平屋と二階建てはどっちが良い?迷ったときに比較したい7つのポイントと施工事例も紹介
近年は少子化やライフスタイルの変化により平屋の需要が高まっていますが、利便性や間取りの自由度などから二階建ても根強い人気があり、どっちが良いか悩む人も増えています。
この記事では、平屋と二階建てを7つの視点から比較し、それぞれに向いている人の特徴や注意点もあわせて紹介します。
実際の施工事例も紹介しますので、理想の住まいをイメージしながら最後までお読みください。
● 平屋と二階建ての違いとおすすめポイントをわかりやすく解説いたします。
● 平屋と二階建て、どちらが向いているか解説するとともに、施工事例も紹介するので、家づくりの参考にしてください。
● クレアカーサは、茨城県で「敷地の条件・予算の条件・家族の条件」全てを実現できる快適&省エネな家づくりを行っています。
施工事例
目次
平屋と二階建て|7つの比較ポイントを紹介
注文住宅を検討する中で、平屋にしようか、それとも二階建てにするべきか、悩む人も少なくありません。
ここでは平屋か二階建てか決める前に、費用や間取り、防災性など7つの視点から違いを比較します。
「どっちが良いの?」と悩みを解決しながら、自分たちに合う家づくりのヒントを見つける参考にしてください。
①取得から完成までにかかる費用
取得から完成までにかかる費用は、構造が比較的シンプルな平屋のほうが安く建てられるイメージがありますが、土地や工事の内容によっては、二階建てより費用がかかる場合もあります。
完成までかかる費用を、平屋と二階建てで比較したものが下記の表です。
比較項目 | 平屋 | 二階建て |
土地代 | × 高い 広い土地が必要 |
〇 安い コンパクトな土地でも建てられる |
建築費 | △ ほぼ同じ | |
設備および材料費 | 〇 安い 少な目ですむ |
× 高い 階段や構造の違いで、必要な設備や工事が増える |
同じ延床面積でも、平屋は広い敷地が必要になるため、土地代が高くなることがあります。
二階建ては平屋と比べると構造が複雑になる分必要な工事が増えるほか、耐震補強・断熱や遮音などの対策で費用が膨らむ可能性があります。
また、建築費のほかにも地盤改良や外構工事、登記、火災保険などさまざまな費用が発生するので、本体価格だけで判断せず、全体像の把握が大切です。
②土地の広さや条件
平屋と二階建てを比較するには、土地の広さや建てやすさなどの条件も、大きな判断材料になります。
平屋はすべてをひとつの階にまとめるため、建物の面積に加えて駐車場や庭も含めると、広めの敷地が必要です。
二階建ては限られた土地でもふたつの階で床面積を確保できるため、コンパクトな敷地でも対応しやすい特徴があります。
また、茨城県では敷地に建てられる建物の広さの割合(建ぺい率)が60%前後の地域が多いため、土地の条件にあわせて「ゆとりのある土地なら平屋」「限られた敷地なら二階建て」がひとつの目安です。
③家事動線や間取り
移動が楽でコンパクトに暮らしたいなら平屋、空間を分けて暮らしたいなら二階建てがおすすめです。
平屋は家事動線が短く、洗濯機から物干し場やキッチンからリビングなど、すべての空間がワンフロアで完結します。
階段の上り下りがないため、掃除・洗濯・料理などの動きがスムーズにこなせるのが魅力です。
一方、二階建ては上下に空間を分けることで、生活スペースとプライベート空間を使い分けやすくなります。
ご家族の生活リズムに差がある家庭や、個室の時間を大切にしたい人に向いています。
④家族構成や世代
平屋と二階建ての比較ポイントは、家族構成や世代によって変わります。
一緒に暮らすご家族に小さなお子さまや高齢者がいるなら、段差がなく移動もしやすい平屋が安心です。
また、階段の上り下りがないことで、転倒やケガのリスクが少なくなります。
一方、二階建ては生活空間を上下で分けられるため、ご家族一人ひとりのプライバシーを確保しやすいのが特徴です。
さらに、お子さまが成長して自分の時間を大切にするようになった場合でも、二階建てなら生活スペースを分けて、プライバシーにも配慮しやすくなります。
⑤安全性やセキュリティ
防犯や日常の安全性やセキュリティも、平屋と二階建ての違いについて比較しておきたいポイントです。
平屋は庭に面した掃き出し窓や、勝手口から侵入されるケースもあるため、防犯ガラスやセンサー設置などのセキュリティ対策が欠かせません。
その反面、二階建ては二階部分への侵入が難しいため、平屋と比較するとセキュリティ面は優れています。
ただし、階段での転倒や、災害時の避難経路など、二階建てならではの安全性とリスクも考慮すべき点です。
⑥地震や台風など自然災害によるリスク
建てる場所の地形によって災害リスクは異なるため、平屋と二階建ての選び方も変わります。
