室内窓を設置するデメリット|後悔しやすいポイントとおしゃれな事例も紹介
室内窓はおしゃれな印象で人気がありますが、暮らし方によっては後悔につながるケースも少なくありません。
視線や音の問題、冷暖房効率など、設置場所や目的を考えずに取り入れると使いにくさを感じやすくなります。
そこで当記事では、後悔を避けるための工夫や室内窓の活かし方のポイントを、施工事例とともにわかりやすく解説します。
● 室内窓のある家のデメリットやおしゃれに活かす方法をわかりやすく解説いたします。
● 室内窓を活かした家づくりの施工事例も紹介するので、参考にしてください。
● クレアカーサは、茨城県で「敷地の条件・予算の条件・家族の条件」全てを実現できる快適&省エネな家づくりを行っています。
施工事例
目次
室内窓のデメリット|後悔を防ぐためのチェックポイント
おしゃれで開放感があると人気の室内窓ですが、設置後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースもあります。
とくに生活スタイルや間取りとの相性を見誤ると、不便さを感じる原因になるため注意が必要です。
この記事では、室内窓の代表的なデメリットと注意すべきポイントをわかりやすく解説します。
後悔せずに理想の住まいを叶えるための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
設置コストが割高
室内窓の設置は、一般的な壁よりもコストが割高です。
リフォームでは壁に穴を開ける工程に加え、下地の補強やクロスの貼り直し、窓まわりの仕上げ作業が発生するため、10万円〜30万円程度かかるケースもあります。
注文住宅でも割高になりやすい傾向がありますが、設計段階で取り入れればコスト調整がしやすくなります。
見た目はシンプルでも、施工には1日〜数日かかるケースもあるため、予算や工期にゆとりを持った計画が大切です。
希望の場所に設置できない可能性がある
室内窓は、壁の中に筋交いや電気配線が通っている部分は開口できないため、希望の場所に設置できないケースもあります。
また、柱や梁などの構造を支える部分にあたると、家の強度に影響するため、取り付けできません。
とくにリフォームでは、壁の中の状況を事前にすべて把握するのが難しく、安易なDIYはトラブルのもとです。
設置を検討する際は、構造と安全性をふまえて専門家に相談することが大切です。
冷暖房の効率が悪くなりがち
室内窓を設置すると、空間がつながるぶん、冷暖房の効きが悪くなりがちです。
とくにリビングと隣接する部屋に設けた場合、冷気や暖気が逃げやすく、空調効率が下がる原因になります。
ガラスは熱を通しやすく、断熱性が低い性質があるため、設置場所や仕様を慎重に選ぶことが後悔しないポイントです。
家具の配置に影響が出る
室内窓を設置すると、その部分に家具を置けなくなるため、レイアウトに制限が生じます。
とくに大型の収納や本棚などを置くと、窓をふさいでしまい採光や空間の抜け感が損なわれがちです。
また、壁面が限られるため、デスクやベッドの配置が難しくなるケースもあります。
インテリアのバランスを保つためにも、設置前に家具のサイズや配置計画をしっかり立てておくことが大切です。
ご家族のプライバシーを守りにくくなる
室内窓を設置すると、空間同士がゆるやかにつながる反面、個人のプライバシーが確保しにくくなります。
とくに寝室やお子さまの部屋など、ひとりで過ごす時間を大切にしたい空間では、隣接する部屋の話し声や生活音が伝わりやすくなるため注意が必要です。
完全な壁に比べて遮音性が低いため、リビングのテレビ音やキッチンでの物音が気になってしまうケースも少なくありません。
視線や音をやわらげたい場合は、設置場所やガラスの種類(型ガラス・すりガラスなど)を工夫し、用途に応じた配慮を取り入れることが大切です。
視線や音・においが気になる
室内窓を設置すると、空間がつながるぶん、視線や音、においも通りやすくなります。
とくに気をつけたいのが、話し声やキッチンのにおい、ドアの開け閉めや足音などの生活音が、想像以上に別の部屋へ伝わりやすい点です。
また、人の動きや気配が視界に入ると、「落ち着かない」「見られているようで集中できない」と感じることもあります。
