注文住宅で洗面所を独立させるメリットは|間取りのアイデアと施工事例3選
毎日使う洗面所は、どこに配置するかで暮らしやすさが大きく変わります。
なかでも近年注目されているのが、脱衣所と別に設ける「独立洗面所」です。
ご家族の生活リズムや来客時の利便性、インテリア性を両立できるため、注文住宅で選ばれるケースが増えています。
そこで当記事では、独立洗面所のメリット・デメリットから間取りの工夫、実際の施工事例まで詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
● 注文住宅で洗面所を独立させるメリットやデメリットをわかりやすく解説いたします。
● 独立洗面所の間取りのアイデアと施工事例も紹介するので、家づくりの参考にしてください。
● クレアカーサは、茨城県で「敷地の条件・予算の条件・家族の条件」全てを実現できる快適&省エネな家づくりを行っています。
施工事例
目次
独立洗面所とは
独立洗面所とは、洗面台を脱衣所や浴室とは別の空間に配置したスタイルを指します。
同じ空間にまとめられる場合が多い洗面・脱衣・浴室がそれぞれ独立することで、使うタイミングや目的に合わせてスペースを使い分けられるのが特徴です。
近年は、プライバシーの確保や生活動線の快適さを重視する傾向が強く、ご家族のライフスタイルにあわせて注文住宅で採用するケースが増えています。
注文住宅だからこだわりたい独立洗面所のデザイン
注文住宅で取り入れる独立洗面所は、間取りや設置場所など自由にカスタマイズできるのが特徴です。
ここでは、建売住宅やセミオーダーでは実現しにくい、こだわりやデザインを紹介します。
自分好みにカスタマイズできる
洗面ボウルの素材や形状、鏡のサイズ、収納棚の高さやデザインなど、洗面台の細部まで好みに合わせてカスタマイズできます。
ナチュラル・モダン・ホテルライクと言ったテイストに合わせたコーディネートも可能なため、空間全体に統一感を持たせやすくなります。
毎日使う場所だからこそ、見た目にも満足感の高いこだわりの空間設計が可能です。
ライフスタイルに合わせて選べる
ライフスタイルに合わせて洗面台の種類やサイズを自由に選べるのは、注文住宅の大きな魅力です。
たとえば、朝の支度の時間帯が重なるご家庭では、横長カウンターやツインボウルタイプの洗面台が便利です。
反対に、コンパクトにまとめてほかの空間を広く確保したい場合は、最小限のサイズで掃除のしやすさや収納効率を重視した設計も可能です。
さらにご家族構成や暮らし方に応じて、必要な機能と使いやすさのバランスを調整できる点が、独立洗面所を注文住宅で取り入れる際のメリットと言えます。
生活感を隠してインテリア性のある洗面所にできる
注文住宅ならではの設計力を活かして、生活感を隠しながらインテリア性のある洗面所にできる点も、大きな魅力です。
以下のような工夫を取り入れることで、空間の印象を整えながら快適な洗面スペースを実現できます。
● 洗面台まわりと脱衣・洗濯スペースを仕切る
● 収納付きカウンターやミラー裏収納など、収納力の高い洗面台を選んで日用品をすっきり隠す
● 洗面スペースの壁紙や照明、タイルを整えて空間に統一感を出す
独立洗面所は、設置場所にとらわれず間取りに合わせて柔軟に配置できるため、生活動線やデザインの自由度が広がります。
注文住宅で洗面所を独立させる4つのメリット
洗面所を独立させる間取りは、注文住宅ならではのメリットです。
ご家族の生活リズムが異なる場合でも快適に利用でき、プライバシーや清潔感も確保しやすくなります。
ここでは、注文住宅で洗面所を独立させることで得られる4つの主なメリットを紹介します。
ご家族の入浴中でも気にせず使える
脱衣所や浴室と分けて設計することで、ご家族の入浴中でも気にせず洗面台を利用できます。
脱衣所と浴室が一体化している一般的な間取りの場合、誰かが入浴中のとき、ほかのご家族は洗面所の使用を遠慮してしまいがちです。