平屋は重心が低いため、地震に強く水害に弱いのが特徴です。
また、二階建ては津波や浸水の備えに有利とされています。
そのため、茨城県内でも山側の地域や地盤が安定しているエリアでは平屋、海沿いの地域では二階建てが選ばれる傾向があります。
⑦完成後にかかる固定資産税や維持費
完成後の暮らしでは、固定資産税や建物を維持する費用の違いも、平屋と二階建てを選ぶうえで重要な比較ポイントです。
固定資産税は、床面積だけでなく屋根や基礎の広さ、使われる資材の量なども評価に影響するため、平屋の方が高くなる傾向があります。
また、二階建てのメンテナンスは、外壁や屋根の作業に足場が必要になる場合も多く、構造が複雑なほど費用負担が大きくなるケースも少なくありません。
参照:総務省「固定資産税」
平屋が向いているのはこんな人|人気の理由も解説
平屋は、暮らしやすさや安心感のある住まいとして、幅広い世代から注目を集めています。
ここでは、平屋が向いている人の特徴や人気の理由について、具体的な暮らし方の視点から解説します。
郊外の広い土地を活かしてのびのび生活したい人
近年、平屋はシンプルな暮らしや開放感のある間取りが評価され、人気を集めています。
都心部から離れた郊外や地方で、広い敷地を活かした住まいを計画する場合は、平屋がおすすめです。
また、平屋はすべての生活空間がワンフロアで完結するため、使い勝手が良く、住まい全体が広く感じられます。
さらに、隣家との距離をとりやすいため、日当たりや風通しがよく、周囲の視線や生活音も気になりにくい環境もつくれます。
シンプルな間取り・短い家事動線で暮らしたい人
平屋は日々の家事を効率よくこなし、すっきりとした空間で暮らしたい人に向いています。
平屋は階段がなく、生活動線がコンパクトにまとまるため、移動や掃除の負担が少なく、毎日の暮らしにゆとりが生まれます。
収納や動線を工夫した、シンプルで使いやすい間取りがつくりやすいのも平屋ならではの魅力です。
段差のない空間で子育てや介護の負担を減らしたい人
段差が少なく、子育てや介護の負担を減らしたい人にも、平屋は人気です。
平屋は階段の上り下りがないため、移動の負担が少なく、転落やケガなどの事故リスクも軽減できます。
また、バリアフリーな住まいが実現しやすいため、高齢のご家族と同居する場合でも、介助や見守りの負担も軽減できます。
メンテナンスの負担を抑えたい人
将来的なメンテナンスの負担を抑えたい人にも、平屋が向いています。
平屋は屋根や外壁が低く、点検や修繕がしやすいため、足場代などのコストも抑えやすくなります。
また、構造がシンプルなため不具合が起こりにくく、長く安心して暮らせる点も平屋の人気ポイントです。
二階建てはこんな人におすすめ
敷地の広さやライフスタイルによっては、二階建ての方が暮らしやすくなるケースもあります。
ここでは、二階建ての構造がおすすめな人の特徴と、平屋にはない魅力について紹介します。
人気のエリアで建築費用を抑えたい人
水戸駅周辺など駅に近い人気のエリアで、延床面積をしっかり確保しつつ建築費用も抑えたい人は、二階建てがおすすめです。
このような人気エリアは土地の価格が高いため、広い敷地を必要とする平屋の建築にはあまり適していません。
二階建てであれば敷地面積を抑えながら縦の空間を活用できるため、必要な広さを確保しやすく、建築費用を抑えやすくなります。
立地の利便性と住まいの快適性を両立させたい人にとって、二階建ては有力な選択肢です。
プライバシーを重視したい人
二階建てのおすすめポイントとして、自分の時間や空間を大切にしながら、ご家族のプライバシーも重視できる点が挙げられます。
二階建ては上下階で空間を分けることで、生活リズムの違いや距離感にゆとりが生まれ、ご家族それぞれが自分のペースで過ごしやすくなります。
また、一階に共有スペース、二階に寝室や個室を設けると、来客対応や生活スタイルの違いにも柔軟な対応が可能です。
将来的に二世帯住宅を考えている人
将来的に親世帯との同居など、二世帯住宅を検討している人には、柔軟に対応しやすい二階建てがおすすめです。
二世帯化を見据えて、上下階に生活空間を持たせる想定で設計しておくと、玄関の増設やキッチン・洗面台の追加など、必要に応じた最低限の工事で対応しやすくなります。
さらに、あらかじめトイレも上下階に設けておけば、配管工事の手間や費用を抑えやすく、将来のリフォーム負担を軽減できます。
生活スタイルの違いによるストレスを減らしながら、それぞれが気兼ねなく過ごせる環境を整えやすい点も、二階建てならではの魅力です。
複雑な形状の土地を活用したい人
二階建ては、複雑な形状や土地の面積に制約がある土地でも、空間を有効活用できます。
