住まいの使い勝手や快適さを決める間取りは、注文住宅を建てる時にじっくりと考えたいポイントのひとつです。

将来にわたって住み心地を左右するため、後悔のない間取りにしたいもの。

とはいえ、はじめての家づくりではわからないことも多く、どうやって決めたらいいのか、何に気をつけたらいいのかわからないこともたくさんありますよね。

そこで今回は、注文住宅の間取りを決めるステップと最終決定前の見直しに活用してほしいチェックポイントをご紹介します。

これからの家づくりにぜひお役立てください。

【注文住宅】間取りを決める6つのステップ

満足のいく間取りにするためにはコツがあります。

やみくもに考えるのではなく、次の6つのステップに沿って考えていきましょう。

ステップ① 希望しているライフスタイルを描く

最初に希望するライフスタイルを明確に描きましょう。

これは間取り計画を立てていく上で基本となるステップです。

• 家族構成
• 家族の趣味
• 日常の過ごし方
• 将来の夢や計画

などを考慮し、理想の生活スタイルを想像します。

そうすることでどのような空間や設備が必要なのかが明確になります。

希望するライフスタイルを描くことで設計やプランニングを具体的に描けるようになるため、後悔のない家づくりにつながります。

ステップ② 施工事例を参考にイメージを固める

次に、様々な施工事例を参考にしてイメージを具体的に固めていきます。

異なるハウスメーカーや施工事例をチェックして、どのようなデザインや間取りが理想に合致するかを調べます。

そうすることで、具体的なアイデアをもとに理想の住まいをイメージしやすくなります。

住宅会社のホームページやSNSを見てみる、カタログを取り寄せる、住宅展示場を訪れてみるなど取り入れたい要素や特長をピックアップしてみましょう。

すでに家を建てた人々の住まいから得られるアイデアやヒントがたくさんあるはずです。

ステップ③ 必要な部屋数と広さを決める

ある程度イメージが固まってきたら必要な部屋数と広さを決めていきましょう。

家族構成や将来のライフスタイルの変化を考慮し、どういった部屋がいくつ必要かをリストアップしていきます。

寝室、子供部屋、リビングルーム、書斎、キッチン、バスルームなど全て挙げておくとのちに調整しやすくなります。

次に各部屋の広さを検討していきます。空間の用途に合わせて、リビングルームやキッチンは広めに設計する、寝室はプライバシーを守りくつろげるようにするためやや狭くする、など工夫します。

広い部屋をつくってお子様が小さいうちは間仕切りを設置して使うなど、将来的に部屋数を調整できるようにしておく方法もおすすめです。

ステップ④ 注文住宅の構造を決める

注文住宅の構造は暮らしの快適さを左右します。

• 地震に備えた耐震性の高い家
• 一年を通して快適な室温を保つ断熱性の高い家
• 空気が移動しにくい気密性の高い家

など高性能な家がたくさんあるので、どういった構造なら家族みんなが安心安全に暮らせるのかを考えた上で、予算や地域の気候条件、地盤の特性も考慮して決めていきましょう。

