海の近くの家でよくある後悔やデメリットとは?備えておきたい設備と施工事例3選
「海の近くの家」での暮らしは魅力的ですが、潮風による建物の劣化や湿気など、海辺特有のデメリットの理解がないと後悔の原因になります。
そこで当記事では、よくある後悔のパターンと、失敗を防ぐための土地選びや設計のコツ、備えるべき設備についてまとめました。
さらに実際の施工事例も写真付きで詳しく紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
● 海の近くの家でよくある後悔やデメリットをわかりやすく解説いたします。
● 海の近くの家で長く快適に保つコツや施工事例も紹介するので、家づくりの参考にしてください。
● クレアカーサは、茨城県で「敷地の条件・予算の条件・家族の条件」全てを実現できる快適&省エネな、海の近くの家づくりを行っています。
目次
海の近くの家でよくある後悔・デメリット7選
海辺の暮らしには魅力がありますが、実際に住んでみると予想外のデメリットに悩まされるケースも少なくありません。
ここでは、海の近くに家を建てる前に、よくある後悔や失敗の原因となるポイントを7つ紹介します。
潮風の影響であらゆるものが劣化しやすい
海の近くにある住宅は潮風に含まれる塩分の影響で、建材や設備の劣化を早めてしまうデメリットがあります。
とくに外壁に使用されるケースが多いガルバリウム鋼板や樹脂系サイディング、屋外設置が多い給湯器やエアコンの室外機はさびが発生しやすく、見た目や機能に影響を与えるので注意が必要です。
海の近くに住む場合は、塩害に強い素材を選ぶことや、こまめな水洗いによる塩分除去が欠かせません。
対策を怠ると、修繕費や交換費用が増えて家計を圧迫し、後悔につながります。
湿度が高くカビが発生しやすい
海の近くは、潮風に含まれる水分の影響で空気中の湿度が上がりやすい環境です。
密閉性の高い住宅の場合、室内に湿気がこもり、クローゼットや収納で結露やカビが発生するおそれがあります。
さらに、結露やカビは見た目が悪くなるだけでなく、アレルギーなど健康へのリスクにもつながります。
湿度を抑えるには、除湿設備の導入やこまめな換気を心がけることが不可欠です。
潮風が強く空気がベタつく
海沿いでは、潮風に含まれる塩分によって空気がベタつく点がデメリットです。
風で運ばれた塩分が室内に入り込むと、家具や床がザラついたり、空気がベタつくように感じられます。
さらに洗濯物に塩分が付着すると、繊維が湿気を吸いやすくなるため、乾きにくく生乾臭の原因にもなります。
海の近くで快適に暮らすには、潮風が強い日を避けて換気するなど、空気の入れ替え方法の工夫が大切です。
津波や台風などの災害リスクが高い
海の近くは地震による津波や、台風時の高潮・暴風など自然災害のリスクが高い地域です。
とくにハザードマップで警戒エリアに指定されている場所では、浸水被害に備える必要があります。
強風に強いサッシやかさ上げ施工などの工夫による耐風・耐水設計の強化と、避難経路の確保も欠かせません。
安全な立地選びが、後悔を避ける第一歩です。
一般住宅よりメンテナンス費用が割高
海の近くの家は、潮風や湿気の影響で建物の劣化が早く、一般的な住宅よりも補修や清掃の頻度が多くなりがちです。
とくに一年を通して外気にさらされる外壁や金属部品は傷みやすく、交換サイクルも短くなります。
さらに防サビ加工や、特殊な防水処理などが必要になる場合も多く、メンテナンス費用の高さに後悔するケースが少なくありません。
海水浴シーズンは生活しにくくなる
夏場の海水浴シーズンは、観光客による渋滞や騒音、ゴミの問題が起こりやすくなります。
夜遅くまで騒ぐ人や、家の前が渋滞で動けなくなるなど、日常生活に支障が出るケースも少なくありません。
移住前には、季節ごとの交通状況や近隣の雰囲気をよく確認しておくと安心です。
海の近く特有の小さな生き物が侵入してくる
海辺の湿気や自然の多さから、小さな虫やフナムシなどの生き物が室内に入りやすくなります。
とくに玄関まわりや窓の近くでは、見慣れない動きにびっくりする人も少なくありません。
苦手な人ほど、住み始めてから後悔しやすい要注意ポイントと言えます。
気密性の高い家づくりや、すき間をふさぐ工夫、防虫対策を事前にしておくと安心です。
