土間で暮らしがおしゃれ&快適に|活用方法やメリット・デメリットを解説
皆さんは「土間」と聞くとどのようなイメージを持たれますか?玄関土間などを連想する方が多いでしょう。しかし、近年再注目されておりライフスタイルに合わせた様々なスペースとして活用されています。そこで、今回は改めて知りたい「土間」の魅力やメリット・デメリット、活用方法などについて解説します。私たちが手がけた土間のある家の施工事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
なぜ今土間が注目されている?その魅力やメリットは?
日本での土間の歴史は古く、江戸時代には庶民の住宅において炊事場+玄関+客間のような使われ方をしており、以後も「そと」と「なか」を繋げる中間領域のような役目を担ってきました。靴を脱ぐ生活が主流の日本でも、近年は玄関としてのスペースだけではなく様々な使われ方をしています。では、なぜ積極的に土間を設ける家が増えてきたのでしょうか。主に4つの理由が挙げられます。
- 庭など外部と一体感が生まれる
- デザインアクセントになる
- 半屋外空間・半屋内空間としてフレキシブルに使える
- 仕上げ材によっては建設費を削減できる
土間を介してウッドデッキなどと空間を繋げることで客人を迎えやすく、天気の悪い日でも土間を半屋外空間として使うこともできます。また、配置や仕上げによってはデザイン的なアクセントにもなります。さらに、土間には床組工事が不要なため、仕上げ材によっては木工事や内装工事を削減できる場合もあります。そして、将来バリアフリーにする可能性がある方にも土間はおすすめです。玄関を広く確保しておけばスロープなどを後付けしやすく車椅子にも対応しやすくなるためです。
土間を設けるデメリットや注意点は?
では、逆に土間を設けることのデメリットはどのような点なのでしょうか。主なデメリットは下記の2点です。
- 冬場に冷えやすい
- スペースを取られてその他の空間が狭くなる
まず、土間には床下に空気層がないため、地面の冷気が伝わりやすいという特徴があります。そのため、冬場には土間はもちろん隣接する部屋も底冷えする場合があります。ただし、逆に言えば夏場はひんやりと感じられるため、配置計画を考えればメリットにもなります。
もう1つの注意点が、その他のスペースに影響を与えてしまうという点です。当たり前のことですが、土間を広くすると別のスペースが狭くなってしまいます。そのため、狭小地の場合には特に検討が必要です。ただし、ただのスペースにはせずに生活に便利な機能を持たせれば、狭小住宅でも取り入れる価値は大いにあるでしょう。また、後々バリアフリーにすることを検討している方は、将来を見据えた広さや配置にしましょう。
土間はこのような方におすすめ
土間は使い方によって便利なスペースにもなりますし、逆に無駄なスペースになる可能性もあります。趣味(特にアウトドア系)を持つ方や、ペットを飼っている方、来客が多い方は土間をうまく活用できるでしょう。逆に、あまり家にいない方や、居室を広くしたい方にはおすすめできません。土間を作って後悔しないためには「流行っているから」と安易に決断せずに、ライフスタイルを振り返り、本当に必要かどうか見極める必要があります。
土間の活用方法を紹介
では、ここでは当社が手がけた施工事例を基に、土間の活用方法を紹介します。皆さんの日常生活と照らし合わせてみて、ぜひ参考にしてください。
広々とした玄関
今までの一般的な玄関は、収納を含めて1.5〜3畳ほどが平均でした。しかし、これでは土間が靴で埋まってしまうご家庭も少なくないでしょう。来客が多い方や大家族のご家庭にとって、広い玄関の土間空間はとても便利です。また、隣接してシュークローゼットを設ければいつでも上がり口前はスッキリします。さらに、高齢者の方が同居している場合には将来的に車椅子生活になったとしてもスロープを後付けしやすいです。
大きな収納スペース
最近では玄関脇にシュークローゼットを設ける家も多いですが、靴以外にも遊具や自転車、アウトドア用品を格納できるほどの広い収納スペースを設けるのもおすすめです。また、花粉症の方は室内に花粉を持ち込まないように、コートやバッグをかけられるようにしたり、手洗い用の小さいシンクを設置したりすることもできます。
趣味スペース
サーフィンや自転車など、大きなアイテムを収納しメンテナンスするような趣味がある方にこそ、土間はぴったりの空間です。汚れたまま室内に持ち込めますし、天気が悪い日でもお手入れができます。また、何かと周囲の汚れが気になるDIY作業にも土間は便利です。そのため、最近では趣味のスペースと玄関を併用するケースが多くあります。
ペットのくつろぎスペース&お手入れスペース
