【30坪~40坪の間取り】平屋と二階建て住宅の違いを事例から見てみよう
これから建てる新築の住まい。
「二階建てにしようか?でも平屋という選択肢も・・・」と、大きな分岐点に頭を悩ませている方がいらっしゃるかも知れません。
憧れだったマイホームの建築だからこそ、後悔のない家づくりがしたいものです。
周りを見渡すと二階建て住宅が多いですが、別荘地や年配になってから暮らす家という印象の強かった平屋の価値観も変化し、今は「若い年代や子育て世代の支持が高まってきている」のです。
今回は、平屋と二階建て住宅で悩んでいる方にはぜひ見て欲しい!そんな情報を集めました。
平屋と二階建てのそれぞれの魅力やデメリットなど、選択する上で知っておきたいポイントがいっぱいです。
ぜひ参考にしてください。
コラムのポイント
- ● 二階建て住宅か、それとも平屋なのか。これからの住まいを後悔なく選ぶためには、お互いの違いを知ることが大切です。それぞれの特長を知ったうえで検討しましょう。
- ● 平屋と二階建て住宅の施工事例から、自分たちの暮らしをシミュレーションしてみましょう。頭の中の思いをしっかりとイメージすることが、後悔のない家づくりの第一歩につながります。
Contents
平屋の魅力とは
平屋には平屋の、そして二階建てには二階建てにしか感じられない魅力があります。
後悔のない家づくりをするためには、
- ○ それぞれの特長の違いを知り、いろいろな選択や住まいの工夫に活かしていくこと。
- 住まいの違いを知り、自分たちに合う暮らしのできる空間を選ぶこと。
などの視点が、暮らしやすい住まい選びには重要です。
平屋の住まいのメリット
平屋とは、生活空間が「ワンフロアで完結する」設計ができる住まいです。
二階建て住宅のように上階に上がるという動きがないため、どの年代でも暮らしやすいという部分は最大の魅力でしょう。
シンプルな動線が暮らしやすさをアップ「家事ラク・身体への負担の軽減」
平屋での最大のメリットは、シンプルな構造のため「間取りの関係性をつくりやすい」ということです。
そのため自分たちのライフスタイルに合わせた住まいづくりがしやすいでしょう。
例えば間取りを考える際でも「生活面をメインにする」「家事ラクな動線をメインにする」など、暮らしのテーマにより間取りをチョイスしやすくなります。
水まわりのスペースを一ヵ所にまとめるなど、二階建てと同じ広さであっても生活環境をコンパクトにまとめることができる部分は魅力的ですね。
コンパクトな住まいは移動距離も少なくなることから、家事ラクになるだけではなく身体にかかる負担も軽減してくれます。
小さいお子様から年配まで「安心・安全な住まい環境」
シンプルな間取りがつくりやすい平屋では、階段や段差などケガにつながりやすい部分を減らすことができます。
そのため小さなお子様から年齢を重ねた年代でも、安心・安全な住まい環境を手に入れることができるのです。
住まい選びは、今暮らしやすいことも大切ですが「将来に対する備え」も必要です。
平屋はワンフロアのため、いざバリアフリーが必要となったときにも対応しやすいのです。
平屋の暮らしは世代を超えて支持され、長く集う空間に必要な要素がそろっています。
子育てを応援してくれる「コミュニケーションがとりやすい住まい」
小さなお子様のいるご家庭では、目を離せない瞬間も多いものです。
「開けた間取り」がつくりやすい平屋では、キッチンで家事をしていてもお子様の様子をうかがうことができ、「子育てしやすい環境」を整えることができます。
一階、二階の空間分けがない間取りのため、お子様が成長し一人の時間を必要とした場合でも離れ過ぎず自然な距離感で「コミュニケーションを取ることができる」というメリットもあります。
さりげない距離感が家族の存在を感じさせてくれ、安心感をあたえてくれるのです。
デッドスペースが生まれにくい
間取りをつくる上で、デッドスペースはどうしてもできてしまうもの。
それは平屋も二階建て住宅も同じです。
しかし二階建て住宅の方が構造上間取りも複雑になるため、デッドスペースが生まれやすくなります。
住まいのデッドスペースとしてあげられる代表格が、「階段下のスペース」です。
平屋は二階建て住宅とは違い、二階へ上がる階段がありません。
そのため、ワンフロアあたり「2畳~2.5畳分(約1~2坪)」の非居住空間を有効活用できるのです。
重心の低さが安定につながる「構造上のメリットを活かしやすい」
万が一の災害に備えておくことは、家を建てるうえでとても重要なことです。