合わせて、必要なメンテナンスやかかるランニングコストを把握しておくと適切なタイミングでケアができるためおすすめです。

ステップ⑤ プランニング

集めた情報や検討した内容をもとに、具体的なプランニングを進めていきます。

予算計画や住宅ローン利用に向けた準備、設備の選定など、暮らしをイメージしながら具体的に描いていきましょう。

採用したいプランの優先順位を明確にした上で取り入れていくと後悔のない間取り計画を立てることができます。

ステップ⑥ 間取り案をもとに打ち合わせ・検討する

考えた間取り案をもとに、住宅会社担当者とともに打ち合わせを進めていきます。

建物の構造や予算、デザインなど考慮した上で実現可能なのか、難しい場合はどこを変更すればいいのか、じっくり話し合っていきましょう。

全員が納得する形にするまでは、どうしても時間がかかります。

迷った時は、どんな暮らしをしたいのか、どんな家づくりをしたいのかといった初心に戻って、繰り返し検討してみることをおすすめします。

▶参考コラム＞＞注文住宅を建てるまでの流れ｜相談〜完成までの７つのステップ

【注文住宅】間取りを最終決定する前のチェックポイント

じっくりと話し合い、理想の間取りが完成したら次は見直しです。

後悔しないためにも特にチェックしておきたいポイントをみてみましょう。

チェックポイント① 収納量

シューズクローゼットやファミリークローゼット、パントリーなど、物の整理整頓をスムーズにできるか、適切な収納スペースが確保されているかを確認します。

【施工事例：片流れの美しいシルエット 土間のある平屋の家】

生活しているうちにどんどん物は増えていくため、現在の持ち物の量と今後増える持ち物の量を想定して、全てが収まるかどうかを計算してみると良いでしょう。

▶参考コラム＞＞新築の収納プラン|使いやすさと美しさを両立する間取りアイデアと事例まとめ

チェックポイント② 家事動線や生活動線

家事や日常の動線をスムーズにするためにキッチンからリビング、寝室までの移動経路が整っているかどうかを確認します。

【施工事例：考え抜かれた家事ラク動線　子育て世代の快適平屋スタイル】

動線が複雑だと日々ストレスが溜まりやすくなってしまいます。

実際に暮らしている姿を想像してみると、スムーズな動線になっているかを把握しやすくなります。

▶参考コラム＞＞子育て・家事ラク・掃除しやすい家｜ママ＆パパに人気の間取り3つのポイント

チェックポイント③ 日当たりや風通し

各部屋の日当たりや風通しを確認しましょう。

隣家との距離や建物のデザインによって、どのように光や風が入ってくるのかは変わります。

【施工事例：光そそぐ吹抜けリビングとアイランドキッチンのある家】

生活の質にも直結するため、プロにしっかり説明してもらっておくと安心です。

▶参考コラム＞＞吹き抜けのある家でも快適！室温管理と間取りのポイント5つ｜千葉に建てる注文住宅

チェックポイント④ 防音対策

家全体に防音対策が施されているかだけでなく、賑やかなリビングや道路の近くに寝室をつくらない、オンライン会議をする書斎は特に防音対策をする、など各部屋の防音性も確認します。

【施工事例：セミオーダー×西海岸スタイル リビングに書斎のある家】

日中や夜など時間帯も変えながら、暮らしを想像してみましょう。

チェックポイント⑤ 家具や家電のレイアウト

内装は実際に家具や家電を置いて完成します。

事前に配置を考え、家具の大きさは最適か、家電を置いてもスムーズに動き回ることができるかなど検討してみましょう。

【施工事例：大屋根が美しい ペールブルーのアメリカンハウス】

余裕のある間取りを考えておくと、将来家具や家電を買い替えた時も安心です。

▶参考コラム＞＞おすすめの新築リビングレイアウト10畳～20畳｜おしゃれなリビングにするアイデアを実例から見てみよう

チェックポイント⑥ 家族間のコミュニケーション

間取り図だけではわからないのが家族の距離感です。

リビングで過ごしている時、自室で過ごしている時、コミュニケーションはとりやすいかどうかをイメージしてみましょう。

【施工事例：自然素材と光、風に包まれた2階にLDKのある家】

あらかじめ自然と家族が集まるような間取りにしておくと仕事や家事に集中しやすくなる、お子様の成長に合わせたコミュニケーションが取りやすくなるといったメリットもあります。

チェックポイント⑦ プライバシー

家族といえど、適切な距離感を持つことは大切です。

プライバシーは尊重されているか、一人でゆっくり過ごす空間はあるか、など確認しましょう。

【施工事例：海辺でサーフィンを愉しむシンプルでかっこいい平屋の家】

各々の幸福度の高さが暮らしの満足度に直結します。

ライフスタイルに合わせた間取りの注文住宅を建てよう

住まいの使い勝手や快適さは間取りによって変わります。

新しい家を建ててどういった暮らしをしたいのかについて家族でしっかりと話し合い、優先順位に沿ってそれぞれの希望が反映されているかどうかを確認しながら間取り計画を立てていきましょう。

クレアカーサは、千葉県全域を施工エリアに高品質な家づくりをしています。

おしゃれな間取りの家づくりをしたい、じっくりと話し合いをしながらプランニングを進めていきたい、という方はぜひ一度ご相談にお越しください。

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クレアカーサ（CREACASA）は、イタリア語で”家 ・ 家族を創り出す”という意味を示しています。

監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録

• 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録　第1-1907-7917号　公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
  建設業許可番号 国土交通大臣　許可(特5)第29052号 国土交通省
  宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省

資格情報

• 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
  宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、２級ファイナンシャル・プランニング技能士他

受賞歴

• ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー　優秀賞を２シリーズでダブル受賞
  ・三協アルミ　ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019　ブロンズデザイン賞
  ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの６つ星を取得　等