新築の収納プラン|使いやすさと美しさを両立する間取りアイデアと事例まとめ
新築の間取り計画を進めていく上で多くの方が悩む収納プラン。
収納スペースはたっぷり欲しいものの、居住スペースが狭くなるのは避けたいですよね。
とはいえ、今後も荷物が増え続けることを考えるとあまり省スペースにするのも考えものです。
新築の満足度は収納スペースの使い勝手によって大きく変わります。
どのくらいの大きさが必要なのか、どこに設置すればいいのかなど事前にチェックした上で間取り計画を進めていきましょう。
コラムのポイント
● 新築の収納プランで気をつけることや参考にしたい施工事例をまとめました。
● まずは持ち物の量を把握した上で、注意点やポイントを参考にしながらライフスタイルにあった間取りを考えていきましょう。
新居に収納スペースはどのくらい必要?
悩ましい収納プランですが、そもそも新築に収納スペースはどのくらい必要なのでしょうか。
収納スペースの割合は一般的に収納率によって導き出すことができます。
- 収納率…… 収納面積÷総床面積×100
新築の注文住宅の場合、収納率は10〜15%が標準とされています。
例えば、40坪の新築の場合、8〜12畳が収納スペースの目安となります。
とはいえ、収納率はあくまで目安であり収納スペースの大きさに正解はありません。
家族の人数や持ち物の量、使用頻度によって最適な大きさは変わります。
まずは、
- 今どれだけの荷物があるのか
- 今後どのくらい増えそうなのか
ここをしっかり見直した上ですっきりと収納するためにはどのくらいスペースが必要なのかについてご家族で話し合ってみましょう。
新築の収納プランで気を付けること4つ
どのような収納プランを立てるのかによって、住み心地や使い勝手の良さは大きく変わります。
以下のポイントに気を付けながらプランを立てていきましょう。
持ち物の量を把握しておく
「収納率を考えるとこのくらい収納スペースがあれば大丈夫だろう」と考えるのは危険です。
まずは、自分たちはどのくらい持ち物があるのかを把握しましょう。
全体が把握できたら収納プランも立てやすくなります。
- 新居に引っ越すにあたって処分するもの
- 今後増える予定のもの
についても考えましょう。
元々持ち物が多いご家庭なら広い収納スペースが必要ですし、持ち物が少ないご家庭ならそこまで収納スペースは必要ありません。
自分たちのライフスタイルに適したプランを立てることが大切です。
② 奥行きや広さを工夫する
収納は大きければいいというわけではありません。
使い勝手の良い奥行きや広さになるよう工夫することが大切です。
奥行きがありすぎると奥の物が取り出しにくい、整理するのが難しい、手前の物しか使わなくなるといったストレスが生じます。
何を収納するのかを考え、奥行きを決めていきましょう。
一般的に30〜45㎝であれば、取り出しやすく使い勝手が良いといわれています。
40㎝以上の奥行きの場合、ボックスを使用すればすっきりと片付くのはもちろん、持ち物の管理もしやすくなります。
奥行きに合わせて広さも考えていきましょう。
③ 生活動線や家事動線を考える
設置場所によって収納スペースはぐっと使いやすくなります。
体を拭くタオルは洗面所や脱衣所、子どものおもちゃはリビングや子ども部屋、といったように物の多くは使用する場所が決まっています。
使用する場所の近くに収納スペースを設けるようにプランニングを進めていきましょう。
その際、重視したいのが生活動線と家事動線です。
- 生活動線…… 生活している人が家の中を通るルートを線にしたもの
- 家事動線…… 掃除や洗濯など、家事をする人が通るルートを線にしたもの
移動距離を短く、スムーズに行き来できるように間取りを考えていくのですが、この動線をさらに効率化するのが収納スペースです。
リビング付近に掃除道具をまとめて収納できるスペースがあれば手が空いたときにさっと掃除をすることができますし、玄関付近に広い土間やシューズクローゼットがあれば重いアウトドアグッズを家の中まで運び込む必要がありません。
どこに何を収納すると生活しやすいのかご家族で話し合ってみましょう。
▶参考コラム>>子育て・家事ラク・掃除しやすい家|ママ&パパに人気の間取り3つのポイント
④ 物の使用頻度を考える
収納スペースの大きさや場所と合わせて何を収納するのかも考えておきましょう。
この時、使用頻度を考えた上で検討していきます。
たまにしか使わない季節家電やイベントグッズ、思い出の品などは使い勝手の良い場所ではなく別の専用スペースをつくるのがおすすめです。
普段使わない物がまとめて収納されていれば、定位置管理しやすくなるのはもちろん、普段使う物の管理もしやすくなります。
片付けにまつわる日々のストレスを軽減するためにも事前準備が大切です。
▶参考コラム>>千葉で建てる平屋 収納上手な家づくり
収納の間取りアイデアと参考にしたい実例
それでは、クレアカーサが手がけた新築の収納プランや間取りアイデアを順番にご紹介します。
シューズクローゼット
玄関横に設けるシューズクローゼットは靴箱のようなコンパクトなつくりではなく、靴や傘、子どものおもちゃ、外出時の上着など様々なものをすっきりと収納することができます。
