【施工事例付き】リビングに大きな窓を付けて後悔する理由とは|よくある失敗と解決策を紹介
リビングの大きな窓は、開放感や採光の面で人気ですが、実際に暮らし始めてから不便さや不安を感じるケースも少なくありません。
とくに掃除や断熱、防犯・防災といった現実的な悩みは、事前の対策次第で大きく差が出ます。
そこで当記事では、リビングに大きな窓を取り入れる際の後悔ポイントと、その回避策について詳しく解説します。
さらに、メリットやおすすめの窓タイプ、施工事例も紹介しますので、理想と暮らしやすさを両立させた住まいづくりの参考にしてください。
● リビングに大きな窓のある家の後悔するポイントと、解決策をわかりやすく解説いたします。
● リビングに大きな窓を取り付ける際のメリットと、施工事例も紹介するので、家づくりの参考にしてください。
● クレアカーサは、茨城県で「敷地の条件・予算の条件・家族の条件」全てを実現できる快適&省エネな家づくりを行っています。
施工事例
目次
リビングに大きな窓を付けて後悔した8つの理由
大きな窓は明るくて開放的な印象を与える一方で、住んでから「失敗した」と感じる声も少なくありません。
見た目の美しさや華やかさだけで判断すると、住み心地の悪さに悩まされることもあります。
ここでは、実際に後悔しやすい8つの理由について具体的に解説します。
夏は暑くて冬は寒い
断熱性能の低い大きな窓は、室内の温度管理を難しくするため、見た目だけでなく性能の重視が大切です。
リビングの大きな窓は日差しをたっぷり取り込む一方で、断熱性が低いと快適な室温を維持するのが困難になります。
とくに単板ガラスのような窓は、夏場の強い日差しで室温が急上昇し、冷房効率が悪くなりがちです。
冬場は、窓から伝わる冷気で足元が寒くなり、暖房の効きも悪化するため、一年を通して光熱費がかさむ原因になると言えます。
外からの視線が気になる
リビングに大きな窓を設けると、外からの視線が気になり落ち着かないと感じる場合があります。
窓が大きければ大きいほど室内が見えやすくなり、プライバシーの確保が難しくなるのが後悔する理由のひとつです。
さらに、リビングの窓が道路や隣家に面している場合は、常に誰かに見られているような感覚に陥ることもあります。
そのため、一日中カーテンを閉めっぱなしで生活することになり、せっかくの開放感が台無しになるケースも考えられます。
防音性が下がる
大きな窓は、住まいの防音性を低下させ、後悔につながるケースも少なくありません。
ガラスは一般的な壁材よりも外部の喧騒を通しやすく、窓が大きくなるほど、車の走行音や近隣の話し声が室内に響きやすくなります。
さらに、室内からの音漏れにも注意が必要です。
リビングでの会話やテレビのボリュームがご近所に伝わりやすくなるため、気を遣う場面が増えてしまいます。
静かな空間で過ごしたい場合や物音に敏感な方は、大きな窓の位置やガラスの種類に注意することが大切です。
家具が日焼けする
窓の面積が広いほど、室内に入り込む紫外線の量も多くなるため、家具や床の日焼けリスクが高まります。
紫外線は木材や布、革などの素材に影響を与え、長時間浴びることで色褪せ、劣化が進みます。
とくに天然木を使った家具や床材は日焼けをしやすいため、設置位置の工夫やUVカットガラスやカーテンの活用が効果的です。
設置する家具が制限される
リビングに大きな窓を設けると、使える壁面が減り、家具の配置が制限されて後悔につながる場合があります。
テレビボードや収納棚を置きたい場所に窓があると思うように配置できず、無理なレイアウトは動線を悪くしがちです。
理想のインテリアを諦めることにもなり、住み始めてから不便さを感じるケースも少なくありません。
窓掃除の負担が想像以上に大きい
リビングの大きな窓は掃除の手間がかかり、想像よりもきれいな状態を保ちにくくなります。
窓の面積に比例して掃除範囲も広がり、時間と労力がかかるうえ、高い場所は脚立を使う危険も伴うので注意が必要です。
また、リビングの吹き抜けに大きな窓を設けた場合、位置によっては業者へ依頼が必要になるケースもあります。
