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2023年06月10日

【2023年】住宅ローン控除のZEH住宅と長期優良住宅の違いや特徴、省エネ基準を解説

【2023年】住宅ローン控除のZEH住宅と長期優良住宅の違いや特徴、省エネ基準を解説

ZEH住宅や長期優良住宅は、2022年の住宅ローン控除制度の改正により一般住宅と比べて控除額の上限が高くなりました。

そこで本記事では、改正後の住宅ローン控除額ZEH住宅と長期優良住宅の特徴の違い、省エネ基準などについて解説します。

コラムのポイント

  • ● 住宅ローン控除の「上限」「最大控除額」「計算方法」がわかる。
  • ● ZEH住宅・長期優良住宅・省エネ住宅の違いや特徴がわかる。
  • ● 住宅ローン控除の申請方法と補助金の内容がわかる。

 

 

【2023年】住宅ローン控除(減税)はいくら?

住宅ローン控除

住宅ローン控除(減税)は、年末の住宅ローン残高から0.7%の控除を13年間受けられる制度です。

【計算式の例】

3000万円(住宅ローン残高)×0.7%=21万円(年間の控除額)

21万円×13年間=273万円(最大控除額)

 

住宅の種類

借入限度額

2023年入居

借入限度額

2024年・2025年入居

長期優良住宅

5,000万円

4,500万円

ZEH水準省エネ住宅

4,500万円

3,500万円

省エネ基準適合住宅

4,000万円

3,000万円

一般住宅

3,000万円

0円(※2000万円)

(※2023年末までに建築確認を取得できた場合は控除期間10年間借入限度額2000万円)

長期優良住宅やZEH住宅は対象となる借入限度額が高くなります。

たとえば、一般住宅であれば3000万円が借入限度額になるため、4000万円の住宅ローンを組んだとしても控除の対象となるのは3000万円の部分のみになります。

つまり、3000万円以上の住宅ローンを組む方は、住宅性能の高い住宅を選んだほうが優遇されやすいということになります。

参照サイト:国税庁 住宅借入金等特別控除

ZEH(ゼッチ)住宅や長期優良住宅の最大控除額は?

家 お金

ZEH住宅と長期優良住宅の最大控除額の違いを確認してみましょう。

 

住宅の種類

最大控除額

2023年入居

最大控除額

2024年.2025年入居

長期優良住宅

455万円

409.5万円

ZEH水準省エネ住宅

409.5万円

318.5万円

省エネ基準適合住宅

364万円

273万円

一般住宅

273万円

0円(※140万円)

(※2023年末までに建築確認取得済みの場合)

2023年入居の場合、長期優良住宅とZEH住宅では最大控除額に「45.5万円」の差があります。

2024年以降の場合では「91万円」です。

2023年の今がお得!2024年には控除額が減額

住宅 お金

住宅ローン控除の対象となる借入限度額が2024年以降の入居になると減額されます。

住宅ローン控除の恩恵を受けやすいのは2023年末までの入居といえるでしょう。

注文住宅を現在検討されている方は2024年以降の入居になってしまう可能性が高くなります。

お得感がないと感じる方もいるかもしれません。

ですが、現在の制度では住宅ローン控除は2025年末までを期限としており、2026年以降は控除率が悪くなる可能性もあります。

また、返済額に直接関係のある金利が上昇しつつあり、今後さらに上がる可能性もあります。

そのため、超低金利の時期を逃さないことが重要です。

住宅ローン控除の申請方法や申請書類

確定申告

住宅ローン控除を利用するための申請方法をご紹介します。

【どこに】

所轄の「税務署」に直接行って「確定申告」を行います。

または、国税庁のHPや郵送で手続きを完了することも可能です。

【いつ】

入居の翌年の「2月中旬から3月中旬」までに行います。

サラリーマンの方は初年度のみ確定申告を行い、2年目以降は年末調整のみで申請を完了できます。

【申請書類】

  • ・確定申告書:税務署や国税庁のHPで取得
  • ・本人確認書類:免許証やマイナンバーカード
  • ・登記事項証明書:法務局で取得
  • ・売買契約書:売買契約時に取得
  • ・工事請負契約書:注文住宅の場合の契約書
  • ・源泉徴収票:勤務先で取得
  • ・残高証明書:住宅ローンを受ける金融機関から送付
  • ・住宅借入金等特別控除額の計算明細書:税務署や国税庁のHPで取得
  • ・長期優良住宅やZEH住宅を証明する書類

