「中庭のある平屋」の間取り実例|メリットとデザイン性 ・使い勝手を高めるポイントも解説
平屋の建築を検討する際、おしゃれな中庭がある平屋に憧れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
中庭のある平屋は外からの視線を気にせずに、ゆったりと過ごせるプライベート空間を屋外につくれる点が魅力です。
そこで今回は中庭のある平屋の実例と間取りのポイントをご紹介します。
中庭がある平屋のメリットとデザイン性や使い勝手を高めるポイントも解説しますので、家づくりにお役立てください。
コラムのポイント
● 中庭のある平屋はプライバシーを確保しつつ、室内外のつながりを感じられる間取りにすることができます。
● 使いやすい平屋にしたいなら中庭の用途を具体的に考えて、広さや動線、設備などを検討することがポイントです。
● 敷地やライフスタイルを考慮した中庭のある平屋を提案してくれる実績豊富な住宅会社に家づくりを依頼しましょう。
「中庭のある平屋」の間取り実例
中庭のある平屋の実例と間取りのポイントをご紹介します。
4箇所から出入りできる中庭がある家
コの字型の平屋の中心に大きなウッドデッキがある中庭です。
ワンフロアに空間が集約している平屋のメリットを生かし、LDK・寝室・廊下・玄関ホールの4箇所から、中庭へ出入りできる間取りを採用しています。
中庭の正面は外構で壁を造作しました。
壁が目隠しになるため、外からの目線を気にせずに中庭で過ごすことができます。
ご家族やご友人とのホームパーティー、起床後や就寝前のリラックスタイムなど、様々なタイミングで活用できる空間です。
住まいの中心に中庭がある平屋
LDKと寝室から出入りできる中庭がある平屋です。
中庭は建物とシェードで囲み、目線が気にならないように対策しました。
日差しを取り入れたいときはシェードを全開にすることも可能です。
道路に接する南側はあえて大きな窓をつけず、プライバシー性を高めています。
中庭を東側に配置することで、朝日がたっぷりと差し込む心地良い平屋になりました。
▶施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス
ネコちゃんも快適な中庭のある平屋
リビング前にタイルデッキの中庭がある猫と仲良く暮らせる平屋です。
目隠しフェンスは高めにして、愛猫が敷地外に出ないように対策しました。
中庭は南に面していて明るい日差しが差し込むため、人も猫も日向ぼっこを楽しむことができます。
こちらの事例のようにコの字型の平屋でなくても目隠しフェンスなどを組み合わせることで、プライベートな中庭をつくることは可能です。
中庭のある平屋のメリット
中庭のある平屋のメリットをご紹介します。
開放感のある間取りにできる
中庭のある平屋は開放感のある間取りにしたい方におすすめです。
コの字型やロの字型の平屋に中庭を採用すると、複数の空間とつながる間取りをつくれるため、窓越しに広がる景色を楽しめます。
中庭には大開口の窓やハイサッシを取り入れ、室内外の一体感が生まれるように工夫しましょう。
家族が集まるアウトドアリビングをつくれる
LDKと隣接した中庭のある平屋は家族が集まるアウトドアリビングとして活用できます。
室内とウッドデッキなどがフラットにつながる中庭は一般的な庭と比べて気軽に屋外に出やすいです。
ご家族で外の空気を感じながら食事したり、おしゃべりを楽しんだりと中庭で心地よい時間を過ごすことができます。
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安全性や防犯性を高められる
中庭のある平屋は安全性や防犯性を高められる点もメリットです。
壁などで囲まれている中庭ならお子様やペットが道路へ飛び出す危険性がなく、安心して遊んでいる姿を見守ることができます。
平屋は1階部分に全ての窓を配置するため外からの目線が気になりやすいですが、中庭があればゆったりとくつろいだり洗濯物を干したりすることが可能です。
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より室内外のつながりを感じられる
中庭のある平屋は一般的な平屋と比べて室内外のつながりを感じやすいです。
部屋とデッキが一続きになっているため、中庭も室内と同じような感覚で活用できます。
窓越しに床とテラスが接しているので、視覚的にも一体感のある中庭になる点もメリットです。
間取りによっては目線が気にならない庭にできる
間取りの工夫によっては目線が全く気にならない中庭のある平屋をつくることができます。
具体的にはロの字型の平屋をつくり、中心部を中庭にする方法です。
4面を壁で囲まれているため、道路や隣家から中庭は見えず、室内と同様のプライバシー性が保たれます。
ロの字型の平屋でなくても外構に目隠しフェンスや造作壁を取り入れることで、目線が気にならない中庭にできます。
建物と外構をまとめて依頼できる住宅会社に相談し、敷地や間取りに合った目隠しの方法を検討してもらいましょう。
▶︎お電話でのお問い合わせ 0120-35-3436
中庭のある平屋の「デザイン性と使い勝手」を高めるポイント
中庭のある平屋をおしゃれで使いやすくするためのポイントをご紹介します。
①外観・内装どちらにも合う床材で仕上げる
中庭のある平屋は床材選びにこだわることがポイントです。
外観と内装を同一のデザインテイストにして、どちらにも合う素材・色の床を選びましょう。
室内とデッキの床材が調和していると、より一体感のある中庭をつくることができます。
②ウッドデッキはフローリングと張る方向を合わせる
室内にフローリング、中庭にウッドデッキを採用する場合、張る方向をそろえると美しいデザインになります。
室内外がつながっているように見えるため、部屋を広く見せたいときにも効果的です。
張る方向だけでなく板1枚の幅や色味までそろえると、より一層平屋のデザイン性を高められます。
③照明で夜間もおしゃれで使いやすい空間に
