全館空調はいらないとのデメリットをクレアカーサが徹底解説|失敗しない導入方法
「全館空調にしてよかった」という声がある一方で、「全館空調はいらない」という口コミを見たことがある方も多いと思います。全館空調を検討中の方は、「どちらが本当なの?」と気になりますよね。
そこで今回は全館空調、ZEH住宅など高性能の家づくりに定評があるクレアカーサが、全館空調のデメリットについて徹底解説します。全館空調を導入する際の注意点を確認し、失敗しない選択をしましょう。
- 全館空調は1台の全館空調機で家全体を快適に保つシステム
- 全館空調のデメリットは、使い方や事前の準備で解消できるものもある
- 全館空調にはたくさんのメリットがあるが、ライフスタイルに合うかどうかで導入を検討するのがおすすめ
目次
全館空調とは
全館空調とは、1台の全館空調機と各部屋をつなげて空調を管理するシステムのことです。具体的には以下のような機能で、家全体を快適な環境に保ってくれます。
- 家全体の温度を一定に保つ
- 家全体を程よく換気する
- 高い空気清浄性能でアレルギー物質、化学物質などを除去する など
特に印象が強いのが、「家全体の温度を一定に保つ」という点ではないでしょうか。家族が集うリビングも廊下やトイレのような場所も同じ温度なので、「リビングを一歩出たら体が冷えてしまう」といったストレスを軽減できます。冬になるとメディアで取り上げられるヒートショックを予防する効果も期待できるので、年代に関係なく幅広く注目されています。
※ヒートショックとは温度差が激しい場所を行き来することによって血圧が急激に上下し、体が不調になる症状のことです。
「全館空調はいらない」という口コミ
全館空調の製造メーカーは性能向上に取り組んでいて、使い勝手の良い製品が数多くあります。でも、口コミを調べると全館空調に対するネガティブな声があることも事実です。
そこで今回はネガティブな口コミを確認した上で、デメリットの解決方法まで紹介していきます。
全館空調はいらない、失敗したという口コミ
投稿サイトやSNSから、実際に全館空調を導入した方のネガティブな口コミを集めました。要約して紹介します。
- 「電気代が高い。特に真夏や真冬は電気代が5万円を超えることもある。」
- 「電気代のプランをきちんと検討すればよかった。春や秋の送風だけでOKの季節も料金が高い。」
- 「1年に1回のメンテナンス費用が3万円以上かかる。負担が大きい。」
- 「メンテナンス費用節約のために自分でできること(フィルター掃除等)をするが、面倒。」
- 「かなり乾燥する。洗濯物がすぐに乾くけど、喉が痛い。」
- 「冬にエラー表示が出て停止したときは、寒すぎて大変だった。」
- 「子どもたちと体感温度が違うので、温度設定が難しい。」
- 「稼働音が気になる。慣れるまで眠れなかった。」
全館空調のデメリットまとめ
全館空調のデメリットをまとめたところ、主なデメリットは以下の6項目でした。
- 初期費用、電気代、メンテナンス費用が高い
- メンテナンスが面倒
- 乾燥が気になる
- 故障したときに代替えの冷暖房機器を持っていないので大変
- 家族間で体感温度が違うが、部屋ごとに温度を変えられない
- 稼働音が気になる
デメリットの原因や解決方法を、次に解説します。
全館空調のデメリットをクレアカーサが徹底解説
全館空調のデメリットを見て、導入に高いハードルを感じる方も多いと思います。でも実は「ライフスタイルに合わない使い方をしている」等で全館空調に問題を感じるケースもあるため、デメリットについて解説していきます。
初期費用が高い
全館空調機の初期費用は、工事費込みで100万円前後〜300万円前後が相場です。たしかに高額なのですが、この点については、各部屋にエアコン、石油ストーブ、空気清浄機などの電化製品を設置する費用と比較する必要があります。
現在では全館空調機本体が100万円以下の製品もあるため、「高性能のエアコンを選びたい」、「6畳以上の部屋が複数あってハイパワーのエアコンが数台必要」というご家庭では、通常の空調よりも全館空調のほうが安くなる可能性があります。
電気代が高い
全館空調機は、基本的に24時間稼働して家全体の空調を管理します。通常の空調は部屋ごとにON、OFFを管理できるため、「全館空調の方が電気代が高い」というイメージがあるのではないでしょうか。このデメリットの解決方法は2つあります。
- 省エネ機能搭載の全館空調を選ぶ
- ライフスタイルに合う電気料金プランを選ぶ
省エネ機能ついては、実際に多くの全館空調機が「ヒートポンプ」という省エネ機能を搭載しています。省エネ機能があれば少ないエネルギーで全館空調を使えるため、「節電効果=電気代の節約効果」が期待できます。「時間によって設定温度を変更できる」、「外出先から操作できる」などの機能を備えた全館空調を選ぶのもいいですね。
※ヒートポンプとは、外気に含まれる熱を利用し、少ない電力で家庭で使う熱を作り出す仕組みです。
また、電気代のプラン選びも重要です。「昼に電気代が安い」、「夜に電気代が安い」、「季節によって電気を多く使う時間帯が安い」などさまざまな電気料金プランがあるので、電力会社に相談をしながら最適なプランを選んでください。
メンテナンス費用が高い、メンテナンスが面倒
