平屋に必要な土地の広さは?坪数別の目安と間取り事例を紹介

平屋を建てるためには、同じ延床面積の2階建てより広い土地が必要になります。
しかし、実際に必要な土地の広さは、延床面積や建ぺい率、土地の形状などさまざまな要素で変わるため、分かりづらいと感じる方も少なくありません。
そこで今回のコラムでは、平屋に必要な土地の広さを決める要素や考え方、延床面積の坪数別の目安を解説します。
ご自身にマッチする平屋を建てるために、どれくらいの広さの土地が必要なのか判断するための情報を分かりやすくまとめました。
このコラムで分かること
- 建築面積30坪の平屋を建ぺい率60%の土地に建てる場合、建物だけで敷地面積は50坪です。
- この場合、50坪は建物を建てられる下限であり、駐車場や庭のスペースは別に確保する必要があります。
- 外壁後退などの法規制や土地の形状なども、必要な土地の広さに影響します。
目次
平屋に必要な土地の広さに影響する要素

平屋に必要な土地の広さは、建てる家の大きさと土地の条件など複数の要素によって決まります。
同じ延床面積の平屋でも、土地によって必要な敷地面積が変わるということです。
土地を探し始める前に、必要な敷地面積に影響する次の4つの要素を確認しておきましょう。
- ・間取りと延床面積
- ・建ぺい率
- ・土地の形状
- ・庭や駐車場の広さ
間取りと延床面積
平屋の間取りと延床面積は、必要な土地の広さに大きな影響を与える要素です。
例えば、夫婦2人で20坪前後の平屋を建てる場合と、4人家族で30坪前後の延床面積を確保する場合では、必要な土地の広さも大きく変わります。
間取りの希望を整理しないまま土地を探すと、購入後に建てたい平屋が入らない事態も考えられます。
具体的な考え方は後述しますので、ここでは間取りと延床面積によって必要な土地の広さが変わるということを覚えておいてください。
建ぺい率
土地ごとに定められた建ぺい率も、必要な敷地面積を左右する要素です。
建ぺい率とは敷地面積に対する建築面積(建物を真上から見たときの水平投影面積)の割合で、その土地に建てられる平屋の大きさに影響します。
建ぺい率は用途地域ごとに30%から80%の範囲で指定されていて、必要な敷地面積は、次の式で算出できます。
必要な敷地面積 = 建築面積 ÷ 建ぺい率
建築面積30坪の平屋であれば、建ぺい率60%の土地で50坪、50%の土地では60坪が必要になる計算です。
延床面積の坪数別の目安は、後述する一覧表で確認してください。
建ぺい率の計算で注意したいのが、建築面積と延床面積は同じにならないケースもあるという点です。
外壁から1mを超えて突き出した軒は、先端から1mを除いた部分が建築面積に算入されます。
延床面積をそのまま計算式に当てはめると、実際に建てられる家が想定より小さくなる可能性があるのです。
目安として、延床面積に1割程度を上乗せした数値を建築面積として計算しておくと、余裕を持った土地選びをしやすくなります。
また、土地に建てられる家の大きさに影響する制限は、建ぺい率以外に容積率もありますが、平屋では制限にかかるケースはほとんどありません。
平屋は延床面積と建築面積がほぼ同じで、容積率に達する前に建ぺい率の上限を迎えることが多いためです。
土地の形状
同じ面積の土地でも、形状によって建てられる平屋の大きさが変わることもあります。
例えば、間口が狭く奥行きのある土地や旗竿地では、建ぺい率に余裕があっても希望の間取りが入らないケースが多いです。
また、民法では隣地境界線から50cm以上離して建てることが原則となっているため、形状によっては土地の広さを使いきれない可能性もあります。
第一種低層住居専用地域のように、外壁を敷地境界線から1mまたは1.5m離す「外壁後退」が定められている場合は、さらに広い土地が必要になるケースもあります。
土地の面積だけで判断せず、形状と法規制を含めて建てられる平屋の大きさを確認しましょう。
庭や駐車場の広さ
平屋の延床面積だけでなく、庭や駐車場をどれくらい確保するかによっても、必要な土地の広さが変わります。
建ぺい率から算出した敷地面積は、あくまで平屋の建築面積を確保するための下限にすぎません。
車を複数台停められる駐車場や、ガーデニングなどを楽しめる広い庭をつくりたい場合は、さらに広い土地が必要になることもあります。
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台数・停め方 |
必要な面積の目安 |
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1台 |
約4.5坪(15㎡) |
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2台(横並び) |
約9坪(30㎡) |
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2台(縦列) |
約10坪(33㎡) |
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3台(横並び) |
約13.5坪(45㎡) |
※普通乗用車を想定した数値です
横並びは間口の広さが求められ、縦列にすると車を出し入れする通路部分の面積が加わります。
例えば、通勤や買い物に車を使う世帯が多い茨城県では、2台以上の駐車スペースを確保するケースが一般的です。
庭に必要な面積は、どのように使いたいかで変わります。
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庭の使い方 |
必要な面積の目安 |
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洗濯物を干す・植栽を楽しむ |
約3坪(10㎡) |
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子どもの遊び場・バーベキュー |
約5坪(17㎡) |
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家庭菜園・ガーデニング |
約8坪(26㎡)以上 |
候補の土地が見つかったら、建築面積を引いた残りのスペースで希望する駐車場と庭を確保できるか確認してください。
【坪数別】平屋の間取り事例と必要な土地の広さ
延床面積の坪数ごとに、実現できる間取りと必要な土地の広さを見ていきましょう。
ご自身が建てたい平屋の規模に近い坪数から確認してみてください。
事例で紹介する敷地面積は、庭や駐車場を含めた実際の広さです。
建ぺい率から算出した数値とは異なるため、あくまで参考としてご活用ください。
延床面積20坪の平屋に必要な土地の広さ


