天井の木目調クロスで失敗を防ぐ6つのコツ|メリット・デメリットや板張りと壁紙の比較も

天井に木目調クロスを取り入れることで柔らかさや落ち着いた雰囲気を演出できますが、中には後悔したという意見もあります。
そこで今回は木目調クロスを天井に採用して後悔したと感じる理由と失敗を防ぐコツをご紹介します。
木目調クロスのメリットや板張りとの比較も解説しますのでぜひ家づくりにお役立てください。
コラムのポイント
● 天井の木目調クロスは内装のデザインを高めることができますが、狭さや圧迫感が出たり安っぽさを感じたりするケースがあります。
● 空間全体のデザインに合う木目調クロスの色や柄を選び、吹き抜けや下がり天井などの一部の天井に施工するなどの工夫で失敗を防ぐことが可能です。
● 木目調クロスと板張りの施工実績が豊富な住宅会社に相談し、デザインや費用、メンテナンス性などを踏まえて自分に合った方を選びましょう。
天井の木目調クロスは後悔しやすいのか|3つのデメリット

天井の木目調クロスで後悔しやすいポイントをご紹介します。
デメリット① 部屋が暗く感じることがある
木目調のクロスは落ち着いた印象を与えられる反面、部屋が暗く感じることもあります。
部屋全体の天井にダークカラーの木目調クロスを取り入れると暗く感じるケースが多いです。
壁材がベージュやグレーで照明の明るさも抑えめの場合はより暗さを感じやすいため注意しましょう。
デメリット② 木目の色・柄によっては圧迫感が出る
木目調クロスの色や柄によっては圧迫感が出ることがあります。
ダークブラウンや濃淡のはっきりした木目は存在感が強いため、開放的な空間にしたい場合にはおすすめしません。
実際の部屋の広さよりも狭く感じる要因にもなるため注意しましょう。
デメリット③ 安っぽい仕上がりになるケースも
木目調のクロスを天井に施工すると安っぽい仕上がりになることがあります。
凹凸感のない木目がプリントされたクロスの場合、質感が本物の木材と比べてチープな印象になりやすいです。
通常の高さの天井に木目調のクロスを採用すると視線に入りやすく、質感の違いが目立ちやすくなるため安っぽさが際立つこともあります。
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【実例あり】天井の木目調クロスで失敗を防ぐ6つのコツ
木目調クロスの天井で失敗しないためのコツについて実例を交えてご紹介します。
①イメージに合う色・柄を選ぶ

▶施工事例:和と北欧の魅力 居心地の良いジャパンディの家
空間のイメージに合う木目の色や柄を選ぶことがポイントです。
上の事例ではベージュの畳と相性が良く、木製格子と近い色味のライトブラウンを選びました。
モダンならかっこいいダークブラウン、優しい雰囲気ならナチュラルブラウンなど内装全体のデザインテイストに合わせることでデザイン性が高まります。

▶施工事例:くつろぎ味わう 海望むセカンドハウス
こちらの事例では壁のグレークロスに馴染む「アッシュブラウン」の木目調クロスを合わせました。
壁を無地のシンプルなクロスにした分、天井には濃淡のある木目を選んで空間のアクセントとしています。
②吹き抜けや勾配天井などで天井を高くする

▶施工事例:吹抜けリビングのある 白いサーファーズハウス
木目調クロスの圧迫感や暗さが気になる場合は天井を高くする方法がおすすめです。
勾配天井や吹き抜けなどを取り入れることで木目の存在感を活かしつつも開放感のある空間に仕上がります。
さらに天井が高いと細部まで見えにくくなるため、リアルな質感の木目調クロスを採用すれば高級感ある印象になります。
▶おすすめコラム:
【吹き抜け・勾配天井のある平屋】メリット・デメリットと後悔しないための間取りポイントを解説
③キッチンの下がり天井などで範囲を限定させる

▶施工事例:カバードポーチのある 白いアメリカンハウス
ダークブラウンや濃淡がはっきりした木目は施工範囲を限定することで空間のアクセントになります。
部分的に木目調のクロスを取り入れることで圧迫感や狭さを感じにくくなり、空間にメリハリをつけることが可能です。
キッチンの下がり天井などの天井高が異なるスペースへの施工をおすすめします。
④床や建具と調和する色を選ぶ

▶施工事例:ガルバリウム×塗り壁 吹き抜けのある平屋
天井の木目調クロスが床や建具などと調和しているか確認することもポイントです。
同じナチュラルブラウンでも赤味や黄味、グレーがかっているなど色味に違いがあるため、細部までチェックして同系統の木目を選ぶことをおすすめします。
家具にも木目を取り入れる際にも空間全体の色合いを意識して選びましょう。
⑤壁はシンプルに仕上げる

▶施工事例:塗り壁×ガルバリウム クールスタイルの平屋
天井の木目調クロスをアクセントにしたい場合、壁材はシンプルなデザインを選ぶことをおすすめします。
壁を無地のクロスにすれば木目調のデザイン性が映えますし、すっきりとしたまとまりのある印象を与えることが可能です。
アクセントクロスを壁にも取り入れたい場合は柄を控えめにしたり、天井の木目調クロスを濃淡や節の少ないシンプルなデザインにするなど、全体のバランスを調整することでおしゃれに仕上げられます。

こちらは壁に2種類のアクセントクロスを取り入れた事例です。
テレビ裏の壁は白の木目調にして天井との調和を図り、玄関はコンクリート打ちっぱなし風のシンプルな色・柄のクロスを選ぶことで空間全体にまとまりを持たせています。
⑥照明や太陽光の当たり方を意識する