三角形の土地や奥行きのある旗竿地(はたざおち)、傾斜のある敷地などは、平屋では建物の配置に制限が出やすく、活用が難しくなるケースもあります。
そのため、二階建てなら上下で空間を確保しながら、限られた敷地内でも必要な部屋数や設備の配置など柔軟に対応しやすく、住まいづくりの選択肢としておすすめです。
平屋と二階建てどっちか迷ったらデメリットもチェックしよう
平屋と二階建てにはそれぞれ魅力がありますが、どっちにしようか迷った場合は、デメリットも理解しておくことが大切です。
良い点だけで決めてしまうと、住み始めてから「思っていたのと違った」と感じるケースもあるため、事前に注意点を把握しておきましょう。
デメリットも理解したうえで計画を立てると、理想に近い注文住宅につながります。
平屋のデメリット
平屋は、広い土地が必要な点が大きなデメリットです。
すべての生活空間を一階にまとめるため、同じ延床面積でも二階建てより多くの敷地を必要とします。
また、平屋のデメリットとして、このような点にも注意が必要です。
● 基礎や屋根の面積が広くなるため、建築費が割高になりやすい
● ワンフロアの生活空間のため、プライバシーを確保しにくい
● 窓や勝手口が地面に近いため、空き巣に狙われやすい
以上の内容も踏まえたうえで、土地条件や予算と照らし合わせながら比較検討をするのが大切です。
二階建てのデメリット
二階建てのデメリットは、「住み始めてから気づく」ケースが多いのが特徴です。
間取りの自由度や敷地の活用しやすさなど多くのメリットがありますが、生活動線や維持管理の面で思わぬ不便を感じることもあります。
とくに以下のような点に注意が必要です。
● 階段での転倒や、ケガのリスクがある
● 生活動線が上下に分かれることで、移動や家事の効率が下がる可能性がある
● 外壁や屋根のメンテナンス時に足場が必要となり、費用が膨らむ可能性がある
また、足音や話し声、音楽などの生活音が一階に響く問題も、実際に暮らし始めて気になる点のひとつです。
後から本格的な防音対策を行うには、床材の張替えや吸音材の追加など工事が必要となり、費用や手間がかかるケースも少なくありません。
【間取り図付き】平屋と二階建て|おすすめ施工事例4選
ここからは、クレアカーサが手掛ける平屋と二階建ての施工事例を紹介します。
間取り図と合わせて、理想の住まいをイメージしてください。
家族の距離感が心地良い平屋
間取り図
開放感のあるLDKと、プライバシーを守れる個室をバランスよく配置した平屋の住まいです。
リビングはゆとりある空間に仕上げつつ、個室は廊下を挟んでしっかり独立しています。
平屋では確保が難しいとされるプライバシー性も備えており、ご家族の距離感が心地よく保たれる間取りが魅力です。
開放感と収納力を実現した平屋
一階間取り図
間取り図ロフト
高い天井とロフトが特徴的な、平屋とは思えない開放感と収納力を実現した住まいです。
空間にメリハリをつけながら、ご家族それぞれのプライベート空間も確保されています。
さらに、床下冷暖房や太陽光発電を採用し、快適な暮らしを支える工夫が散りばめられています。
施工事例:スキップフロアに書斎のあるナチュラルリビングの平屋
デザインと暮らしやすさを詰め込んだ二階建て住宅
一階間取り図
二階間取り図
カリフォルニアスタイルの白い外観が印象的な、約40坪の二階建て住宅です。
パントリーやオープン収納、洗面と脱衣を分けた動線など、日々の家事を支える工夫も随所に散りばめられています。
二階建ての特性を活かし、一階にご家族の共有スペースを、二階には書斎や寝室などのプライベート空間を配置した、開放感と機能性を両立した住まいです。
シンプルデザインと安全性を兼ね備えた二階建て
一階間取り図
二階間取り図
シンプルで洗練された外観が印象的な約30坪の二階建て住宅です。
リビングから繋がるウッドデッキは西海岸のようなスタイルで、リゾート感も味わえる贅沢な空間に仕上げました。
空間にゆとりを持たせながら、寝室などのプライベート空間を二階に分けたことで、開放感と生活のしやすさを両立しています。
また、地震・強風に強い高性能な制振システムを搭載しており、デザイン性と安心感のどちらも備えた住まいです
施工事例:セミオーダー×西海岸スタイル リビングに書斎のある家
千葉・茨城で理想の平屋や二階建てをお考えならクレアカーサへ相談を
平屋と二階建てに迷ったら、実績豊富な施工会社・ハウスメーカーのアドバイスが必要不可欠です。
条件にあった住まいはもちろん、どうしても叶えたい理想もクレアカーサへご相談ください。
毎日の生活を豊かにする平屋や、二階建て住宅を提案いたします。
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