25坪〜30坪、2LDK〜3LDKの平屋間取り|ロフト、玄関の方角など実例紹介

カリフォルニアの風を感じるアメリカンスタイルの平屋

25坪〜30坪のように比較的コンパクトな空間を有効活用した平屋づくりを検討中の方へ。

 

25坪は決して広いとは言えませんが、間取りを工夫することによってリビング、寝室、収納などのスペースをしっかり確保できます。とはいえ「上手に間取りをつくる方法はあるの?」「具体的な広さをどうやって決めるの?」などの疑問があるのではないでしょうか。

 

今回は数多くの平屋を施工し、おしゃれで快適性の高い家づくりを得意とするクレアカーサが、25坪〜30坪の平屋間取りについて実例をまじえながら解説します。

 

コラムのポイント
  • 家の広さを決める際に、参考になる水準がある
  • 「この間取りで大丈夫?」と不安になったときに、チェックするべきポイントを紹介
  • 25坪でスペースが足りないときは、ロフトを活用するという方法がある
  • 玄関の位置は間取りに影響する

 

 

25坪の平屋は狭い?家の広さの水準をチェック

 

ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

「土地の面積や形状に合わせて平屋をつくろうとしたら、確保できる広さが25坪ほどだった。」

「予算の関係で、家の広さが25坪前後になった。」

 

こんなとき、「25坪は狭いような気がする…本当にこの広さで快適に暮らせる?」と不安を感じる方も多いと思います。そんなときに、参考になる水準があるので確認してみましょう。

 

こちらは、国が「将来中古住宅となる住宅の質を上げる」という方針のもと、住生活基本法に基づいて作成した『住生活基本計画』の中で示されている水準です。家の広さを迷ったときは、「誘導居住面積水準」という情報が参考になります。

 

住生活基本計画における居住面積水準

〈参考〉厚生労働省『住生活基本計画における居住面積水準』

 

「誘導居住面積水準」は「ご家族のライフスタイルに合う豊かな生活を実現できる」と考えられる水準で、戸建て住宅は以下の広さが示されています。

 

戸建住宅の広さの目安となる水準
  • 都市、都市周辺のマンション等:3人世帯「65㎡(約19坪)」、4人世帯「95㎡(約28坪)」
  • 郊外、都市部以外の戸建て:2人世帯「75㎡(約22坪)」、3人世帯「100㎡(約30坪)」

 

25坪〜30坪を面積の単位になおすと約82㎡〜99㎡なので、マンションでは3〜4人世帯戸建て住宅では2〜3人世帯が暮らすのに十分な面積だと想定できます。

 

平屋は、マンションと同様にワンフロアに生活に必要な居室や住宅設備を集約させる形式の家です。25坪で3〜4人世帯用の間取りを十分につくれると考えておきましょう。また、戸建てでは、マンションとは違う方法での空間活用も可能です。設計の工夫によっては、4〜5人世帯の間取りを作れる可能性もありますよ♪

 

家の広さは、家の価格に直結します。こちらの記事で広さから大まかな価格を計算する方法を紹介しているので、ぜひチェックして下さい。

〈関連ページ〉2LDKのおしゃれな平屋間取り実例|玄関の方角(南玄関等)、価格、広さなど紹介

 

25坪の平屋間取りを決めるポイント。ロフトについても紹介

 

ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

家の広さが決まると、次に悩むのは間取りです。何パターンも考えるのではないでしょうか。快適な間取りを実現するためのポイントを紹介します。

 

間取り図を見ながらチェックするべきポイント

間取り図を見て「本当にこれで大丈夫?」と不安になったら、以下のポイントをチェックしてみて下さい。

 

間取りのチェックポイント
  • 外からの視線を気にせず暮らせるか(道路、周囲の建物からの視線を意識して考えるのがおすすめ)
  • 家全体の採光、風通しを確保できるか(特に家の中心にある居室や廊下などをチェック)
  • 家事動線が良いか(ご家族が家事をしやすい動線を確認)
  • 家族構成、趣味などを考えたときに使いやすい間取りか
  • すべての家具、家電を置くスペースが確保できるか
  • 収納は十分か(必要な広さはご家庭によって違います)