特に千葉では海の近い環境から、台風に対する備えが大切です。
平屋は上階がないため、重心が低くなり風による影響を受けにくくなります。
そして建物自体の重量も軽いため、地震に対する影響も受けにくいとされています。
構造的に安定しやすく日常のメンテナンスがしやすい部分など、建物を守る安定性の高い住まいを手に入れることができます。
平屋の住まいのデメリット
今までは平屋で感じるメリットをご紹介してきましたが、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
平屋の場合、二階建て住宅よりも「周囲からの影響を受けやすい」側面を持っています。
例えば隣家との距離感が近い場合、
- ○ 日当たりが悪くなる。
- ○ 風の通りが悪くなる。
- ○ 周囲からの視線を防ぐアイデアが必要。
など、生活環境に影響をあたえてしまうケースも考えられます。
また災害時などの場合、水平避難がしやすい一方、洪水や高潮時などの垂直避難は構造上難しいと言えるでしょう。
これらは立地条件によっても変わってきますので、「土地選び」は特に慎重に行う必要があります。
▶参考コラム>>平屋なのに2階?」の間取りも紹介 平屋検討中の方は 必見です
二階建ての魅力とは
平屋で味わえる魅力があるように、二階建て住宅だからこそ感じられるメリットもたくさんあります。
続いて二階建て住宅で感じられる魅力を見ていきましょう
二階建て住宅のメリット
ワンフロア設計の平屋とは違い、上階に住まい環境をつくれるのが最大の魅力です。
また二階建てには、一階と同じ居住空間をつくれる「総二階建て」や、一部分に二階をつくる「部分二階建て」など多くのバリエーションがあります。
<総二階建て>
【施工事例:セミオーダー×西海岸スタイル リビングに書斎のある家】
<部分二階建て>
【施工事例:光そそぐ吹抜けリビングとアイランドキッチンのある家】
限られた敷地でも希望の間取りが手に入れやすい
平屋では垂直に居住環境がないため、二階建てと同じ間取りを配置する場合「対応する土地の広さが必要」となります。
上階を活用できる二階建てであれば、垂直方向に空間を利用でき、「ちょっと狭いかな?」と感じる敷地でも「延べ床面積を確保しやすい」ことは大きな魅力のひとつでしょう。
また隣家との距離が近いなど周りの環境によっては、「二階リビング」など新たなアイデアが取り入れられるのも魅力のひとつですね。
プライベートの空間を守りやすい
二階建ては階段を隔てて上下に空間分けができるため、「寝室」などのプライバシーを守りやすくなります。
お子様の年代が上がるにつれ「自分だけの空間を大切にしたい」という希望が出ることも。そのような時、二階建てなら家族それぞれのプライバシーを守りやすいと言えます。
例えば成長した先のことを考えて、一階にご両親の寝室を配置し二階にお子様の空間をつくるなど、たくさんのアレンジを取り込むことができます。
「一階に寝室?」と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、年齢が高くなり階段の上り下りが厳しくなった場合でも「ずっと安心して生活できる空間」を今からつくることができます。
万が一の避難のために「垂直避難がしやすい」
近年の災害は私たちの想像を超える猛威を振るい、たくさんの被害がもたらされるケースも珍しくはありません。
大雨や洪水、また夜間の周囲環境が確認しづらい場合など、「垂直避難ができる」という安心感は平屋にはない二階建てのメリットです。
自治体のハザードマップなどで周囲の環境を調べ、万が一に備えつつ家づくりのプランニングをすることが大切です。
二階建て住宅のデメリット
二階建て住宅では、垂直空間を有効活用することができます。
しかし、その魅力がマイナス方向につながるケースがあります。
そのひとつが「バリアフリー化がしにくい」という部分です。
例えば、身体が不自由になる年齢において段差が厳しくなった場合、二階スペースを活用することが難しくなります。
「デメリット=悪いこと」ではありません。
デメリットを把握することで、家づくりの中からマイナスを減らすアイデアを取り入れることができます。
「バリアフリーのアイデアを一階部分に取り入れる」「上り下りがスムーズにできるよう住宅用エレベーターを設置できるよう準備しておく」など検討しておくことも方法のひとつになります。
▶参考コラム>>ママ&パパに人気の流行間取りアイデア|新築事例もチェック
