ダイニング・キッチンが横並びの間取り・実例11選|動線やレイアウト、冷蔵庫の位置などのポイントを解説
ダイニングとキッチンが横並びの間取りは家事の効率を高めたい方やキッチン前の空間を活かしたい方におすすめです。
そこで今回は横並びのダイニング・キッチンを採用した住まいの間取り図と実例をご紹介します。
LDK全体のレイアウトや動線など間取りのポイントも詳しく解説しますので家づくりの参考になさってください。
コラムのポイント
● キッチンとダイニングが横並びの間取りは配膳・下膳がスムーズにでき、テーブルを調理台として使えるなど様々なメリットがあります。
● 同じ横並びのダイニング・キッチンでもL字型や横一直線のLDKなど様々なレイアウトが採用できるため、ご自身のライフスタイルに合った間取りを選びましょう。
● 横並びのダイニング・キッチンのメリットを活かし、デメリットにも配慮した設計をしてくれるような提案力のある住宅会社への相談がおすすめです。
キッチンとダイニングテーブルが横並びの間取り・実例11選
キッチンとダイニングが横並びのレイアウトを採用した住まいの間取り図と実例をご紹介します。
①LDKをL字型に配置した間取り
キッチンの横にダイニング、正面にリビングを配置した間取りです。
料理しながらでもリビングにいる家族とのコミュニケーションが取りやすい間取りです。
玄関からキッチンまでスムーズに行けるようにコンロ横に通路を設け、買い出し後の荷物運びの負担を軽減できるようにしました。
リビングからキッチンへ行くときや冷蔵庫に飲み物を取りに行く際にも便利な動線です。
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②「LDK+和室」を正方形にレイアウトした間取り
ダイニングとキッチンを横並びにレイアウトし、前面にリビングと和室を配置した間取りです。
ダイニングの後ろには収納を設け、日用品や食事中に使う物などを収納できるようにしました。
LDKと和室を正方形のようなレイアウトにすることで無駄な凹凸ができず、広く感じる空間をつくることができます。
日当たりを重視するリビングとダイニングを南側に配置した点もポイントです。
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③「LDK+和室」が横一直線に並ぶ間取り
LDKと和室を横一直線に配置した住まいです。
リビング・ダイニング上は吹き抜けにすることで開放感を演出しています。
キッチンとダイニングを横並びに配置することで空間が遮られず、LDK全体に一体感が生まれて広々と感じられます。
各空間のスペースにゆとりを持たせることで一緒の空間にいながらも自分の時間をゆったりと過ごせるような居心地の良い空間になりました。
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④キッチンとダイニングの間に通路を設けた間取り
キッチンとダイニングを横並びに配置し、間に通路を設けたレイアウトです。
通路があることでキッチンへの動線が短くなり、リビングからのアクセスがスムーズになります。
キッチン周りの腰壁にはニッチや収納棚を設けるなど空間を最大限に活用しました。
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⑤ダイニングとキッチンが回遊動線になった間取り
ダイニング・キッチン・パントリーが横一直線に並んだ間取りです。
冷蔵庫はパントリー内に設置し、デザイン性の高い大きめのカップボードを採用しました。
パントリーはキッチンと行き来できる他に階段下を通ってリビングへ抜ける動線も確保しています。
キッチンを中心とした回遊動線をつくることでより効率的で暮らしやすい間取りが実現しました。
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⑥キッチン前にバーカウンターがある間取り
ダイニングを横並びにすることでキッチン前の空間を有効活用した事例です。
こちらの住まいではキッチンカウンターを造作し、バーのようにくつろげる空間に仕上げました。
コンロ側にも通路を設け、カウンターから氷やドリンクを取りに行きやすいようにしています。
ダイニングの後ろには勉強や仕事で使えるスペースをつくり、用途によってカウンターを使い分けられるようにしました。
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⑦キッチン前に大きな窓がある間取り
大きな窓と中庭をキッチン前に配置し、ダイニングを横並びにした事例です。
開放感のあるキッチンで料理でき、お子様が遊ぶ様子を見守りながら家事を進められるなど多くのメリットがあります。
それぞれの空間に大きな窓を配置できるため、LDK全体を明るくしたい方にもおすすめのレイアウトです。
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⑧円形テーブルをキッチン横に配置したレイアウト
キッチン横にコンパクトなダイニングテーブルをレイアウトした住まいです。
円形や変形のダイニングテーブルは四角いキッチンとの間にゆとりを持たせて配置すると全体のバランスが整いやすくなります。
