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2025年02月14日/ Last updated : 2025年03月01日

“事例豊富だから分かる”片流れ屋根住宅を後悔しないためのポイントとメリット・デメリット

“事例豊富だから分かる”片流れ屋根住宅を後悔しないためのポイントとメリット・デメリット

シンプルでシャープな印象の片流れ屋根の家が増えています。

しかし住み始めてから後悔を感じる方もいらっしゃるようです。

今回は「片流れ屋根」のメリット・デメリットから後悔しないための設計ポイント、おしゃれな施工事例を紹介します。

マイホームの新築を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

コラムのポイント

● 片流れ屋根の家は、デザイン面・機能面・コスト面においてメリットがあります。

● 片流れ屋根の家を建てる前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあるため、施工事例が豊富な建築会社へ相談しましょう。

● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な片流れ屋根の家を数多く手がけています。

 

 

片流れ屋根のメリット

施工事例:「片流れの美しいシルエット 土間のある平屋の家

片流れ屋根の家にはデザイン面や間取り、コスト、性能面においてメリットがあります。

  • ● シンプルモダンでスタイリッシュな外観になる
  • ● 屋根構造がシンプルなのでコスト削減と工期短縮につながる可能性がある
  • ● 広い小屋裏空間やロフトを作りやすい
  • ● 屋根の高い部分の下に吹き抜けを作りやすい
  • ● 室内を斜め天井(勾配天井)にできる
  • ● 屋根一面の面積が広いので、方角によっては太陽パネルをたくさん設置できる
  • ● 複雑な屋根形状より雨樋や造作部材の設置箇所が少ないため、メンテナンス費用を抑えられる
  • ● 1方向に雨水が流れるため、水捌けがいい
  • ● 屋根の高い部分は外壁を高くできるため、高窓を設置すると家の奥まで採光できる

 

片流れ屋根は特に平屋建てと相性がよく、バランスの良い外観デザインに仕上がります。

▶︎おすすめコラム:【吹き抜け・勾配天井のある平屋】メリット・デメリットと後悔しないための間取りポイントを解説

 

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片流れ屋根のよくある後悔理由とデメリット

片流れ屋根のよくある後悔理由とデメリット

片流れ屋根の家が増えている中、建ててから後悔している方もいらっしゃるようです。

よくある後悔理由とその解決策を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

雨漏りしないか心配

片流れ屋根は屋根の上に落ちた雨水や雪がスムーズに下へ落ちていくため、屋根からの雨漏りリスクは比較的低いとされています。

ただし、軒の出(※)が短いと屋根の一番高い部分から外壁へ水が伝わり、取り合い部分や劣化した部分から構造内部へ雨漏りするリスクがあります。

※軒の出(のきので):外壁面から飛び出した屋根の部分で、通常は200〜250mm程度が標準ですが、外観デザインによって伸ばしたり短くしたりする場合もあります。

軒の出が短いと雨水が外壁へ伝わりやすい

 

ポイント

外壁下地の透湿防水シートを正しく施工したり軒先を板金処理したりすることで軒を伸ばさなくても雨漏りのリスクは抑えられます。

細かい納まりの検討が必要なので、片流れ屋根は施工実績の豊富な建築会社へ相談しましょう。

 

 

外壁に雨垂れの跡がつく

軒の出が短いデザインはシンプルモダンな外観デザインを好む方に人気ですが、外壁に雨が直接吹き付けるため雨垂れの跡がつく可能性があります。

軒の出が短いと雨が外壁に直接吹き付ける

 

ポイント

外壁仕上げ材は水捌けの良いガルバリウムサイディングがおすすめです。

サイディングを選ぶ際は、万が一雨垂れ跡がついても目立ちにくい濃い色を選ぶケースが増えています。

モルタル塗装仕上げは最初のうちは塗膜により撥水性があるものの、経年劣化によって徐々に水捌けが落ちて雨垂れ跡に加えて苔や藻が発生する可能性があるため注意しましょう。

 

▶︎おすすめコラム:「ガルバリウム鋼板を屋根・外壁に」後悔しないために知っておくべきメリット・デメリットとおしゃれな施工事例

 

雨樋への負荷が大きい

片流れ屋根は原則として屋根の一番低い軒先に横樋を設置します。

そのため、雨が多量に降ったり雪が屋根に積もったりすると、雨樋に負担が集中する点は否めません。

横樋に落ち葉やホコリが詰まると一気に排水能力がなくなり雨水が氾濫して外壁の汚れや雨漏りを引き起こす可能性があります。

屋根の上に落ちた雨水は横樋に集中する

 

