【20坪台のコンパクトな平屋】快適に暮らせる間取りとは|実例7選とプランニングのポイント

20坪台のコンパクトな平屋。
間取りの工夫次第で暮らしやすく快適な住まいにすることが可能です。
そこで今回はライフスタイルに合わせた20坪台の平屋の間取りを部屋数別にご紹介します。
コンパクトな平屋のメリット・デメリットや幅広い世代が快適に暮らせる20坪台の平屋のポイントも解説しますので家づくりにお役立てください。
コラムのポイント
● 20坪台のコンパクトな平屋は、間取りの工夫次第で1~3人家族が快適に暮らせる住まいをプランニングできます。
● 空間ごとの広さにメリハリをつけ、広く見せるための工夫を取り入れることが20坪台の平屋の住み心地を高めるためのポイントです。
● コンパクトな平屋の施工実績が豊富でライフスタイルに合った間取りを提案してくれる住宅会社へ相談しましょう。
20坪台の平屋は狭いのか

20坪台の住まいは「狭くないのか」と不安に思われる方もいらっしゃると思います。
国土交通省が公表している「居住面積水準」を参考にして快適に暮らせる家の広さの目安を確認しましょう。
居住面積水準とは生活するうえで必要な住まいの広さを示したものです。
| 単身 | 2人世帯 | 3人世帯 | 4人世帯 | |
|---|---|---|---|---|
| 最低住居 面積水準 |
25㎡ (約7.6帖) |
30㎡ (約9.1帖) |
40㎡ (約12.1帖) |
50㎡ (約15.1帖) |
| 誘導住居 面積水準 (都心とその周辺) |
40㎡ (約12.1帖) |
55㎡ (約16.6帖) |
75㎡ (約22.7帖) |
95㎡ (約28.7帖) |
| 誘導住居 面積水準 (郊外や都市部以外) |
55㎡ (約16.6帖) |
75㎡ (約22.7帖) |
100㎡ (約30.3帖) |
125㎡ (37.82坪) |
※最低住居面積水準:健康で文化的な住生活の基礎として必要不可欠な面積
※誘導居住面積水準:豊かな住生活を実現するために必要な面積
※参考:住宅:住生活基本計画(全国計画)|国土交通省
都市部に暮らす場合、4人家族でも誘導住居面積水準を満たすため、20坪台の平屋でゆったりとした暮らしを送れることがわかります。
また郊外でも3人家族で29坪程度の広さを確保した平屋の場合、ほぼ誘導住居面積水準を満たしていると言えます。
結論をお伝えすると1~3人暮らしであれば20坪台でも「狭い」と感じない快適な平屋を建てることは可能です。
【実例7選】20坪台の平屋で採用できる間取り

では実際に20坪台の平屋の間取りを確認しましょう。
部屋数ごとに実例をご紹介しますのでご自身が希望する間取りに近いものを参考になさってください。
①【1LDK】寝室兼書斎があるロフト付きの平屋

リビング横に寝室兼書斎がある1LDKの間取りです。
ロフトにつながる階段を中心とした「回遊動線」を取り入れ、家事や暮らしの利便性を高めました。

広々としたロフトはリビング上の吹き抜けとつながっています。
1階部分の床面積は約19坪ですがロフトも含めると20坪台の平屋です。

リビングと寝室兼書斎の間には2枚の片引き戸を採用し、開ければ空間に一体感を感じられる間取りにしました。
またリビング・ダイニングを小上がりにした分、上部を吹き抜けにすることで開放感もプラスしています。

広々としたロフトはエアコンも完備しているため夏や冬でも快適です。
ロフトはご友人が宿泊したとき快適に過ごせるように四分割してプライバシー性を高めました。
ライフスタイルに合わせて無駄のない間取りを採用した「コンパクトで暮らしやすい平屋」です。
▶施工事例:ミニマム&アクティブ 平屋で叶えるセカンドライフ(延床面積19.22坪)
②【1LDK+小上がり和室】居心地のいい和モダンの平屋

リビングに隣接する小上がりがある1LDKの間取りです。
無駄な廊下をなくし、洗面脱衣所・ランドリールーム・屋外物干しを一直線に配置することで効率的な動線を実現しました。

玄関からつながる動線を挟んで両側に畳のスペースがあります。
右側はゆったりとくつろげる畳リビング、左側は趣味の釣具を飾るためのショーケースがある小上がり和室です。