こうしたストレスを減らすには、目線の高さをずらすほか、型ガラスの採用やカーテン・ロールスクリーンを後付けできる設計にしておくと安心です。
掃除の手間が増える
室内窓はガラス面が増えるぶん、ふだんの掃除に手間がかかります。
とくに枠まわりや桟(さん)部分はホコリがたまりやすく、こまめな拭き掃除が欠かせません。
キッチン近くに設置した場合は、油分を含んだ汚れがつきやすく、放置すると落としにくくなることもあります。
さらに、高い位置に設けると手が届かず掃除がしづらくなるケースもあるため、日常的なメンテナンスの負担も考慮しておくと安心です。
室内窓設置のメリット
室内窓には、採光や風通しを確保できるだけでなく、空間に広がりやデザイン性をプラスできます。
また、壁を完全にふさがずに視線や光を通せるため、閉塞感をやわらげながら家全体のつながりを生み出せる点も大きなメリットです。
ここでは、注文住宅で室内窓を取り入れることで得られる具体的なメリットを、機能性とデザイン性の両面から紹介します。
光と風が通りにくい場所も採光・通風が確保できる
室内窓は、光や風が通りにくい場所でも、明るく心地よい空間づくりに役立ちます。
リビングや階段まわりなど、日差しの入る空間に面した壁に設置すると、自然光を隣の部屋へやわらかく届けることが可能です。
さらに、開閉式タイプを選ぶと光や空気の通り道ができるので、湿気がこもりにくくなり、カビや結露予防にも効果が期待できます。
とくに北側の部屋や廊下など、暗くなりがちな場所におすすめです。
デザインや素材の自由度が高い
室内窓は雨風や外気の影響を受けにくいため、屋外に設置する窓と比較すると、使える素材やデザインの幅がぐっと広がります。
木製フレームや細身のスチールなど、屋外では腐食やさびが気になる繊細な素材を取り入れやすい点も、室内ならではの大きなメリットです。
「黒枠でモダン」「木目でナチュラル」「格子入りでレトロ」などの好みに合わせて、空間全体の印象を大きく変えられます。
さらに、ガラスも透明・すりガラス・アンティーク風など種類が豊富で、光の入り方や目隠しの度合いも細かく調整できます。
機能だけでなくデザイン性にもこだわりたい方にとって、室内窓は自由度の高いアイテムです。
室内に開放感が生まれる
室内窓を取り入れると、壁の向こうまで見通せるようになり、視界が広がって開放的な印象を与えます。
とくに小さな部屋や廊下、窓のない場所に設置すると、明るさや空間のつながりを確保できるため、狭さを感じにくくなる点が大きなメリットです。
空間を完全に仕切らずにつなげることで、閉塞感を減らしながらプライバシーにも配慮できます。
さらに、すりガラスや格子入りなど、抜け感と目隠しのバランスを工夫すると、開放感と落ち着きの両立が可能です。
ご家族とのコミュニケーションが取りやすくなる
室内窓は、部屋が壁で仕切られていても声や気配が伝わりやすくなり、ご家族とのつながりを感じやすくなります。
とくにキッチンとダイニング、リビングとワークスペースなど、空間をゆるやかに分けたい場面に室内窓があると便利です。
完全に扉で閉じてしまうと孤立しやすい場所でも、室内窓があることで会話が生まれるきっかけをつくれます。
「ひとりじゃない」という安心感が、ご家族との自然なコミュニケーションが生まれるメリットにつながります。
室内窓の後悔を防いでおしゃれに活かす方法
室内窓は、設置場所や使い方を誤ると「思ったよりうるさい」「視線が気になる」といった後悔につながることもあります。
しかし、あらかじめデメリットを理解し、設計や素材選びを工夫すれば、機能性とデザイン性のどちらも満たすアイテムとして活用可能です。
ここでは、室内窓の良さをしっかり活かすためのポイントを紹介します。
視線や音の影響がない場所に設置する
室内窓をおしゃれに取り入れるには、設置する位置を意識することが大切です。
とくに寝室やお子さまの部屋、書斎など、ひとりで落ち着きたい空間に、視線が合いやすい位置に設けると、「見られているようで落ち着かない」と感じる場合があります。
リビングやキッチンなど人の動きが多い空間とつなげる場合でも、視線が真正面にぶつからないよう、少しずらした位置に設置するだけで圧迫感が和らぎます。
