ドライガーデンが彩る 海辺のサーファーズハウス
多くのサーファーが集まる房総の人気スポット。海岸まで徒歩数分という立地に佇むのは、色味を抑えた外観をサボテンや石たちが縁取る平屋のお住まい。目の前に広がるドライガーデンは異国のジオラマを見るよう。訪れる人の心をいつしか日差し眩しい西海岸へと誘います。
「サーフィンが好きなうえに仕事でカリフォルニアなどの西海岸に行く機会多く、家の内外にそのカルチャーを取り入れたい、というのは当初から考えていました。大好きなサボテンは以前住んでいた家のベランダにもたくさんあって、一宮町のSABOTEN MISSILE(サボテンミサイル)にはよく通っていました。今回クレアカーサとSABOTEN MISSILEのコラボによって出来上がった我が家。外から帰ってくるたびに愛しさが込み上げます」
リビングのスケルトン階段は重厚感がありながらも室内の景色や差し込む光を遮らず、落ち着いたカラーのクロス、素材の本質を活かした家具を加えインダストリアルなテイストに。隅々まで意匠にこだわった室内空間は非日常を感じさせてくれます。
「ダイニングテーブルは秋田杉の板だけ購入し丁寧に磨き塗装し脚をつけたもの。階段は千葉の鋼鉄のアーティストに会いに行って特注しました。非常階段のような雰囲気が気に入っています」
DIYが好きだというおふたりは、キッチン壁面の古木を貼ったり棚板を塗装したり。R階のアメリカンフェンスも自分たちで取り付けられました。
「職人の方々には道具を貸していただいたりアドバイスをもらったりして、本当にお世話になりました。素人だから曲がっちゃったりしたけど(笑)、とても良い思い出。何よりひとつひとつに愛着がわきます」
「移住の決め手はサーフィンですが、好きなモノに囲まれる生活が夢でした。以前の生活に比べたら確かに利便性は劣ります。都内まで通勤しているので朝早いですし居酒屋チェーン店はない(笑)。それでも“好き”が勝つんです」
愛情を注がれた植物たちが深く呼吸するなか、淹れたてのコーヒーをゆっくり味わうおふたりです。
■多肉植物/サボテンを販売する専門ブランドSABOTEN MISSILE/杉木氏
「各庭ともオーナーが求める世界観ファーストで考えています。今回はサーフカルチャーが好きでアメリカに縁のあるおふたりが見てきた景色や世界観を再現するようなデザインにしたいと思いました。メインは柱サボテンの鬼面角。店先で奥様が一目で気に入ってこれに決定しました」
間取り図
1階
R階
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