ダイニングとキッチンを横並びに配置する場合でも、床材を張り分けることで空間にメリハリをつけることが可能です。
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⑨半独立型キッチンと横並びのダイニング
壁付けキッチンとダイニングを横並びにした間取りです。
キッチンは壁に囲まれているため料理に集中しやすく、ダイニングの造作ベンチも壁付けなので落ち着いて過ごすことができます。
ダイニングのベンチはゆったりとしたサイズですが壁付けのため省スペースでレイアウトでき、リビングの面積を広めに確保できます。
キッチン前の壁を活かし、ウッドデッキに食材をスムーズに受け渡せる便利な窓もつけることができました。
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⑩II型キッチンと造作チェアのダイニング
II型キッチンの横にダイニングを配置した事例です。
キッチン前にダイニングがないため、腰壁を活かした大きなニッチをつくることができました。
キッチンと横並びのダイニングテーブルは垂直に配置し、片側に収納付きのベンチを造作しています。
ダイニングは3方向を壁で囲んで窓を設け、明るく落ち着ける空間に仕上げました。
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⑪キッチンと一体になった造作のダイニングテーブル
ダイニングテーブルを造作し、キッチンと一体にした住まいです。
キッチン前のカウンターとつなげた造作テーブルにすることで無駄のないスタイリッシュな印象になり、空間全体に統一感も生まれます。
造作テーブルは家具のように簡単に移動できないため、キッチンを回遊できる動線にするなど暮らしやすさを考えたプランニングがポイントです。
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横並びダイニング・キッチンのメリット
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キッチンとダイニングを横並びにするメリットをご紹介します。
配膳・下膳が楽になる
横並びのダイニングキッチンはテーブルとの距離が近いため、配膳・下膳が楽になります。
家事の時短を実現したい方に人気のレイアウトです。
食事中に飲み物や調味料などを取りに行きやすい
ダイニングとキッチンが横並びの間取りにすることで、どちらのスペースからも冷蔵庫への動線が短くなります。
調理中に食材を取り出すのが便利なだけでなく、食事中に飲み物や調味料を取りに行く際も手間がかかりません。
ダイニングテーブルを調理台として使える
ダイニングテーブルがキッチンと横並びだと調理台としても活用できます。
食材を一時置きしたいときやご家族で調理する際に作業台を広げることができて便利です。
ダイニングにいるお子様の様子を確認しやすい
ダイニングテーブルと隣接したキッチンは勉強や作業をしているお子様の様子を見守りやすくなります。
料理の火加減を見つつお子様の宿題を確認できるなどの理由で子育て世代からも人気が高い間取りです。
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一体感のある空間デザインをつくりやすい
ダイニングとキッチンを横並びにすることで一体感のある空間デザインをつくりやすくなります。
フラットタイプのキッチンや造作のダイニングテーブルを採用してつながりを持たせる方法がおすすめです。
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リビングとキッチンの位置を近づけやすい
横並びのダイニング・キッチンはキッチンの正面にリビングを配置できます。
料理をしながらご家族と会話したい、キッチンからテレビを見たいといったご要望を叶えることが可能です。
横並びダイニング・キッチンのデメリット
ダイニングとキッチンを横並びにするデメリットをご紹介します。
リビングとキッチンの動線が長くなるケースがある
ダイニングを横並びに配置するとリビングとキッチンの動線が長くなりやすいため注意が必要です。
ダイニングとキッチンが接しているレイアウトはテーブルをグルっと周ってキッチンまで行く必要があり、家事効率が落ちると感じる方もいます。
ダイニングからキッチンの様子が見えやすい
ダイニングにいるときにキッチンの様子が見えやすい点も横並びのデメリットです。
友人などを招いて食事をするときにキッチンも整える必要がありますし、調理中も見られていて作業しにくいといったケースもあります。
ダイニングへの水跳ねが気になることがある
キッチンのシンク横にダイニングを配置した場合、テーブルに水跳ねしやすくなります。
特にフルフラットキッチンは水跳ねによってダイニングの汚れや傷みが気になりやすくなるため、隣接させる際にはキッチンタイプやテーブルの素材選びに注意が必要です。
お子様でもダイニングに座るとキッチンに手が届く
横並びのレイアウトの場合、お子様がダイニングチェアに座ったときにキッチンへ手が届きやすくなるリスクが高いことも理解しておきましょう。
お皿を落としてしまったり刃物に手が触れたりする危険性があるため、より注意して生活を送る必要があります。