▶施工事例:心豊かに暮らす ふたりのセカンドライフ
一般的に天井は光が当たりにくいため、実際のクロスの色味よりも暗く見えるケースも少なくありません。
しかし間接照明やスポットライト、高窓などを採用した場合は天井に光が当たって木目の色や質感などの印象が変わるケースもあります。
照明や太陽光の当たり方も考慮して木目調クロスを選ぶことがポイントです。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にて、お客様の個性やライフスタイルに合わせて一邸一邸大切につくる家づくりをしております。
天井に木目調クロスを取り入れた内装も多く手がけておりますのでお気軽にご相談ください。
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木目調クロスで天井を仕上げるメリット

天井を木目調クロスで仕上げるメリットをご紹介します。
メリット① 内装のデザイン性が高まる
木目を内装に取り入れることで空間のデザイン性を高めることが可能です。
床などと調和させてベースカラーとして活用するのはもちろん、濃淡がはっきりしたデザイン性の高い木目調クロスを選べばアクセントとしても効果的です。
木目は様々な色との相性も良いため、他のアクセントカラーと組み合わせることでよりおしゃれで個性的な空間に仕上げることができます。
▶おすすめコラム:
天井にこだわっておしゃれなマイホームを♪バリエーション事例集
メリット② 落ち着いた雰囲気になる
落ち着いた雰囲気の内装にしたい場合にも天井の木目調クロスはおすすめです。
リアルな質感の木目調クロスなら自然素材のような温かみをプラスできます。
木目調クロスはモダンなどのかっこいいデザインとの相性も良く、クールさの中に柔らかさを加えて落ち着きをもたらすことが可能です。
メリット③ 空間のメリハリをつけやすい
木目調クロスで天井を張り分けることで空間のメリハリをつけることができます。
キッチンの下がり天井やリビングの吹き抜けなど、一部の天井だけ木目調クロスにすることで空間ごとに違った印象を楽しむことができます。
また木目調クロスの施工範囲を限定することで圧迫感を軽減できるため、開放的な雰囲気を保つことが可能です。
メリット④ 張り替えしやすい
木目調クロスは通常の壁紙と同じため、メンテナンスがしやすい点もメリットです。
周りのクロスと近いタイミングで劣化していくので張り替えの際もまとめて行いやすく、手間やコストを抑えられます。
天井は汚れが付きにくいため拭き掃除なども基本的には不要ですし、ほこりがついてもハタキで軽く払うだけのお手入れなので負担になりません。
木目調のクロス(壁紙)と板張りの比較

木目調のクロスを採用する場合、板張りと迷われる方も多いです。
それぞれの特徴や木目調クロスと板張りの比較をご紹介します。
木目調クロス(壁紙)とは

木目調クロスとは木目柄がプリントされた壁紙のことです。
様々な色や柄のバリエーションがあるため空間に合うデザインを選びやすく、板張りと比べて手軽に木目の雰囲気を取り入れることができます。
一方で木目がパターン化していたり光沢感が気になったりするケースもあり、本物の木のような質感を求める場合には物足りなさを感じるかもしれません。
板張りとは

板張りとは板状の木材を壁や天井に張る仕上げ方法のことです。
本物の木を天井に張るため自然素材ならではの色味や節などを楽しむことができ、調湿や消臭効果も期待できます。
板張り天井はクロスと比べてコストがかかりやすく、オイルやワックスの塗布などの定期的なメンテナンスが必要な点がデメリットです。
木目調クロスと板張りの比較
木目調クロスと板張りの比較をご紹介します。
| 木目調クロス | 板張り | |
|---|---|---|
| デザイン | 色・柄の種類が豊富 | 木本来の質感が魅力 | 
| 機能性 | 防汚性・防カビ性などがあるクロスも | 調湿・消臭などの効果あり | 
| 施工性 | 施工しやすい | クロスと比べて手間がかかる | 
| 費用 | 比較的安価 | 材料費・施工費がかかりやすい | 
| メンテナンス性 | 日常的なメンテナンスは不要 | 定期的にオイルやワックスの塗布が必要 | 
| 経年変化 | 色あせや剥がれなどが気になりやすい | 色に深みが増して味が出る | 
木目調クロスと板張りはどちらにもメリット・デメリットがあるため、総合的に判断してご自身に合う方を検討することが大切です。
どちらの施工実績も豊富な住宅会社であれば事例を見て仕上がりのイメージを確認しやすく、経験を活かした提案も期待できます。
▶おすすめコラム:
板張り天井を後悔しないためのポイント|材料種類やメリット・デメリット、成功事例を紹介
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まとめ
天井の木目調クロスは色・柄の選び方や施工範囲の工夫次第で圧迫感や安っぽさを抑えつつ、おしゃれで落ち着いた空間を演出できます。
よりリアルな質感や調湿などの機能性を取り入れたいなら、木材を施工する板張り天井がおすすめです。
木目調クロスと板張りは費用やメンテナンス性などにも違いがあるため、どちらの施工実績も豊富な住宅会社へ相談してご自身に合う方を取り入れましょう。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にある建築会社です。
平屋建て・2階建てとレパートリー豊富な注文住宅や規格住宅の設計施工実績が豊富で「高断熱+高性能設備+太陽光発電」のZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及にも努めております。
補助金を活用したこだわりの住まいもご提案可能ですのでお気軽にお問い合わせください。









 
 
