【動きやすいキッチンにするには?】動線とレイアウトで解消する
キッチンは毎日使う場所。
使いやすさや動きやすさを高めることはとても大切です。
大切な場所だからこそ、どんなキッチンにしたらいいのだろう・・・と悩んでしまう方も多いのです。
キッチンはレイアウトや配置によって使いやすさが大きく変化し、そこに動線を加えることでさらに可能性は大きく広がります。
限られた空間でも「理想のくらし」を叶えることは可能です。
キッチンに立つ時間を楽しくする!
「使いやすいキッチン」をつくるポイントをご紹介します。
Contents
シーンによって変わるキッチンプランニング
「動きやすい、使いやすい」と感じるキッチンは、人それぞれ違います。
「キッチンでどんなことがしたいのか?」「キッチンをどんな場所にしたいのか?」など、希望や想いに違いがあるためです。
住宅の中でもキッチンに使える広さは、制限があります。
キッチンプランニングは、限られた空間をどう活用するのかを決めることです。
■ シーン1:子どもたちと過ごせるキッチンにしたい
【施工事例:海辺でサーフィンを愉しむシンプルでかっこいい平屋の家】
共働きのご家庭では、仕事と家事に追われ、なかなか「子どもたちと向き合う時間が作れない」というお悩みも多いでしょう。
子どもたちとふれあえる空間をキッチン近くに作ることで、「今日学校でこんなことがあったよ」など、会話もしやすくなります。
■ シーン2:お料理が大好き!集中して作れる空間が欲しい
【施工事例:太陽光発電と薪ストーブのある四季を通じて快適な平屋の家】
賃貸住宅のキッチンで「自分らしい空間づくり」は、かなり難しいものです。
新しい我が家では、「自分らしい」キッチンを作りたい方も多いのです。
お料理に集中できるレイアウトを取り入れる。
お料理の他にもテレワークにも使える自由スペースを取り入れるなど、アイデア次第で可能性は大きくふくらみます。
■ シーン3:コンパクトにまとめられた動きやすいキッチンにしたい
【施工事例:セミオーダーで叶える カリフォルニアスタイルの家】
キッチンに限りませんが、欲しい空間でも必ず必要な広さにできるとは限りません。
他の空間を優先したらキッチンが狭めになってしまった・・・というケースも、少なくはありません。
しかしキッチンの快適性は広さではなく、「必要な場所に必要なものがない」から使いづらいのです。
家事動線に合わせキッチンをレイアウトする。
しまいたい場所にキチンとしまえる収納アイデアを取り入れるなど、狭さをカバーする方法はたくさんあるのです。
このようにキッチンに望む形は、人それぞれです。
「理想のキッチン」になる方向性を決めること。
それが「キッチンプランニング」の役割のひとつです。
キッチンの快適性は、動線が重要
【施工事例:考え抜かれた家事ラク動線 子育て世代の快適平屋スタイル】
キッチンでの主な一連の動きは、下の様な感じになります
○ 冷蔵庫から食材を取り出す。
↓
○ シンクと調理台で洗う・切るなどの下ごしらえをする。
↓
○ コンロに移動し、加熱などの調理を行う。
↓
○ 食器にお料理を盛り付ける。
↓
○ 食事を取る。
↓
○ 食器などをシンクで洗う。
↓
○ 食器棚へ食器をしまう。
日常何気なく動いていますが、言葉にしてみると思ったよりも移動も多いものです。
動きやすい、使いやすいキッチンにするためには、どうレイアウトしていくのかが大切です。
上の動きを考えながら設備の配置と家事動線を合わせることで、体に負担のかからないキッチンを作ることが可能です。
取り入れたいポイント1:キッチントライアングル
キッチン内の動きをレイアウトに活かす方法のひとつが「キッチントライアングル」です。
家事をする中でよく使う「コンロ」「シンク」「冷蔵庫」のレイアウトに役立ちます。
上の図のように使用頻度の高い3つの設備を三角形で結び、効率の良い家事動線を作るのです。
この3辺の距離間が長くなるとムダな動作が多くなり、一方短すぎると必要とする収納や作業のスペースの容量が足りなくなってしまいます。
3辺の合計を360~660cmの間にすることで、バランスのよいキッチンになります。
正三角形が理想の形ではありますが、多少三角形の形が崩れても「3辺の合計を範囲内に収める」ように心がけたいものです。
取り入れたいポイント2:キッチン間の幅も重要
憧れのキッチンシーンの中には、「家族と一緒に料理を作りたい!」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合、移動しやすい通路幅を確保することも重要となります。
一般的なキッチンの場合、ひとりで使用するスタイルでは約90cm。
2人で利用することを検討している場合は、約1m20cmの幅を確保すると動きやすくなります。
動きやすい、使いやすいキッチンにするためには、ひとつひとつの想いを形にしていくことが必要です。
キッチンレイアウトでも変化する
キッチンにはいろいろなライフスタイルをサポートするため、たくさんのレイアウトが存在しています。