ダイニング・キッチンは横並び以外にも様々なレイアウトを検討できます。
リビングとのつながりや他の空間との動線を考えながらご自身のライフスタイルに合った間取りを選びましょう。
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横並びダイニング・キッチンで後悔しないためのポイント
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横並びのダイニング・キッチンを採用して後悔しないためのポイントをご紹介します。
キッチンとダイニングの間に通路を設けるのかを考える
▶施工事例:大屋根が美しい ペールブルーのアメリカンハウス
ダイニングとキッチンの間に通路を設けるかを検討することがポイントです。
- ・通路なし:ダイニングとキッチンの距離が近づき配膳や下膳が楽
- ・通路あり:リビングや他の空間からキッチンへ行く際の動線がスムーズ
どちらもメリット・デメリットがあるため、ご家族のライフスタイルや間取りによって通路の必要性は異なります。
ダイニングやキッチンの間に他の空間とつながる扉を設ける場合は通路を設けた方が暮らしやすくなるケースが多いです。
ダイニングテーブルとキッチンが隣接していても、コンロ側に通路を設けることで動線を良くすることができます。
キッチンの南側にも通路を設けることで寝室やテラスからキッチンへの動線が良くなりました。
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ライフスタイルに合ったリビングのレイアウトにする
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ダイニングとキッチンを横並びにする場合、リビングとのつながりも考慮して間取りを決めることが大切です。
- ・ダイニングの前にリビング:料理に集中しやすい、キッチン前に窓が配置できる
- ・キッチンの前にリビング:リビングの様子を確認しやすい、調理中にテレビが見やすい
- ・横並びの一直線LDKにする:各空間に大きな窓をつけやすい、一体感のあるLDKにしやすい
それぞれの空間からの目線や距離感、動線などを考えながらご家族に合ったレイアウトを検討しましょう。
効率的な冷蔵庫の位置にこだわる
▶施工事例:床下冷暖房で一年中快適 愛犬と暮らす自然素材の家
ダイニングとキッチンを横並びの間取りは冷蔵庫の位置にこだわることをおすすめします。
上の事例のようにスペースの中間に冷蔵庫があれば、調理中だけでなく食事中も冷蔵庫の食材や飲み物を取り出しやすいです。
ただし、ダイニングの後ろに冷蔵庫を置くと座っている家族と動線が重なり使いにくくなることがあります。
冷蔵庫の奥行きや開閉スペースも考えたうえでレイアウトを検討することが大切です。
他の空間との広さのバランスを考える
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横並びのダイニング・キッチンは広いスペースが必要になるケースもあるため、他の空間とのバランスを考えることが大切です。
上の事例ではダイニングスペースをコンパクトにした分、横にベンチを造作することができました。
何人掛けのダイニングテーブルを置くのか、キッチン周りに通路を設けるのかなどを検討しながら空間全体のバランスが取れた間取りを採用しましょう。
ダイニングからの視線を意識する
▶施工事例:ダウンリビングを愉しむ 白い塗り壁のガレージハウス
友人を招いて食事をする機会が多いご家庭はダイニングからの目線を意識することもポイントです。
上の事例のようにキッチン周りの腰壁を高めにすると視線が届きにくくなります。
さらにキッチンとダイニングの間に通路を設ければプライバシー性をより確保しやすいため、気になる方はプランニングの段階から視線対策を取り入れましょう。
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まとめ
キッチンとダイニングが横並びの間取りは家事効率を高めたい方やご家族で料理を楽しみたい方などにおすすめです。
ダイニングが横並びの場合、キッチン前にバーカウンターをつくったり大開口の窓をつけて景色を楽しんだりできるなど間取りの幅も広がります。
一方でダイニングとキッチンを横並びにすると動線が長くなるなどのデメリットもあるため、ライフスタイルに合った間取りを提案してくれるような住宅会社へ相談しましょう。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にある建築会社です。
平屋建て・2階建てとレパートリー豊富な注文住宅や規格住宅の設計施工実績が豊富で「高断熱+高性能設備+太陽光発電」のZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及にも努めております。
補助金を活用したこだわりの住まいもご提案可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
・免許情報
・資格情報
・執筆出演
・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会