1. ホーム
  2. 家づくりコラム
  3. ロフトは新築住宅にいる?いらない?|メリット・デメリットと成功事例で見る間取りポイント
2025年02月21日/ Last updated : 2025年03月03日

ロフトは新築住宅にいる?いらない?|メリット・デメリットと成功事例で見る間取りポイント

ロフトは新築住宅にいる?いらない?|メリット・デメリットと成功事例で見る間取りポイント

これからマイホームを建てる方の中には「ロフトを作ろうか迷っている」方もいらっしゃるはずです。

ロフトについて調べると「暑い」「掃除が大変」「やめたほうがいい」という意見も聞かれることがありますが、必ずしもそうとは限りません。

そこで今回は「ロフト」のメリットや活用方法から注意すべきデメリットとその解決策まで詳しく解説します。

クレアカーサの施工事例で見る間取り・デザインのポイントや、多くの方からいただくロフトに関する質問も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

コラムのポイント

● ロフトには生活の利便性や快適性を高めるメリットがあり、家族構成やライフスタイルに合わせた多様な活用方法があります。

● ロフトのある家を建てる際には、事前にデメリットや注意点とその解決策を知っておきましょう。

● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な住宅を数多く手がけています。

 

ロフトとは|メリットと活用方法

ロフトとは|メリットと活用方法

▶︎施工事例:ドライガーデンが彩る 海辺のサーファーズハウス

ロフトとは元々屋根裏部屋を意味して、現在ではリビングなどに面した中二階風の空間を指します。

賃貸住宅や分譲住宅の建築サイトでも「ロフト付き物件」が検索キーワードになるほど需要の高い人気な間取りです。

似た空間でスキップフロアや中二階がありますが、建築基準法上はこれらとロフトでは違いがあります。

 

ロフト

・天井高さは1.4m以下(平均ではなく最高内法高さが1.4m以下)

・面積はロフト下の床面積の1/2以下

・ロフトの下は天井高2.1m以上

▶︎上記の条件を満たすと延べ床面積に算入されない

スキップフロア

中二階

・天井高さの制限はない(2.1m以上は必須)

・面積の制限はない

▶︎通常の階と見なされ、延べ床面積に算入される

(参考:建築基準法第92条建築基準法施行令第2条

ロフトは建築基準法上「小屋裏物置」と定義され延べ床面積に含まれないため、実質使える床面積を増やせる点が最も大きなメリットです。

そのほかにも、以下のような利点があります。

  • ・狭小地でも床面積を増やせて収納などの補助的空間として使える
  • ・間仕切壁がなくても高低差によって空間を区切れる
  • ・インテリアに個性をプラスでき、おしゃれな家になる
  • ・高い位置に窓をつけると採光量を増やせる

 

ロフトには利便性・快適性を高める効果があるため、一戸建て住宅を新築する際にプランへ取り入れるケースは少なくありません。

家族構成やライフスタイルによって皆様多彩な用途でロフトを活用されています。

  • ・収納スペース
  • ・客間(来客者の宿泊スペース)
  • ・セカンドリビング
  • ・お子様の部屋や勉強スペース、遊び場
  • ・書斎やリモートワークスペース
  • ・趣味の部屋
  • ・寝室

 

▶︎おすすめコラム:スキップフロアのある間取り事例|ロフトとの違いや注意点とは

▶︎家づくりのヒントがいっぱい!カタログ無料プレゼントのお問い合わせ

 

ロフトのよくある後悔理由・デメリットと解決策

ロフトを取り入れる戸建住宅が多い一方で、マイホームのプランを検討する前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあります。

解決策と併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

自治体によってロフトの定義が異なる

建築基準法の中にロフトという言葉は明記されておらず、小屋裏物置の解釈は自治体によって多少異なるので注意しましょう。

例えば、自治体によっては小屋裏物置へ以下のような条件をつけているところもあります。

  • ・小屋裏物置の用途は収納に限定する。
  • ・小屋裏物置は小屋裏の余剰空間を利用するものであり、意図的に建物階高を高くした空間は認めない。
  • ・ロフトに上がるハシゴ等は固定式ではなく可動式にする。
  • ・居室としての快適性を高める空調機器やコンセントの設置は認めない。

