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2025年02月17日/ Last updated : 2025年03月03日

下がり天井と間接照明の組み合わせ|メリット・デメリットと事例で見る空間づくりのコツ

下がり天井と間接照明の組み合わせ|メリット・デメリットと事例で見る空間づくりのコツ

最近「下がり天井と間接照明」の組み合わせをインテリアのアクセントとして採用する事例が増えています。

しかし、下がり天井の魅力は見た目だけにとどまりません。

今回は「下がり天井と間接照明」の組み合わせについて、メリット・デメリットや施工事例で見る間取りポイント、多くの方からいただく質問を紹介します。

 

コラムのポイント

● 下がり天井にはデザイン面と機能面におけるメリットがあります。

● 下がり天井と間接照明を組み合わせる場合は、事前にデメリット・注意点とその解決策を知っておきましょう。

● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な住宅を数多く手がけています。

 

 

下がり天井とは|メリット

下がり天井とは

下がり天井とは、仕切りのない一つの空間で天井の一部を意図的に低くする設計手法です。

最近は様々な建築物に下がり天井が採用されています。

 

間接照明でおしゃれな空間になる

下がり天井の段差部分に間接照明を設置するデザインもトレンドです。

照明の明かりが天井や周囲の壁に反射して、温かみのある光を演出します。

▶︎おすすめコラム:【新築】照明計画5つの基本|光で叶える心地よい暮らし

 

天井の高低差が強調される

天井を一部低くすると隣接した吹き抜けなどの天井高さがより強調されるため、開放的な空間にしたい方におすすめです。

リビングにキッチンを併設するプランでは、キッチンを下がり天井にすることでリビング部分に吹き抜けがなくても開放的に感じます。

 

キッチンフードのダクト配管を隠せる

下がり天井をキッチンに採用する事例が多い理由は、キッチンフード(換気扇)から伸びるダクト配管を天井裏に隠すためです。

天井の高いキッチンは、キッチンフードの設置が難しくなったり、ダクト配管が露出してしまう可能性があります。

そのため、最近の天井高が高い住宅においても、敢えてキッチンは天井を下げる必要があるのです。

 

空間デザインのアクセントになる

下がり天井を板張りにしたり、間接照明で個性的に仕上げると、空間のアクセントになります。

近年トレンドのシンプルモダンな住宅にも下がり天井は多く採用されています。

▶︎おすすめコラム:板張り天井を後悔しないためのポイント|材料種類やメリット・デメリット、成功事例を紹介

 

ミニマルに暮らす平屋

▶︎「ミニマルに暮らす平屋」規格住宅の間取り・価格はこちらから

 

 

下がり天井のよくある後悔理由・デメリットと解決策

下がり天井のよくある後悔理由・デメリットと解決策

下がり天井にはデザイン面や機能面におけるメリットがあります。

一方で間取りへ取り入れる場合のデメリットや注意点もあるため、解決方法と合わせてチェックしておきましょう。

 

建設費用が高くなる

下がり天井は天井の構造が少々複雑になるため、工事費が高くなる可能性があります。

また、間接照明も一般的な器具と比べて割高なものが多いため注意が必要です。

ポイント

下がり天井を間取りへ取り入れる場合は、トータルコストを踏まえて予算内で家を建てられるようにプランを調節しましょう。

 

 

位置やデザインによっては圧迫感が出る

下がり天井は採用する部屋によって圧迫感が出るため注意しましょう。

特に下がり天井部分を板張りにすると、明るい色よりも天井高が低く感じます。

ポイント

下がり天井はあくまでも視界(正面)が開けた空間に採用しましょう。

天井を板張りにする場合は、濃い木目ではなく明るめのカラーがおすすめです。

 

 

キッチンに匂い・油煙がこもる

「キッチンに下がり天井を採用すると匂いや油煙がこもる」と感じる方もいらっしゃるようです。

その原因はキッチンの換気不良にあります。

ポイント

キッチンの換気不良を防ぐために、高性能フードの採用に加えて24時間換気システムで計画的に家全体の空気を入れ替えましょう。

 

▶︎おすすめコラム:【これって本当に必要なの?】24時間換気システムの基礎知識

▶︎クレアカーサの選べる換気・空調システム

 

間接照明は掃除をしづらい

下がり天井の間接照明は設置位置が高く溝など入り込んだ場所にあるため、埃掃掃除やランプ交換をしづらくなる可能性があります。

ポイント

最近主流のLEDランプは寿命が40,000〜50,000時間と長く、1日に半日点灯しても10年程度はランプ交換が必要ない計算になります。

こまめに照明器具の掃除をしたい方は、脚立などを使って安全に作業できるかプランニングの段階で確認しましょう。

ライン照明の中には寿命が来るとランプではなく器具ごと交換するものも多いため、その際の足場も想定しておくことが肝心です。

 

 

間接照明だけでは明るさが足りない

「LDKの一部を下がり天井にして間接照明でおしゃれな空間にしたい」と思っても、広さによっては間接照明だけでは明るさが足りない可能性もあります。

天井付近に設置した間接照明では手元まで光が届かなかったり、作業中にご自身の頭で手元が影に入ったりするので気をつけましょう。

ポイント

間接照明をメイン照明にする場合は、壁付けのブラケットライトやスポットライト、置き型のスタンドライトなどを組み合わせて照度を確保しましょう。

空間用途に応じて適切な明るさにすることも重要なポイントです。

 