ポイント

雨樋の状態(詰まりや故障、劣化)を点検しやすいように、軒下の空間を開放的にしておきましょう。

雪の降る地域では雨樋の上に屋根から滑り落ちた雪がたまらないように雪止め金具をつけることをおすすめします。

また、落ち葉による詰まりを未然に防ぐため、背の高い落葉樹を近くに植えない点も重要です。

 

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片流れ屋根住宅を後悔しないためのポイント

片流れ屋根住宅の設計ポイント

施工事例:「くつろぎ味わう 海望むセカンドハウス

片流れ屋根の家にする際は、デメリットや注意点を踏まえて5つのポイントを押さえてプランニングを進めましょう。

 

屋根勾配に注意

どの屋根材にするかによって適切な勾配(傾斜)は異なります。

(屋根材の種類と葺き方) (勾配角度)
瓦(和瓦・洋瓦)

4寸勾配(4/10)・21.8度以上

スレート瓦(コロニアル) 3寸勾配(3/10)・16.7度以上
ガルバリウムなどの金属屋根(縦葺き※) 1寸勾配(1/10)・5.7度以上
ガルバリウムなどの金属屋根(横葺き※) 3寸勾配(3/10)・16.7度以上

※縦葺き:屋根材を地面に対して垂直に施工する工法
※横葺き:屋根材を地面に対して平行に施工する工法

近年は建物への荷重負荷が少なく水捌けの良い高耐久な金属屋根が主流です。

ガルバリウム鋼板製の屋根材は長期間メンテナンスフリーなため、外壁サイディングと併せて多くの住宅へ採用されています。

 

屋根勾配はコストと室内の間取りを踏まえて決める

屋根勾配は角度をつけるほど水捌けが良くなり、建物高さが高くなるので室内の空間容積も大きくなります。

ただし、2階建ての場合は高さ制限(絶対高さ制限・道路斜線制限・隣地斜線制限・北側斜線制限)に抵触する可能性があることから、あまり急勾配にできない可能性もあるため注意しましょう。(参考:国土交通省|建築関係法の概要

屋根勾配が急になるほど外壁面積は広くなり、材料費や工事費は高くなります。

屋根勾配を急にするとコストアップにそのため、屋根材の種類・室内空間(小屋裏やロフトなど)・コストをトータル的に検討してプランを決めましょう。

水捌けが良く室内のゆったりした空間になる急勾配屋根をご希望の場合は、平屋建てと組み合わせるプランがおすすめです。

▶︎おすすめコラム:【施工事例紹介】片流れ屋根の平屋住宅|メリット・デメリットとデザインのポイントを解説

 

雨漏り・日射対策に軒は必要

軒の出が少ないモダンな外観の住宅が人気ですが、雨漏りリスクをより抑えて窓から差し込む日射を遮るためには庇が必要です。

ただし雪が多く降る地域では、屋根の一番低い部分の軒を長く伸ばすとその上に雪が溜まって破損する恐れがあるので注意しましょう。

軒下を快適なアウトドア空間として活用したい方には、カバードポーチやインナーバルコニーがおすすめです。

カバードポーチとは屋根で覆われた玄関ポーチを指し、インナーバルコニーは外壁面より凹んだ場所に設置するベランダやウッドデッキなどを指します。

▶︎おすすめコラム:カバードポーチのある家づくり|特徴・活用方法と施工事例・よくある後悔と対策

 

太陽光パネルを設置する際は方角・周辺環境に注意

片流れ屋根は屋根一面の面積が広いため、まとまった量の太陽光パネルを設置できます。

ただし、パネルの向く方角や角度によって発電効率が変わるので注意しましょう。

最も発電効率が良いのは「南向き・パネル傾斜角度30度」とされています。

南向きでも周囲に背の高い建物や樹木があり、パネルが日陰になる時間帯があると発電量が減ってしまうため太陽光発電を導入したい方は家の周囲までチェックしてください。

クレアカーサでは数多くの住宅へ太陽光発電を導入しており、実質0円で太陽光発電システムを設置できるプランも提案しております。

 

“安っぽい”外観デザインにならないように注意

片流れ屋根の家はシンプルな外観から“安っぽい”印象になるリスクがあります。

そのため、外壁の素材や建物形状を工夫しましょう。

以下のようなプランがおすすめです。

  • ● 外壁の一部に板張りを採用してアクセントにする
  • ● カバードポーチやインナーバルコニーを取り入れて建物形状に変化をつける
  • ● 外構(エクステリア)のデザインにこだわる

 

