ZEHで補助金を活かす家づくりを|これからのスタンダード住宅を解説します
おうち時間の増加、ワークスタイルの変化など、住宅に求められる価値観は大きく変化してきています。
そのため住まい環境については、これからの家づくりの中でもさらに重要視されていく部分でしょう。
快適な住環境を作る方法は様々ありますが、その中でも近年注目されているのがZEH(ゼッチ)です。
○ なぜZEHが注目されているの?
○ どんなメリットがあるの?
○ 住宅ローン控除などの補助が受けられるって本当なの?
など、ZEH住宅の疑問・質問にお答えします。
ぜひこれからの家づくりの参考に、お役立てください。
コラムのポイント
- ● なぜ今、ZEH住宅に注目が集まっているのか。その魅力を知ることができます。
- ● ZEHで使える補助金など、家づくりの負担を軽減してくれる情報を集めることができます。
Contents
そもそもZEH(ゼッチ)とは、どんな家?
- ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称であり、家庭で使う消費エネルギーより住宅で創り出すエネルギーが多い、または両者の収支がゼロになる自給自足住宅です。
- 住まいに対する断熱性や省エネ性能を上げる、太陽光発電などでエネルギーを創造することにより年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気など)にかかる収支をプラスマイナスゼロにする住宅を指しています。
世界規模でも課題となっているひとつに「地球温暖化ガスの排出量削減」があります。
国内においても無視できない課題のひとつです。
国内規模での対策はもちろんですが、国民ひとりひとりが関係する住宅の省エネルギー化の分野も最重要課題として位置付けられています。
そのためには現在でも取り組まれている省エネに加え、「創エネルギー」の導入がカギとなります。
ワークスタイル等の変化によりおうち時間が長くなっている今だからこそ、ひとりひとりの取り組みに注目が高まってきています。
子どもたちに豊かな自然環境を残すために、いま大人がしなければいけないことは山積みなのです。
開口を控えめにしたファサードと花ブロックをあしらった門柱はシンプルに美しく調和し、スリットフェンスは心地よい風をガーデンへと運びます。
「働き方が変わり二人ともリモートワーク中心になったのをきっかけに、サーフィンがしやすい外房に拠点を移そう」と計画しました。
光がさんさんと降りそそぐリビングの他にも、無駄を省きシンプルに整えられた洗面室や、スツールを設置したキッチンカウンターなど日常の中にもリゾートを感じるS様邸。
玄関から続く土間に置かれたサーフボードやスケートボード、そして何よりもお二人の笑顔から、暮らしを心から愉しまれていることが伝わってきます。
【施工事例:シンプルだから美しい 白い塗り壁のサーファーズハウス
ZEH(ゼッチ)と省エネ住宅を比較してみよう
マイホームを検討していく中で、〇〇住宅というフレーズを耳にしたこともあるのではないでしょうか。
同じように見えても、住宅性能や特長はそれぞれに違いがあり効果も大きく違います。
違いを知ることは、後悔のない住宅づくりの第一歩です。
ここでは、「省エネ住宅」と「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」にどんな違いがあるのか解説していきましょう。
省エネ住宅とは
省エネ住宅とは、自分たちが日常「消費するエネルギーを抑えた」住宅を指しています。
以前は冷暖房エネルギーを抑える断熱対策が中心となっていましたが、近年では照明・給湯・家電などの消費エネルギーにも基準が設けられています。
省エネ住宅にするためには、「外皮性能」「一時エネルギー消費量」という「2つの基準をクリアする」必要があります。
- 私たちが日頃快適性を保つために、様々な冷暖房設備を使用します。
- 冷暖房設備のエネルギー消費量を左右するのが、住宅の外皮性能です。
- 見た目では判断できませんが省エネ住宅では、外壁や窓などを通してどのくらい熱を損失しにくいかを「断熱」と「日射」の2つで評価しています。
外皮性能を高めるために、
○ 壁や床、天井などに断熱施工を行う。
○ 窓からの影響を削減するよう、二重窓にする。
○ 屋根や外壁に「遮熱」効果の高い素材を使用する。
○ 窓の上に庇(ひさし)をつけ、直射日光が当たりにくくする。
などの対策を行い、室内の快適性を保ちます。
- 平成25年改正以降は、冷暖房・換気・照明・給湯などのエネルギー消費量にも基準が設けられています。