 

スペースが限られている家の空間を広げてくれる、ロフトについても確認しておきましょう。

 

縦の空間を活用できるロフトについて

ロフトには法律や条例によって定められたルールがありますが、家の広さが限られている場合は空間を縦に活用する方法として役立ちます。

  • ロフト内部の天井の高さは1.4m以下
  • ロフト直下or直上の階の天井の高さは2.1m以上
  • ロフトの床面積は、ロフトに出入りする階の面積の1/2未満
  • ロフト専用階段を設ける場合は、専用階段もロフトの面積に含めて考える
  • 基本的にはロフトを居室として使用しない

 

またロフトは固定資産税を算定する際の床面積に含まれないため、「空間を確保できるけど固定資産税はかからない」というメリットもあります。25坪〜30坪の平屋間取りを検討中に「もっとスペースがほしい」と感じたら、ロフトも検討してみましょう。

 

クレアカーサは、おしゃれなロフトを取り入れた平屋建築が得意なハウスメーカーです。茨城・千葉で平屋を検討中の方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

 

次に、居室のスペース確保に大きく関係する玄関について紹介します。玄関の方角別の特徴と、間取りへの影響をチェックして下さい。

 

玄関の方角は間取りに影響する。方角別に具体的な影響を紹介

スキップフロアに書斎のあるナチュラルリビングの平屋

コンパクトな平屋の間取りを考えるときに、玄関の方角は「間取りのパターン」や「居室の快適性」に大きく影響します。また方角によって玄関自体の快適性も全く違うため、玄関の方角別に「間取りへの具体的な影響」と「玄関自体の快適性」を紹介します。

 

北玄関の特徴と間取りへの影響

【間取りへの影響】

北玄関を採用すると、日当たりが良い南・東に居室のスペースを確保しやすいという点が魅力です。

 

【玄関自体の快適性】

北玄関は直射日光が当たらないため、直射日光が当たる方角よりも玄関ドアの劣化が抑えられるというメリットがあります。一方で暗くて湿気がたまりやすい方角でもあるため、窓の位置を工夫して別の方角からの採光や風通しを確保しましょう。

 

南玄関の特徴と間取りへの影響

【間取りへの影響】

南玄関は玄関とリビングが近いため、人の出入りを把握しやすい等のメリットがありますが、南側の居室が狭くなるというデメリットもあります。「玄関直結リビング」といった間取りの工夫で、十分なスペースを確保しましょう。

 

【玄関自体の快適性】

南玄関は1日を通して日当たりが良く、暖かいのが特徴です。一方で直射日光の影響で玄関ドアの劣化が早まる、玄関内部の温度が上がりやすいというデメリットもあります。対策として、「玄関ポーチを屋根で覆う」、「大きい庇を設置する」、「通風窓のある玄関ドアを選ぶ」などを検討するのがおすすめです。

 

東玄関の特徴と間取りへの影響

【間取りへの影響】

東玄関を採用すると、比較的間取りをつくりやすいのではないでしょうか。南側にリビング等の居室、北側や西側に水回りといった、王道の間取りを考えやすいという点が魅力です。

 

【玄関自体の快適性】

東玄関は午前中に日当たりがよく、暖かい季節には夕方まで心地よい温度をキープできます。他の方角に比べて大きなデメリットが無い点が特徴です。

 

西玄関の特徴と間取りへの影響

【間取りへの影響】

西玄関の平屋も、比較的間取りがつくりやすいかと思います。日当たりの良い南にリビング、朝日を浴びることできる東に寝室など、室内の快適性を考えた間取りを考えやすい点が魅力です。

 

【玄関自体の快適性】

西玄関は夕方の強い日差しを浴びるため、夜まで玄関の暖かさをキープしやすいという点がメリットです。一方で玄関ドアの劣化、玄関内部が高温になるなどのデメリットがあるため、南玄関と同様に屋根や庇でデメリットを緩和させましょう。

 