▶︎おすすめコラム:モダン・おしゃれな「片流れ屋根の家」|外観のデザインポイントや白・グレー・黒カラー選びのコツを紹介

▶︎おすすめコラム:新築住宅の外構|メリット・デメリットやタイミング、費用目安、デザインポイント、成功事例を解説

 
ポイント

クレアカーサは「ウチ+ソト+ニワのTotal design」をコンセプトに、暮らしやすさ・室内からの眺め・外観デザインにこだわった住宅を手がけています。

家の間取りと住宅性能、そして外観デザインにもこだわった家づくりを実現させたい方は、ぜひ弊社へご相談ください。

 

ウチソトニワ

 

 

【成功事例紹介】片流れ屋根住宅の外観デザイン

クレアカーサではこれまで多数の片流れ屋根住宅を手がけてきました。

その中から成功事例を抜粋し、外観デザインを中心にポイントを紹介します。

 

片流れ屋根+カバードポーチの「平屋」

ウッドデッキで庭とつながる平屋

施工事例:「ペットと暮らす スキップフロアのある平屋

こちらはダイナミックな片流れ屋根にカバードポーチを組み合わせた事例です。

カバードポーチの内側は外壁に雨が当たりにくいため、明るい色や板張りも採用できます。

梁や柱を見せることで、個性的な外観デザインに仕上がりました。

屋根の高い部分には室内の天井高さを生かしてスキップフロアを採用しています。

 

モダンな片流れ屋根の「2階建て」

モダンな片流れ屋根の「2階建て」

施工事例:「セミオーダー×アメリカン ワークスペースのある暮らし

こちらはシンプルな形状がモダンな印象の事例です。

駐車スペース側から見ると写真のように片流れ屋根であることが分かりますが、玄関側からはトレンドのキューブ型住宅に見えます。

モダンな片流れ屋根の「2階建て」

陸屋根のキューブ型住宅は屋上防水の工事費やメンテナンス費が割高で小さな劣化でも雨漏りになるリスクがあります。

ところがこちらの事例のように家の奥に向かって片流れ屋根にすると、水捌けが良くなり漏水を防げるのでおすすめです。

 

片流れ屋根+切妻・寄棟屋根の「平屋」

片流れ屋根+切妻・寄棟屋根の「平屋」

施工事例:「薪ストーブのある平屋スタイルのアメリカンハウス

こちらは急勾配の片流れ屋根と緩やかな傾斜の切妻屋根を組み合わせた事例です。

L型の建物形状を生かして2種類の異なる屋根を採用しました。

 

片流れ屋根+切妻・寄棟屋根の「平屋」

施工事例:「リビングにフリースペースのある シック&モダンスタイルの平屋

こちらはメインの屋根を片流れにして、玄関上を寄棟屋根にした事例です。

天井を高くしたい場所に片流れを採用し、多方向に軒を伸ばしたい場所は寄棟屋根にしました。

このように、片流れ屋根と異なる形状の屋根を組み合わせるプランもおすすめです。

 

片流れ屋根+高窓で室内が明るい「平屋」

片流れ屋根+高窓で室内が明るい「平屋」

施工事例:「ガルバリウム×塗り壁 吹き抜けのある平屋

こちらは片流れ屋根の形状を生かして高窓(ハイサイドライト)を設置した事例です。

片流れ屋根+高窓で室内が明るい「平屋」

高窓は通常の窓よりも採光効率がよく、高いところから光が差し込むため部屋の中央まで明るくなります。

 

シンプルな片流れ屋根+太陽光パネルの「平屋」

ドライガーデンにこだわったシンプルな片流れ屋根の「平屋」

施工事例:「ドライガーデンが彩る 海辺のサーファーズハウス

こちらはシンプルな片流れ屋根に太陽光パネルを設置した事例です。

インナーバルコニーやドライガーデンと組み合わせ、シンプルな形状ながらも個性的な外観に仕上げました。

クレアカーサでは「多肉植物・サボテンを販売する専門ブランドSABOTEN MISSILE」とコラボし、オリジナリティのある外構プランを提案しております。

▶サボテンや多肉植物をメインとしたドライガーデンについてはこちらから

 

ポイント

クレアカーサの施工事例ページでは外観・内観の写真や建築面積・延べ床面積、間取り図をご覧いただけます。

平屋・2階建てそれぞれの事例が豊富にございますので、ぜひご覧ください。

 

クレアカーサの施工事例はこちらから

 

まとめ

片流れ屋根の家は、デザイン面・機能面・コスト面においてメリットがあります。

ただし、建てる前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあるため、マイホームを後悔しないためにも施工事例が豊富な建築会社へご相談ください。

 

ポイント

私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方はぜひお気軽にご相談ください。

 

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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