- 家庭で使われるエネルギーは、電気や都市ガスなど単位がバラバラなので、変換される前の「一次エネルギー」へ換算して評価します。
家庭のエネルギー消費において、約30%を占めているのが暖冷房です。
省エネ性能の高い住まいを作ることで、暖冷房のエネルギー消費を抑えることができるようになります。
省エネ住宅まとめ
引用:省エネ住宅|経済産業省 資源エネルギー庁
省エネ住宅は、主に家庭での消費をいかに抑えながら「過ごしやすい住まい」が整えられるようなイメージです。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)も、大きな分野では省エネ住宅のひとつです。
省エネ住宅と大きく違う部分は「断熱+省エネ」に加え、自分たちの生活で必要とされるエネルギーを作り出す「創エネ」を持ち合わせている部分です。
いわゆる、年間の一次エネルギー消費にかかる収支がネット(正味)でゼロになる住宅を表しています。
そして「断熱+省エネ+創エネ」を叶えていくためには、「省エネルギー」と「創エネルギー」の2本の柱がとても重要になります。
- 省エネルギーのポイントとしては、生活の中で可能な限りエネルギーを使用しない生活を送ることです。
- 日々暮らすためには、必要最低限のエネルギーは消費されてしまいます。
- どう住まいの中で、エネルギー消費を抑えられるような環境が整えられるのかがキーポイントとなります。
消費を抑えるためには、
○ 住宅自体の高断熱化や高気密性など性能を高め、日射遮蔽、換気設備の効率化など室内の温度環境を一定化させること。
○ 効率性の高い空調設備、換気設備、照明設備、給湯設備などの導入。
○ 一年を通じて冷暖房設備などのエネルギー消費を抑え、必要のない電力を使わないこと。
などような方法が効果的です。
このようにZEH住宅は家全体から消費するエネルギーを削減することで、一般的な住宅と比較して約20%以上の省エネルギー削減を基準としています。
- 創エネルギーは省エネルギーとは反対に、「自分たちの生活で必要とされるエネルギーを創造する」ということです。
- 創造する方法は様々ありますが、太陽光発電などの再生可能エネルギーを生み出すことでエネルギー自立をめざします。
省エネルギーと創エネルギーをバランス良く住宅に取り入れることで、
○ 家計にも環境にも優しい。毎月の光熱費が抑えられる家になる。
○ 建物全体が空間を維持する力を持ち、一年を通じて一定の温度で保たれやすい住宅になる!
○ 創エネ性能を住宅に備えることで、不測の事態にも備えることができる。
など、たくさんのメリットを感じることができます。
クレアカーサではZEH住宅の機能を活かし、これからの暮らしに備えた「そなえるでんき」をおすすめしています。
「そなえるでんき」では、停電時やもしもの時などの不測の事態の場合でも、太陽光発電による供給もでき、さらに蓄電システムを付けていればためた電力を使うことも可能です。
▶専用サイト>>「災害に強い家」
エネルギーを自宅でまかなうことのできるZEHは、環境保護への貢献はもちろん、その家に暮らす家族にも大きなメリットをあたえてくれます。
多くのメリットを感じさせてくれ、さらに生活に潤いをあたえるZEHは、これからのスタンダード住宅となっていくでしょう。
ZEH住宅の基本は「省エネルギーと創エネルギーの共存」が条件。
どちらかひとつではだめなのです。
そのふたつの歯車がかみ合うことで最大限の効果を発揮するのがZEH住宅なのです。
▶参考コラム>>「後悔しないZEH住宅を建てるコツとは|ZEH化する魅力と注意点」
ZEH住宅を建てるなら、補助制度を活用しよう
大きなメリットをもたらしてくれるZEH対応住宅には、
●こどもみらい住宅支援事業
●ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)補助金
●地域型住宅グリーン化事業
●自治体の補助金制度
上の様な補助金制度が実施されています。(2022年2月現在)
その中でも「こどもみらい住宅支援事業」は2022年に創設された新しい制度となり、「子育て・若者夫婦世帯を応援」してくれます。
ZEH住宅と省エネ住宅では下のように、大きな差が生まれます。
- ZEH住宅:100万円
- 高い省エネ性能等を有する住宅:80万円
- 一定の省エネ性能を有する住宅:60万円
▶参考コラム>>「2022年こどもみらい住宅支援事業とは?|子育て・若者夫婦世帯の方は必見!です」
住宅ローンを利用する人はここもチェック!「住宅ローン控除」
もうひとつ忘れてはいけないのが、「住宅ローン控除」です。
