移住とは|移住の定義、人気地域、支援策など紹介。移住の魅力や問題点も確認

田舎の家

 

移住とは「生活する場所を移す」という意味です。テレワーク、「住む場所を自由に選んで新しい生活を始める」と考えるとワクワクしますよね。

 

移住を検討する際は、移住地の魅力を調べる一方で、移住した後に起こりそうな問題点についても不安を解消しておくと安心です。今回は移住の具体的な定義を確認し、移住のメリット・デメリットも一緒にチェックしましょう。移住のタイミング、人気の移住地域も紹介するので、ぜひ最後までご覧下さい。

 

コラムのポイント
  • 移住という言葉の使い方は人それぞれ。一般的には「長期を前提として生活の場所を移す」という意味
  • 移住にはたくさんの魅力があるが、移住前に感じている不安は解消するのがおすすめ
  • 移住先として人気なのは茨城県、埼玉県など。自治体ごとに移住支援策を実施している

 

移住とは|移住の定義、定住や二拠点生活との違いを確認

 

移住先での暮らし

 

まずは移住とはどういう意味なのかを確認し、似ている言葉との違いもチェックしましょう。

 

移住とは|移住と引っ越しの違いは何?

実は「移住」には明確な定義がありません。また「引っ越し」は移住のために必要な行動なので、移住と分けて考えなくてOKです。移住という言葉の使い方は人それぞれ自由なのですが、細かく考えると「公的な意味」と「社会的な意味」に分かれます。

 

【公的な意味】

住所地を移動する際には、自治体に「転出」、「転入」、「転居」といった届け出が必要です。「現在住んでいる場所から移動する」という意味で、公的には全て移住と考えられるのではないでしょうか。

  • 転出:市町村をまたいで引っ越しをするときに、現在住んでいる自治体に届け出が必要
  • 転入:市町村をまたいで引っ越しをするときに、新しく住む自治体に届け出が必要
  • 転居:市町村内で引っ越しをするときに、現在住んでいる自治体に届け出が必要

 

【社会的な意味】

一般的には、以下のような場合に「移住」と考えるのがスムーズです。

  • 現在住んでいる場所からある程度遠い距離に移動して生活する
  • 長く住むことを前提として生活する場所を移動する

 

例えば友人が移住するときに、「県内の市町村に移住する」と言われるよりも「県外に移住する」と言われる方が、スムーズに納得できるのではないでしょうか。「移住」という言葉に込める意味は人それぞれですが、「移住に対する一般的なイメージはある」と考えておきましょう。

 

ちなみに、移住を以下のような言葉で表現することもあります。

  • Uターン:一般的に「地元→都会→地元」という流れで移住すること
  • Iターン:一般的に都会生まれの人が地方に移住すること
  • Jターン:一般的に「地元→都会→都会と地元の間の場所」という流れで移住すること

 

定住とは

定住は、「移住した土地にずっと住んでいく」と決めた時点で出てくる言葉です。

 

二拠点生活とは

二拠点生活は「複数箇所で生活する」という意味です。例えば「平日は勤務地に近い家で暮らし、休日は別の地域で暮らす」という生活のことで、移住とは違います。「移住を本格的に決める前に、二拠点生活で住み心地を体験してみる」というケースもあります。

 

「移住」と「移住に似た言葉」の意味を紹介しました。現在は「どこにどうやって住むか」の選択肢が豊富です。

  • 賃貸物件や購入した物件に住む
  • マンスリーマンション
  • 毎月定額でホテルに宿泊できる など

 

移住は生活する場所を移動することなので、慎重に検討しますよね。でも実は「意外と身軽に移住する方法がある」と考えて、広い選択肢の中で柔軟に移住方法を考えてみるのもおすすめです。

 

移住の魅力&考えておくべき問題点を解説

 

移住の魅力

 

移住を成功させるために、移住前の不安を解消しておくと安心です。移住の魅力と問題点を紹介するので、事前に考えておくべきことを確認して下さい。

 