全館空調は、年1回の定期点検が推奨されています。点検のついでにフィルター掃除等も業者に依頼するご家庭では、メンテナンス費用が高いと感じることと思います。このデメリットの解決方法は2つあります。
- メンテナンスに関して「自分でできること」、「業者に依頼すること」を分けて考える
- 保証内容を確認しておく
- 故障の際は、原因によって火災保険の補償を受けられる可能性があることを覚えておく
点検を怠ることはできませんが、メンテナンスの費用負担を軽減する方法があることも、しっかり確認しておきましょう。
乾燥が気になる
乾燥についての口コミから、「湿度の調整が難しい」とのお悩みが多いことがわかりました。
- 「乾燥しすぎる」
- 「加湿機能つきの全館空調だが、加湿効果をあまり感じない」
- 「加湿機能つきの全館空調だが、湿度調整に失敗して結露が出てしまった」
- 「全館空調に加湿器をプラスして使っているが結露が出てしまう」
この点に関しては地域の気候や部屋の広さに合う温度調節を行う必要があります。最適な湿度をキープできる感覚をつかむまで時間がかかる可能性があるため、アフターサポートの体制が整っているメーカーの全館空調を選びましょう。全館空調を施工するハウスメーカーや工務店などにも、使用中の不明点を質問できるかを前もって確認するのがおすすめです。
故障したときに代替えの冷暖房機器を持っていないので大変
全館空調は1台の機器で家全体を管理できる反面、故障や災害時に家全体の空調がストップするというデメリットがあります。このデメリットの解決方法は、故障と停電を分けて考える必要があります。
【故障】
各メーカーが提供している故障時の対策を、導入前に確認しておくのが大切です。
- 故障時に応急運転ができる全館空調を選ぶ
- 24時間365日修理対応のサポートがある全館空調を選ぶ
【災害】
全館空調は電気で動くシステムなので、停電時は全く使えません。停電時の対応については、通常の空調と同じです。
- 簡易的な冷暖房を用意しておく
- 太陽光発電を導入するなら蓄電池とセットになっている製品を選ぶ など
太陽光発電を導入するなら、ZEH住宅を検討するのがおすすめです。補助金を受け取って費用負担を軽減するなど、詳しい情報をご確認ください。
〈関連ページ〉【ZEH住宅とは】メリット・デメリット、補助金など住宅メーカーが簡単解説
家族間で体感温度が違うが、部屋ごとに温度を変えられない
例えば「リビングでTVを見ている人」と「自室で筋トレをしている人」では体感温度が違います。こちらのデメリットが心配なご家庭は、部屋ごとに温度調整ができる全館空調を選ぶのがおすすめです。
稼働音が気になる
「就寝時も全館空調が稼働しているので、気になって眠れない」という口コミも多くあります。こちらは静音性を高めた製品を選ぶという解決方法がありますが、まずは全館空調を導入したショールームに行って体験してみるのがおすすめです。前もって「全館空調の音を確認したい」と伝えて訪問予約をしてください。
また音に関しては「数ヶ月経つと慣れる」という口コミも多くあります。
全館空調のメリットとは。実際の住み心地も紹介
全館空調のメリットもチェックしましょう。投稿サイトやSNSから、実際に全館空調を導入している方の口コミを、要約して紹介します。
- 「寒い地方に移住して室内温度が一番心配だったが、いつも均一の温度で快適。」
- 「全館空調の家に引っ越しをしてから、家族全員が体調を崩しにくくなった。」
- 「全館空調+加湿器を24時間稼働させているけど、電気代はそんなに高くない。」
- 「加湿機能のある全館空調を選んで、いつも湿度が55%前後。快適。」
- 「冬の朝もストレスなく布団から出られる。」
- 「暑さ寒さが気にならなくて猫も快適そう。これから家を建てる人におすすめ。」
- 「火災保険に全館空調の経年劣化や消耗品交換の補償がある特約をつけたので安心。」
一番大きなメリットは、“快適さ”にあることがわかります。「ロフトまで快適なので寝室として使っている。その分他のスペースを広々使える」といった声もありました。
全館空調の失敗しない導入方法
全館空調の導入を検討する際には、「ライフスタイルに合う使い方ができるか」を考えるのが大切です。全館空調にもさまざまなタイプがあるため、いくつかの製品を確認してから判断をしましょう。
また全館空調を効率的に運転し続けるために、高気密・高断熱の家づくりが前提条件となります。ハウスメーカー等の建築業者には、家と全館空調の相性が良いかどうかも、前もって確認してください。
全館空調のタイプ、メーカー別の特徴、導入時の注意点については、こちらの記事で詳しい情報をご確認ください。
〈関連ページ〉全館空調とはエアコン1台で快適な家。仕組み、電気代、住み心地、注意点など解説
まとめ
全館空調のデメリットにスポットを当てて解説してきました。ライフスタイルによって向き、不向きが決まるため、全館空調の機能面、費用面などをしっかり下調べした上で、導入するかを判断しましょう。
クレアカーサの家は高気密・高断熱で、足元から温かい、涼しい家を実現できる全館空調機を採用しております。冷え性の方、小さいお子様やペットのいるご家庭の快適度が高いので、具体的な内容が知りたいとご要望の場合は、お気軽にご連絡ください。
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