広いリビングは何畳必要?間取りポイントと茨城の建築実例まとめ
家族みんなが集まって団欒したり、読書をしたりと思い思いに過ごすリビング。様々な過ごし方を楽しむ場所だからこそ、開放感のある広々とした空間に仕上げたいですよね。
そこで今回は、開放感のあるリビングにするために必要な広さや、間取り計画のポイントをご紹介します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
コラムのポイント
・広いリビングをつくる場合、20〜25㎡は確保したいもの。元々の広さに合わせて、さらに開放感のある空間に仕上げられるよう間取りポイントをまとめました。
・快適なリビングの広さは、ご家庭によって異なります。まずはどんな過ごし方をしたいのか、どのくらいの広さがあれば快適なのかをしっかりと話し合った上で、ポイントをおさえて間取り計画を立てていきましょう。
目次
広いリビングにするためには何畳必要?
家族みんなが集まってゆっくりと過ごすリビング。できれば、広々とした開放感のある空間にしたいですよね。
住宅は、世帯人数に応じて必要と考えられる住宅面積の水準が定められています。
・豊かな暮らしを実現するための多様なライフスタイルを想定
・郊外や都市部以外での戸建住宅居住を想定
これらを想定した場合、居住面積の目安は3人家族の場合100㎡、4人家族の場合125㎡とされています。このうち、リビングの目安は15〜20㎡が一般的ですが、広いリビングをつくるのであれば20〜25㎡確保できるよう、間取り計画を立てていきましょう。
参考:住生活基本計画:国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/001098415.pdf
広いリビングの間取りポイント
広いリビングのある家づくりを進める場合、以下のポイントを押さえて間取り計画を立てていきましょう。
ポイント① 天井を高くする
天井が高くなることで視界が開け、広々とした空間に感じることができます。天井を高くするだけでなく、
・屋根の勾配に合わせて天井を斜めにする「勾配天井」を採用する
・吹き抜けを設置する
など、より空間が広く見える工夫をしてみましょう。
勾配天井の場合、デッドスペースを有効活用できるのはもちろん、梁が見えるデザインにしてよりおしゃれに仕上げることもできます。天井が高くなることにより、採光しやすくなるのはもちろん、風通しも良くなります。
ポイント② リビング階段を設置する
リビングの中に階段を設置する「リビング階段」。玄関ホールや廊下ではなく、リビングに階段を設置することで空間に奥行きが生まれます。
階段があることでやや狭さを感じるかもしれませんが、部屋の端に設置する、デザイン性の高いスケルトン階段にする、などすれば圧迫感も生まれません。
ポイント③ 奥行きのある配色を選ぶ
広いリビングにするためには、色選びも重要です。様々な配色の中から選ぶことができますが、明るく柔らかいトーンを選ぶのがおすすめです。
明るいアイボリーやホワイト、ベージュなどを選び、グラデーションになるよう配色すると立体感のある空間になります。より明るい色を壁紙や天井に使用するようにしましょう。造作家具も一緒に設計しておけば、統一感のあるリビングに仕上げることができます。
▶︎施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス
ブラックやグレー、ダークブラウンなどシックな色は重厚感があるため、開放感を生み出すにはやや難しい色です。もし使用するのであれば、床材のような腰よりも低い位置や、窓枠のような限られたスペースがおすすめです。
ポイント④ 間仕切りを減らす
部屋数を減らすことで、リビングを広くすることができます。
・オープンキッチンにする
・リビング内に畳スペースを設ける
など、まとめて設置できるスペースはリビング内に設けるようにしましょう。
オープンキッチンにすれば、作業中も家族とのコミュニケーションを取りやすいのはもちろん、リビングとのつながりを楽しむことができます。
また、畳スペースは近年人気の「小上がり」にするのがおすすめです。床よりも少し高い位置に畳スペースを設けることで、独立した空間としてつくるよりも使い勝手が良くなります。また、リビング内に段差をつくることで奥行きを生み出すことができます。
ポイント⑤ 廊下を減らす
リビングが広くなるよう間取りを考えたいものの、居住スペースが限られており難しい……という場合は、廊下部分を減らすことができないか検討してみましょう。
リビング内に移動スペースをつくり、階段を設置してしまえばあえて廊下をつくらなくても良くなります。一昔前までは、廊下がないと室温を一定に保つのは難しいと考えられていました。しかし現在では、住まいの断熱性や気密性が上がったため、廊下のない家・広いリビングの家でも快適な室温を保ちやすくなっています。
無駄のない間取りにすることが、快適で効率の良い暮らしにつながります。
ポイント⑥ 収納スペースを設置しておく
広いリビングを実現するためには、間取りを工夫するのはもちろんですが、余計な家具や家電などを設置しないことも大切です。特に、家族みんなが使う物を収納するスペースは、たくさん増やすのではなく1〜2ヶ所にまとめてしまいましょう。
▶︎施工事例:片流れの美しいフォルム シンプルスタイルの平屋
壁面収納や階段下のデッドスペース、パントリーのようなちょっとしたスペースなら、リビングの解放感を損なうこともありません。必要な物だけを置いて暮らしを楽しむことができるよう、検討してみましょう。
開放感のある広々リビングの家を建てるなら……
開放感があって、家族みんながリラックスして過ごせるようなリビングなら、家で過ごす時間が待ち遠しくなりますね。
快適なリビングの広さは、ご家庭によって異なります。まずはどんな過ごし方をしたいのか、どのくらいの広さがあれば快適なのかをしっかりと話し合った上で、ポイントをおさえて間取り計画を立てていきましょう。
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