畳リビングはロールスクリーンで仕切ることができ、小上がり和室は扉の開閉で空間を区切ることが可能です。
どちらも仕切ることで寝室を含めて最大3部屋を確保できるため、来客時も柔軟に対応できます。
▶施工事例:趣味を愉しむ和モダンの平屋(延床面積23.29坪)
③【2LDK+土間】愛犬と暮らす心地良い距離感の平屋

リビングを中心に各空間がレイアウトされた2LDKの間取りです。
2部屋の間にLDKを配置して居室の距離を離し、ご家族それぞれのプライバシーを確保しました。

リビングからは広々としたロフトにつながります。
東側に大きな窓を設け、明るく快適な小屋裏空間を実現しました。

リビング横には広々とした土間スペースを採用しました。
窓を開けてアウトドアリビングを楽しんだり愛犬がゆったりとくつろいだりできる理想的な空間です。

施主様のこだわりを取り入れたのが造作洗面台です。
中心に洗面ボウルを配置し、両脇のスペースを広めに確保してそれぞれのドレッサースペースをつくりました。
愛犬との暮らしを楽しみつつご自身の時間も大切にできる20坪台の平屋です。
▶施工事例:愛犬と暮らす 土間のある平屋(延床面積28.68坪)
④【2LDK】趣味も仕事も充実するセカンドハウス

中庭を囲むようにL字型のLDKを配置した2LDKの平屋です。
ご夫婦の趣味のサーフィンをより快適に楽しむために屋外からも洗面脱衣所へ入れる動線を設けました。

ゆったりとした空間とリビングの吹き抜け、中庭につながる大きな窓によって開放感あふれるLDKを演出しています。
キッチン・ダイニングの横にはカウンターを設けてワークスペースにしました。

寝室は書斎としても活用できるため、夫婦それぞれがプライバシーを保ちながら仕事を進められます。
木目調の壁や間接照明を取り入れ、落ち着いて集中できるデザインに仕上げました。
趣味のサーフィンと仕事のどちらにも打ち込める理想的な「ワークライフバランス」を実現する住まいです。
▶施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス(延床面積27.55坪)
▶おすすめコラム:
【間取り図で見る】おしゃれな2LDK平屋建ての成功実例|何坪くらい必要?間取りのポイントは?
⑤【3LDK】無駄な廊下がない猫と住む平屋

LDKと各スペースが直結する無駄のない3LDKの平屋です。
キッチン横に通路を設け、寝室やタイルデッキへの動線を確保するなど暮らしやすい動線にもこだわりました。

料理の配膳・下膳のしやすい横並びダイニングキッチンです。
ダイニングの後ろにはルーバー扉がおしゃれな収納があり、日用品や食品のストックをたくさん収納できます。

リビングから出入りできるタイルテラスをつくり、愛猫も安心して遊べるようにフェンスを設置しました。
家事ラクになる効率的な間取りを採用し、愛猫とゆったりと過ごせる時間を生み出した「毎日が心地よい平屋」です。
▶施工事例:猫のいる暮らし タイルデッキのある平屋(延床面積26.64坪)
⑥【3LDK】広々ランドリールームがある平屋

LDKから独立したプライバシー性の高い居室が3部屋ある平屋の住まいです。
LDKと居室の間に廊下を設けることで音や視線が気になりにくくなり、勉強や仕事に集中したいタイミングや友達と遊ぶときも快適に過ごせます。

真四角に近いLDKは視線を遮る壁を設けないことで広々とした空間を実現しました。
リビング上を勾配天井にしたためより開放感があります。

広めの脱衣所はランドリールームとしても使えるようにしました。
「ガス乾燥機・カウンター・室内物干し」を採用し、洗濯の効率化と負担軽減を叶えた間取りです。
▶施工事例:ランドリースペースのある 吹抜け平屋住宅(延床面積29.89坪)
⑦【3LDK+ガレージ】20坪台でも大容量収納を実現した平屋

2台分のオープンガレージがある収納豊富な平屋です。
各居室も十分な広さがあり、リビングでもそれぞれの部屋でもゆったりと過ごすことができます。

キッチン裏のスペースには4.5帖の納戸があり、日用品や食品、季節物の衣服などをまとめて収納できます。
様々な物の収納に対応するため、高さを変えられる「可動棚」と耐荷重性のある「固定棚」の両方を採用しました。

靴やカバンをすっきり収納できる広々としたシューズクローゼットです。
シューズクローゼットに靴をしまってそのままホールに上がれるため、きれいな状態の玄関を保ちやすくなります。

