家事動線の良い間取りの考え方とポイント|新居に取り入れたい施工事例15選
毎日の家事を効率よく楽に進めるためには「家事動線」を考えた上で、間取り計画を立てていくことが大切です。自分たちの暮らしにあった家事動線を考えていないと、日々の生活を送るだけなのに、ストレスが積み重なってしまう可能性も……。
そこで今回のコラムでは、家事動線の良い間取りの考え方とポイントを、施工事例を合わせて紹介させていただきます。これからの家づくりにぜひお役立てください。
コラムのポイント
・注文住宅を建てる前に知っておきたい、動線の種類と家事動線の考え方をまとめました。
・負担なく家事を進めていくためにはどういった間取りを考えておけば良いのか、家族で話し合った上で施工事例も参考にしながら、家づくりを進めていきましょう。
目次
暮らしやすさを左右する様々な「動線」
家づくりを進めていく際、「動線」についてはよく考えておく必要があります。今回ご紹介する家事動線以外にも、動線には様々な種類があります。
家事動線
家事動線とは、日常的な家事活動を行うための動線のことを指します。料理や洗濯、掃除、片付けなど、家事に関連する様々な作業を円滑に行うための動線です。
生活動線
家の中を移動するための通路や廊下の配置で、主要な居室や部屋をつなぐ役割を果たします。直線的でスムーズな移動を可能にし、家族やゲストが快適に移動できるように配慮します。
収納動線
収納スペースやクローゼットへのアクセスを考慮した動線です。衣類や食器、書籍などの収納場所に簡単にアクセスできるようにすることで、必要な時に必要な物をすぐに取り出すことができ、片付いた部屋をキープできます。
室内外の接続動線
室内と庭やベランダなどの室外をつなぐ動線です。室内外を滑らかに繋ぐことでスムーズに移動できます。
回遊動線
家の中を移動する際、できるだけ行き止まりがなく、部屋中を行き来できるように設計された間取りのことを回遊動線といいます。室内での行動パターンを予測し、住み手にあった回遊動線を考えることで、より使い勝手の良い家事動線にすることができます。
家事動線の設計は、効率的で快適な家事環境をつくるために重要です。日々の暮らしをより快適なものにするためにも、ライフスタイルにあった家事動線を取り入れた間取りを考えていきましょう。
使い勝手の良い家事動線の考え方と施工事例15選
家事動線と間取りを考える上で大切なポイントはいくつかあります。順番にみてみましょう。
キッチンは「ワークトライアングル」を考える
「シンク」「調理台」「冷蔵庫」を結ぶ作業動線のことを、ワークトライアングルといいます。ワークトライアングルのバランスが取れていることで、料理中に必要な材料や調理器具を効率的に取り扱い、作業を進めることができます。
ゆとりあるキッチンスペース。
▶︎施工事例 1:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス
収納の高さを揃えて見た目もスッキリ。片付けも楽々。
リビングで過ごす家族の様子を見守りながら、スムーズに料理できる間取り。
▶︎施工事例 3:光そそぐタイルテラス ティータイムを愉しむ白い家
「シンク」「調理台」「冷蔵庫」それぞれの3辺の合計は3.6m〜6.6mが最適とされているため、この距離になるよう間取りやレイアウトを考えていきましょう。
使用頻度を考えて収納スペースを設置する
頻繁に使用するものはすぐに取り出せるよう、収納スペースを設置しましょう。例えば、調味料や食器を収納する食器棚をキッチンのすぐ側に設置することで、動き回ることなく料理ができます。廊下やリビング横にコンパクトなクローゼットなどを設置し、掃除機等を収納すれば、すぐに掃除ができます。
キッチンとリビング、どちらからも使いやすい大きな収納スペース。
▶︎施工事例 4:アイランドキッチンのあるネイビーブルーの家
大人も子どもも片付けをしやすい棚を設置。
見せる収納で使い勝手よくおしゃれに。
気がついた時に、すぐ家事ができる環境を整えておくことが大切です。