海の近くの家づくり|後悔しないために実施すべき対策
海の近くの家は憧れがある一方、自然環境ならではのデメリットがつきものです。
後悔しない家づくりのためには、事前のしっかりとした対策が何よりも重要になります。
ここでは、海の近くで快適に暮らすために欠かせないポイントを、わかりやすく解説していきます。
土地選びはハザードマップを確認する
海の近くの家づくりで最初に確認すべきは、その土地の災害リスクです。
海沿いは津波や高潮、浸水などの危険性があるため、ハザードマップのチェックは欠かせません。
将来の安心を確保するためにも、自治体が発表している防災情報を活用して、立地の安全性を見極めることが大切です。
見た目の景観や価格だけで判断すると、あとから後悔するケースも少なくありません。
家を建てたい土地の特性を理解する
「海の近く」と言っても、場所によって風の強さや湿気の程度はさまざまです。
たとえば、海に対して西向きの土地は季節風の影響を受けやすく、冬は非常に冷たい潮風が吹きつけます。
また、海沿いは高低差がある場所も多く、水はけや浸水・排水のリスクにも土地ごとに差が出ます。
地図や図面だけではわからない微妙な環境差は、現地を何度か訪れて確認しておくことが大切です。
凹凸の少ないシンプルな外観にする
海の近くの家づくりは、凹凸の少ないシンプルな外観が状態を良好に保つコツです。
デザインを優先した凹凸や角、装飾を多くするほど、潮風の影響を受けやすく劣化を早める原因になります。
また、シンプルな外観は塩害やカビ対策に効果的なうえ、清掃や塗り替えによる負担も軽減されます。
いつまでも美しさと機能性を両立させたい場合は、見た目だけでなく、メンテナンス性も視野に入れた設計が重要です。
塩害や湿気に強い素材・設計
海の近くの家は、塩分を含む潮風の影響を受けやすく、建材や設備の選び方がとても重要です。
外壁材には、塩分による腐食の影響を受けにくいガルバリウム鋼板や樹脂系サイディングが多く採用されています。
また、給湯器やエアコンの室外機など屋外に設置される設備は、さびや腐食に強い仕様を選ぶことが後悔しないポイントです。
耐塩害性能に配慮した素材と設計によって、長く快適に住み続けやすくなります。
週末・時間帯・季節ごと複数回の下見
海辺の土地は、時間帯や季節によって風向きや湿度、騒音などの環境が変わりやすく、一度の見学では把握しきれない面が多くあります。
とくに週末は観光客による混雑や騒音、平日との雰囲気の違いに驚くケースも少なくありません。
実際の暮らしを想定し、朝・昼・夜や平日・休日など条件の異なるタイミングで現地を訪れ、土地の特性を確認しておくと安心です。
海に近い家づくりの実績豊富な施工業者に相談する
海の近くの家づくりは、一般的な住宅地と大きく異なります。
塩害や湿気、風の強さなどに対応した家づくりには、地域の気候や特性に詳しい業者の知識や経験が欠かせません。
実績や経験が豊富な施工業者なら、設計時点でトラブルを防ぐ工夫や素材の選び方、メンテナンスのしやすさなどを具体的に提案してくれます。
施工業者選びは、海の近くで長く快適に暮らすための重要なポイントです。
海の近くに建てるなら備えたいおすすめ設備5選
海の近くの暮らしは、独自の悩みや不便さがつきものです。
ただし、あらかじめ設備面の対策をしておくと、日々のストレスを減らし、長く快適に過ごしやすくなります。
ここでは、とくに役立つ5つの設備を厳選して紹介しますので、ぜひ家づくりの参考にしてください。
潮風から愛車を守る|インナーガレージ
海の近くでは、潮風に含まれる塩分によって車や自転車がさびやすくなります。
とくに長く乗りたい愛車の場合、屋外駐車だとさびや劣化が早まり、修理や買い替えのリスクも高まります。
また、自転車は塗装の劣化やチェーンの不具合が起きやすく、屋外放置は避けたいところです。
愛車や自転車を守る対策として、建物と一体化したインナーガレージを設けておくと、風雨や塩分の影響を抑えられ、長くきれいに維持できます。
砂や潮をサッと洗える|立水栓
海の近くで家をつくるなら、屋外に立水栓の設置がおすすめです。
潮風や砂ぼこりが付着しやすい車や自転車をこまめに水で洗い流すことで、さびや劣化の進行を抑えられます。