- ・延床面積: 72.52m² (21.93坪)
- ・敷地面積: 369.66m² (111.82坪)
延床面積21.93坪、2LDKで、夫婦2人やお子さま1人のご家族に向いている平屋の間取り事例です。
LDKを中心に各部屋を配置し、延床面積をコンパクトに抑えつつ、効率的な動線も実現しています。
延床面積20坪の平屋を建てる場合、建ぺい率ごとに必要な敷地面積を表でチェックしましょう。
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建ぺい率 |
必要な敷地面積の目安 |
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40% |
50坪(165㎡) |
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50% |
40坪(132㎡) |
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60% |
約33坪(110㎡) |
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70% |
約28.5坪(94㎡) |
※延床面積20坪と建築面積が同じとして算出した数値です。玄関ポーチや軒の分を考慮すると、実際にはもう少し広い敷地が必要になる可能性があります。
建ぺい率が40%と70%の土地では、必要な敷地面積に20坪以上の差が生まれます。
また、建ぺい率70%の場合は必要な敷地面積は約28.5坪とコンパクトですが、延床面積を差し引いた残りの広さは約8.5坪で、駐車場や庭が狭くなる可能性が高いです。
先ほどご紹介した事例の敷地面積は111.82坪あり、ゆとりのある駐車場や庭を確保しやすい広さです。
延床面積30坪の平屋に必要な土地の広さ


- ・延床面積: 98.81m² (29.89坪)
- ・敷地面積: 264.78m² (80.09坪)
延床面積30坪弱で3LDKの部屋数を確保した、4人家族にも対応できる平屋の間取り事例です。
玄関ホールを中心とした動線で廊下を極力減らし、広いランドリースペースも確保しています。
延床面積30坪の平屋を建てる場合、建ぺい率ごとに必要な敷地面積は次の通りです。
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建ぺい率 |
必要な敷地面積の目安 |
|
40% |
75坪(248㎡) |
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50% |
60坪(198㎡) |
|
60% |
50坪(165㎡) |
|
70% |
約43坪(142㎡) |
※延床面積30坪と建築面積が同じとして算出した数値です。玄関ポーチや軒の分を考慮すると、実際にはもう少し広い敷地が必要になる可能性があります。
建ぺい率50%の土地で30坪の平屋を建てるには、60坪以上の敷地が必要になります。
先ほどご紹介した事例の敷地面積は80.09坪あり、建物のほかに駐車場と庭のスペースも確保しやすい広さです。
延床面積40坪の平屋に必要な土地の広さ


- ・延床面積: 134.15m² (40.58坪)
- ・敷地面積: 696.42m² (210.66坪)
延床面積40.58坪で、2つの和室と3つの洋室を設けた5LDKの平屋の間取り事例です。
40坪の延床面積があると、部屋数を確保してより幅広い家族構成やライフスタイルに対応しやすくなります。
延床面積40坪の平屋を建てる場合、建ぺい率ごとに必要な敷地面積は次の通りです。
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建ぺい率 |
必要な敷地面積の目安 |
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40% |
100坪(331㎡) |
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50% |
80坪(264㎡) |
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60% |
約67坪(220㎡) |
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70% |
約57坪(189㎡) |
※延床面積40坪と建築面積が同じとして算出した数値です。玄関ポーチや軒の分を考慮すると、実際にはもう少し広い敷地が必要になる可能性があります。
延床面積40坪の平屋を建てるためには、建ぺい率60%の土地でも67坪程度の敷地面積が必要です。
さらに、建ぺい率40%の土地では、100坪とかなり広めの敷地面積が必要になります。
建ぺい率の低い土地で40坪の平屋を検討する場合は、土地の予算配分から見直す必要も出てきます。
平屋の土地の広さに関してよくある質問

最後に、平屋を建てる土地の広さについて考える際によくある質問にお答えします。
Q.角地なら平屋を建てやすくなりますか?
一定の条件を満たすと建てやすくなる可能性があります
角地緩和が適用される土地では、指定された建ぺい率に10%が加算されるため、敷地面積のハードルが下がり平屋を建てやすくなる可能性があります。
例えば、建ぺい率60%の土地が70%になれば、建築面積30坪の平屋に必要な敷地は50坪から約43坪まで下がる計算です。
ただし適用条件は自治体ごとに異なり、道路の幅員や角度、敷地の形状などの要件を満たす必要があります。
候補の土地が角地緩和の対象になるかどうかは、事前に確認しておきましょう。
Q.広い土地に平屋を建てるデメリットはありますか?
土地の価格や外構費用、維持の手間が増えるのがデメリットです
必要以上に広い土地を購入すると、取得費用や外構費用、毎年の税負担が増えるなどのデメリットが生まれます。
建物に使わない部分が広ければ、庭の手入れや除草の負担も継続的に発生します。
外構工事の費用が想定を超えるケースもあるため、広い土地を検討する際は、早い段階で総額予算を確認しましょう。
まとめ
平屋に必要な土地の広さは、建てたい家の延床面積と土地ごとの建ぺい率、庭や駐車場のスペースなどによって変わります。
同じ延床面積の平屋でも、必要な敷地面積は人によって変わるため、適切な広さの土地を見極めましょう。
茨城県は比較的広い土地を確保しやすく、平屋との相性に優れたエリアといえます。
クレアカーサでは、お客様のご要望をお聞きしながら、土地探しから平屋の設計までトータルでサポートしています。
どれくらいの広さの土地が必要か判断に迷われている方も、まずはお気軽にご相談ください。
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