ここまで平屋の間取りを決める際のチェックポイントや、空間を上手に活用する方法を紹介してきました。あとはさまざまな間取り実例を見て、ご自宅に取り入れたい要素を参考にしながら実際の間取りを考えましょう。次にクレアカーサが施工した25坪〜30坪の平屋間取り実例を紹介します。

 

25坪〜30坪、2LDK〜3LDKの平屋間取り実例

 

25坪〜30坪の平屋間取りと一緒に、玄関やロフトの画像、価格などを紹介します。

 

2LDKから3LDKに変化OKの平屋

 

勾配天井でLDKに光ひろがるダークモダンの平屋
〈関連ページ〉勾配天井でLDKに光ひろがるダークモダンの平屋

 

まずは26.55坪、2LDKの平屋です。将来は3LDKにも変化可能なつくりとなっています。3LDKとなっても、各部屋十分なスペースを確保できることがわかりますね。

 

また収納にもご注目下さい。各部屋のクローゼットの他、キッチン近くにもパントリーや物入れをしっかり確保しています。

 

こちらは玄関のシューズクローゼットです。大容量なので、スポーツ用品もしっかり収納できます。

〈関連ページ〉勾配天井でLDKに光ひろがるダークモダンの平屋

 

3LDK、4人家族の平屋

 

カリフォルニアの風を感じるアメリカンスタイルの平屋

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次に27.30坪、3LDKの平屋です。「リビングからすべての部屋にアクセスできる間取り」や「リビング内スタディスペースから」、リビングを中心としたライフスタイルがイメージできます。

 

こちらは、リビング内のスタディスペースです。

カリフォルニアの風を感じるアメリカンスタイルの平屋

〈関連ページ〉カリフォルニアの風を感じるアメリカンスタイルの平屋

 

玄関のシューズクローゼットはドアつきなので、プライベートなスペースをしっかり隠せます。

〈関連ページ〉カリフォルニアの風を感じるアメリカンスタイルの平屋

 

南向きの玄関やリビングを大きな屋根で守る、カバードポーチも特徴的です。

〈関連ページ〉カリフォルニアの風を感じるアメリカンスタイルの平屋

 

2つのロフトがおしゃれな平屋

 

〈関連ページ〉ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

 

こちらは30.05坪、2LDK+2ロフトの平屋です。「玄関に入ってすぐにリビング」という個性的な間取りで、水回りにも広いスペースを確保しているのが特徴です。またリビング内に、ロフトのための専用階段も設けています。

 

「玄関に入ってすぐにリビング」の雰囲気を確認しましょう。

ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

〈関連ページ〉ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

 

玄関にバーベキュー用品やサーフボードを収納できます。広い土間は、趣味の作業を楽しんだり、お子さまが遊んだりできる空間ですね。

ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

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洗面兼ランドリールームでは、雨の日も安心してたくさんの洗濯物を干せます。

ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

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25坪〜30坪の平屋を紹介しました。「コンパクトに感じる面積でも、十分にリビング・居室・収納の確保が可能」と確認できたのではないでしょうか。ロフト設置で空間を縦に活用するという方法もあるため、ぜひハウスメーカーと相談しながら柔軟に間取りを考えてみて下さい。

 

紹介しきれなかった施工実例を、こちらでご覧下さい♪

まとめ

 

25坪〜30坪の間取り実例を中心に、家の広さや間取りを考える際のポイントなどを紹介しました。

 

坪数だけを見ると「25坪〜30坪」はコンパクトですが、空間を活用するバリエーションがたくさんあります。今回の情報を参考に、ご家族それぞれが快適に過ごせる間取りを実現して頂けると幸いです。

 

クレアカーサはご家族の暮らしに寄り添い、長期的な視点でのプランを提案いたします。茨城、千葉で快適な平屋のマイホームをご検討中の方は、お気軽にご相談下さい。

 

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

クレアカーサコラム編集部

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住宅業界の専門性について

免許登録
  • 建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特-5)第29052号 国土交通省
    宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、茨城県木造住宅耐震診断士ほか
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞 ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞 ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等