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2024年07月01日

夏でもエアコンなしで涼しい部屋・家にする工夫アイデア|間取りの配置と住宅性能、設備選びについて

夏でもエアコンなしで涼しい部屋・家にする工夫アイデア|間取りの配置と住宅性能、設備選びについて

夏の日に家の中でエアコンをつけているにもかかわらず、「暑い」と感じたことのある方もいるでしょう。

また、エアコンをつけているのに部屋が全然涼しくならないとお困りの方も少なくないはずです。

実際に家を建てるときに「省エネでエアコンを使わなくても涼しい(暖かい)家にしたい」とのご要望をいただくことがあります。

そこで、今回はどのようなポイントを押さえれば夏でも涼しく快適な家になるか詳しく解説します。

“クレアカーサ”こだわりの断熱性・省エネ性についてもお話ししますので、これからマイホームを建てる方は、ぜひ参考にしてください。

 

コラムのポイント

● 室内が暑くなる理由は外気温によって室温が上昇することだけではなく、湿度も大きく関係します。

● 涼しい部屋・涼しい家を保つためには、断熱性・換気性・省エネ性に配慮する必要があります。

● クレアカーサは千葉県でおしゃれ&省エネ性の高い住宅を数多く手がけています。

 

 

室内が暑い理由|熱がこもる・エアコンをつけても暑く感じる

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【省エネ住宅施工事例:太陽が似合う リゾートスタイルの家】

家で「エアコンをつけているのに室内が涼しくならない」「エアコンを切るとすぐに暑くなる」とお困りの方もいらっしゃるかもしれません。

気象庁の調査によると、これまでおよそ100年で平均気温は「1.35℃」上昇したことが分かっています。(参考:気象庁|日本の年平均気温

特に1990年以降は気温上昇が顕著で、2015〜2023年の平均気温と湿度(6〜9月)は以下の通りです。

 

  6月 7月 8月 9月
全国平均気温
(2015〜2023年)
22.5℃ 26.4℃ 27.8℃ 24.0℃
全国平均湿度
(2015〜2023年)
77.8% 81.0% 78.8% 81.7%

(参考:気象庁|観測開始からの毎月の値|日平均気温気象庁|観測開始からの毎月の値|相対湿度

 

ポイント

労働安全衛生法では、快適かつ健康に過ごせる室内環境を「温度17℃以上28℃以下、相対湿度40%以上70%以下」と設定しています。

 

近年の平均温度・平均湿度を見ると、夏場は特に湿度が高いことが分かります。

人が暑さを感じる際、この湿度が大きく影響するのです。

なぜなら、湿度が低いと実際の気温よりも体感的に涼しく感じ、湿度が高いと暑く感じるからです。

例えば、同じ28℃でも湿度80%だとジメジメして暑く感じて、湿度50%だとカラッと涼しく感じます。(参考:Panasonic|ポイントは「体感温度」と「湿度」!

実際に平均湿度が高い6〜9月の間には、家にいても暑さで具合が悪くなる室内熱中症の人が増加します。(参考:総務省消防庁|熱中症情報

 

ポイント

家が暑いと感じる理由は主に4点あります。

  • ● 空調効率を上げるために部屋を締め切ることで、人の汗や吐息によって段々と室内湿度が上がる
  • ● 湿度上昇を抑えるために窓を開けて換気すると外気が一気に流れ込んで、空調効率を下げる
  • ● 窓を閉めていても、開口部の断熱性が低いと外気温がじわじわと室内に伝わり、空調熱も外へ逃してしまう
  • ● 窓から入る日射熱を防ぎきれず、室温が上昇する

 

このように、家の中に熱がこもって暑くなる原因は明確です。

そのため、夏にエアコンをつけなくても涼しい家にしたい場合は「断熱性・遮熱性・換気性」にこだわった家にすることをおすすめします。

 

▶︎クレアカーサの施工事例はこちらから

 

 

夏でもエアコンなしで涼しい部屋・家にするための工夫アイデア

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【省エネ住宅施工事例:光あふれるリビング シンプルスタイルの平屋】

夏にエアコンをつけなくても暑さを感じない家にするためには、温度と湿度をコントロールできるようにしておく必要があります。

では、家を建てる際にこだわるべきポイントを一つずつ紹介します。

 

