平屋の間取りにロフトをプラス|30坪台の実例、固定階段設置のルールなど紹介
30坪台のコンパクトな平屋に十分なスペースを確保したいと考えるとき、「間取りにロフトを加える」という方法があります。今回は、ロフトがあるおしゃれな平屋建築に定評のあるクレアカーサが、ロフトに関するよくある疑問におこたえします。
- ・「ロフトと通常の2階は何が違うの?」
- ・「ロフトをつくって本当に使うかな?ムダにならない?」
- ・「ロフト造作費用が高いと聞いたことがある。実際いくらくらい?」
- ・「ロフトをしっかり活用するために固定階段を作れる?」
ロフトをつくることを現実的に考えると、上記のようにさまざまな疑問が湧いてくるのではないでしょうか。またロフトを注文して後から後悔しないだろうかと不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。
この記事で実際の建築実例を見ながらロフトについて確認し、ご家族にとって最適な選択ができるようになりましょう。
- ・ロフト造作には法律上のルールがある
- ・ロフトには、居室として使うことを想定した造作ができない
- ・ロフトは居室ではないものの、ワクワクするような活用方法で楽しめる
- ・ロフトをつくるか迷っている場合は、メリット・デメリット、費用のバランスを考えて決断するのがおすすめ
施工事例
目次
ロフトとは?2階建てとの違い、メリット・デメリットなどを確認
「ロフト=コンパクトな部屋」というイメージがありますよね。でも実は、ロフト造作をする際には建築基準法や自治体の条例で定められたルールを守る必要があります。そこでまずは、ロフト造作に関するルールを確認しましょう。メリット・デメリットなども紹介するので、マイホームの間取りにロフトをプラスするか迷っている方は、参考にして下さい。
ロフトとは?2階建てと何が違うの?
ロフトは、法律上は「小屋裏物置等」という分類の空間です。「あくまでも小屋裏であって居室ではない」という取り扱いで、固定資産税を算出する際の床面積にも含まれません(ロフト部分には固定資産税が課税されない)。そのため、以下のルールの範囲内でロフトを造作する必要があります。
ロフト造作に関するルール |
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・ロフトの広さは、ロフトを造作する階の面積の1/2未満
・ロフトの高さは、1.4m未満 ・ロフトは家を建てる上で自然にできた余剰空間であること(ロフトのために家の柱を増やす、居室の天井を故意に1.4m未満にするのはNG) ・収納以外の使い方ができないつくりであること(コンセントは1ヶ所のみ 等) |
〈参考〉建築基準法第92条、建築基準法施行令第2条
他にも細かな規定がありますが、今回は主要な規定を要約して紹介しました。またお住まいの自治体によってルールが違うケースがあるため、詳しくはハウスメーカー等の業者に相談するか、自治体に直接お問い合わせ下さい。
また上記のルールから、ロフトには通常使う居室と同様の自由な造作ができません。例えばエアコンやインターネットジャックがあるコンセントの設置など、明らかに居室として利用するようなつくりは家を建築する際の検査でロフトと認められません。
広いロフトの画像を見ると「2階建てと何が違うの?」と疑問に感じることもあると思いますが、以上のようなきまりを知ると通常の2階とは全く違うことがわかりますね。
ロフトの活用方法
ロフト造作に一定の制約があることがわかったものの、高さ1.4mほどの空間は大人でも腰をかがめれば動き回れます。ただの収納として使うのはもったいないような気がしますよね。1つの居室として常に使うわけではなくても、以下のような方法で活用している方がいらっしゃいます。参考にして下さい。
- ・図書館
- ・ホームシアター
- ・衣装部屋
- ・ゲーム部屋
- ・書斎 など
ロフトは本当に必要?ロフトのメリット・デメリットを確認
ロフトを子供部屋や寝室にしたいと考えていた方は、「エアコンを設置できない」等の制約を知ってロフトを間取りに加えるか悩むのではないでしょうか。ロフトのメリット・デメリットを参考にしながら、最適な選択をして頂けると幸いです。
ロフトのメリット |
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ロフトのデメリット |
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ロフトが具体的にどんな空間なのかがわかったことと思います。次に間取り実例を見て、位置、広さ、内装などのイメージを深めましょう。
ロフトのある10坪〜30坪台の平屋|間取り実例
まずは、リビング上部に三角屋根のかたちをいかした2つのロフトがある平屋の間取りです。(間取り:2LDK+2ロフト、延床面積:30.05坪)
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こちらが外観です。カリフォルニアスタイルの大きな三角屋根から、開放的な室内空間をイメージできますね。カバードポーチの上部の2つの窓が、ロフトにも日差しをたっぷり届けます。