犬や猫を飼っている方の悩みが抜け毛ですよね。生え変わりの季節にはいくら掃除をしてもきりがありません。そんな悩みを抱えている方にも土間はおすすめです。散歩から帰って体が汚れていても土間でお手入れができ、ペットがくつろげるスペースを用意してあげれば室内や家具を汚さずに済みます。また、配置や排水を考慮すればペットを洗うスペースも設けられます。
薪ストーブを置く
薪ストーブは憧れの暖房器具ですよね。しかし、室内に設置する場合は周囲の床を耐熱仕様にしなくてはいけません。そんな時にも土間はおすすめです。床から一段下げて土間を設けてそこに薪ストーブを設置すれば、小上がりのようにストーブを囲んで腰掛けることもできます。また、薪を置いたり灰を掃除したりする際も汚れが気になりません。
汚れが気にならないキッチン
本来土間は炊事場として使われていましたが、その理由は汚れや安全性を考慮していたという要因があります。それは現代にも当てはめられることができ、土間キッチンを取り入れる方も増えてきています。調理中の汚れハネが気にならず掃除がしやすいという利点の他に、勝手口に直結させれば、靴を履いたまま食材をしまえるようになります。
施工事例|生活スタイルに合わせて土間を取り入れた家
私たちクレアカーサでは広々とした土間を取り入れた暮らしやすくスタイリッシュな住宅を数多く建設しています。ここではその一部を紹介します。
趣味を日常生活に取り入れた家
こちらはサーフィン好きのお施主様と相談しならが作り上げたお家です。玄関を入ると通常よりも広々とした土間があり、靴を履いたまま入れるウォークインクローゼットが併設されています。さらに、あえて玄関収納脇にフリースペースを残しておくことで、サーフボードも収納できるようにしました。このように、趣味を不便なく楽しみたい方にも土間はとても有効的です。
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CREACASA|トレーニングルームのあるサーファーズハウス
スッキリと片付けやすい収納が充実した家
こちらは、前面の端から端まで広がるカバードバルコニーがアメリカンな印象のお家です。玄関にはやはり広々としたシュークローゼットがあるため、玄関をいつもスッキリと整頓できます。これなら急な来客があっても焦ることはありません。その他の部屋についても収納が充実しているため、平屋でありながら生活感が溢れないおしゃれな生活を保てます。
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CREACASA|カリフォルニアの風を感じるアメリカンスタイルの平屋
居室と直結した土間のある家
こちらは、ご主人様の趣味である自転車を楽しめるお家です。外部から玄関とは別に設けられた出入り口より、自転車を持ったまま土間スペースへアクセスできます。さらに、ご主人様のお部屋も隣接しているため、いつでも愛車を見たりメンテナンスしたりできるのも特徴的です。このように、来客者と家族との動線を分ければ、少々趣味の道具などが雑多になっても煩わしくありません。
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CREACASA|趣味の自転車を愉しむ土間空間とロフトのある平屋
まとめ|無駄に見えてもかなり便利な土間スペース
今回は、最近再注目されている「土間」について詳しく解説してきました。土間には決まった用途はなく、家族のライフスタイルや趣味嗜好に合わせて色々な形にアレンジできるスペースです。汚れが気になりにくく掃除がしやすいので、ペット好きの方やよくDIYをされる方にもおすすめです。また、インパクトあるデザインアクセントにもなるため、建売住宅とは一味違うお住まいをご要望の方はぜひ検討してみてください。クレアカーサでは、経験豊富な設計スタッフや施工スタッフがチーム一丸となって、あなたの理想のマイホーム作りのお手伝いをさせていただきます。
クレアカーサ茨城が土間のある理想のマイホーム作りをお手伝いします
私たちクレアカーサは「Good House, Love Family」をメインコンセプトとし、一番近くにいる人を幸せにできる住まいづくりをめざしています。また、家事動線や収納計画、敷地の効果的な活かし方をお客様と密にお打ち合わせすることで、デザインや流行に捉われすぎない住み心地の良いお住まいをご提案します。ホームページからイベントや来店のご予約、資料請求を承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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