平屋にトイレ2つは必要か|トイレの数を決める基準、トイレ2つの間取り実例など紹介

ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

 

平屋の間取りを決める中で、トイレの数についてお悩みではないでしょうか?2階建てなら「1フロアにトイレ1つ」というイメージで自然と「トイレ2つ」となるのが一般的ですが、平屋は1フロアです。ご家族の人数や家の広さによっては「1フロアだけどトイレ2つの方がいいのでは?」と考えてしまいますよね。

 

そこで今回は数多くの平屋を建築してきたクレアカーサが、「平屋にトイレ2つは必要か」という疑問を解決します。トイレの数を決める基準、トイレが2つある平屋の間取り、トイレを2つ設置した場合の生まれるメリット・デメリットなどを確認し、ぜひご家族にとって最適な選択をして下さい。

 

コラムのポイント
  • トイレの数は家族構成やライフスタイルに合わせて決めるのがおすすめ
  • 平屋でもトイレを2つ設置している実例は数多くある。実際の間取りを見て配置等を検討するのがおすすめ
  • トイレの数によって生まれるメリット・デメリットを確認し、長期的な視点でトイレの数を決めるのがおすすめ

 

 

平屋にトイレ2つは必要か|トイレの数を決める基準を確認

 

一般住宅のトイレの数について、建築基準法等の法律で「世帯人数が○人なら▲つにしなさい」等の決まりはありません。ご家族が自由に決めてOKなのですが、以下の統計データから、1軒につきおおよそトイレ1つが一般的だと予測できます。

 

トイレの数に関する統計データ
消費動向調査によると、100世帯あたりの温水洗浄便座の保有数は以下のとおりです。

  • 令和2年3月末:114.5台
  • 令和3年3月末:113.2台

 

温水洗浄便座普及数

 

〈参考〉内閣府経済社会総合研究所 『消費動向調査』令和3年4月公表

 

温水洗浄便座だけの統計なので、温水洗浄便座以外の数も含めると100世帯あたりのトイレ保有数はもっと多い可能性もあります。ただし従来のトイレよりも使い勝手が良いため需要が多い温水洗浄便座の数が世帯数とほぼ同じなので、上記統計データは「1軒につきおおよそトイレ1つ」と考える目安となるのではないでしょうか。

 

一方で多くの人がトイレを使う事業所については、労働安全法の関連規則で数が決められています。

  • 男性60人以内につきトイレ1つ
  • 女性20人以内につきトイレ1つ など

〈参考〉労働安全衛生規則 第六百二十八条

 

かなり多くの人数で1つのトイレを使うことを想定していますね。この基準に照らし合わせると、「通常の家庭であればトイレは1つで十分」と考えることもできます。

 

でも「マイホームで過ごす長い時間の中で、なるべくストレスを感じたくない」と考えるのが自然かと思います。以下の「女性がトイレで過ごす時間は男性の約3倍」という報告も、トイレの数を決める際の参考になります。

トイレの使用時間

〈参考〉内閣官房 「暮らしの質」向上検討会第1分科会 資料1 日本トイレ協会提出資料

 

結論として1軒につきトイレ1台でも大丈夫ではありますが、女性の割合が多いご家族の場合は、トイレ2つを検討してもいいのではないでしょうか。また「トイレ使用時間が長い」というポイントに注目して、お子さまや高齢者の方がいらっしゃるなどの状況のご家庭も、トイレ2つを積極的に検討するのがおすすめです。

 

トイレ2つの平屋間取り実例

 

平屋は1フロアの空間に居室や住宅設備をすべて入れる必要があります。「トイレを2つにすると部屋や収納が狭くなるのでは?」と不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。そこで平屋にトイレを2つ設置している間取り実例を見て、部屋数や部屋の面積が十分に確保できるのかを確認してみましょう。

 

男・女1つずつのトイレ

まずはこちらのカバードポーチが印象的なカリフォルニアハウスの間取りを紹介します。30.05坪、【2LDK+2ロフト】の平屋です。

 

「来客が多い」との理由で、男・女1つずつトイレを設置しています。トイレに隣接しているのが居室ではなくロフト専用階段なので、音も気になりませんね。

〈関連ページ〉ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

 