住宅ローン控除とは、住宅ローンを組んでマイホームを手に入れたときに、毎年末のローン残高に合わせて「所得税(一部、住民税)の負担が軽減」されます。
いわゆる給料からの「所得の控除」ではなく、税金の負担を軽減してくれる「税額の控除」です。
減税期間は「住み始めてから13年間(新築)」となり、各年末(12月)の住宅ローン残高に「控除率0.7%」をかけた額が上限です。
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居住年 住宅の性能 借入限度額 控除率 控除期間 2022~2023年 認定住宅 5000万円 0.7%
13年
ZEH住宅 4500万円 省エネ基準 4000万円 それ以外 3000万円 2024~2025年 認定住宅 4500万円 ZEH住宅 3500万円 省エネ基準 3000万円 それ以外 2000万円 10年
▶参考コラム>>「2022年版住宅ローン控除|新築の家づくりで知っておきたいポイントとは
ここで押さえておきたいポイントは、住宅の性能によって借入限度額が違うこと。
ZEH住宅を選択することで感じられるメリットや補助制度など、広い視野で家づくりを進めていくことが大切です。
まるで絵本の世界から飛び出してきたようなたたずまいのM様邸。 玄関やニッチ、お部屋の入口に使われたアーチ型の開口部は訪れる人に穏やかな印象を与えます。
「吹抜けとシーリングファンが夢だった」とおっしゃるM様邸のリビングは、高い位置にある窓から光が差し込み、大好きなインテリアに囲まれたくつろぎの空間。 「床下冷暖房のおかげで冬は家全体がほんのり暖かく、夏は床がひんやりして気持ちいいですよ」と微笑むご夫妻です。
まとめ:クレアカーサはZEHを推進しています
クレアカーサでは約8割がZEH住宅。
ZEHビルダー評価制度で最高ランクを取得するなど、積極的にゼロエネルギー住宅の普及に努めています。
(クレアカーサ)の注文住宅はプラス料金なく「ZEH仕様」へ※1
※1 屋根形状・面積により、ZEH基準をクリアできない場合があります。
▶ZEHについてはこちら>>「任せて安心!クレアカーサのZEH住宅」
今回は、これからの住まいづくりに重要視されている「ZEH」にクローズアップしてきました。
ZHE住宅にはたくさんの魅力があり、家族を笑顔にしてくれるメリットもいっぱいです。
今、家づくりを検討している方は将来のビジョンも視野に入れ、セレクトしていきましょう。
クレアカーサでは、お客様の小さな声も形にするお手伝いをしています。
「こんな暮らしに憧れている」「こんな形がいいかなぁ」など、大まかなイメージで大丈夫です。
お客様との何気ない会話からご要望を見つけ出し、アドバイスやご提案をさせていただいておりますので、ぜひお気軽にお声がけください。
クレアカーサであなたの夢を叶えてみませんか
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。一級建築士をはじめ、インテリアコーディネーター、施工管理技士などのプロの有資格者がタッグを組み、たったひとつのあなたの我が家を完成させていくのがクレアカーサの家づくりです。
お客様の個性やライフスタイルに合わせて、プランニングすること。そしてお客様の笑顔のお手伝いをすること。一邸一邸大切に住宅を提供すること。これが当社の家づくりの基本です。あなたの想いをぜひ私たちに聞かせてください。あなたの気持ちに寄り添いながら、夢を現実にするお手伝いをしています。
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クレアカーサ(CREACASA)は、イタリア語で”家 ・ 家族を創り出す”
という意味を示しています。
あなたの想いを私たちに伝えてみませんか。
株式会社日立プロパティアンドサービス クレアカーサ ショールーム&モデルハウス
■住所 〒 297-0037 千葉県茂原市早野2648-1
■フリーダイヤル 0120-35-3436
■営業時間 10:00~18:00 ■定休日 毎週火・水曜日
■施工対応エリア 千葉県全域 ※詳しくはお問い合わせください
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監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
・免許情報
・資格情報
・執筆出演
・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会