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こちらが室内です。まるで2階建てのようですが、アイアンバーの部分がロフトになります。家の中心に固定階段を設置し、ロフトへ楽に移動できます。
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次に、リビング上部に3畳ほどのコンパクトなロフトがある間取りです。ロフトでは、リビングにいながらにしてひっそりと「おこもり時間」を楽しめます。(間取り:4LDK+ロフト、延床面積35.57坪)
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リビングダイニングからロフトのデザインを見てみましょう。リビング壁にぽっかりと空いている空間が、ロフト部分です。
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ロフト側からの景色はこちらです。ご家族がくつろぐ雰囲気を感じながら、読書の世界に浸れそうです。
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次に、納戸の上部にロフトを設置した間取りです。(間取り:3LDK+ロフト+書斎+納戸、延床面積:36.82坪)
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玄関に入ってすぐに見えるロフト部分をのぞいてみたくなりますね。
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ロフトからの景色はこちらです。お気に入りの漫画を堪能できる隠れ家ですね。お子さまのスタディスペースとしても活用できます。
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次に、リビング内にロフト用の固定階段を設置した間取りです。(間取り:4LDK+ロフト、延床面積:35.19坪)
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固定階段でスムーズにリビングからロフトへ移動できるため、ロフトを存分に活用できます。
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ロフト内部は6畳ほどで、換気のための小さな窓があるため明るい空間です。障子を閉めて、ロフトでの時間を堪能できます。
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ロフトのある平屋の間取り実例を紹介してきました。ロフトがあることで、ご自宅で過ごす時間に充実感をプラスできるイメージが湧いたのではないでしょうか。
また今回の実例では前述したデメリットを以下のように解消しています。参考にして下さい。
- ・「ロフトへの出入りが面倒」、「掃除が面倒」→固定階段で移動がスムーズ
- ・「夏、暑すぎる」、「冬、暖かい空気がロフトに行ってしまう」→床下冷暖房で家のどこにいても快適な環境
床下冷暖房については、↓こちらでご確認下さい。
ロフトへの移動が楽になる「固定階段」の設置ルール
賃貸物件ではハシゴでロフトに出入りするのが一般的ですが、不便なイメージがあります。長く住むマイホームに不便な場所をつくるのは、なるべく避けたいですよね。そこで実例で紹介したような固定階段が理想となりますが、固定階段を設置する際には以下のルールがあります。
固定階段設置の主なルール |
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・固定階段は、建築基準法の「階段」の規定に沿って設置
・手すりの設置が必要 ・固定階段の面積はロフトの面積に含まれる |
お住まいの自治体によって上記以外のルールを定めているケースもあるため、詳しくは建築業者に相談or自治体へ問い合わせをして確認しましょう。
まとめ
間取り実例をまじえながら、ロフト造作のルール、メリット・デメリットなどを紹介しました。ロフト造作には、さまざまな規定があります。通常の居室と同じ使い方は難しいのですが、ご自宅で過ごす時間の価値を高める活用方法を楽しんでいる方がたくさんいらっしゃいます。
ロフトを間取りにプラスするか迷っている場合は、ぜひ建築業者に相談しながらご家族にとって最適な判断をなさって下さい。
クレアカーサは、ダイナミックな間取りにロフトを加えるプランを数多く手掛けております。デザイン性はもちろん、快適性にもこだわってロフトのある家づくりをしておりますので、茨城、千葉でロフトがある平屋をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
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土地探し、資金計画などの段階から、無料でご相談頂けます。ショールームではご家族との出会いが大好きなスタッフがお子さまをお預かりいたしますので、ゆっくりご希望をお聞かせ下さい。