平屋の中庭には照明を取り入れ、夜間もおしゃれで使いやすい空間にしましょう。
- ・全体を照らしたい:軒天にダウンライトをつける
- ・影を美しく見せたい:スポットライトで植栽を下から照らす
- ・ムードを演出したい:デッキのステップなどに間接照明をつける
室内外で照明の色が異なると違和感を覚えやすいため、温かみのあるオレンジ系の電球色で統一することをおすすめします。
室内をすべて電球色にすると明るさが足りずに作業がしにくくなる可能性があります。
調光・調色機能付きの照明を取り入れ、シーンに合わせて使い分ける方法がおすすめです。
④どの空間とつなげるかを考える
▶施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス
中庭をどの空間と隣接させたいかを考えましょう。
平屋はワンフロアに全ての空間があるため、様々な空間を中庭とつなげることが可能です。
- ・LDK:アウトドアリビングで活用する
- ・寝室:就寝前や起床後の安らぎタイムに
- ・洗面脱衣所:洗濯を干すときや湯上がり処として
中庭の用途を具体的に考えることで、つなげるべき空間が明確になります。
建物形状を工夫して、複数の空間から中庭へアクセスする間取りをつくることも可能です。
⑤用途に合った広さにする
中庭は用途に合った広さにしましょう。
狭すぎる中庭では居心地が悪くて使用頻度が下がり、広すぎる中庭では掃除やメンテナンスが大変ですし、平屋の居住スペースが狭まることもあります。
1人でゆったりとくつろぎたい、ご家族やご友人と過ごす中庭にしたいなど目的を明確にしてから広さを検討してみてくださいね。
⑥目隠しして道路・隣家からの目線を遮る
道路や隣家からの目線が気にならない中庭のある平屋にしたいなら、プライバシー性を高める工夫が必要です。
中庭の目隠しには次のような方法があります。
- ・建物で中庭を囲む
- ・目隠しフェンスを立てる
- ・造作壁で目隠しする
建物形状の工夫だけでは目隠しできない場合は、目隠しフェンスなどを使って外構の工夫も取り入れましょう。
外からの目線が気にならない中庭なら、カーテンを閉めない開放的な暮らしも実現できます。
⑦庭との動線も確保すべきかを考える
中庭と室内のつながりを考えるだけでなく、庭や駐車場との動線も検討しましょう。
- ・家庭菜園で収穫した野菜を中庭に持ち込みたい
- ・駐車場で買った食材をそのまま中庭へ運び入れたい
このようなケースでは目隠しフェンスの一部を扉にするなどの方法で、中庭との動線を確保できると便利です。
壁で囲まれた「ロの字型の平屋」は中庭を玄関と隣接させるなど、間取りの工夫を取り入れてみてくださいね。
⑧必要な設備を採用する
▶施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス
平屋の中庭に必要な設備を検討することも大切です。
採用されることが多い中庭の設備をご紹介します。
- ・照明
- ・コンセント
- ・水栓
- ・シェードなどの日除け
- ・物干し金物
平屋は建築面積が広いため、コンセントや水栓は中庭だけでなく、駐車場などのスペースにも設置すると使い勝手が良くなるケースもあります。
また、ガーデンファニチャーや収納を購入する場合は設置スペースを考えて中庭の広さを検討してくださいね。
⑨お手入れしやすい素材や仕上げ方を選ぶ
お手入れしやすい中庭をつくることで長く快適に活用できる空間になり、平屋の外観デザインも保たれます。
- ・素材:天然木より人工木のウッドデッキの方が耐久性が高い
- ・仕上げ方:排水経路が確保されていれば雨水が溜まりにくい
人工木のウッドデッキやタイルデッキなら基本的にはノーメンテナンスで、日頃のお掃除だけできれいな状態を維持しやすいです。
また、雨をしっかり排水できれば湿気が溜まりにくく、カビや苔などの発生を抑えられます。
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⑩断熱性・気密性を高めた家にする
中庭のある平屋で快適に過ごすためには、断熱性・気密性を高めることがポイントです。
複数の空間と出入りできる中庭は、複数の掃き出し窓やテラスドアをつける必要があるため、熱損失が大きくなってしまいます。
断熱材やサッシなどの性能を高めれば、大きな窓がたくさんあっても熱を逃がしにくい住まいにすることが可能です。
クレアカーサでは、高い住宅性能と省エネ住宅の普及などに対して評価を受け、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」の「優秀賞」を5年連続受賞しています。
気密性・断熱性にこだわって住まいの快適性を高めたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
平屋に中庭を採用することで暮らしの幅が広がり、屋外で過ごす時間が充実します。
使いやすい中庭にするには動線や設備にこだわり、室内とのつながりを感じるデザインにするなど、様々な工夫を取り入れることが大切です。
ライフスタイルに合った中庭のある平屋を提案してくれて、高気密高断熱な住まいを建てている住宅会社に家づくりを相談しましょう。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。
平屋建て・2階建てとレパートリー豊富な注文住宅や規格住宅の設計施工実績が豊富で、「高断熱+高性能設備+太陽光発電」のZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及にも努めております。
補助金を使ってお得に趣味部屋があるマイホームを建てたい方をしっかりサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
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・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会