建物と一体になった2台分のオープンガレージを採用しました。
玄関ポーチから直接ガレージへ行き来できるため、雨の日でも濡れずに乗り降りできます。
住み心地や利便性にこだわった毎日の暮らしが整う20坪台の平屋です。
▶施工事例:グレーと木目が調和する 平屋のガレージハウス(延床面積29.80坪)
▶おすすめコラム:
3LDKの平屋間取り実例|おしゃれにするアイデアと適切な広さについて
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20坪台のコンパクトな平屋を建てるメリット

20坪台のコンパクトな平屋を建てるメリットをご紹介します。
建築費用を抑えられる
建物の面積をコンパクトにすることで建築費用が抑えられます。
その結果、住宅ローンの返済負担を軽減させたり、設備や内外装などに予算を充てたりすることが可能です。
面積を縮小しても設備の数が変わらない場合は思ったほど費用を抑えられないケースもあります。
坪数の違いによってどのくらい「費用」と「暮らしやすさ」が変わるのかを考え、最適な間取りを採用することがポイントです。
土地の選択肢が広がる
コンパクトな平屋は土地の選択肢が広がる点もメリットです。
平屋は2階建てと比べて広い土地が必要になることが一般的なため、希望する予算や面積に満たないケースも少なくありません。
20坪台の平屋の場合、土地形状によっては50~60坪の広さでも建物・駐車場・庭のプランニングが可能です。
効率的な動線をつくりやすい
コンパクトな平屋は効率的な動線をつくりやすいのが特徴です。
廊下がない間取りは各空間が隣接して移動距離が短くなり、家事の時短や負担軽減につながります。
そのため、20坪台の平屋は「家事や子育てで忙しい世代」から「健康や暮らしやすさを重視するシニア世代」まで幅広くおすすめできる住まいです。
ランニングコスト・メンテナンス費を抑えやすい
20坪台の平屋は住んでからの費用も抑えやすくなります。
- ・外壁や屋根面積が小さいためメンテナンス費がかかりにくい
- ・冷暖房の効きが良いため光熱費を抑えられる
コンパクトな家は掃除の負担が少なく、日々こまめに手入れしやすいため、建物の状態を良好に保てるケースも少なくありません。
また、小さな土地を選べば外構費用が抑えられるなど建築時にかかる費用にもメリットがあります。
20坪台のコンパクトな平屋を建てるデメリット

20坪台のコンパクトな平屋を建てるデメリットをご紹介します。
希望の部屋数や広さを実現できないケースがある
20坪台の平屋では希望の部屋数や広さを十分に確保できない場合があります。
まずは坪数にとらわれず、ご家族にとって必要な空間を優先して考えることがポイントです。
寝室などの必須の部屋だけでなく、畳コーナーやランドリールームなど暮らしをより快適にする「+αの空間」の検討もおすすめします。
収納量の確保が難しい
20坪台の平屋にするために「床面積を減らそう」と考えると収納量が不足するケースも少なくありません。
しかし収納不足の家ではチェストなどを買い足す必要があり、コンパクトな空間がより狭まってしまいます。
ご自身が所有している物の種類や量を改めて確認し、ライフスタイルの変化にも対応できる「余裕のある収納計画」を立てることが大切です。
圧迫感や狭さを感じやすい
コンパクトな平屋は広々とした空間を確保しにくいため、圧迫感や狭さを感じやすい点がデメリットです。
しかし、この問題は間取りの工夫によって解消できます。
- ・視線を遮る壁を設けない
- ・勾配天井を採用する
- ・大きな窓をつける
- ・ハイドアやハイサッシを採用する
- ・造作収納にして空間の凹凸をなくす
- ・中庭やテラスなどの屋外空間とつなげる
縦方向や屋外空間を有効活用することで実際の帖数以上の広さや開放感を演出することが可能です。
▶おすすめコラム:
【吹き抜け・勾配天井のある平屋】メリット・デメリットと後悔しないための間取りポイントを解説
明るめの内装にするなどのデザイン面の工夫でも空間を広く見せることができます。
また背の低い家具は視線が抜けて開放感を出しやすいため、ソファやベッドなどを選ぶ際は意識してみましょう。
プライバシーが保たれにくい
無駄な廊下を削減することでコンパクトな平屋を実現できますが、プライバシーが確保しにくい点はデメリットです。
廊下は移動に使う以外にも音や視線を和らげる役割を持ちます。
寝室やトイレまわりにはあえて廊下を設けた方がいいケースもあるため、実際の暮らしをイメージしたうえで必要性を検討しましょう。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にて、お客様の個性やライフスタイルに合わせて一邸一邸大切につくる家づくりをしております。
「20坪台の平屋」の豊富な施工実績を活かし、お客様の暮らしに合った間取りをご提案いたします。