その点、独立した設計であれば、手洗いや歯磨き、コンタクトレンズの着脱と言った日常的な身支度を、入浴のタイミングに左右されず使用できます。
ご家族の生活リズムがずれていても、お互いに気を使わず快適に過ごせます。
朝の混雑を避けやすい
独立洗面所の設計を工夫することで、朝の混雑によるストレスを避けやすくなります。
洗面台が脱衣スペースから分離しているため、ご家族の誰かが着替えている間も待つ必要がなく、身支度がスムーズに進みます。
また、横に広いカウンタータイプやツインボウル洗面台を採用すれば、2人以上で同時使用も可能です。
ご家族の活動時間が重なっても、間取りや設備の工夫で混雑を解消できるのは、自由設計が可能な注文住宅ならではのメリットです。
プライベート空間を確保できる
洗面所を独立させると、周囲の視線を気にせず使えるプライベートな空間を確保できます。
スキンケアやメイクなどの時間も、静かに集中できるため、気持ちにゆとりが生まれます。
また、お客さまを家に招いた際も、生活感が出やすい脱衣スペースを見られることなく洗面所へ案内可能です。
衛生的な空間を保ちやすい
独立洗面所は、衛生的な空間を維持しやすいと言う点も大きなメリットです。
浴室と分離しているため、湯気が直接流れ込まず、湿気が原因となるカビの発生を抑制します。
さらに、衣類の着脱時に舞うホコリや髪の毛が、洗面台まわりに広がりにくいのも大きな特徴です。
水まわりと脱衣スペースを分けることで、それぞれのお手入れがしやすくなり、結果として日々の掃除の手間も軽減されます。
注文住宅で独立洗面所にする場合のデメリット
独立洗面所には多くの魅力がありますが、注文住宅で取り入れる際はデメリットの理解も必要です。
設置場所や広さ、予算とのバランスをしっかり考えることで、後悔のない住まいづくりにつながります。
ここからは、よくあるデメリットとその対策について詳しく解説しますので、参考にしてください。
床面積の確保が必要になりコストがかかる
独立洗面所は、脱衣所との間に壁や通路を設けるため、一体型の洗面脱衣室よりも広い床面積が必要です。
限られた延床面積でスペースを確保するには、ほかの居室をコンパクトにするか、建物全体を大きくするなどの調整が求められます。
その結果、建築コストが上がる可能性があるため、家づくり全体の予算を見ながら、間取りの優先順位をあらかじめ整理しておくことが重要です。
掃除の場所や手間が増えてしまう
洗面所を独立させると掃除の場所が増えてしまうため、日々の負担が大きくなる可能性があります。
これまで一体だった空間がふたつに分かれることで、「お風呂掃除のついでに洗面台も」と言った流れが作りにくくなるのが、その一因です。
また、新たに生まれる通路や壁、ドアに加え、水アカや石鹸カスが気になる洗面ボウルや鏡も、個別に清掃しなくてはなりません。
このように、掃除の対象箇所と頻度が増える可能性について、計画段階で理解しておく必要があります。
洗面所が遠いと生活しにくくなる
独立洗面所は、設置場所の検討が不十分だと、生活動線が長くなり使い勝手が悪くなる場合があります。
例えば、「顔を洗う」「コンタクトレンズを外す」「帰宅後すぐに手を洗う」などの一連の動作の際に、洗面所が寝室や脱衣所、玄関から離れていると、不便さを感じやすくなります。
とくに、小さなお子さまが汚れた手で家の中を移動したり、ご高齢の方の移動負担が増えたりする可能性も考慮しなくてはなりません。
設計段階で、ご家族全員の生活動線をしっかりとシミュレーションすることでデメリットを回避できます。
設置場所には構造や配管の制約がある
独立洗面所は、間取り上は自由に配置できそうに見えても、建物の構造や給排水計画によって設置場所が制限される点がデメリットです。
例えば、キッチンや浴室から大きく離れた位置まで延長する場合、配管工事が複雑になり、追加のコストが発生しやすくなります。