移住の魅力

移住には、たくさんの魅力があります。

  • ライフスタイル、趣味、精神性に合う土地で暮らせる
  • 新しいコミュニティを作れる
  • 移住する地域によっては生活費が安くなるケースがある
  • 自治体の支援策を活用して、移住の費用負担を軽減できるケースがある など

 

全国各地の自治体が、移住支援策を実施しています。移住後の生活も含めて、頼れる支援策がある自治体を選ぶのもいいですね。

 

移住の前に考えて置くべき問題点

ご家族での移住や長期間の生活を考えて、以下のような問題点を把握しておくと安心です。

  • 移住する地域によっては、お子さまの教育環境が一変することがある
  • 移住する地域によっては、交通の便、医療、娯楽などが充実していないケースがある
  • 移住とともに転職をする場合は、条件に合う職場が見つかりにくいケースがある
  • 地方によって風習や風土が違い、なじめないケースがある など

 

↓こちらの記事では、移住の失敗にスポットを当てて移住成功に必要なポイントを紹介しています。

〈関連ページ〉移住が失敗する理由とは|地方選び、仕事、子育てなど成功のための事前準備を確認

 

移住によって手に入れたい生活のイメージを明確にし、希望を実現できる地域を選ぶのが大切ですね。次に移住検討中に活用できる「お試し移住」を紹介するので、ぜひチェックして下さい。

 

「お試し移住」を活用するのもおすすめ

「お試し移住」は、自治体が実施している移住支援策のうちの1つです。例として、いくつかの地域が実施しているお試し移住を一覧表で紹介します。

 

自治体名 移住期間 料金
茨城県 常陸太田市 1日〜 2,000円〜/日
茨城県 笠間市 3泊4日〜13泊 2,000円〜/日
群馬県 富岡市 1ヶ月〜3ヶ月 20,000円/月
北海道 浦河町 1日〜 600円〜/日
神奈川県 山北町 2周間〜14週間 20,000円〜/2週間

 

他にもお試し移住を実施している自治体が多数あるので、気になる地域がある場合は「〇〇(自治体名) お試し移住」で、インターネット検索をしてみて下さい。電話で市役所等に問い合わせるのもOKです。

 

何歳で移住する?移住する年齢層の特徴を紹介

 

移住先の家

移住検討中に「移住するにはまだ早い?」という迷いが出てくることがあると思います。そこで総務省の統計データで移住する人の年齢層をチェックすると、50歳以降に都道府県をまたいで移動する人が増えていることがわかりました。

 

住民基本台帳-人口移動
〈参考〉総務省統計局『住民基本台帳人口移動報告 2021年結果』

 

上記データを見ると、都道府県をまたいで移動する人数が多い年齢層は20〜34歳です。移住目的の移動数についてはデータがありませんが、この年齢層は就職、転勤などによる移動が多いと予測できます。

 

次に移動が多い年齢層は50〜59歳、70歳〜です。2020年と2021年の比較でも、都道府県をまたぐ移動率がアップしていることがわかります。特に50〜59歳は、子育て期間が終わる人が多い年齢層ですよね。新たな土地への移住が目的で移動している人が含まれていると予測できます。

 

一方で35歳〜49歳までの子育て世代は「移動数が少ない&移動率がダウンしている」ため、こともわかりました。子育て中は移住をする人が少ないという予測もできる結果でした。

 

人気の移住先は茨城、埼玉など|住み心地、移住支援策などを紹介

 

「移住したいけど、最適な移住先がわからない」とお悩みの方もいらっしゃると思います。そこで「転出数より転入数が多い自治体=人気の高い自治体」と予測し、統計データをチェックしました。

 

都道府県別転入超過数

〈参考〉総務省統計局『住民基本台帳人口移動報告 2021年(令和3年)結果』

※「転入超過数」とは、転出と転入を差し引きしてあらわした数です。

 

2020年、2021年を比較すると、以下の都道府県の転入数がアップしています。

  • 神奈川県
  • 埼玉県
  • 茨城県
  • 群馬県

 

そこで上記4県で人気の市町村※について、住み心地や移住支援策を紹介します。

※各都道府県で人気の市町村についても、総務省統計局のデータを参考にしています。

 

