千葉県の移住支援金事業を分かりやすく解説|該当地域・要件・注意点など
千葉県への移住を考えているなら「移住支援金事業」は必ずチェックしたい内容です。
そこで今回は千葉県の移住支援金事業の要件や支援金額などを分かりやすく解説します。
住宅を新築する際に使える補助金制度もまとめていますので、千葉県への移住とあわせてマイホーム建築もお考えの方はぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
● 千葉県への移住は「移住支援金事業」の要件を満たしていれば支援金を受け取ることができます。
● 移住元や移住先、就業などに細かな要件があるため、事前に細かく内容を把握しておくことが大切です。
● 千葉へ移住して新築する際には他の補助金制度を活用できるケースもあるため、補助金の申請実績が豊富な県内の住宅会社へ相談しましょう。
千葉県が実施している移住支援金事業とは
千葉県では要件を満たす移住者に対して支援金を支給しています。
具体的には東京23区などに住んでいる方や働いている方が千葉県の対象地域に転入・就業したケースが対象です。
千葉県内の移住先を選ぶ際にはこうした制度も含めて総合的に判断してみましょう。
移住支援金事業には移住や就労に関する細かな規定があるため、実際に利用する際は事前に要件を確認しておくことをおすすめします。
移住支援金事業の該当するのは千葉県内の16地域
令和7年度の移住支援金事業では千葉県内の18市町が補助金事業を実施しています。
館山市、旭市、勝浦市、鴨川市、富津市、南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、いすみ市、多古町、東庄町、九十九里町、白子町、長南町、大多喜町、御宿町、鋸南町 |
参考:移住支援金などの補助|千葉県の仕事・移住・住まいの情報サイト 地域しごとNAVI
これらの地域は千葉県の中心部からは離れた「条件不利地域」とされておりますが、海沿いの自然豊かなエリアが多いため、移住先としての魅力が多くあります。
休日はサーフィンを楽しみたい方やのびのびとした自然環境の中で子育てをしたい方にとっては理想的な環境です。
千葉県の移住支援金事業の内容
千葉県が実施する移住支援金事業の内容を詳しく解説します。
ご紹介する内容は下記ページを参考にしております。
参考:移住支援金などの補助|千葉県の仕事・移住・住まいの情報サイト 地域しごとNAVI
要件
移住支援金事業は移住と就職それぞれの要件を満たした場合に受け取ることができます。
詳細は各市町で異なりますので詳しくは移住先のホームページ等をご確認ください。
①移住等に関する要件
移住等に関する主な要件をご紹介します。
下記のいずれの項目にも該当する方が対象です。
- ・住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上「東京23区内に在住」または「埼玉県、東京都及び神奈川県のうちの条件不利地域以外の地域に在住」し、東京23区内へ通勤をしていたこと。
- ・住民票を移す直前に、連続して1年以上「東京23区内に在住」または「埼玉県、東京都及び神奈川県のうちの条件不利地域1以外の地域に在住」し、東京23区内へ通勤をしていたこと。
東京都、埼玉県、神奈川県の条件不利地域とは次の地域を指します。
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基本的には在住と通勤の期間が条件となりますが「埼玉県・東京都・神奈川県のうちの条件不利地域以外の地域に在住」しつつ、東京23区内の大学等へ通学し、東京23区内の企業等へ就職した方は通学期間も条件に含めることができます。
下記のすべての項目に該当する方が対象です。
- ・千葉県内の条件不利地域で移住支援金事業を実施している市町に転入すること。
- ・千葉県から市町に対する本補助金の交付決定がされた後に転入する。
- ・移住支援金の申請時において「転入後1年以内」であること。
- ・転入先の市町に移住支援金の「申請日から5年以上」は継続して居住する意思があること
実際に転入が完了してから申請する流れです。
転入後1年以内に申請するといった期限がありますので注意しましょう。
次の要件に全て該当する方は支援金が加算されます。
- ・申請者を含む2人以上の世帯員が移住元で同一世帯であること。
- ・申請者を含む2人以上の世帯員が申請時に同一世帯であること。
- ・申請者を含む2人以上の世帯員全員が補助金の交付決定後に転入すること。
- ・申請者を含む2人以上の世帯員全員が申請時において転入後1年以内であること。