▶︎クレアカーサの「照明へのこだわり」

 

 

空間全体のバランスやトータルデザインが重要

下がり天井と間接照明の組み合わせはトレンドデザインですが、間取りや部屋の広さによってその魅力を引き出せるかは異なります。

コンパクトな空間に取り入れると天井の段差によって余計に狭く感じる可能性もあるので注意しましょう。

ポイント

下がり天井と間接照明の組み合わせを採用する場合は、空間全体を“引き ”で見てバランスの良い計画にしましょう。

板張り天井にする場合も天井とフローリングの木目を揃えるなど、トータルコーディネイトするとスタイリッシュなインテリアに仕上がります。

 

▶︎おすすめコラム:【吹き抜け・勾配天井のある平屋】メリット・デメリットと後悔しないための間取りポイントを解説

 

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【下がり天井+間接照明の事例】

クレアカーサでは「下がり天井+間接照明」を取り入れた事例を数多く手がけてきました。

その中から成功事例を抜粋し、デザインや間取りのポイントを紹介します。

 

吹き抜けなしでも天井のメリハリで開放的な「リビング」に

施工事例:「ひろびろウッドデッキのある ナチュラルモダンの白い家

開放的なリビングと聞くと吹き抜けのある空間をイメージしますが、上階の面積が減る点には注意が必要になります。

おすすめの方法はリビングと隣接する空間の天井を一段下げてリラックススペースの天井高を強調する手法です。

こちらの事例ではキッチンに木目の下がり天井を採用することで空間を緩やかにわけ、リビングにホワイトの折り上げ天井を採用してより一層高く見せています。

 

明るい板張り天井で爽やかな印象の「キッチン」

明るい板張り天井で爽やかな印象の「キッチン」

施工事例:「大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋

こちらの事例はキッチンの下がり天井に明るめの木目を採用した事例です。

キッチンの天井はいくら高性能フードでも油汚れがつきやすく、年数が経つとホコリが付着して目立つ可能性があります。

しかし板張りにすると拭き掃除しやすく、ホワイトの壁紙などよりも汚れが目立ちません。

 

グレーでシックにまとめた「ダイニングキッチン」

グレーでシックにまとめた「ダイニングキッチン」

施工事例:「ドライガーデンが彩る 海辺のサーファーズハウス

こちらは吹き抜けリビングがある平屋での事例です。

全体的に落ち着いたカラーのクロスや家具で統一され、キッチン壁面の古木やダイニングテーブルの秋田杉など木の素材が映える室内空間となりました。

さらにダークグレーの下がり天井がアクセントとなりメリハリあるクールなデザインに仕上がりました。

ポイント

クレアカーサの施工事例ページでは外観・内観の写真や建築面積・延べ床面積、間取り図をご覧いただけます。

平屋・2階建てそれぞれの事例が豊富にございますので、ぜひご覧ください。

 

クレアカーサの施工事例はこちらから

 

 

【FAQ】下がり天井に関するよくある質問

【FAQ】下がり天井に関するよくある質問

施工事例:「くつろぎ味わう 海望むセカンドハウス

最後に下がり天井の採用を検討しているお客様からよくいただく質問を紹介します。

 

Q.「間接照明を設置するのにどのくらいの段差(寸法)が必要?」

天井の段差は「30cm」程度に仕上げるのが一般的です。

間接照明の器具によってはさらに段差を確保する必要があります。

ちなみに建築基準法では居室の最低天井高さを「2.1m」としているため、天井の高い部分は最低でも2.4m程度になるということです。(参考:建築基準法施行令第21状「居室の天井の高さ」

ただし、ソファーなど人が腰掛けてリラックスする空間の天井を高くしすぎると、話し声が反響したり落ち着かなくなったりする可能性があるため注意しましょう。

 

Q.「下がり天井は空調ムラにならない?」

確かに天井に段差があると空気の流れが複雑になり、空調による温度ムラができる可能性もあります。

しかし、高断熱住宅は外気温の影響を受けにくいため、下がり天井による室温の影響は問題になりません。

 

ポイント

クレアカーサでは高断熱仕様と太陽光発電を組み合わせたZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及へ積極的に取り組んでおり、施工事例が多数あります。

月々の光熱費を節約したい方や省エネ住宅に興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

▶︎実質0円で太陽光発電システムを導入できる「建て得プラン

▶︎おすすめコラム:「ZEHは意味ない!?」後悔しないZEH住宅づくり|“成功”のポイントを解説

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まとめ

トレンドの下がり天井と間接照明の組み合わせにはメリットとデメリットの両方があり、後悔のないマイホームを建てるためにはプランニングのポイントを押さえる必要があります。

そのため、施工事例が豊富でご予算やライフスタイルに合うプランを提案できる建築会社を選びましょう。

 

ポイント

私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方はぜひお気軽にご相談ください。

 

▶︎クレアカーサのコンセプト

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

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免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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