神奈川県横浜市

横浜市の住み心地について口コミを調べると、以下のような声がありました。

  • 交通:東京都内へのアクセスがよくて便利
  • 買い物、娯楽:買い物や外食の場所が多くて便利
  • 教育:子育て世代が多く、公園、保育園、教育施設が多い。教育熱が高いと感じる
  • 自然:車通りが多くて、騒音とPM2.5に悩まされている
  • 治安:エリアによっては不安を感じる

 

横浜市は転入数が特に多い地域ですが、移住だけにスポットを当てた特別な支援を実施していません。空き家のリフォームに対する補助金があるため、移住を検討している方はぜひチェックして下さい。

 

埼玉県さいたま市

埼玉県さいたま市の住み心地について口コミを調べると、以下のような声がありました。

  • 交通:在来線、東京へのアクセス、新幹線の駅があって充実している
  • 買い物、娯楽:商店街やショッピングセンターがあって便利。イベントも多くて楽しい
  • 教育:全体的に教育熱心なイメージで、公立高校のレベルも高いと感じる
  • 自然:公園は多いけど自然豊かではないイメージ
  • 治安:夜でも明るい道が多くて安心。パトカーの巡回も多く、治安が良いと感じる

 

さいたま市は生活環境、教育、治安の面で人気の地域ですが、特別な移住支援策を実施していません。特に子育てに関する良い口コミが多いため、具体的な教育環境を前もって調べてみましょう。

 

茨城県つくば市

茨城県つくば市の住み心地について口コミを調べると、以下のような声がありました。

  • 交通:交通の便が悪いので、車があると便利
  • 買い物、娯楽:駅周辺は便利だが郊外に行くと不便。娯楽施設が少ないと感じる
  • 教育:学園都市で研究機関が多く、教育的に良い影響を自然と受けられる
  • 自然:整備された&利用しやすい公園がたくさんある
  • 治安:パトカーの巡回が多くて治安が良いという印象。夜は静か。

 

つくば市は「1世帯100万円の移住支援金」、「創業支援」、「空き家バンク」など、複数の移住支援策を実施しています。

 

移住先として人気の茨城県の移住支援策について、こちらの記事で詳しい情報を紹介しています。

〈関連ページ茨城への移住は支援を活用|移住支援金、物件、仕事、おすすめエリアなど魅力を紹介

 

群馬県高崎市

群馬県高崎市の住み心地について口コミを調べると、以下のような声がありました。

  • 交通:交通の便が良く、東京へのアクセスも良い
  • 買い物、娯楽:ここ数年で住みやすさが向上した。おしゃれなお店も増えて嬉しい
  • 教育:子育て世代が多く、体験学習サービスが充実している
  • 自然:アウトドア施設、温泉、公園などが豊富
  • 治安:全体的に治安が良いイメージだが、特定のエリアでは不安がある

 

高崎市は「最大100万円の移住支援金」、「住宅ローンの利子補給」、「空き家バンク」など、複数の移住支援策を実施しています。子育てや福祉の手厚いサポートもあるため、移住情報を確認してみましょう。

 

まとめ

 

移住の定義を確認し、移住の魅力と問題点、人気移住先などを紹介してきました。全国の自治体が移住支援策を実施していて、自治体ごとにサービスが全く違います。移住先として気になる自治体の支援策を、ぜひ調べてみて下さい。

 

クレアカーサの施工エリアである茨城県、千葉県でも、住宅や仕事の確保を中心とした手厚い移住支援策が実施されています。住宅取得に対して100万円以上の助成をする自治体もあるため、活用の検討がおすすめです。

 

クレアカーサは土地探しや資金計画など、新しい土地での家づくりの頼れるサポーターになります。ぜひお気軽にご相談下さい。

〈関連ページ〉ほぼ毎日、「無料相談会」実施中

 

「予算が限られている。でもこだわりの家づくりがしたい」とご希望の方に活用して頂けるプランもございます。無料でカタログをお届けしますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

監修者情報 クレアカーサコラム編集部

クレアカーサコラム編集部

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住宅業界の専門性について

免許登録
  • 建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特-5)第29052号 国土交通省
    宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、茨城県木造住宅耐震診断士ほか
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞 ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞 ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等