- ・申請者を含む2人以上の世帯員全員が「その他の要件」に該当すること。
特に難しい要件はなく、2人以上の世帯であれば基本的に該当します。
「その他の要件」は暴力団員でないことや日本人であること(永住者や日本人の配偶者等であれば認められる)などの内容です。
②就職に関する要件
就職に関する主な要件をご紹介します。
次の要件に全て該当する方が対象です。
- ①勤務地が千葉県内の条件不利地域にあること。
- ②就業先が移住支援金の対象としてマッチングサイト「千葉県地域しごとNAVI」に掲載されている求人であること。
- ③就業者にとって3親等以内の親族が代表者・取締役などの経営を担う職務を務めている法人への就業でないこと。
- ④週20時間以上の無期雇用契約に基づいて就業していること。
- ⑤求人への応募日が「千葉県地域しごとNAVI」に移住支援金の対象として掲載された日以降であること。
- ⑥当該法人に移住支援金の申請日から5年以上継続して勤務する意思があること。
- ⑦転勤・出向・出張・研修等による勤務地の変更ではなく新規の雇用であること。
①に関する「千葉県内の条件不利地域」とは次の23市町を指します。
銚子市、館山市、旭市、勝浦市、鴨川市、富津市、南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、いすみ市、栄町、多古町、東庄町、九十九里町、芝山町、横芝光町、白子町、長柄町、長南町、大多喜町、御宿町、鋸南町 |
移住支援金事業を実施している条件不利地域には含まれないエリアもありますので混同しないように注意しましょう。
支援金額
支援金額は次の通りです。
- ・単身世帯:60万円
- ・2人以上の世帯:100万円
2人以上の世帯のうち、18歳未満の世帯員がいる場合は100万円が加算されます。
自治体によっては上限が300万円と決められているなどの細かな条件があるため、各ホームページ等で確認してください。
支援金交付までの流れ
支援金交付までの流れをご紹介します。
- ・山武市へ転入、要件を満たす就職先に就く
- ・必要書類をそろえて市へ申請する
- ・審査に通ると交付決定通知書が届く
- ・請求書を提出する
- ・請求日から30日以内に支援金が交付される
複雑な手続きはありませんが、転入元で取得する書類や就業先が発行する就業証明書などが必要なため、早めに準備を進めておくと安心です。
申請期限
令和7年度における移住支援金事業の申請期限についてご紹介します。
- ・申請期限:令和8年2月27日(金)
申請には事前相談が必須です。
また予算次第では期限前に受け付けを終了する可能性もあるため、早めに準備を進めておくことをおすすめします。
申請期限の詳細は各市町のホームページをご覧ください。
千葉県に移住して住宅を建てるときに使える補助金制度
千葉県に移住し、住宅を建てると別の補助金制度を活用できるケースも少なくありません。
新築時に使える補助金制度の一例をご紹介します。
子育てグリーン住宅支援事業 | GX志向型住宅を建てると160万円の補助が受けられる制度。補助額は異なるが、子育て世帯が長期優良住宅やZEH住宅を建てた場合も対象。 |
給湯省エネ2025事業 | 高効率給湯器の導入で6~16万円/台の補助が受けられる制度。 |
戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業 | ZEH、ZEH+化された住宅を建てると55~90万円/戸の補助が受けられる制度。住宅の内容に応じて加算あり。 |
参考:
・事業概要|子育てグリーン住宅支援事業【公式】
・事業概要|給湯省エネ2025事業【公式】
・戸建ZEH|一般社団法人 環境共創イニシアチブ
他にも千葉県の自治体が実施している、新築に関する補助金制度を活用できるケースもあります。
下記ページで各市町村の補助金制度の内容を確認が可能です。
参考:支援内容から市町村を探す|【公式】千葉県移住・二地域居住ポータルサイト
移住支援金と新築に関する補助金は併用できないケースもあるため、各自治体へ相談してお得になる制度を活用しましょう。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にある建築会社です。
平屋建て・2階建てとレパートリー豊富な注文住宅や規格住宅の設計施工実績が豊富で「高断熱+高性能設備+太陽光発電」のZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及にも努めております。
補助金を使っておしゃれで暮らしやすい住まいを建てたい方をサポートいたしますのでお気軽にご相談ください。