掃除のしにくさによる体への負担のほか、メンテナンス費用も考慮した設計が後悔を防ぐポイントです。
防犯上の不安があり落ち着かない
窓が大きくなるほど、空き巣などの侵入経路になりやすく、防犯面の不安から後悔につながる場合があります。
空き巣の侵入手口として最も多いのは「無施錠」で、次いで「ガラス破り」が挙げられます。
とくに人が出入りできる大きさの掃き出し窓は、侵入のリスクが高まり、格好のターゲットになりかねません。
夜間や長期不在時に「狙われたらどうしよう」と不安を抱えながら暮らすのは、大きな精神的負担につながります。
安心して過ごすためには、防犯性の高い窓ガラスやシャッターの設置を視野に入れることが大切です。
台風や地震などの災害リスクが高くなる
窓ガラスは構造上、壁よりも強度が低く、災害時に破損しやすいため、リビングの大きな窓は防災面での後悔を招きやすくなります。
例えば台風の際には、強風による飛来物がガラスを割り、暴風雨が室内に吹き込む事態も想定しなくてはなりません。
また、大きな地震の揺れで窓が破損すれば、ご家族が大きなケガをするだけでなく、重要な避難経路を失うことにもつながります。
被害を最小限に抑えるため、強化ガラスや飛散防止フィルム、シャッター設置などの検討も大切です。
大きな窓のあるリビング|後悔を防ぐポイント
大きな窓のあるリビングは、設計次第で暮らしやすさも心地よさも大きく変わります。
光や開放感を取り入れながらも、快適に過ごせる空間を実現するために、押さえておきたい工夫やポイントを紹介します。
断熱性の高い窓にする
夏の暑さや冬の寒さで後悔しないために、窓の性能にもこだわりが必要です。
一般的な単板ガラスでは熱の出入りが激しく、夏は暑く冬は寒くなります。
特殊な金属膜で日差しや熱をカットする「Low-Eガラス」や、断熱性の高い「複層ガラス」を選ぶと、光熱費の節約にもつながり、一年中快適な暮らしが手に入ります。
庇で日差しを避ける
リビングに大きな窓を設けるなら、日差しの入り方にも配慮が必要です。
とくに夏場は、窓から差し込む強い日差しで室温が上がり、冷房効率が落ちる原因にもなります。
そこで効果的なのが、窓の上に庇(ひさし)を設ける工夫です。
古いイメージを持たれがちな庇ですが、素材や形状を選べば外観デザインのアクセントにもなり、実用性とおしゃれさを両立できます。
夏は高い日差しを遮り、冬の低い日差しはしっかり取り込めるため、季節を問わず快適な室内環境を保てます。
機能性の高いカーテンを付ける
大きな窓から差し込む日差しや外からの視線を調整するには、カーテンの機能性にも注目が必要です。
とくに南向きの窓では、遮熱やUVカット機能のあるカーテンを使うと、室温の上昇や家具の色あせを抑えられます。
また、遮光性や厚みのある生地を選べば、外からの視線もほどよく遮れて、安心してくつろげる空間づくりにつながります。
デザインだけでなく、暮らしやすさを支える性能面にも目を向けることが大切です。
植栽やフェンスで外からの視線を遮る
リビングの大きな窓は外から室内が見えやすいため、プライバシーを守る工夫が欠かせません。
とくに道路や隣家に面した窓は、視線が気になってカーテンを閉めっぱなしにしてしまうこともあります。
植栽やフェンスなど外構で視線を遮れば、室内の開放感を保ちながら、プライバシーも確保できます。
また、窓の前にシンボルツリーのような常緑樹を植えたり、目隠し効果のあるデザインのフェンスや格子を設置するのも有効です。
災害対策としてシャッターを設ける
大きな窓は見た目の開放感が魅力ですが、災害時には破損のリスクが高まるため、備えも重要です。
とくに台風や豪雨による飛来物、地震による強い揺れなどでガラスが割れると、室内の被害やケガにつながるおそれがあります。
破損やケガのリスクを抑えるため、窓の外側にシャッターを設けるのが効果的です。
外観に馴染むデザインや電動タイプもあり、防犯や遮光の面でも安心感が高まります。
掃除しやすい窓の配置にする
大きな窓を設けると、ガラス面積が広いぶん掃除の手間も増えるため、配置の工夫が欠かせません。
とくに手が届きにくい場所や外側の窓は、掃除が後回しになりやすく、汚れが目立ってしまいます。