家族の衣類はファミリークローゼットにまとめる
家族みんなの荷物を一箇所にまとめることができる場所を、ファミリークローゼットといいます。服や鞄などをまとめて収納するため、一元管理がしやすくなります。
設置場所としては、リビングと洗面所を結ぶ場所がおすすめです。 リビングと近いため家族全員が使いやすいのはもちろん、乾かし終えた洗濯物などを片付けやすくなります。家族の人数にもよりますが、最低でも3畳ほど設けておくと管理しやすくなります。
ハンガーラックや高さを変えることができる棚など、収納する物に合わせてカスタマイズしやすくしておくと良いでしょう。
たっぷり収納できるファミリークローゼット。
物が一番散らかりやすいリビングに隣接して大きなリビングストレージ(収納)をプランニングし、お子様が自分で片付ける習慣も身につきやすい工夫をしています。
▶︎施工事例 8:スクエアデザインが美しい、子どもの心を育む住まい
ランドリールームでさらに家事をスムーズに
ランドリールームは、洗濯まわりの家事をまとめて行うスペースのことです。洗う、干す、取り込む、アイロンがけ、たたむ、といった全ての作業ができるため、短時間で効率よく家事ができます。
洗濯まわりの家事を一度に担う、ランドリールーム。
▶︎施工事例 9:片流れの美しいシルエット 土間のある平屋の家
キッチンやベランダの横、脱衣所と兼用などの間取りが人気です。こちらも家族の人数によりますが、4人暮らしの場合3畳ほど確保しておいた方が、使い勝手が良くなります。
室内のドアを開放すれば、あちこちから洗濯物を干したり取り込んだりできるこだわりのランドリールーム。
洗濯物を干すまでの作業をすべて1階で済ませたい、と設置した室内ランドリールーム。
▶︎施工事例 11:白と黒のコントラストが美しい 吹き抜けのある家
水回りはコンパクトにまとめる
キッチン、お風呂、トイレ、ランドリールームなど水回りはコンパクトにまとめることで、行ったり来たりする動線が短くなるためスムーズに作業を進められるようになります。料理の合間に洗濯機を回すなど、たくさんあるやるべきことを進めやすくなるのが魅力です。
様々な生活シーンを想定しながら家づくりの計画を立てた、動線の整ったお家。
▶︎施工事例 12:セミオーダーで叶えるシンプルデザインのZEH
バス、洗面室、キッチン、ダイニング・リビングへと繋がる回遊動線で、家事のしやすい家に仕上がったおしゃれなお家。
平屋は動線を短く、時には廊下を無くすことも検討する
ワンフロアの平屋は一見間取りを考えやすそうですが、全ての居住空間をワンフロアに収めなければならないこと、横長なので回遊動線をつくりにくいことなどから、意外と動線作りが難しい平屋。動線が短くなるように工夫したり、時には動線となる廊下を無くしたりして、家事をしやすい間取りになるよう工夫してみましょう。
勾配天井で梁の見えるリビングは、ロフトからも光を取り入れることで開放感のある空間に。
▶︎施工事例 14:趣味の自転車を愉しむ土間空間とロフトのある平屋
リビングから小上がりで繋がる和室は、普段はくつろぎの場として、来客時はおもてなしの空間として大活躍。 さらに階段を上がれば広々とした書斎があり、ライフスタイルに寄り添った快適動線が居心地の良さを実現。
▶︎施工事例 15:スキップフロアに書斎のあるナチュラルリビングの平屋
平屋の場合、間取りや動線だけでなく採光や通風に関してもより専門的な知識が必要です。施工実績の多い住宅会社に依頼するのがおすすめです。
家事動線の良い間取りの家を建てるなら……
自分たちの暮らしに合わせた家事動線、間取りを考えた住まいなら、効率よく家事を進められるのはもちろん、ストレスを溜めることなく毎日の生活を送ることができます。いつもどんな家事をしているのか、負担なく進めていくためにはどういった間取りを考えておけば良いのか、家族で話し合った上で家づくりを進めていきましょう。
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