高い位置に設ける、すりガラスや格子入りにして視線が気にならないデザインを取り入れる、などの工夫が、おしゃれと実用性を活かす室内窓のポイントです。
開閉タイプやガラスを工夫する
室内窓には、はめ込み式の「FIX(固定)タイプ」と、開け閉めができる「開閉タイプ」があります。
とくに、空気がこもりやすい場所に開閉タイプを取り入れると、風の通り道ができて空間が快適になるのでおすすめです。
また、ガラスの種類によっても室内の雰囲気や使い勝手が大きく変わります。
透明ガラスは抜け感を演出できますが、視線が気になる場合はすりガラスやチェッカーガラス、格子入りのガラスなどで目隠し効果をもたせると安心です。
用途や場所に合わせて、開閉機能やガラスの透け感を工夫することが、快適さとデザイン性の両立につながります。
窓枠の素材でインテリア性をアップさせる
室内窓はガラスだけでなく、窓枠の素材によっても印象が大きく変わります。
木製のフレームを選ぶとナチュラルな雰囲気になり、アイアン素材を使えば空間が引き締まったモダンな印象になります。
また、塗装の色や質感によっても見え方が異なるため、床材や建具との相性を意識して選ぶのがおすすめです。
設置場所の雰囲気や家全体のテイストに合わせて、枠のデザインにもこだわると、インテリアの完成度がぐっと高まります。
室内窓の取り付け前に確認すべき注意点
室内窓はおしゃれで便利な反面、設置場所や目的を誤ると使いにくさを感じる場合もあります。
後悔を防ぐため、事前にライフスタイルやご家族の過ごし方と照らし合わせながら、設置目的を明確にしておくことが大切です。
ここでは、取り付け前に押さえておきたい注意点を解説します。
見た目か機能性か「目的」を明確にする
室内窓を取り入れる際は、「なぜ設置したいのか」という目的を明確にしておくことが重要です。
たとえば、見た目やデザイン性を重視するなら、開閉を必要としない玄関ホールや階段まわりなど、視線が抜けて光を取り込みやすい場所が適しています。
また、風通しや換気を目的とするなら、空気の通り道となる廊下や洗面所との間に、開閉タイプの窓を設けると効果的です。
目的を曖昧にしたまま設置すると、使いにくさや後悔につながるおそれがあります。
家族構成やライフスタイルに合わせた場所に設置する
家族構成やライフスタイルに合わせた場所に室内窓を設置することが、後悔を防ぐ注意点のひとつです。
たとえば、小さなお子さまがいるご家庭では、リビングやキッチンから目が届く位置に室内窓を設けると安心感があります。
また、生活時間がバラバラでご家族同士が顔を合わせにくい場合でも、玄関や廊下を見渡せる位置に設けると、気配が伝わり自然なコミュニケーションのきっかけにもなります。
設置場所によって、室内窓の役割や便利さは大きく変わるため、ご家族の過ごし方に合った配置が重要です。
プライバシーを重視したい人には不向き
室内窓は、おしゃれな空間に憧れて取り入れても、視線や音、明かりによってストレスを感じるようでは、満足のいく住まいとは言いにくいものです。
寝室に設置すると、夜中に廊下の明かりが差し込んで目が覚めてしまうことや、洗面所では、「まだ終わらないの?」と朝の洗面所渋滞に無言の圧を感じる場面もあります。
さらに、ドライヤーや洗濯機の音、洗剤や歯磨き粉のにおいなどが別の部屋に響いてしまうと、せっかくのくつろぎ時間に集中できなくなる場合もあります。
落ち着いて過ごしたい我が家だからこそ、ご家族の生活スタイルや過ごし方を丁寧に見直して、実用性とのバランスが大切です。
室内窓のある家|おすすめ施工事例3選
ここからは、クレアカーサが手掛けた施工事例を紹介します。
間取り図と合わせて解説しますので、室内窓が空間をつなぐイメージをしながら、ぜひ参考にしてください。
木製の室内窓で光と暮らしをゆるやかにつなぐ家
間取り図
間取りやインテリア、小物までこだわりの詰まった、おしゃれなカフェのような注文住宅です。
玄関ホールに面した室内ドアの上部には、明かりを取り込む役割を持つ小さな室内窓を設けており、自然光をやさしく届けることで玄関まわりの明るさを確保しています。
また、LDKと洗面スペースを仕切る壁は、下から上に開閉できるタイプの室内窓を採用し、視線を適度に遮りながら空間のアクセントとしても効果的です。
