「吹き抜けのある部屋はエアコンが効かない」は誤解|快適な温度を保つための対策と家づくりのコツ
「吹き抜けがあるとエアコンが効かず寒い」という意見を聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
ただし、吹き抜けのある部屋で寒い季節も快適に過ごすためにはいくつかのポイントがあります。
今回は「吹き抜けのある部屋はエアコンが効かない」と言われる理由から、家づくりのポイント、高断熱で快適な吹き抜けのある家の施工事例まで紹介します。
これから家を建てる方に耳寄りな補助金情報・減税制度も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
● 吹き抜けのある部屋はエアコンが効かないと言われる理由は、家の断熱性にあります。
● 室温ムラのない快適な住まいを建てたい方は、高断熱住宅・省エネ住宅の施工事例が豊富な建築会社へ相談しましょう。
● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な住宅を数多く手がけています。
「吹き抜けのある部屋はエアコンが効かない」と言われる理由
吹き抜けは上下階で空間が繋がります。
そのため、いくらエアコンをつけて部屋を温めても暖気が上昇して天井付近に溜まり、なかなか足元が暖かくならないケースは珍しくありません。
天井が高く室内容積が大きいため、床面積に合うサイズのエアコンを設置しても、パワー不足で空調できていない可能性もあります。
ただしこれらの要因は全ての住宅へ当てはまる訳ではありません。
吹き抜けがあっても年中快適に過ごせる家は建てられます。
吹き抜けのある空間には開放的で採光・通風しやすいなどのメリットがあるため、多くの事例へ採用されています。
吹き抜けのある家を後悔しないためには、設計施工実績の豊富な建築会社へ相談することが重要です。
▶︎おすすめコラム:吹き抜けのある家でも快適!室温管理と間取りのポイント5つ
吹き抜けのある部屋でも快適な温度を保つ方法
「吹き抜けでエアコンが効かずに寒い」ということのないように、これから家を新築する方やフルリノベーションする方は6つのポイントを踏まえてプランニングしましょう。
家の断熱性を高める
「部屋が寒い」と感じる一番の要因は、断熱性の低さにあります。
家全体の断熱性を高めることで外気温の影響を受けにくくなり、空調に頼らず快適な室温を保てる期間が長くなります。
高断熱な家は空間ごとの室温差を軽減するため、ヒートショックなどの健康リスクを抑えて光熱費削減につながる点もメリットです。
クレアカーサは高品質な断熱材や樹脂窓を標準仕様とし、UA値は「ZEH」相当・函館クラスの高い断熱性能を実現しています。
※間取り等により誤差があります。
▶︎おすすめコラム:「高気密高断熱住宅は“必要ない”」と言われる理由と新築住宅で知っておきたい対策
シーリングファンを設置する
▶︎施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス
暖房で温められた空気が天井付近に溜まらないように、空気を大きく攪拌できるシーリングファンを設置しましょう。
シーリングファンは室温を一定にする効果だけではなく、夏に送風で体感温度を下げる効果も期待できます。
床面積よりも大きめなサイズのエアコンを選ぶ
吹き抜けは上下階の空間がつながるため、通常の部屋と比べて空間容積が1.5〜2倍にまで大きくなります。
そのため、部屋の面積に合わせてエアコンを選んでも容量が足りずに空間全体を適温に調節できません。
吹き抜けのある部屋には、2段階ほど大きいサイズのエアコンを選びましょう。
床暖房で足元を重点的に温める
足元の寒さが心配な方は床をピンポイントで温められる床暖房がおすすめです。
ストーブやファンヒーターのように空気が乾燥しないため、快適に過ごせます。
クレアカーサでは高断熱な基礎と床下冷暖房システムを組み合わせ、床下から足元をふんわり温めるプランも提案しております。
床下冷暖房システムは空調の風が身体に直接当たらないため、ご高齢の方から小さいお子様、ペットまで快適にお過ごしいただけます。
▶︎おすすめコラム:床下エアコンとは?メリット・デメリット・後悔しないための設置ポイント
全館空調を取り入れる
高断熱住宅と相性の良い空調設備が「全館空調システム」です。
高断熱住宅においては、部屋ごとに設置されたルームエアコンがそれぞれフル稼働するよりも電気代やメンテナンスコストを抑えられる可能性があります。
廊下や洗面脱衣室、トイレなど通常はエアコンをつけない場所も快適な温度になる点もメリットです。
クレアカーサの家は、冷暖房で快適に保たれた室温を再利用しながら換気できる省エネ設備「熱交換型換気システム」を連動させた全館空調をオプションでお選びいただけます。
▶︎おすすめコラム:冬も夏も快適な室温はどのくらい?温度・湿度の目安と家づくりのコツを解説
パッシブデザインで日射熱を取り込む
パッシブデザインとは、自然エネルギーである日射熱や風を利用して、快適な室内環境を作り出す設計手法です。
1991年に省エネ大国であるドイツで生まれてから徐々に日本の住宅へも浸透し、近年はパッシブデザインを取り入れた住宅事例は少なくありません。
パッシブデザイン住宅では冬に太陽の熱を室内に取り込み※暖房の稼働率を下げる工夫が施されます。
※太陽高度の低い冬は窓から日射熱を取り入れ、太陽高度の高い夏は庇で日差しを遮断します。
吹き抜け上部に設置する高窓(ハイサイドライト)から日射熱を取り込めば、ぽかぽかと心地よい空間環境を実現できます。