 

家全体の高断熱性能

まず、最も重要なのが外気温の影響を遮断してエアコン効率を下げない「高断熱性能」です。

外壁・屋根・天井・窓・ドア(玄関ドアや勝手口ドア)を高断熱仕様にして、家全体を“魔法瓶”のように包み込むことで、エアコンをつけなくても室温が一年中安定します。

特に窓やドアなど開口部からは多くの熱エネルギーが出入りするために、断熱サッシ・断熱ドア・複層ガラス(ペアガラス)の採用は欠かせません。

開口部からの熱損失を防いで夏でも涼しい家に

(引用:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会

 

 

遮熱ガラス

開放的なリビングにするために、南面など日当たりのいい場所に大きな窓をつける間取りも多いでしょう。

いくら家全体の断熱性を高めても、直射日光が長時間当たる場所は、日射熱の影響を防ぎきれません。

そのため、日当たりのいい窓には遮熱ガラスを採用することをおすすめします。

遮熱ガラスは複層ガラスの内側に特殊な金属膜が貼ってあるため、外から来る日射熱を遮断しながらも冬に室内で温められた熱は外へ逃さない効果を持つガラスです。

 

 

熱交換気タイプの24時間換気システム

熱交換気とは、24時間換気システムに搭載された機能です。

近年の住宅は気密性が高いため、24時間換気が義務付けられていますが、その換気方法は指定されていません。

そのため、窓や自然給排気口から換気する家もありますが、それでは、どうしても外気熱を取り込んでしまい、せっかく涼しくなった部屋もすぐに暑くなってしまいますよね。

そこでおすすめなのが、この熱交換気システムです。

換気量を自動的に制御し、室内の汚染された空気を排気する際に、空調熱(冷気)エネルギーを回収して、室内へ戻します。

これによって、換気時の外気による一時的な空調効率低下を防げるのです。

 

 

小屋裏換気

最上階の暑さを軽減できるのが小屋裏換気です。

屋根と天井の間となる小屋裏空間の温度は、夏場に60℃を超えることも珍しくありません。

この熱が最上階へ伝わるのを防ぐため天井裏に断熱材を敷き詰めるだけではなく、強制的に暑い熱を逃す小屋裏換気扇をつけるのがおすすめです。

 

 

基礎断熱・床下換気扇

外壁や屋根などの断熱性に加え、基礎断熱も忘れてはいけません。

基礎へ断熱施工し、さらに床下換気扇で地中から上がる湿気を強制的に排気します。

基礎断熱と床下換気扇によって床下の結露を軽減し、土台など主要な構造部分の腐朽やシロアリ被害を抑制できる点もポイントです。

 

 

日差しを遮る庇や下屋

室内の暑さを抑える手段としてエアコンなどの空調機器を使うのが最も一般的な方法ですが、家の構造によって外の暑さをシャットアウトする方法もあります。

それがパッシブデザインと呼ばれる手法です。

パッシブデザインとは機械や設備に頼らず自然の力を利用して快適な室内環境を整える手法で、暑さ対策として深い庇や下屋(げや)によって、日射遮蔽することも重要視されています。

特にリビングなどに設置された大きな窓は日射熱を取り込みやすいため、カバードポーチなどにして窓辺を日陰にすると、真夏の日中でも室温上昇を抑えられます。

 

【関連コラム】カバードポーチのある家づくり|特徴・活用方法と施工事例・よくある後悔と対策

 

 

対角線上に配置した窓

「家の中にいても涼しい自然の風を感じながらくつろぎたい」という方も多いはずです。

室内の通風効果を高めるためには、単に窓を開けるだけでは不十分かもしれません。

風通しを良くするために重要なのは、対角線上(対面)に窓を設置することです。

吹き抜けのある間取りでしたら開閉式の高窓(ハイサイドライト)を設置して、煙突効果(※)によって暑さを効率的に排気する場合もあります。

※煙突効果:暖められた空気が上昇する現象を利用した排気方法で、高い場所へ排気口を設置すると下から上へ空気の流れができます。

 

 