こちらの玄関脇にある大きな土間収納には、趣味のサッカーや釣りで使用する道具をゆったりと収納。
ゆとりがあるので他のアウトドア用品が増えても安心です。
こちらの玄関収納はバーベキュー用品やボードをしまえるよう広めに設計。
室内はできるだけ遮るものを少なくし、オープンな雰囲気を大切にプランニングしています。
たっぷり収納できるシューズクローゼットがあれば、たくさんの荷物を管理しやすくなります。
ゆとりある収納計画を立てられるよう、広めに設計するのがおすすめです。
▶参考コラム>>【新築】シューズクローゼットの間取りポイント|スッキリ使いやすい玄関を実現
パントリー
食材や食器をすっきりと収納するパントリー。
中に設置する造作棚はしまうものに合わせ、ミリ単位で収納計画を立てていくと使い勝手が良くなります。
特にLDK周辺は一番モノが増えやすい上にお客様から見えてしまいがちです。
「毎日の家事をラクに」「子どもはのびのびと」。
家づくりのコンセプトを突き詰めていった先に「考え抜いた動線や収納」「モノを厳選した暮らし」にたどり着いたというこちらのおうちはキッチン家電、食品、無線ラン関連、生活用品、書類関係など使用頻度やサイズでカテゴライズしたうえで収納計画を立てられました。
【施工事例:30坪で大収納空間を叶えたサーフィンを愉しむ家】
こちらはキッチンと洗面所の両方から入れるように設けられた集中クローゼット。
パントリーとしての役割も担っているので、たくさんの食材をストックできます。
普段使用する食材や調理器具だけでなく、保存食や非常食もストックする場所なので可動式の棚を設け整理しやすくするのがポイントです。
▶参考コラム>>【注文住宅】パントリーの間取りポイント7つ|便利な広さ・設置場所・収納アイデアまとめ
壁面収納
壁を収納スペースとして活用できる壁面収納。
家づくりの段階で内装に合わせて色やデザイン、サイズを決めておけば統一感のある内装にすることができます。
書類や本、文房具など荷物が増えがちなスタディスペース。
大胆に壁面収納にすることで作業しやすくなるのはもちろん、持ち物が一箇所に集中するため管理しやすくなります。
洗面所の壁一部分を収納スペースにしたこちらのおうちは誰が見ても分かるようカゴにタグを付けて管理しやすくしています。
何を収納するのか、見せる収納と隠す収納どちらにするのかなどあらかじめ考えた上で間取り計画に取り入れていきましょう。
▶参考コラム>>壁面収納のあるリビング|施工事例とおしゃれな活用方法をご紹介
ファミリークローゼット
ファミリークローゼットとはその名の通り家族みんなの衣類などをまとめて収納するスペースです。
まとめて収納することにより各部屋に洗濯後の洋服を持ち込む手間もなく、各自のプライベートルームをスッキリさせることができます。
また、季節ごとに行う衣替えが「家族分まとめてできる」など家事効率を高めてくれるメリットもあります。
「夢に描いた通り、室内のドアを開放すればあちこちから洗濯物を干したり取り込んだりできるようにしました」とおっしゃるK様のおうち。
洗濯後、余計な手間をかけることなく衣類を管理できます。
こちらは海外ドラマをお手本にプランニングされたビビットカラーのファミリークローゼット。
より多くの衣類が収納でき、玄関や水まわりからのアプローチがスムーズになるように工夫されています。
暮らしやすさに遊び心をプラスした収納スペースも素敵ですね。
▶参考コラム>>ファミリークローゼットを活かす|家事動線の良い間取りにする方法
こだわりの収納プランですっきり片付いた暮らしを実現
ライフスタイルにあった最適な収納プランを立てることができれば使い勝手が良くすっきりと片付いた状態をキープできます。
まずは、持ち物の量を把握した上でしっかりと計画を立て間取りを考えていきましょう。
クレアカーサは、千葉県全域を施工エリアに高品質な家づくりをしています。
収納プランにこだわった家づくりをしたいという方はぜひ一度ご相談にお越しください。
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私たちクレアカーサ(株式会社日立リアルエステートパートナーズ)は、千葉県茂原市にある建築会社です。一級建築士をはじめ、インテリアコーディネーター、施工管理技士などのプロの有資格者がタッグを組み、たったひとつのあなたの我が家を完成させていくのがクレアカーサの家づくりです。
お客様の個性やライフスタイルに合わせて、プランニングすること。そしてお客様の笑顔のお手伝いをすること。一邸一邸大切に住宅を提供すること。これが当社の家づくりの基本です。あなたの想いをぜひ私たちに聞かせてください。あなたの気持ちに寄り添いながら、夢を現実にするお手伝いをしています。
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クレアカーサ(CREACASA)は、イタリア語で”家 ・ 家族を創り出す”という意味を示しています。
監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会