とくに排水管は、スムーズな流れを保つための傾きが必要なため、物理的に設置が難しい場所も存在します。
デザインや動線だけでなく、こうした専門的な制約も踏まえて計画することが重要です。
注文住宅の独立洗面所|間取りのアイデア
独立洗面所は、配置や間取りの工夫次第で、より使いやすく快適な空間が可能です。
注文住宅で独立洗面所を取り入れるなら、さらに良くなるためのアイデアを3つ紹介します。
仕切りやドアで脱衣スペースと分ける
独立洗面所を設ける場合は、洗面スペースと脱衣所を物理的に仕切ることで、使いやすさが向上するおすすめな間取りです。
引き戸で仕切りを設置した場合、扉を閉めれば独立した個室として機能するため、ご家族の入浴中でも気兼ねなく洗面所が使えるようになります。
さらに音や湿気が伝わりにくくなるだけでなく、プライバシーの確保にもつながるため、ご家族間のストレスを減らせる点も特徴です。
仕切りを設けると生活感の出やすい脱衣スペースが目に触れにくいため、急な来客時も安心です。
玄関や廊下に設置する
玄関や廊下の近くに独立洗面所を設けると、帰宅後すぐに手洗いやうがいができるため、ウイルスや細菌の持ち込み対策に役立ちます。
花粉の時期には、うがいや手洗いをすぐおこなえるため、体内への侵入を防ぎやすくなる点も安心です。
また、ご家族だけでなく来客も使いやすい位置に設ければ、おもてなしの面でも好印象を与えられます。
メインとは別にセカンド洗面台を設置する
使用頻度や目的が異なる洗面台をふたつ設けると、暮らしの快適性を格段に向上させるため、おすすめアイテムのひとつです。
たとえば、2階のホールや寝室の近くに設置すれば、朝の身支度や就寝前の歯磨きで、わざわざ1階まで下りる必要がなくなります。
また、リビングの一角や玄関ホールにカウンターの上にボウルを置く「ベッセル型」や、壁付けの「手洗い器」などのコンパクトな洗面台を設ければ、普段使いはもちろん、来客時にも便利です。
このように、暮らしの動線に合わせて「ふたつ目の洗面台」を計画することは、日々の小さな手間を解消し、生活の満足度を大きく高めます。
独立洗面所のおすすめ施工事例3選
ここからは、クレアカーサが手掛けた独立洗面所の施工事例を紹介します。
タイプの違った事例を3つまとめましたので、参考にしてください。
①愛犬との暮らしにやさしいセカンド洗面台がある家
間取り図
愛犬との暮らしを第一に考え建てられた住宅です。
玄関近くのセカンド洗面台は、土間とつながる配置で、愛犬との散歩後も汚れを室内に持ち込まず清潔を保てます。
もうひとつは寝室のそばにあり、二人並んで使える横長カウンターは朝の支度もスムーズで、空間ごとに役割を分けた設計が暮らしやすさにつながっています。
②ご家族で並んで使えるふたつの洗面台がある家
間取り図
洗面台をふたつ並べて配置し、個別に仕切ることで、ご家族が同時に使いやすい独立洗面所を実現した住まいです。
仕切りがあるため、朝の支度が重なる時間帯でも、お互いの視線を気にせず身支度を進められます。
また、コンパクトな空間ながらも配置を巧みに工夫し、スペースを有効に使いながら無理のない生活動線も確保しました。
シンプルなタイルや鏡まわりのデザインが、空間にやさしい雰囲気を与えている点も魅力です。
③暮らしとインテリアに寄り添う玄関の小さな洗面所
間取り図
玄関のすぐそばにセカンド洗面台を設け、帰宅後の手洗いが自然と習慣になる衛生的な動線を実現しました。
ピンク系のタイルと白い木製キャビネットの組み合わせが印象的で、空間全体にやさしい雰囲気を生み出しています。
また、間取り図を確認すると脱衣所側にもメインの洗面台があり、用途によって使い分ける暮らしの工夫も見て取れます。
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