日常的に掃除しやすい高さや動線上に設けることで、きれいな状態を保ちやすくなります。
大きな窓を美しく保つには、見た目だけでなく、使い続ける視点から考えた設計が大切です。
リビングを2階にする
リビングの大きな窓にこだわるなら、思い切って2階に設けるという選択肢もあります。
2階なら通行人や隣家の視線を気にせず、大きな窓からの開放感をそのまま活かせるのが魅力です。
また、周囲に遮るものがなければ、自然光もたっぷり取り込めて日中は照明いらずの明るい空間が実現します。
リビングに大きな窓を設置するメリット
後悔や注意点がある一方で、大きな窓にはデメリットを上回るさまざまなメリットもあります。
開放感や明るさ、心地よい風など得られるのは、大きな窓だからこその魅力です。
ここでは、リビングに大きな窓を取り入れることで得られる具体的な魅力を紹介します。
リビングが開放的になる
大きな窓を設置する最大のメリットは、視線の抜けが生まれ、リビング全体が広く感じられるようになる点です。
外の景色と室内のつながりができると、空間の境界があいまいになり、圧迫感のないゆったりとした印象になります。
さらに天井まである掃き出し窓や、壁いっぱいに広がるFIX(フィックス)窓などを採用すれば、より開放的な雰囲気の演出が可能です。
限られた広さでも、窓の設計次第で体感的なゆとりをつくることができます。
災害時の避難ルートが確保しやすくなる
リビングに大きな窓があれば、万一の災害時に避難経路として活用できます。
地震や台風などで玄関が使えなくなった場合でも、掃き出し窓や大開口の引き違い窓から屋外へ出られるため、安全な退避が可能です。
ただし、災害で窓が破損するリスクもあるため、強化ガラスやシャッターなどの対策を講じておくことが重要です。
日常の開放感だけでなく、非常時の安全面でも大きな役割を果たします。
大型家具の搬入・搬出が楽
リビングに大きな窓があれば、ソファやダイニングテーブルなどの大型家具を搬入・搬出しやすい点がメリットです。
住み始めてから家具を買い替える際、玄関や廊下を通れず窓からの搬入が必要になるケースは意外と多くあります。
十分な大きさの窓があれば、クレーン作業での吊り上げや吊り下げもスムーズにおこなえ、作業時間や費用の負担軽減にもつながります。
大きな窓は、引っ越しや家具の買い替え時に便利さを実感できるポイントです。
通気性がよくなる
リビングに大きな窓を設けると、風の通り道ができ、室内の空気が循環しやすくなります。
反対側や隣接する位置にも開口部を設ければ、風が抜けやすくなり、室温や湿度の調整にも効果的です。
とくに春や秋などの過ごしやすい季節は、自然の風を取り入れることで冷暖房に頼らず快適に過ごせます。
換気効率が高まれば、空気のよどみやにおいもこもりにくく、健康的な空間づくりにつながります。
眺望を楽しめるリビングになる
大きな窓は、外の景色を切り取る「絵画の額縁」のような役割を果たし、眺望を楽しめるリビングを実現します。
海や山、街並みなど、周囲の環境を活かした設計にすれば、日常の中で四季の移ろいや天候の変化を楽しむことが可能です。
室内にいながら自然や街の景色とつながれ、くつろぎや癒しの時間が増えます。
立地や方角を活かした窓の配置は、暮らしの質を高める大きな要素になります。
リビングに大きな窓のある家|おすすめ施工事例3選
ここからは、クレアカーサが実際に手掛けたリビングに大きな窓のある家を紹介します。
見た目と機能性を両立させた施工事例を3つまとめましたので、家づくりの参考にしてください。
①海沿いの暮らしを楽しめる吹き抜けリビングの家
1階間取り図
2階間取り図
リビングに大きな掃き出し窓と吹き抜けを設け、庭のウッドデッキへとフラットにつながる間取りが特徴です。
吹き抜け上部の高窓からも光が降り注ぐことで、縦横への圧倒的な開放感と、一日中明るい室内を実現しています。
窓の外に広がるウッドデッキは第二のリビングとして、休日のブランチなど、ご家族で過ごす時間を豊かに彩ります。
趣味のアイテムがインテリアに映えるデザイン性と、光あふれる心地よさを見事に両立させた住まいです。