キッチンのレイアウトは大きく分けて下の6つになります。
- ○ Ⅰ型
- ○ Ⅱ型
- ○ L型
- ○ U型
- ○ アイランド型
- ○ ペニンシュラ型
今回はその中から、「I型キッチンレイアウト」「L型キッチンレイアウト」「アイランド型キッチンレイアウト」の動線の違いを考えてみましょう。
I型キッチンレイアウト
最も一般的なスタイルが、「I型キッチンレイアウト」です。
洗う、切る、加熱する、の動きが横一列にそろっている「シンプルスタイルの代表格」です。
他のキッチンレイアウトと比較した場合、横配列のためどうしても移動距離は長くなりがちです。
そして先ほどのキッチントライアングルを叶えようとした場合、真ん中に冷蔵庫が配置されることになります。
キッチン自体は必要なものがコンパクトにまとめられているため、コンパクトなキッチンをめざす方にはおすすめです。
L型キッチンレイアウト
「コンロ」「シンク」「作業スペース」がL字にレイアウトされたキッチンです。
洗う、切る、加熱するの動きが「体を90度回転する」だけでできるため、キッチントライアングルを想像しやすくなり、家事動線も短くすることができます。
ただし上の図のようにキッチン自体がL字になっているため、設置にはI型よりも広いスペースが必要となります。
アイランド型キッチンレイアウト
キッチンのスタイルはI型キッチンと同様、洗う、切る、加熱するの動きが横一列に並んでいます。
他のキッチンと比べ、キッチン自体どの部分も壁と密着していないため、クルクルと回遊できる動線が追加できる自由度の高いキッチンスタイルです。
リビングとの距離感も近くなる分、キッチンの様子も丸見えになります。
そのため動線に合わせて収納面の工夫も必要です。
このようにキッチンスタイルの選択も、家事動線や収納、そして間取りとの調和に大きな影響をあたえます。
自分の動きやすさとデザインのバランスにも配慮したキッチンプランニングをめざしましょう。
キッチンスペースで忘れがち「ゴミ箱スペースの問題」
キッチンの空間を創造する上で忘れがちなのが、「ゴミ箱のスペース」です。
毎日使うキッチンだからこそ、使いやすい場所にゴミ箱を置いて使い勝手のいい空間をキープしたいものです。
家事動線をいくら使いやすくしても、動線を妨げる問題があっては、効果も半減します。
キッチンのシンク下を活用する
キッチンのシンクの下をフリースペースにし、そこにゴミ箱を設置します。
キャスター付きのゴミ箱を選ぶことで、必要な時は引き出し、サッとしまうなど使い勝手も良いでしょう。
またシステムキッチンの種類によっては、「引き出しタイプ」などの製品もあります。
ゴミの発生しやすい場所の近くにゴミ箱を配置することで、移動距離も少なくなり負担も軽くなります。
壁と家具の間を活用する
シンクの下だとシンクを使っている場合、他の人が捨てづらい場面も考えられます。
また洗ってサッとしまえる位置に調理器具を収納したい!と思われる方もいらっしゃるでしょう。
【施工事例:ダウンリビングを愉しむ 白い塗り壁のガレージハウス】
家具と家具の間など空いたスペースをうまく活用し、ゴミ箱を設置するのもひとつの方法です。
システムキッチンのデザインや色、素材に合わせてゴミ箱を選ぶ。
造作家具などを作り、ゴミを捨てる空間にもオリジナリティを持たせるなど、アイデア次第で方法は様々です。
どんな方法でも、キッチンの雰囲気を壊さないよう「統一感のあるデザインや素材を選ぶこと」をおすすめします。
キッチンの外もうまく活用する
キッチン内にゴミ箱を設置するスペースがあまり取れない場合、キッチンに勝手口を作り、外に収納力を持たせることも可能です。
外の空間をうまく活用することで、ゴミの量が少し多くなっても安心です。
猫やカラスの対策など注意するポイントもありますが、キッチン周りのスペースも有効的に使え、臭いに悩まされることがなくなります。
憧れのキッチンスペースも夢じゃない
今回は家づくりの中でも迷う・悩むことの多い「キッチンスペース」を施工事例に合わせてご紹介しました。
生活のスタイルも家族構成も、各ご家庭で違いがあります。
そのためこのキッチンが動きやすい、使いやすいという形も、ひとつひとつ違うのです。
形にないものを声にして表現することは、とても難しいものです。
クレアカーサでは、お客様の小さな声も形にするお手伝いをしています。
「こんな暮らしに憧れている」「こんな形がいいかなあ」など、大まかなイメージでも大丈夫です。
お客様との何気ない会話からご要望を見つけ出し、アドバイスやご提案をさせていただいておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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住宅業界の専門性について
免許登録
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建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会