ZEH住宅と長期優良住宅の違い

太陽光発電と薪ストーブのある四季を通じて快適な平屋の家

ZEH住宅と長期優良住宅の主な違いは下記になります。

  • ZEH住宅:省エネに特化した住宅
  • 長期優良住宅:長期的に住める住宅

ZEH住宅は基本的に太陽光パネルを搭載し、自家発電や省エネ設備によって消費エネルギーを実質0以下にします。

長期優良住宅とは、永く住むことができるように劣化対策や耐震性、省エネ性能など幅広い基準をクリアしている住宅です。

どちらも一般住宅より設備や住宅性能が高いため、建築コストが高くなりますが住宅ローン控除や補助金制度の優遇を受けることができます。

ZEH住宅とは

ZEH住宅は、太陽光発電システムで創った電力が自宅で消費するエネルギーを上回ることでエネルギー収支を0以下にします。

年間の光熱費を抑えることができ、断熱性にも優れているため夏は涼しく冬は暖かい住空間にできるメリットがあります。

長期優良住宅とは

長期優良住宅とは、永く安心して快適に暮らせるとして「長期優良住宅認定制度」の基準をクリアしている住宅のことをさします。

建築コストが高いこと、検査や申請に手間がかかるため完成までの期間が長くなるデメリットがあります。

ですが「数世代にわたり住宅の構造躯体を使用できること」が基準に含まれており、自分たちの代だけではなくお子さんや孫に資産として残すことができるなどメリットの多い住宅です。

ZEH住宅と省エネ住宅の違いや基準とは?

広がりのある空間を叶えるスケルトン階段のある家

「ZEH水準省エネ住宅」「省エネ基準適合住宅」はどちらも省エネが名前に入っていますが、具体的にどのような部分が違うのでしょうか?

基準や特徴を確認してみましょう。

省エネ基準適合住宅の基準

省エネ住宅(省エネ基準適合住宅)は、ZEH住宅より基準がゆるくなります。

省エネ住宅は断熱等性能等級4以上かつ一次エネルギー消費量等級4以上が基準ですが、ZEH住宅は断熱等性能等級5以上です。

また、省エネ住宅は太陽光発電システムを設けていません。

太陽光パネルの設備を必要としないため建築コストを抑えることができますが、その分、補助金や税制の優遇を受けにくいデメリットがあります。

ZEH水準省エネ住宅の基準

ZEH住宅の認証基準には「断熱」「エネルギー消費量」「創エネ設備を搭載」など厳しい基準を満たす必要があります。

ただし、住環境によってZEH住宅として認証できる基準は3つあり、寒冷地や都市部では基準が緩和されます。

【ZEH(ゼッチ)】

基本のZEH住宅。消費エネルギーを100%以上削減

【Nearly ZEH(ニアリー・ゼッチ)】

寒冷地などの地域が対象。消費エネルギーを75%以上削減

【ZEH Oriented(ゼッチ・オリエンテッド)】

都市部の狭小地など太陽光パネル設置が困難な地域が対象。消費エネルギーを20%以上削減

補助金制度の利用方法

ZEH住宅や長期優良住宅は国の補助金制度を利用することができます。

条件によっては100万円以上の補助金を受け取れるため住宅取得費用を抑えることが可能です。

補助金制度には「こどもエコすまい支援事業」「地域型住宅グリーン化事業」「ZEH支援事業」などいくつか種類があります。

注意点として申請期限予算の上限などそれぞれ条件があるということです。

条件を満たすことができるのか最新情報を確認することが大切です。

住宅ローン控除はZEH住宅や長期優良住宅が優遇される

住宅ローン控除の制度が改正したことにより、環境に優しく高性能な住宅ほど優遇されるようになりました。

ZEH住宅や長期優良住宅は一般住宅と比べて建築コストが高くなりますが、税制面や補助金の優遇を受けやすいメリットがあります。

永く住むことを考慮して後悔しない住宅選びをしましょう。

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

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  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
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  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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