施工事例:光そそぐ吹抜けリビングとアイランドキッチンのある家
②大きな窓がウッドデッキと庭をつなぐ平屋住宅
間取り図
LDKから和室までをL字型に囲む、広々としたウッドデッキと大きな窓が印象的な平屋住宅です。
深く設計された軒が夏の日差しを遮り、冬は暖かな光を取り込むため、一年を通して快適な室内環境を保ちます。
すべての窓から庭の緑とウッドデッキを眺められ、どこにいてもご家族の気配と自然を感じられるのが魅力です。
内外の境界を曖昧にする大きな窓が、日常にリゾートのような開放感とくつろぎの時間をもたらしてくれます。
③大きな窓がポーチとつながるアメリカンハウス
1階間取り図
2階間取り図
リビングからつながる広いカバードポーチと、白いラップサイディングが印象的なアメリカンスタイルの住宅です。
屋根に覆われたポーチは天候を気にせず使える半屋外のくつろぎスペースで、夜はライトアップが特別な時間を演出します。
リビングは開放感のある大きな窓を、そしてダイニングには縦長の窓を並べるなど、場所ごとに最適な窓を計画しました。
デザイン性と機能性を両立した多彩な窓の使い方が、ご家族の暮らしを豊かに彩り、日々に楽しみをもたらします。
リビングにおすすめ|大きな窓の種類
大きな窓といっても、種類によって特徴や使い勝手は異なります。
ここでは、リビングの用途や暮らし方に合わせて選びたい窓の種類と、それぞれのメリットを紹介します。
掃除が楽|FIX窓
FIX窓は、開閉できない固定式の窓で、別名「はめ殺し窓」とも呼ばれます。
外気や雨風の影響を受けにくく、汚れが付きにくいのが特徴です。
可動部分がないため、気密性や断熱性にも優れ、室温を安定させやすくなります。
高所や吹き抜けなど手が届きにくい場所にも設置でき、日差しや景色を取り込みながらメンテナンスの負担を減らせます。
開放感を保ちながら掃除の手間を抑えたい方におすすめです。
ウッドデッキと相性抜群|掃き出し窓
掃き出し窓は、床面までガラスになった大きな引き違い窓で、屋外への出入りがしやすいのが特徴です。
窓を開ければ、リビングとウッドデッキや庭を一体的に使えるため、開放感と外とのつながりを楽しめます。
光や風をたっぷり取り込みつつ、お子さまやペットが遊ぶ様子も見守りやすくなります。
バーベキューやガーデニングを楽しむ際にも便利で、外との距離を近く感じられる暮らしを望む方にぴったりの窓です。
通気性重視なら|滑り出し窓
滑り出し窓は、窓枠のレールに沿って外側へすべるように開くタイプの窓で、外開き窓とも呼ばれます。
開いたときにガラスが風を受け止める形になるため、効率よく室内に風を取り込めます。
縦すべり出し窓は左右からの風を、横すべり出し窓は上からの風を取り入れやすく、設置する向きや場所で使い分けが可能です。
通気性を高めたいリビングや、窓からの景色を楽しみながら換気したい場合におすすめです。
家具の選択肢が増える|腰高窓
腰高窓は、床からおよそ80cm〜100cmの位置に取り付けられる、腰の高さほどの窓です。
窓の下にスペースができるため、ソファや収納、デスクなどを配置しやすく、家具のレイアウトの自由度が高まります。
採光や風通しを確保しながらも、外からの視線を遮りやすいのもメリットです。
リビングの間取りやインテリア計画に合わせて、デザインやサイズを選べば、使い勝手の良い空間づくりにつながります。
千葉・茨城でリビングに大きな窓のある家づくりをお考えならクレアカーサへ相談を
注文住宅でリビングに大きな窓のある家をつくるなら、デメリットを回避して魅力と快適性を活かす必要があります。
快適に過ごせる家づくりは、経験と実績が豊富な工務店選びが欠かせません。
茨城や千葉で大きな窓のあるリビングの家づくりを検討されている方は、クレアカーサにご相談ください。
見た目はもちろん、快適性も重視した空間づくりを提案します。
クレアカーサが、「ウチ+ソト+ニワ」のトータルデザインをコンセプトに、理想のマイホームづくりをお手伝いいたします。
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