【注文住宅】内装デザインの決め方|おしゃれに仕上げるコツや注意点を解説
マイホームの雰囲気を大きく左右する内装デザイン。
内装によって居心地の良さや暮らしの満足度は大きく変わります。
では、満足のいくデザインに仕上げるためには、どのように内装を決めれば良いのでしょうか。
今回は内装デザインの決め方やコツ、失敗を防ぐための注意点をお伝えします。
内装にこだわって注文住宅を建てたいという方は、ぜひ参考になさってくださいね。
コラムのポイント
- ● 注文住宅の内装にこだわることによって暮らしの満足度を高めることができます。
- ● 内装はベースとなるテイストを決め、全体のバランスを考えながら採用する色や素材、デザインを選ぶことがポイントです。
Contents
注文住宅の内装の決め方・手順
【施工事例:光そそぐタイルテラス ティータイムを愉しむ白い家】
注文住宅の内装の決め方や手順をご紹介します。
①内装で決めるべき箇所を理解する
まずは内装の打合せで決める項目を理解しましょう。
全体像がイメージできていると自宅で事前に考えることができますし、空間のトータルバランスを考えながら内装を決めやすくなります。
- ● 床材
- ● 壁材・天井材
- ● 建具(扉、ドア、窓枠、巾木など)
- ● 住宅設備(キッチン、お風呂、トイレ、洗面台など)
- ● 照明、スイッチ、コンセント
- ● カーテン
住宅会社によって打合せの順序は異なりますので、事前に確認することをおすすめします。
②内装全体のテイストを決める
打合せの内容を理解したら、マイホームの内装をどのようなテイストで仕上げたいのかを考えましょう。
内装デザインはモダン・シンプル・和スタイルなど様々で、テイストによって選ぶべき内装材の素材・色などが大きく異なります。
採用したいテイストがあいまいだと内装材がスムーズに決まらなかったり、トータルコーディネートした際にまとまらなかったりすることも。
人気のテイストは後ほどご紹介しますので、お気に入りのデザインを見つけてみてくださいね。
③テイストに合った素材や色を選ぶ
採用したいテイストが定まったら、雰囲気に合った素材や色を選んでいきましょう。
メインの床や壁、天井などの面積が広い箇所から決めていき、アクセントとなる箇所は後から選ぶ方法がおすすめです。
元から採用したいアクセントの素材が決まっている場合は、素材が引き立つシンプルなベースの壁紙や床材などを選んでください。
④全体のバランスをシミュレーションして調整する
内装材が選び終わったら、空間のバランスをチェックすることが大切です。
それぞれの内装材は気に入っていても、全体的に見ると合わないこともあります。
また、アクセントになる箇所が多すぎると圧迫感を感じる原因になることも。
住宅会社に内装のパース図などを作成してもらい、全体のバランスを調整してみてください。
人気の内装テイストのデザイン実例
人気がある内装テイストのデザイン実例をご紹介します。
モダンテイスト
モダンテイストは、スタイリッシュで都会的な雰囲気のスタイルのことをさします。
事例をご紹介します。
【モノトーンカラーを基調としたモダンテイスト】
【施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス】
白・グレー・黒の同系色でまとめることで、洗練されたイメージに。
家具やインテリアの色もモノトーンで合わせて、統一感を意識しています。
【白を基調とした高級感あるモダンテイスト】
床材を白の大理石調フローリングを採用することで、清潔感のある洗練されたデザインに。
光沢のある素材は高級感を与えることができます。
内装は極力シンプルに仕上げ、家具や飾り棚を目立たせるように工夫しました。
【白と黒のバランスが美しいモダンテイスト】
【施工事例:白と黒のコントラストが美しい 吹き抜けのある家】
壁・天井・照明は真っ白、対して階段・床・家具をダークカラーにすることで、黒と白のコントラストが美しい内装に仕上がりました。
柱や梁は白を選んで、重い印象を与えにくいようにしている点もポイントです。
シンプルテイスト
シンプルテイストは、色や柄を極力少なくして内装をコーディネートしたスタイルです。
事例をご紹介します。
【白で統一した究極のシンプルテイスト】
【施工事例:自分スタイルを追求 機能性とデザイン性を兼ね備えた家】
内装材すべてを白で統一した住まい。
壁や扉に柄を一切取り入れず、照明もダウンライトにして存在感を無くしました。
家具や植物が映える究極にシンプルなデザインの内装です。
【白と茶の2色でまとめた柔らかいシンプルスタイル】
シンプルだけど温かみのある空間にしたいなら、白と木目でコーディネートすることをおすすめします。
こちらのお住まいでは、壁や天井にアクセントを一切採用せずシンプルに仕上げ、床の木目の美しさを全面に押し出した内装に。
家具も落ち着いた色を採用し、シンプルながら居心地の良い空間が完成しました。
ナチュラルテイスト
ナチュラルテイストとは、自然を感じる素材や色味を取り入れた温かみのあるデザインのことです。
事例をご紹介します。
【木をたくさん取り入れたナチュラルテイスト】
床材だけでなく、壁や天井にも木目を取り入れたナチュラルテイストのLDKです。
板張りを採用しても圧迫感を感じないように、折り上げた部分は白で仕上げました。