平屋と2階建ての間取りを比較【事例紹介】
ここでは30坪~40坪の施工事例を「平屋」「二階建て」で比較してみましょう。
30坪
【施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス】
季節を問わず多くのサーファーが訪れる房総の人気スポット。
深みのあるネイビーの外観に合わせ白で構成されたエクステリアが青空に映え、自然と調和する姿が見る人の心を豊かにします。
勾配天井のリビングは開放感に満ち、こだわりの音響システムで映画や音楽をゆったり味わう時間は格別。
随所に施された間接照明は光の陰影をやわらげ、洗練された上品さとやすらぎをもたらしています。
南側に面した壁には大きな窓を付けず、外部からの目線や強い日差しを気にせず過ごせるように。
家の中心部にはウッドデッキで中庭を設けプライベート空間を確保しています。
【施工事例:シンプルだから美しい 白い塗り壁のサーファーズハウス】
開口を控えめにしたファサードと花ブロックをあしらった門柱はシンプルに美しく調和し、スリットフェンスは心地よい風をガーデンへと運びます。
南に向け大きな開口のある吹抜けリビングは、タイルデッキとの段差を極力無くすことで室内外の連続性が高まり、空間に広がりをもたらします。
光がさんさんと降りそそぐリビングの他にも、無駄を省きシンプルに整えられた洗面室やスツールを設置したキッチンカウンターなど、日常の中にもリゾートを感じる工夫がいっぱいです。
40坪
【施工事例:大屋根が美しい ペールブルーのアメリカンハウス】
アメリカンハウスやサーファーズハウスで定番のラップサイディング+カバードポーチなど、ウチとソトがゆるやかに繋がる、青空が似合うアメリカンハウスです。
「普通とはちょっと違うものがほしい」とリビングの壁に施した古材やつまみ状の操作レバーでon-offを切り替えるトグルスイッチなど、毎日の生活に彩りを与えてくれる「好きなモノ・好きな空間」を大切にしていらっしゃいます。
キッチン裏にある家事室はバスルームと洗面室からもスムーズに移動できる場所に配置しています。
動きやすい水まわりなど、家事動線に優れた住まいに仕上がりました。
黒を基調としたモダンでシンプルなシルエットの外観。
室内は白をベースに茶や黒を配色し、アクセントにグレーをプラスして落ち着きのある空間に仕上げています。
アイランドキッチンには木目が美しいカウンターを設置し、リラックスした時間を愉しむバーカウンターを設置しました。
外出先から帰ったら洗面室へ。
そしてキッチン、ダイニング、リビングと回遊できる間取りになっています。
住みやすさ+おうち時間の充実など、欲しいものが全て詰まったお住まいに仕上がっています。
まとめ:平屋も二階建ても、クレアカーサにお任せください
今回は、平屋と二階建て住宅で悩んでいる方には必見!施工事例を合わせてそのふたつの魅力を比較してきました。
家づくりにこれが正解!というものはありません。
自分たちに合う住まいをとことん考え、それを形にすることが大切なのです。
家づくりは難しい・・・と諦める前に、ぜひプロの力を借りてみましょう。
クレアカーサでは、お客様の小さな声も形にするお手伝いをしています。
「こんな風に使いたい」「こんな空間が欲しい」など、大まかなイメージで大丈夫です。
お客様との何気ない会話からご要望を見つけ出し、アドバイスやご提案をさせていただいておりますので、ぜひお気軽にお声がけください。
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私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。一級建築士をはじめ、インテリアコーディネーター、施工管理技士などのプロの有資格者がタッグを組み、たったひとつのあなたの我が家を完成させていくのがクレアカーサの家づくりです。
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クレアカーサ(CREACASA)は、イタリア語で”家 ・ 家族を創り出す”という意味を示しています。
監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
・免許情報
・資格情報
・執筆出演
・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会