また、アウトドア用品やレジャーグッズなども、使ったあとすぐに洗えるため清潔さを保ちやすくなります。
さらに、外壁をこまめに水洗いして塩分を流すためにも、海辺の生活に立水栓は欠かせません。
湿気と塩の侵入を防ぐ|雨戸やシャッター
海沿いでは潮風が窓の隙間から入り込みやすく、室内のベタつきや設備の劣化につながります。
雨戸やシャッターを設置することで、塩分や湿気の侵入を防げるだけでなく、台風時の飛来物から窓を守る役割も果たします。
また、塩害に強いアルミ製や樹脂製の素材を選ぶと、劣化にも強く、メンテナンスも手軽でおすすめです。
温度・湿度管理に|各部屋にエアコン
海の近くの家は、部屋ごとに湿度や温度の差が出やすいため、各部屋にエアコンを設置するのがおすすめです。
とくに湿度が高い地域では、結露やカビの原因になりやすく、体調にも影響が出るおそれがあります。
そこでエアコンの除湿機能を活用すれば、空気環境を快適に保ちやすくなり、換気が難しい間取りでも一年を通して安心です。
外干しが難しいからこそ|換気しやすいランドリールーム
海が近いと、潮風の影響で洗濯物がベタついたり、臭いが気になるケースもあるため、ランドリールームがあると便利です。
ランドリールームに換気設備を整えることで、湿気や臭いがこもるのを防ぎ、室内でも衣類を衛生的に乾かせます。
さらに乾燥機も併用できると、家事効率も向上するのでおすすめです。
海辺での暮らしでは、天気や風に左右されずに洗濯できる空間が、暮らしやすさにつながります。
海の近くの家を長く快適に保つコツ
海の近くの家で長く快適な生活を保つには、塩害や湿気、強風などへの備えが必要です。
さらに、定期的なメンテナンスと環境に合った住まいが欠かせません。
ここでは、日々の生活で意識したい3つのポイントを紹介します。
こまめな外壁の水洗いで塩分や汚れの蓄積を防ぐ
海の近くの家では、風に運ばれた塩分が外壁塗装の劣化やさびの原因になるため、水洗いが欠かせません。
外壁に付着した塩分や汚れをそのままにしておくと、劣化を早めてしまうため、こまめな水洗いが長く快適に暮らすコツです。
とくに台風が通過したあとや、風向きによって塩分や砂がたまりやすい箇所は念入りに洗浄します。
さらに外壁だけでなく、給湯器や窓サッシ、エアコンの室外機などの金属部分も塩害を受けて劣化しやすいため、忘れずに水洗いをすることが大切です。
湿気がこもらないように通気性に気を配る
海の近くの家は湿度が高いため、湿気がこもらないよう日常的な換気が不可欠です。
高い湿度はカビやダニの発生を招くだけでなく、木材を腐食させて家の寿命を縮めてしまう原因になります。
また、天気の良い日には窓を二方向で開け、家全体の空気の入れ替えが大切です。
さらに浴室やキッチンは普段でも換気扇をこまめに使い、湿気を溜めない工夫が長く快適な生活につながります。
常に自然災害に備えておく
海の近くの家は、津波や高潮、台風などの自然災害のリスクが内陸部に比べて高い傾向にあります。
たとえ注文住宅の計画で対策を講じても、自然の猛威には敵いません。
そのため、万が一の事態に備え、ハザードマップで災害リスクを確認し、避難経路や避難場所をご家族で共有しておく必要があります。
また、非常食や防災グッズの準備など、日頃から防災意識を高く持つことで、被害を最小限に抑えられます。
茨城で海の近くに住むなら|おすすめエリア3選
茨城県は太平洋に面しており、海の近くでの暮らしを実現しやすいエリアが豊富にあります。
ここでは、とくにおすすめの3つのエリアと、それぞれの坪単価を紹介します。
以下は、中心部に近い水戸市と比較した場合の坪単価一覧です。(2025年6月現在)
エリア名 | 坪単価 | 特徴 |
水戸市(参考) | およそ17万3,200円 | 県庁所在地・交通利便性が高い |
ひたちなか市 | およそ10万9,700円 | 都市と自然のバランスがとれた街 |
日立市 | およそ12万3,700円 | 自然と都市機能が両立する街 |
鉾田市 | およそ3万7,000円 | のどかで自然豊かな田舎暮らし向き |
目的やライフスタイルに合ったエリアを見つけるための参考にしてください。
①ひたちなか市|都市と自然のバランスが良い
ひたちなか市は、海に近い立地でありながら、都市機能が充実しているバランスの取れたエリアです。