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【20坪台の平屋】子育て世帯からシニアまで快適に暮らせる間取りのポイント

幅広い世代が快適に暮らせる「20坪台の平屋」を建てるために意識すべき間取りのポイントを解説します。
暮らし方に合う動線を確保する
20坪台の平屋は暮らし方に合う動線を確保することでより快適に過ごすことができます。
例えば「脱衣所・ランドリールーム・ファミリークローゼット」を直結させると家事や暮らしの効率が高まります。
さらに「玄関・ファミリークローゼット・洗面所」を近づけることでお出かけや帰宅時の動きもスムーズです。
ご家族の生活ルーティンを考慮した動線を採用しましょう。
広さにメリハリをつける
20坪台の平屋では全てのスペースに十分な広さを確保することはゆとりある間取りにすることは現実的ではありません。
そのため採用したい空間に優先順位をつけ、広さにメリハリをつけることが大切です。
例えばスタディスペース付きの広々としたリビングを採用し、寝室や子ども部屋は最小限にするなどの方法があります。
使用頻度が高く、長い時間過ごす空間は広さの優先度を高めることがポイントです。
必要な収納量を把握する
20坪台の平屋は収納スペースが限られるケースもあるため、必要な収納量を把握して計画することが大切です。
現在所有している物の量を見直しつつ、将来的に物が増えることを想定して余裕のある収納量を確保することをおすすめします。
「ニッチ・埋込収納・吊戸棚・小屋裏」などのデッドスペースを活用した収納は床面積を増やさずに収納量を確保することが可能です。
屋外空間を効果的に取り入れる
屋外空間を効果的に取り入れることでコンパクトな平屋でも開放感をプラスできます。
リビングとウッドデッキをつなげて「アウトドアリビング」をつくる間取りは人気が高いです。
外の景色が見える大きな窓をつけると室内からの視線が外へ伸び、コンパクトな空間でも開放感を演出できます。
20坪という箱だけでなく、敷地や周りの景観まで取り込んだ設計が大切です。
▶おすすめコラム:
【ウッドデッキのある平屋】間取りのコツとメリット・デメリット、施工事例、活用方法を解説
バリアフリーな間取りを取り入れる
バリアフリーな空間を取り入れることで開放的な空間づくりにつながります。
20坪台の平屋は段差があることで動線や視線が分断され、空間の狭さをより感じやすいため注意が必要です。

段差のある間取りを採用したい場合、壁から凹ませる形状の小上がりスペースを設ける方法がおすすめです。
小上がりがLDK側に張り出さないことで視覚的な圧迫感が軽減され、つまずくリスクも軽減できます。
また段差を低くする方法でも圧迫感を軽減できるため、使い勝手やお好みのデザインに合わせて工夫を取り入れましょう。
プライバシーに配慮する
20坪のコンパクトな平屋はプライバシーに配慮することもポイントです。
廊下が少ない間取りが採用されることが多いため、視線や音を和らげるような工夫をおすすめします。
例えば生活感がでやすい収納には扉やロールスクリーンをつけ、キッチン周りには腰壁を設けて視線を遮るなどの方法です。
他にもリビングや水回りと寝室の間には収納などを設け、生活音を聞こえにくくする間取りもおすすめします。
平屋の施工実績が豊富な住宅会社に相談する
20坪台で暮らしやすい平屋を建てるにはコンパクトな住まいの施工実績が豊富な住宅会社への相談がおすすめです。
施工事例を見ながら検討できるため、完成後の暮らしを具体的にイメージしやすくなります。
またこれまでの実績を活かし、坪数を抑えながらも広く感じる間取りやデッドスペースを上手に活用する工夫を提案してくれるはずです。
▶︎お電話でのお問い合わせ 0120-35-3436
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まとめ
20坪台のコンパクトな平屋でも間取り次第では開放感のある暮らしやすい住まいを設計できます。
コンパクトさを活かした動線を取り入れつつ、収納量の確保や広く見せるための工夫を取り入れましょう。
平屋やコンパクトな住まいの施工実績が豊富な設計力のある住宅会社への相談をおすすめします。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にある建築会社です。
平屋建て・2階建てとレパートリー豊富な注文住宅や規格住宅の設計施工実績が豊富で「高断熱+高性能設備+太陽光発電」のZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及にも努めております。
補助金を活用したこだわりの住まいもご提案可能ですのでお気軽にお問い合わせください。