空間のアクセントになっているグレーのキッチンも、明るめの色を選ぶことで、柔らかな印象を与えることができます。
【可愛らしい印象の北欧ナチュラルテイスト】
木目のフローリングや扉でナチュラルさを取り入れ、壁やキッチンなどを白で統一した内装です。
白の割合を増やすことで、ナチュラルの中でも可愛らしさや明るい印象を与えることができます。
框デザインの扉やタイルを施工したキッチンを採用し、細部のデザイン性にもこだわりました。
アメリカンテイスト
アメリカンテイストには、次のようなスタイルがあります。
- ● 可愛らしいカントリースタイル
- ● ヴィンテージなかっこいいデザイン
- ● 西海岸をイメージした爽やかなカリフォルニアスタイル
まずは、自分がイメージしたアメリカンテイストがどのような雰囲気なのかを明確化しましょう。
【無骨なコンクリートがおしゃれなブルックリンスタイル】
コンクリート調の壁やブラックのドアなどを採用した、かっこいいイメージの内装です。
重厚感のある色使いで、ニューヨークのダウンタウンを意識したブルックリンスタイルに仕上げました。
重い雰囲気になりすぎないように、リビングには明るめの床材を採用している点もポイントです。
【かっこいいヴィンテージスタイル】
【施工事例:カリフォルニアの風を感じる アメリカンスタイルの平屋】
デニムの壁紙やテレビ裏のヘリンボーンがおしゃれなヴィンテージスタイル。
かっこよさの中にもポップさが混ざり、遊び心のある内装デザインに仕上がりました。
【ブルーが爽やかなカリフォルニアスタイル】
海岸沿いの住まいをイメージするようなカリフォルニアスタイル。
白やブルーを多く取り入れることで爽やかな印象を与えることが可能です。
▶参考コラム>>「かっこいいアメリカンハウスの内装実例|おしゃれな内装に仕上げるポイントとは」
和テイスト
日本の伝統的な「和」のスタイルも根強い人気があります。
事例を確認していきましょう。
【落ち着いた雰囲気の和室】
縁のある畳や板張りの天井、障子などを採用して昔ながらの落ち着いた雰囲気の和室に仕上げました。
一方で、板の間に収納や照明デザインを工夫することで、洗練された現代的な印象も与えます。
和の中にもモダンな雰囲気を取り入れた「和モダンスタイル」が人気です。
▶参考コラム>>「和モダンな部屋の作り方|かっこいい間取りに仕上げるポイントと実例3選」
【洋室に和の雰囲気を取り入れた住まい】
フローリング敷きの洋室でも、内装を工夫することで和テイストにすることは可能です。
こちらの住まいでは、障子や黒いサッシを取り入れてLDKを和の空間に仕上げました。
また、家具も和のデザインのものを選んだり、床座のように過ごせる背の低いソファやテーブルを採用したりしています。
柔らかな印象を与えるために壁に塗り壁を取り入れるなど、細部の素材までこだわり抜いた住まいです。
〇内装デザインへのこだわり>>【デザイン性の高い注文住宅】千葉で家を建てるならクレアカーサ
おしゃれな内装の注文住宅を建てるコツ
注文住宅の内装をおしゃれに仕上げるためのコツをご紹介します。
面積が広い空間はなるべくシンプルに
【施工事例:光そそぐタイルテラス ティータイムを愉しむ白い家】
空間を占める面積が広い「床・壁・天井」はなるべくシンプルな内装材を選びましょう。
これらに色や柄を多く取り入れてしまうと、空間デザインがまとまりにくいです。
また、キッチンや家具、インテリアなどに色を取り入れにくくなってしまいます。
壁や天井にアクセントを入れる場合は、限定した箇所にするか空間になじむような色・柄を選ぶことがポイントです。
アクセントになるポイントを作る
ベースの内装材が決まったら、アクセントになるポイントを取り入れましょう。
アクセントは空間全体に対して、0.5割程度の面積が好ましいとされています。
例えば、壁の一部を板張りにしたり、デザイン性の高い照明を取り入れたりすることで空間のアクセントを作ることが可能です。
アクセントになる内装材は、空間全体との調和を考えながら希望するテイストに合っているものを選んでくださいね。
▶参考コラム>>「アクセントウォールで新築をレベルアップ♪クロス・石材・木目など事例紹介」
本物の素材にこだわる
こだわりたい空間は内装材の素材にこだわって選んでみましょう。
例えば、木目調や石目調の壁紙ではなく、無垢材やタイルを使うなどの方法です。
本物の素材は、クロスでは表現できないような凹凸や美しい色味などが特徴的です。
また、無垢材は肌触りや香りも良いため、様々な楽しみ方ができるでしょう。
空間のアイキャッチポイントになる箇所は、ぜひ素材にこだわってみてくださいね。
2種類のテイストを組み合わせる
【施工事例:「うち」と「そと」が繋がる、アウトドアリビングのある住まい】
内装をおしゃれに仕上げるためには、まずは内装全体のテイストを決めることが大切だと最初にお伝えしましたが、テイストを1つに絞る必要はありません。
2種類のテイストを組み合わせることで、より好みに近い内装デザインになるケースもあります。
例えば、次のようなテイストは組み合わせてコーディネートされることが多いです。
- ● 和スタイル×モダン→和モダン
- ● シンプル×モダン→シンプルモダン