壁付けサーキュレーターやシーリングファン

人は風を感じると体感温度が下がります。

これを利用してエアコンに頼らず涼しくする方法が、壁付けサーキュレーターやシーリングファンの設置です。

シーリングファンは冬と夏の回転方向を切り替えることで、暖房ムラの軽減と体感温度低下の両方を実現できます。

シーリングファンによって体感温度を下げる

(引用:パナソニック|シーリングファンのあかり

 

 

壁付け除湿機

湿度上昇は暑さの原因です。

そのため、エアコンの除湿モードを一日中つけたままのご家庭もあるでしょう。

ところが、エアコンをつけない場所の湿気は防ぎきれません。

そこでおすすめなのが、壁付けの除湿機です。

シューズインクローゼットやランドリールームなど湿気のこもりやすい場所へ設置するのがおすすめです。

溜まった水を捨てずに済むタイプや365日24時間連続運転可能なタイプもあります。(例:DAIKIN|カライエ

 

ポイント

夏でもエアコンに頼らず涼しい家にしたい方は、住宅性能・設備機器にこだわりましょう。

特に断熱性アップは重要でエアコンの稼働時間を減らせるだけではなく、消費エネルギー削減、ひいては光熱費削減に繋がります。

また省エネ住宅は補助金や減税の対象となるため、お得に高性能住宅を手に入れたい方におすすめです。

 

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省エネ&快適な空調機器・住宅設備

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最後に、省エネで快適な家にしたい方へおすすめの設備機器を紹介します。

 

 

地中熱利用設備

基礎を断熱して床下の温度を一定に保つと、外気温に影響されず通年中温度を15℃前後に保つ地中熱を冷房へ利用することもできます。

特にヒートポンプシステムと空気循環タイプは、自然エネルギーを利用した冷房設備として導入事例が増えています。

 

(参考:気象庁|地中熱とは?

 

 

床下エアコン

床下エアコンとは室内機で冷気と暖気を作り、それを床下へ送って床全体を冷やしたり温めたりする仕組みです。

一台で家中の温度を調節できる点や空調ムラがない点がメリットで、近年導入事例は増えています。

ただし、床下エアコンを採用する場合は床下が外気温の影響を受けないように基礎断熱することが必須です。

 

【おすすめコラム】床下エアコンとは?メリット・デメリット・後悔しないための設置ポイント

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全館空調換気システム

全館空調は電気代が高くなると思われがちですが、高断熱住宅においては各部屋へルームエアコンをつけてそれぞれを稼働させるよりもコストを抑えられるケースもあります。

また、廊下や玄関、トイレなど、空調機器をつけない場所も涼しく保てますし、全熱交換気システムを搭載しているため熱損失なく換気をコントロールできる点もポイントです。

 

 

太陽光発電システム

いくら高断熱な家であっても、全く空調機器を使わない訳にはいきません。

電気代が高騰している昨今、エアコンなどをつけるのを我慢して体調不良を引き起こす方は多くいらっしゃいます。

そこでおすすめなのが太陽光発電システムです。

空調にかかる電気エネルギーを自家発電できるだけではなく、停電時にも室内を快適に保てます。

最近は太陽光発電システム導入を対象とした補助金も増えているため、マイホーム新築の際にはぜひご検討ください。

 

ポイント

“クレアカーサ”はZEHグレードの高断熱住宅を標準仕様とし、さらに以下のオプションをご用意しています。

 

▶︎クレアカーサの施工事例はこちらから

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夏涼しく冬暖かい家は設計施工実績が豊富な会社へ相談を

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【施工事例:房総の自然に溶け込む美しい別荘】

夏涼しく冬暖かく快適に暮らせる家には、断熱性・省エネ性などの住宅性能が欠かせません。

また、ずっと暮らせる住まいにするためには土地の特性や周囲の環境、ご要望、ご予算を踏まえて、トータルデザインできる会社がおすすめです。

 

ポイント

クレアカーサではデザイン性と省エネ性の両方を備えた「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及へ積極的に取り組んでいます。

 

「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方は、施工実績が豊富な“クレアカーサ”へご相談ください。

 

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私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

クレアカーサ(CREACASA)は、イタリア語で”家 ・ 家族を創り出す”という意味を示しています。

一級建築士をはじめ、インテリアコーディネーター、施工管理技士などのプロの有資格者がタッグを組み、たったひとつのあなたの我が家を完成させていくのがクレアカーサの家づくりです。

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