延床面積28坪で暮らしやすさを大きく左右するのが、収納の考え方です。
パントリー、シューズクローク、寝室のウォークインクローゼット、ファミリークローゼットは、多くの方が最初から検討します。
ただし、本当に大切なのは、収納を設けた上で持ち物がすべて収まり、部屋をきれいに保てる場所に収納があるかどうかです。
1か所に大きな収納を作っても、使う場所と離れていれば、出し入れに手間がかかって、結局家が散らかってしまうという可能性もあります。
そこで、小さくてもリビングの一角にクローゼットを設ける、壁のくぼみを使ってニッチ収納を作る、階段下やスキップフロアの下を収納にするといった、「使う場所の近くに作る」考え方がおすすめです。
持ち物の種類や量は家庭によって大きく違うため、量の目安だけで決めず、何をどこにしまうかまで設計士に相談して計画すると、片づく住まいに近づきます。
アウトドアなど道具の多い趣味がある場合は、屋外物置やガレージ収納を活用すると、家の中の収納にゆとりが生まれます。
28坪の間取りでよくある質問

延床面積28坪の間取りを検討する際に、よく寄せられる質問をまとめました。
28坪の平屋は4人家族でも狭くないのか
4人家族なら3LDKが標準的で、延床面積28坪でもLDK16〜18畳と部屋3室を確保しやすく、日々の暮らしで不足を感じにくい広さです。
ただし部屋数を増やして4LDKにすると、一部屋あたりは4.5畳前後とコンパクトになります。
お子さまの人数や、成長したあとの使い方を見据えて、部屋数とLDKの広さのバランスを決めると、後悔の少ない間取りに近づきます。
28坪でトイレを2つ作れるのか
作れますが、トイレを2つ設けると約0.8畳分を別に確保する必要があるため、延床面積28坪前後では本当に必要な設備を優先して考えることになります。
来客の多さや家族の人数をふまえ、本当に2つ必要かを検討した上で、ゆとりを持たせるなら延床面積30坪前後からが現実的です。
28坪の間取りでLDKは何畳くらい取れるのか
水回りや収納の取り方によりますが、平屋の3LDKでおよそ16〜18畳、2階建ては階段の分、およそ14〜16畳が目安です。
吹き抜けや勾配天井を組み合わせると、同じ畳数でも広く感じられます。
実際の配分はプランや設計士との相談で決まるため、間取り図で確かめながら検討するのがおすすめです。
まとめ
延床面積28坪は、坪数だけを見ると小さく感じるかもしれませんが、間取りの工夫しだいで、家族が心地よく暮らせる住まいになります。
今回ご紹介した、コンパクトでもゆとりのある家にするための工夫を積み重ねることで、狭さを感じさせない住まいづくりを実現できますよ。
そして茨城では、建物をコンパクトにまとめた分、庭やデッキ、ガレージといった外まわりの暮らしを充実させやすいのも魅力です。
クレアカーサ茨城では、フルオーダーの注文住宅・セミオーダー住宅に対応し、ご家族の暮らし方に合わせた間取りをご提案しています。
「自分たちの場合は28坪でどんな家が建てられるのか」を具体的に知りたい方は、実際の間取り図を見ながらご相談いただけます。
まずはモデルハウスで実物を見たいという方や、間取りについてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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