市内には大型商業施設が充実しており、国営ひたち海浜公園のような大規模なレジャースポットもあります。
また、那珂湊おさかな市場では、新鮮な海の幸を手軽に楽しめる点も魅力です。
坪単価もおよそ10万9,700円と、水戸市など県内中心部と比較しても費用を抑えやすく、都会の便利さと自然の中での暮らしを両立させたい人におすすめです。
②日立市|都市機能も自然も両立
日立市は、工業都市としての顔を持つ一方で、美しい海岸線や里山が広がる自然豊かなエリアです。
県内有数の工業都市として発展した背景から、交通網や商業施設が整っており生活の利便性が高く、市街地には教育機関や医療施設も揃っています。
また、日立市のシンボルである「日立駅舎」は、海に面したガラス張りのデザインが特徴で、美しい海の景色を望めます。
坪単価はおよそ12万3,700円と、海沿いエリアの中では比較的高めの水準ですが、通勤通学を重視しつつ、休日は海で癒されたい方におすすめです。
③鉾田市|自然豊かなエリアで実現する田舎暮らし
鉾田市は、広大な畑地と豊かな自然が広がる、のどかな田園風景が魅力のエリアです。
太平洋に面した海岸線には、サーフィンや海水浴を楽しめるスポットがあり、マリンスポーツ愛好家にとって絶好の環境と言えます。
大規模な商業施設は中心部と比べると少なめですが、地元産の新鮮な野菜や海の幸を味わえる直売所が多く、のんびりとした田舎暮らしを求める方におすすめです。
坪単価はおよそ3万7,000円と費用を大きく抑えられるため、広い土地を確保しやすく平屋住宅や庭付きの住まいでのびのび暮らしたい人に最適なエリアと言えます。
【間取り図付き】海の近くの家|施工事例3選
ここからは、クレアカーサが施工した海の近くの家を紹介します。
オーナーのこだわりが詰まった事例を3つ厳選しましたので、家づくりの参考にしてください。
①海まで数分!趣味と暮らすサーファーズハウス
1階間取り図
ロフト間取り図
多くのサーファーが集まる房総の人気スポットにほど近く、海岸までは徒歩数分と言う好立地に建てられたロフト付きの平屋住宅です。
インナーガレージを備えており、海沿い特有の塩害や強風に配慮しながら、暮らしやすさにもこだわっています。
屋外のシャワー付き立水栓は、海から帰ってすぐに砂や汚れを洗い流せるため、海が近い家におすすめの設備です。
黒を基調とした外観にサボテンが映える外構は、デザイン性と手入れのしやすさを両立させています。
②海を望むプライベート空間と庭へ続く開放感
1階間取り図
2階間取り図
広大な庭に向かって設けられた大きな窓が、圧倒的な開放感を演出する海辺の住まいです。
リビングから庭へと続く窓を開ければ、緑とともに優しい潮の香りが室内へと届き、開放感のある暮らしを叶えます。
2階に設けたゲスト用バスルームは、海を眺めながら贅沢なバスタイムを過ごせます。
海を臨むセカンドハウスは、心ゆくまで日常を忘れさせてくれる格別なひとときを与えてくれるプライベートな空間です。
③海を独り占め!絶景の2階リビング&バス
1階間取り図
2階間取り図
洗練されたツートンカラーが美しい、モダンなデザインの住宅です。
高台からの絶景を最大限に活かすため、LDKやバスルームを2階に配置し、屋内はシンプルで洗練されたデザインで統一されています。
また、浴室には大きな窓を設けており、海を独り占めするような開放感を楽しめます。
日常の中で特別な景色と時間を味わえる、ロケーションを活かした注文住宅です。
千葉・茨城で海の近くの生活を楽しむ暮らしならクレアカーサへ相談を
海の近くの住まいは、海辺周辺の独特な気候条件を理解した施工業者・ハウスメーカー選びが重要です。
さらに、ライフスタイルに合った家づくりが後悔しないポイントと言えます。
海の近くの理想の住まいは、経験と実績が豊富なクレアカーサにお任せください。
快適な暮らしはもちろん、ライフスタイルに合わせた海の近くの暮らしを提案いたします。
クレアカーサが、「ウチ+ソト+ニワ」のトータルデザインをコンセプトに、理想のマイホームづくりをお手伝いいたします。
オンライン無料相談やショールームでは、家づくりのプロが土地選びや資金計画、間取りの疑問・その他住まいに関するお悩みをうかがいますので、ぜひお気軽にご利用ください。