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いま移住者が急増している千葉県の魅力とは
近年、千葉県への移住者が急増しているといった状況にあります。
総務省が公表した「住民基本台帳」では2023年の人口移動について次のようなデータがありました。
- 【人口移動が多い市町村】
- ・千葉市:全国8位
- ・船橋市:全国12位
- ・松戸市:全国16位
- ・流山市:全国20位
参考:住民基本台帳人口移動報告 2023年(令和5年)結果|統計局
千葉県外から移住してくる方の数は全国の市町村の中でもトップクラスに多いことがわかります。
千葉県が移住先として注目されている理由を見ていきましょう。
都心までのアクセスが良い
千葉県は東京都の隣県であり、都心までのアクセスが良い点が魅力です。
東京都寄りの船橋市では東京駅まで20~30分あれば行けますし、移住支援金事業の対象となっている地域でもエリアによっては1時間半~2時間程度でアクセスできます。
自然豊かな暮らしを送りながらも、必要なときにはすぐに都心に出られるのはうれしいポイントです。
海と山どちらのアクティビティが楽しめる
千葉県の郊外は海と山に囲まれているため、自然の中でゆったりとした暮らしを送りたい方の移住先としてぴったりです。
海ではサーフィンや釣り、山ではハイキングやキャンプなど様々な自然のアクティビティが楽しめます。
海と山それぞれの魅力を一度に味わえるのは千葉県ならではの魅力です。
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県内の施設が充実している
千葉県は施設が充実しており、県内でも十分に休日を満喫できます。
東京ディズニーリゾートや鴨川シーワールド、マザー牧場など人気のテーマパークから自然を感じられる施設などバリエーションも豊富です。
病院やショッピングモール、教育施設も充実しているため、小さなお子様がいるご家庭でも安心して移住できます。
都心と比べて新築する土地の費用を抑えやすい
千葉県は都心と比べて土地の購入を抑えやすいです。
2024年度の「フラット35利用者調査」では次のようなデータが出ています。
- 【土地購入費用の平均】
- ・東京都:3,838.2万円(2024年度集計表より)
- ・千葉県:1,483.7万円(2024年度集計表より)
東京都と千葉県の土地購入費は倍以上の差が付くといった結果でした。
特に千葉県の郊外エリアでは費用を抑えて広い土地を購入しやすいため、理想のライフスタイルを実現しやすい環境が整っています。
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▶︎お電話でのお問い合わせ 0120-35-3436
移住ではなく「二拠点生活」という選択も
「移住支援金事業の要件と合わない方」や「休日だけ千葉での暮らしを楽しみたい方」は移住ではなく二拠点生活を送るという選択肢もあります。
平日は都内で仕事をして週末は千葉の郊外でゆったりするなど、仕事のオンオフを付けやすい点が二拠点生活ならではの魅力です。
またメインの住居を千葉県にして、出社が必要なときだけ都内に泊まるといったライフスタイルの方も少なくありません。
ご自身の暮らし方や勤務状況に合わせて移住と二拠点生活を検討してみましょう。
▶おすすめコラム:
【二拠点生活】メリット・デメリットや補助金・支援制度、おすすめの地域について解説
メインの住居でないセカンドハウスを建築する場合は「民泊運営」をして、収益を得る方法などもあります。
詳しくはこちらのコラムで解説しておりますので参考になさってください。
▶︎クレアカーサの提案する「二拠点生活+民泊に適したセカンドハウス」についてはこちらから
まとめ
千葉県への移住は条件が合えば「移住支援金制度」を活用できます。
新築する場合は他の補助金制度も組み合わせられるケースもあるため、事前の情報収集が大切です。
また支援制度を最大限活用できるように、地元の情報を熟知していて補助金申請の実績が豊富な千葉県内の住宅会社へ相談しましょう。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にて、お客様の個性やライフスタイルに合わせて一邸一邸大切につくる家づくりをしております。
移住や二拠点生活の住まいに関する補助金にも対応可能ですのでお気軽にご相談ください。
監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
・免許情報
・資格情報
・執筆出演
・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会