1世代1トイレ

こちらは平屋のサーファーズハウスで、46.88坪、間取りは【3LDK+2WIC+集中クローゼット+ガレージ】です。

波と共に暮らす 平屋のサーファーズハウス

 

お子さまとご夫婦のスペースをしっかり分け、それぞれのスペースにトイレを1つずつ設置しています。ご夫婦の寝室内には、トイレのほかにパウダールーム・シャワー室も設置しています。

アメリカンガレージハウス実例2

〈関連ページ〉波と共に暮らす 平屋のサーファーズハウス

 

ご家族のライフスタイルに合わせてトイレの数と配置を決めると、それぞれのトイレを有効活用できます。ぜひ参考にして下さい。

 

平屋にトイレは2つ必要?いらない?|メリット・デメリットを紹介

 

実際に平屋に住んでいる方からは、「トイレを2つにしてよかった」、「トイレ2つはいらない」どちらの意見もあります。

 

平屋にトイレを2つ設置するメリット・デメリットを確認し、実際に住んでいる方がなぜ「必要」or「いらない」と感じているかもチェックしましょう。

 

「平屋でもトイレは2つ必要」メリットを紹介

平屋にトイレを2つ設置するメリットは、以下のとおりです。

 

平屋にトイレ2つのメリット
  • 来客時でもトイレ使用を遠慮しなくてすむ
  • 朝、お出かけ前などのトイレ渋滞を防げる
  • トイレが1つ故障しても、慌てずにすむ
  • 家族が感染症を発症した場合に、トイレを分けて使える

 

実際に住んでいる方からの「平屋でもトイレは2つ必要」という声も紹介します。

平屋にトイレ2つのメリット

平屋でもトイレ2つ必要

平屋でもトイレ2つ必要

平屋でもトイレ2つ必要

 

「平屋だけどトイレを2つにしてよかった」という声がとても多く、何よりも「トイレ渋滞が起こらないという」点への満足度が高いことがわかりました。

 

「平屋にトイレ2つはいらない」デメリットを紹介

平屋にトイレを2つ設置するデメリットは、以下のとおりです。

平屋にトイレ2つのデメリット
  • トイレ1つより設置費用が高い(交換、修理の費用も高くつく)
  • 掃除が面倒
  • 居室や収納のスペースを削る必要がある

 

実際に住んでいる方からの「平屋にトイレ2つはいらなかった」という声も紹介します。

平屋にトイレ2つはいらない

平屋にトイレ2つはいらない

 

トイレが1つでも不便を感じないケースがありますが、2つ設置した方の口コミでは後悔よりも満足の声が圧倒的多数でした。たしかにトイレを2つにするとトイレ本体代金、配管工事費用などが上乗せとなりますが、トイレの数は暮らしの満足度と深く関わっています。

 

トイレの数で迷ったら世帯人数、普段のトイレの使い方などを改めて考え、最適な選択をして下さい。

 

まとめ

 

「平屋にトイレは2つ必要か」という点について、トイレの数を決める際に参考となる基準、間取り実例、メリット・デメリットを紹介しました。

 

トイレの数は意外と重要で、「平屋=トイレ1つ」という固定概念では数を決めないのがおすすめです。ただし平屋の場合は限られた面積の中にトイレを2つ設置する間取りを考えるのが難しい場合もあるので、ぜひハウスメーカーのアイデアも参考にしながら最適な間取りを決めて下さい

 

茨城・千葉で平屋建築が得意なハウスメーカーをお探しの方は、ぜひクレアカーサにご相談下さい。長期的な視点でご家族の快適な暮らしを考え、クレアカーサならではのプランを提案いたします。

 

 

土地探し、資金計画などの段階から無料でご相談可能です。またショールームでは、ご家族との出会いが大好きなスタッフがお子さまをお預かりいたします。ゆっくりご相談下さい。

監修者情報 クレアカーサコラム編集部

クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。

住宅業界の専門性について

免許登録
  • 建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特-5)第29052号 国土交通省
    宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、茨城県木造住宅耐震診断士ほか
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞 ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞 ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等