完全にソトではない、でもウチ(室内)でもない。
そんなウチとソトの程よい繋がりが日々の暮らしとニワとの距離を近づけます。
リビングの延長でありながら自然を身近に感じられる場所。それがリビングガーデンです。
敷地活用100%をめざしたい。
想像してみてください。自分の土地、もしくはこれから購入しようとしている土地に自分が暮らす家を建てようとしています。建物部分の面積とそれ以外の面積はどのくらいの割合でしょうか?もちろん法令上の制限もあります。
敷地とは一般的に建築物が建っている土地のことです。建築物の建築部分や門扉・アプローチ、庭、駐車スペースなどをまとめて1つの敷地と呼ぶのです。その敷地を100%活用したいと誰もが望むことでしょう。
でも現状はせっかくの庭を使っていない人が多数です。更にはせっかく付けたウッドデッキも使っていない人が大半です。
ウッドデッキを使わない理由はなにか。
なぜ? 暑いからです。
なぜ? 丸見えだからです。
なぜ? 目的がないからです。
じゃあどうしたらいいの?
対策やアイデアをいろいろ見てみましょう。
日ざしのコントロールをできるようにしましょう。 「ルーフをつくる」=方法としてはいろいろありますが建物にルーフがなくても、あとからテラスやパーゴラ・タープなどで日ざしのコントロールはできます。日よけのないウッドデッキはそこに熱が溜まりウッドデッキがない家より暑くなっているということもあります。
カーテンを開けられる住まいにしましょう。 カーテンを開けなければソトには出られません。方法としてはいろいろありますが、ウッドデッキの配置位置を工夫する、壁を少し増やす等でソトからの視線が気にならない場合もあります。また、スリットフェンスやウッドフェンス等お好みの素材や植栽を組み合わせ、魅力的でありながら目かくしできる方法はたくさんあります。
ウッドデッキをつける目的を考え、どのように使いたいかイメージしてみましょう。 狭いからといって諦める必要はないのです。「1畳あればなんでもできる」どこかで聞いたことがあるようなセリフですが「1坪あれば6人掛けの個室もできる」のです。また、平屋の場合は洗濯物や布団を干す等、具体的であることが多いのですが、2階建ての場合は具体的でない場合が多く「憧れていたけど実際は使ってない」とならないようにライフスタイルを思い浮かべ、その生活が憧れで終わらないよう考えたいものです。
ウッドデッキをどのように使いたいかイメージができたら、部屋として照明を考えましょう。食事をするならライトは上から。団らんを楽しむなら下からが良いでしょう。
少しでもいいので、グリーンをとりこんでみましょう。日々の中で四季の移ろいを感じられ、暮らしを豊かにします。
図1はよく見かけるウッドデッキの配置です。しかし、家の壁に凸凹がある場合、また道路の形状によっては図1のような長方形のデッキがつけられないかもしれません。そんな時はウッドデッキのレイアウトは概念から外れるのもいいことです。
図2のようにステップの位置を隣地側に移動するとスッキリ広々とします。この広さがあるとテーブルとチェアをおけますね。また今回の図のようにウッド調のタイルを使うという方法もあります。素材一つで雰囲気も変わります。
図3のようにわざと隙間を残しデッキ高まで土を入れ花壇にすると家の中からも草や花を眺められる高さになります。またツリーを植えると日よけと目かくしになって「外に出よう」と思えますよね。また形状に遊び心もあっていいものです。
今回はLiving +Garden=【リビングガーデン】としてウッドデッキのお話をしましたが、+ガーデンは【ダイニング+ガーデン】でも【キッチン+ガーデン】でも【ベッドルーム+ガーデン】でもいいのです。
※写真は当社施工例ではありません
玄関からリビング、そしてベッドルームへと 続くひろびろとした白いウッドデッキ。ペットとの暮らしを愉しむ工夫が折り込まれています。
A様邸夜の風景です。シルエットからも季節を感じることができます。
リビングから続く広いウッドデッキで、お子様との大切な時間を過ごされています。
庭からもアプローチできるテラス。上には 日ざしが強いシーズンのために天井カーテンを備えています。
光降り注ぐテラスで愛犬とゆったりとした 時間を過ごされるM様。至福のひとときとおっしゃいます。
ライティング計画を立てることで日暮れからも愉しむことができるリビングガーデン。ビールを片手に星空を眺めるのも良いですね。
ショールーム玄関にはデザイン性のある 大きなパネルをプラス。見た目はオシャレに、また目かくしにもなります。
パネルの裏にあるカフェのようなスペース。 屋内にあるリビングとは少し違う、開放的な気分を味わうことができます。
ガーデニングの本場イギリスでは、アウトドアリビングで食事を楽しむことを「アルフレスコ」といいます。「アルフレスコ」のために庭の手入れをし、ガーデンファニチャーを置き、リネンを整えるのが日常なのです。近年ではホテル・リゾートがアルフレスコに着目しガーデン披露宴で人気を得たり、食器メーカーでは外用の食器が人気になったりとしています。
夢のような生活が夢で終わらぬように、無理なく自然体でいられる「家と庭のバランスより住まいづくり」をご提案したいと考えております。