愛車を楽しむ室内窓のあるガレージハウス
間取り図
LDKには大きな室内窓を設け、昼はやわらかな日差し、夜はウォールライトに浮かぶ愛車との暮らしを楽しめるガレージハウスです。
FIXタイプの室内窓を通してリビングからガレージを見渡せ、エンジンの音やニオイを遮りながら空間に抜け感をもたらしています。
また、室内から愛車を眺められるだけでなく、手入れをしながらご家族との一体感も感じやすい設計です。
プライバシーが気になりがちな室内窓のデメリットも、趣味の空間となら「眺める」と言う価値に変わります。
採光と開放感を両立したパウダールームの室内窓
間取り図
鏡の上にFIXタイプの室内窓を取り入れた、パウダールームのある平屋住宅です。
パウダールームは外に面した窓がないため、隣接する寝室から光を取り入れ、やわらかな明るさを確保しています。
視線は通さず、抜け感だけを持たせるFIX窓だからこそ、圧迫感のない心地よい空間が生まれます。
また、窓の位置を高くすることで、寝室に直接光が入りすぎないよう配慮されているのもポイントです。
注文住宅なら選べる室内窓以外の選択肢
室内窓は、空間をつなげたり光を取り込んだりする便利なアイテムですが、場所や使い方によってはデメリットを感じるケースもあります。
そこで、同じように「抜け感」や「採光」を叶えながらも、より空間にフィットしやすい方法として、別の選択肢を検討するのもおすすめです。
ここでは、注文住宅ならではの自由な設計を活かして、室内窓の代わりに取り入れられる代表的なアイデアを3つ紹介します。
モダンな和の採光なら|欄間
室内窓に迷ったときは、光だけをやわらかく通したい場所に「欄間(らんま)」を取り入れるのもひとつの方法です。
昔ながらの和建築の要素と思われがちですが、近年は格子やアクリルパネルを使ったモダンなデザインも登場しており、現代の住まいにも自然になじみます。
和室はもちろん、光が届きにくく閉塞感が出やすいトイレや玄関まわりの上部に設けると、視線を遮りながらやわらかな光を届けてくれるだけでなく、繊細な影が落ちることで空間に落ち着きや温もりが生まれます。
大きな開口をつくらなくても、ほっとできる「抜け感」を演出したい人におすすめです。
インテリアの雰囲気になじむ|室内格子
室内窓の代わりに、空間をゆるやかに仕切りたいときは「室内格子(こうし)」を使うのもおすすめです。
壁の一部に格子状の仕切りを設けることで、圧迫感を抑えながら、場所の役割をさりげなく分けられます。
とくにナチュラルや和モダン、北欧風のインテリアになじみやすく、素材や塗装の工夫によってアクセントとしても映えます。
壁で完全に仕切るのではなく、視線や気配の調整ができるため、「閉じすぎず、開きすぎない」ちょうどいい距離感を演出したい方にぴったりです。
シンプルな抜け感を楽しむ|壁開口
室内窓よりも、もっと自由な発想で抜け感を取り入れたいなら、ガラスや格子を使わない「壁開口(かべかいこう)」もおすすめです。
リビングと階段ホールの間に設けると空間のつながりを感じられるほか、玄関から廊下につながる壁に小さな開口を作ると、視線や光をやわらかく通すことができます。
さらに、壁開口は四角だけでなく丸やアーチ型など、空間の雰囲気に合わせて形を変えられるため、インテリア性を高めながら遊び心もプラスできます。
ペット用の通り道や、お子さまと目線が合う低めの開口など、暮らしに合わせた遊び心のある設計も楽しめるため、こだわり派にも人気です。
千葉・茨城で室内窓のある注文住宅をお考えならクレアカーサへ相談を
室内窓はおしゃれだけでなく、採光や通気など目的にあわせて選ぶのが、生活の質を上げるコツです。
ライフスタイルに合わせて、ご家族の距離感を大切にした室内窓は、経験と実績が豊富なクレアカーサにお任せください。
見た目はもちろん、機能性も重視した室内窓のある家づくりをご提案いたします。
クレアカーサが、「ウチ+ソト+ニワ」のトータルデザインをコンセプトに、理想のマイホームづくりをお手伝いいたします。
オンライン無料相談やショールームでは、家づくりのプロが土地選びや資金計画、間取りの疑問・その他住まいに関するお悩みをうかがいますので、ぜひお気軽にご利用ください。