▶︎おすすめコラム:パッシブデザイン住宅とは?メリット・デメリットやアクティブデザインとの融合について
吹き抜けのある家でも一年中快適に暮らすためには、家の性能・間取りを総合的に検討する必要があります。
省エネで快適&健康に暮らせる家を建てたい方は、高断熱住宅の施工実績が豊富なクレアカーサへお任せください。
▶︎家づくりのヒントがいっぱい!カタログ無料プレゼントのお問い合わせ
【事例紹介】高断熱&吹き抜けの家
クレアカーサには、千葉県を中心にこれまで数多くの高断熱住宅・省エネ住宅を手掛けてきた実績があります。
その中から吹き抜けのある事例を抜粋し、間取り図と併せてポイントを紹介します。
吹き抜けに面してロフトのある平屋
▶︎高断熱なZEH施工事例:ドライガーデンが彩る 海辺のサーファーズハウス
こちらは吹き抜けに沿って書斎としても使える広々としたロフトを配置した平屋建ての事例です。
リビングスペースの上に勾配屋根を生かした吹き抜けを作り、開放的でくつろげる空間に仕上げました。
ロフトにも窓を設け、夏には心地よい風が室内を吹き抜けます。
明るく開放的な吹き抜けのある2階建ての家
▶︎高断熱なZEH施工事例:太陽が似合う リゾートスタイルの家
こちらはリビング階段の上を吹き抜けにした2階建て住宅の事例です。
階段に沿って高窓を設置したので、1階の奥まで太陽の光が届きます。
リビング階段は別で階段室や廊下を設ける必要がなく、上下階でも家族の気配を感じやすい点が魅力です。
▶︎おすすめコラム:「リビング階段」を後悔する理由と対策|メリット・デメリットと成功事例で見る間取りポイント
高窓で採光できるセミオーダー規格住宅
▶︎高断熱なZEH施工事例:セミオーダー×西海岸スタイル リビングに書斎のある家
こちらはクレアカーサが自信をもって提案するカスタマイズ可能な規格住宅Mine+DESIGN(マインプラスデザイン)の事例です。
吹抜けのあるリビングとゆるやかに繋がる書斎は光と風が通り収納棚もたっぷり。お気に入りのインテリアを飾ったり、仕事や趣味を愉しむなど夢が広がる空間です。
断熱性能に加えて制振システム搭載の地震や台風に強い仕様になっていますので、何世代にも渡り安心して暮らしていただける住宅です。
これから家を建てる方には、ZEH(ゼロエネルギー住宅)をおすすめします。
ZEHは「高断熱仕様+高性能設備+太陽光発電」によって、住宅の消費エネルギーを“正味ゼロ”にできる省エネ住宅です。
クレアカーサはZEHの設計施工実績が豊富で、太陽光発電システムを実質0円で導入できる「建て得プラン」も提案しておりますので、省エネ住宅に興味のある方はお気軽にご相談ください。
▶︎おすすめコラム:「ZEHは意味ない!?」後悔しないZEH住宅づくり|“成功”のポイントを解説
省エネ住宅新築で利用できる補助金と減税制度
▶︎高断熱なZEH施工事例:大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋
家のどこにいても快適な室温を保てる高断熱住宅を建てたい方は、ぜひ補助金制度や減税制度をご活用ください。
2025年は住宅の省エネ化を目的とした「子育てグリーン住宅支援事業」が実施され、注文住宅新築で最高160万円を受け取れます。
※子育てグリーン住宅支援事業の詳細は2025年・子育てグリーン住宅支援事業|条件と確実にもらうためのポイント、よくある質問の解説をご覧ください。
補助金と併せてチェックしていただきたいのが、住宅ローン減税と所得税の特別控除、固定資産税の減税特例です。
制度の種類 | 概要 |
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住宅ローン減税 |
住宅ローンを利用して省エネ性の高い住宅を新築(中古住宅購入)すると、一定期間毎年末のローン残高の0.7%相当額を所得税から控除 |
住宅ローン減税(増改築) | 10年以上の住宅ローンを利用してリフォームすると、10年間毎年末のローン残高の0.7%相当額を所得税から控除 |
リフォームにおける所得税控除 | 省エネリフォームを含む改修工事をすると、標準工事費相当額の10%を所得税より控除 |
リフォームにおける固定資産税軽減 |
2014年以前に新築された住宅は、省エネリフォームを含む改修工事をすると、翌年分の固定資産税の1/3を減額 |
※それぞれの制度で要件が異なりますので、詳細は管轄の税務署へお問い合わせください。
(参考:国土交通省|住宅ローン減税、国土交通省|住宅リフォームにおける減税制度について)
これらの制度を活用して、お得に高性能住宅を建てましょう。
まとめ
「吹き抜けのある部屋はエアコンが効かない」と言われる理由は、住宅の断熱性が低い点にあります。
高断熱住宅でしたら吹き抜けがあっても快適に過ごせます。
省エネで快適かつ健康に暮らせる家を建てたい方は、高断熱住宅や省エネ住宅の施工実績が豊富なクレアカーサへお任せください。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。
「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方はぜひお気軽にご相談ください。
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監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
・免許情報
・資格情報
・執筆出演
・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会