- ● アメリカン×ヴィンテージ→アメリカンヴィンテージ
ほかにも相性の良いテイストはたくさんありますので、自分の好みに合ったテイストを探してみましょう。
注意点は、組み合わせるテイストは2種類までにすることです。
3種類以上のテイストを混ぜ合わせると、まとまりのない印象を与えてしまうことも少なくありません。
2種類のテイストを組み合わせるときも、どちらのデザイン性を強めたいか考えておくと内装材を選びやすいでしょう。
イメージ画像があると打合せで共有しやすい
内装の打合せを行う際、画像があると設計士やコーディネーターとのイメージ共有がしやすくなる為、事前にイメージするデザインの写真などを用意しておくことをおすすめします。
モダンテイストと言っても、シンプルな洗練されたスタイリッシュなモダンなのか、木の素材を取り入れたナチュラルなモダンなのかによって使う内装材は大きく変わります。
住宅会社のWEBサイトやSNSなどで様々な事例を見ることができますので、ぜひ自分のイメージに近い画像を探しておきましょう。
失敗しない!内装決めの注意点をご紹介
内装決めで失敗を防ぐために知っておきたい注意点を解説します。
色を使いすぎない
内装は色を使いすぎると統一感のない空間になってしまいます。
基本的にはメインカラー・ベースカラー・アクセントカラーの3色で構成すると、美しい内装に仕上がるとされています。
また、注意したい点が採用する木の色です。
木目といえばブラウンですが、樹種によって「赤っぽい・黄色っぽい・グレーっぽい」など、細かな色味の違いがあります。
異なる色味の木目を組み合わせてしまうと、ちぐはぐな印象を与えてしまうことも。
取り入れる木目のカラーにもこだわってみてくださいね。
サンプルで質感や色味をチェックする
採用する内装材はカタログだけでなく、サンプルを見ることをおすすめします。
なぜなら、カタログの写真で見た印象と、実際に見た印象が大きく異なることがあるからです。
色の濃淡や素材の質感は、目で見て触ってみないとわからないケースも少なくありません。
サンプルを見てみたら、アクセントクロスの柄が思ったよりも大きくて主張が強かったというケースも。
現場に施工されてから後悔しないように、事前にサンプルをチェックしてみてくださいね。
デザインだけでなく機能性や肌触りにもこだわって
床や壁などの内装材は、直接肌に触れる機会も多いですよね。
そのため、デザイン性だけでなく機能性や肌触りにもこだわりましょう。
お手入れがしやすく耐久性の高い内装材なら、長い間きれいなお住まいを保つことができます。
また、無垢のフローリングは滑らかな肌触りのため、素足で過ごしても気持ちいいでしょう。
マイホームの住み心地を考えながら内装材を選ぶことをおすすめします。
照明の色によっても印象は大きく変わる
内装選びで注意したいのが照明です。
照明は本体のデザインにこだわって選ぶ方が多いですが、電球の色も慎重に検討してください。
なぜなら、電球の色によって空間デザインの印象が大きく変わるからです。
住宅の照明では、次の3種類の照明の色が採用されます。
- ● 昼白色:白っぽい清潔感のある明るい色
- ● 温白色:昼白色と電球色の中間の色
- ● 電球色:オレンジっぽい落ち着きのある色
同じ内装材でも電球の色によって、色の見え方は大きく異なります。
サンプルを見るときは、打合せスペースの照明の色にも配慮してください。
また、照明の色はデザインだけでなく、生活のしやすさにも大きく影響します。
リビングや寝室などの落ち着きたい空間には電球色、手元を見やすくしたいキッチンやワークスペースには昼白色がおすすめです。
これらのことも考えながら、適切な照明の色を選んでみてください。
デザインも暮らしやすさも両立させたいなら、昼白色~電球色まで調色できる照明を選ぶことをおすすめします。
家具やインテリアデザインにこだわるなら内装はシンプルに
家具やインテリアをアクセントにしたいなら、内装はできるだけシンプルにまとめることをおすすめします。
内装に多くのアクセントを取り入れてしまうと、全体の統一感が出にくくなってしまいます。
あらかじめ置きたい家具などが決まっているなら、住宅会社に共有しておくとトータルコーディネートしてくれるでしょう。
内装デザインにこだわっておしゃれな注文住宅を建てよう
内装にこだわった家づくりを行うことで、毎日の暮らしが華やかになり、来客からの印象も良いマイホームにすることができます。
内装決めで大切なポイントは全体のバランスを考えること。
色や柄の使いすぎやテイストの異なる内装材を取り入れてしまうと、統一感がなくなってしまいます。
テイストやイメージに合わせて、内装選びをしてみてくださいね。
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クレアカーサ(CREACASA)は、イタリア語で”家 ・ 家族を創り出す”という意味を示しています。
監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
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住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会