憧れの吹き抜け玄関に!メリットデメリットと間取り計画の注意点5つ

吹き抜け玄関

玄関を開けた瞬間視界に広がる、開放感のある吹き抜け。入った瞬間にこんな景色が目に入る新居なら、毎日の帰宅が楽しみになりますよね。憧れる人も多い玄関の吹き抜けですが、一方で寒さやお手入れの難しさなど気になる点も多々あります。

そこで今回のコラムでは、玄関に吹き抜けをつくるメリットデメリットや間取り計画の注意点をまとめてご紹介します。特徴を理解した上で、ポイントをおさえて間取り計画に取り入れていきましょう。

 

 


コラムのポイント

・玄関の吹き抜けには、開放感があり明るい玄関になる、といったメリットがある一方で、冷暖房効率の低下や居住スペースが狭くなるといったデメリットもあります。

・スケルトン階段や土間との組み合わせなど、間取り計画のポイントと注意点を取り入れることで、満足度の高い吹き抜けのある玄関をつくることができます。


 

 

 

やっぱり憧れる吹き抜けのある玄関

吹き抜け玄関

視界が広がり日差しが空間に溢れる吹き抜けのある玄関。

吹き抜けをつくるならリビングやダイニングの方がいい、という方も少なくありませんが、玄関を開けた瞬間目の間に広がる開放感には、やはり根強い人気があります。

吹き抜け玄関

▶︎施工事例:ミニマム&アクティブ 平屋で叶えるセカンドライフ

 

おしゃれなだけでなく、実用性も高い吹き抜けなら日々の暮らしをより快適なものにしてくれます。特徴をしっかりおさえた上で、満足のいく間取り計画を立てていきましょう。

 

 

吹き抜け玄関のメリット・デメリット

吹き抜け玄関

玄関に吹き抜けがあることで、どういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。それぞれみてみましょう。

 

吹き抜け玄関のメリット


 

メリット① 開放感のある空間になる

吹き抜け玄関のメリットは、やはりなんといっても開放感が生まれる点です。天井が高くなることで視界が開け、実際の空間以上に広く感じることができます。窓やライトのデザインにもこだわることで、圧迫感のない玄関に仕上がるでしょう。

 

メリット② 日差しが入り明るい玄関になる

吹き抜けがあれば、高い位置の窓や天窓から日差しを取り入れることができます。土地の形や間取りによっては暗くなりがちな玄関も、吹き抜けがあればいつも明るい状態に。窓の位置を工夫すれば、風の通りも良くなります。

 

メリット③ デザイン性の高いおしゃれな玄関に

圧迫感のないスケルトン階段やペンダントライト、すっきりとしたシューズクローゼットなど組み合わせ次第でデザイン性の高い玄関になります。家に入った瞬間、家主のこだわりを感じる洗練された空間を楽しむことができるでしょう。

 

吹き抜け玄関

 

吹き抜け玄関のデメリット


 

デメリット⒈ 冷暖房効率が悪くなる

外気が出入りする玄関は、家の中でも室温が下がりやすい場所です。その玄関と2階が吹き抜けを通してつながることで、家全体の冷暖房効率が悪くなる可能性があります。断熱性の高い構造、玄関扉を採用し、事前に対策をしておきましょう。

 

デメリット⒉ 2階部分が狭くなる

吹き抜けをつくることによって、2階スペースがどうしても狭くなります。部屋数を減らしたり部屋を狭くしたりする必要があるため、居住スペースに余裕が欲しい方には不向きなデザインです。

 

デメリット⒊ 高い場所のお手入れが難しい

吹き抜け部分の窓やライト、梁などは埃がたまりやすい場所ですが、簡単にお手入れができません。切れた電球の交換も難しいでしょう。業者に依頼する費用や手間も想定して、吹き抜けを採用するかどうかを決めていく必要があります。

 

 

 

 

 

【吹き抜け玄関】間取り計画のポイントと注意点5つ

吹き抜け玄関

それでは、吹き抜けのある間取りを考えていく時のポイントと注意点をご紹介します。

 

① スケルトン階段と組み合わせて印象的な玄関に


階段の骨組みと踏み板だけでつくられたスケルトン階段。おしゃれでデザイン性が高いため、多くのご家庭で採用されています。玄関ホールを広めにつくり、スケルトン階段+吹き抜けにすれば目を奪われる存在になるでしょう。

吹き抜け玄関

▶︎スケルトン階段の施工事例:ダウンリビングを愉しむ 白い塗り壁のガレージハウス

 

スケルトン階段は隙間が多く、小さなお子様の落下や怪我につながる可能性があります。転落防止のネットを設置するなど、安全面には気をつけましょう。

 

② プライバシーに配慮した間取りにする


住む人以外にも、多くの人が出入りする玄関。吹き抜けをつくることによって2階のプライベートな部分が見えやすくなるため、間取りには配慮しましょう。

吹き抜け玄関

寝室から出てきた時に玄関にいる人と目が合ってしまう、トイレに出入りするのが恥ずかしい、ということのないように、仕切りを設けたり視線が合わないような間取りにしたりといった工夫が大切です。

 

③ メンテナンスのしやすさを考えて設備を選ぶ


デザイン性も大切ですが、メンテナンスのしやすさも大切です。

  • ペンダントライトではなくダウンライトにする
  • モップが届く位置に窓をつくる
  • 2階廊下から届きやすい位置にライトを設置する

など、自分たちで掃除や電球の交換ができるようにあらかじめ工夫しておきましょう。

 

 

④ 断熱性の高い家を建てる


前述したように、玄関は外気が出入りするため特に冬場は室温が下がりやすくなります。さらに、冷えやすい玄関土間を設けると余計寒さを感じてしまうことも。快適な室温を保つためにも、性能の良い断熱材を使用した断熱性の高い家づくりをして、家全体の断熱性を高めておきましょう。

吹き抜け玄関

断熱性を高め、さらに全館空調を採用すれば、家全体に温かい空気を循環させることができます。使用電力を抑え電気代をおさえることもできるため、あわせて検討することをおすすめします。

 

 

 

 

⑤ 土間と組み合わせて広々空間に


玄関土間を検討されている方は、吹き抜けとの組み合わせも検討してみましょう。

吹き抜け玄関

作業スペースや子どもの遊び場として活用される玄関土間ですが、間取りによっては暗い印象になってしまう可能性があります。

しかし吹き抜けと組み合わせることで、視界が広がり開放感のある空間に。第2のリビングと言えるほど、ゆとりあるスペースが生まれます。

吹き抜け玄関

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土間をつくることでリビングやダイニングが狭くなってしまうため、バランスを考えた間取り計画を立てていくことが大切です。

 

 

 

 

明るく開放感のある吹き抜け玄関に!

吹き抜け玄関

玄関に吹き抜けをつくることで、明るくなるのはもちろんデザイン性の高いおしゃれな空間になります。一方で、冷暖房効率が下がる、居住スペースが減るといったデメリットもあります。

特徴をよく理解した上で、吹き抜けをつくるのかどうかを検討していきましょう。

 

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

クレアカーサコラム編集部

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住宅業界の専門性について

免許登録
  • 建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特-5)第29052号 国土交通省
    宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、茨城県木造住宅耐震診断士ほか
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞 ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞 ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等