このように行政によってロフトの解釈に違いがあり、延べ床面積に算入するかしないかの判断が分かれるので注意しましょう。

ポイント

家を建てたいエリアが定まったら、その地域での設計施工実績が豊富で法令に精通している建築会社へ相談しましょう。

 

 

建設コストが高くなった

ロフトは構造計画が複雑になり、躯体工事や内装工事が増えます。

そのため、どうしてもロフトのない計画と比べると建築コストが高くなることは避けられません。

ポイント

ロフトを作る際はプラスになる費用と活用方法の両方を踏まえコストパフォーマンスを確認して検討しましょう。

平屋にロフトを作る場合、2階建てにするよりは費用を抑えられます。

 

 

ロフト下の圧迫感が気になる

2階建て住宅の1階部分にロフトを作る場合、ロフト下の圧迫感が気になるケースが多いので注意しましょう。

ポイント

ロフトは最上階もしくは平屋建ての1階など、吹き抜けや勾配天井と組み合わせられる空間に作るのが原則です。

上にロフトを作ったことで圧迫感が出る場合は、ロフト下の床を一段下げるダウンフロアの手法と組み合わせる方法をおすすめします。

 

 

▶︎おすすめコラム:おしゃれなダウンフロアリビングのある家づくり|デメリットも紹介

 

空調が効かない(夏暑い・ロフト下が寒い)

ロフトを作るとその部屋の空間容積が大きくなり、エアコンなどが効きにくくなる可能性があります。

またロフトにはエアコンで温められた空気や夏の熱気が溜まりやすく、冬にはロフト下の床付近がいつまで経っても寒いとお悩みの方もいらっしゃるようです。

ポイント

ロフトや吹き抜けを作る場合は家全体を高断熱仕様にして外気温の影響を受けにくくする工夫が欠かせません。

夏の暑さ対策としては、シーリングファンで空気を撹拌したりロフトに開閉式の窓を設置して効率的に熱気を排出できるようにしましょう。

クレアカーサは高品質な断熱材や樹脂窓を標準仕様とし、平均でZEH相当の高い断熱性能を実現しています。

※間取り等により誤差があります。

 

 

▶︎クレアカーサの断熱性能

▶︎おすすめコラム:「吹き抜けのある部屋はエアコンが効かない」は誤解|快適な温度を保つための対策と家づくりのコツ

 

音や調理の匂いが気になる

ロフトをLDKに面して作る間取りが一般的ですが、キッチンから広がる料理の匂いやリビングダイニングから聞こえるテレビの音や話し声が気になってくつろげないと感じる方もいらっしゃるようです。

ポイント

ロフトをLDKの上に配置する場合はロフトの用途と換気システムを確認しましょう。

計画的に室内の空気を入れ替えられる「第一種換気方式24時間換気システム」がおすすめです。

書斎や勉強スペースとしてロフトを作る場合は、ご家族がLDKを使う時間帯とロフトを使う時間帯が重複しないかチェックしましょう。

 

 

上り下りが大変

可動式のハシゴはロフトを使わない時に邪魔にならない点がメリットです。

一方で荷物を上げ下げする際には不便です。

また、小さいお子様やご高齢の方がハシゴを使うと怪我や事故のリスクが高まることも考えられます。

実際に可動式ハシゴのついているロフトの上を寝室にして、体調不良の時に身動きを取りにくくなるケースも珍しくありません。

ポイント

ロフト下の空間に余裕がある場合は、両手を使わずに上り下りできる固定階段を検討しましょう。

自治体によっては固定階段をつけることで小屋裏収納として認められず延べ床面積に算入される可能性があるため、事前の確認は不可欠です。

 

 

使わなくなる

「なんとなく便利そうだからロフトを作った」という方の中には、住んでいるうちにほとんど使わなくなりデッドスペースになるケースもあるようです。

ポイント

ロフトを作る際はプランニングの段階で活用方法や頻度をご家族みなさんでシミュレーションし、必要性を確認しましょう。

ロフトの内装や設えを作り込まずシンプルに仕上げると、将来用途が変わっても大掛かりな改修をせずにフレキシブルに使えます。

 

 

掃除の手間が増える

「ロフトを掃除する時に道具を毎回あげるのが面倒」「下のフロアと併せて一気に掃除できない」という感想も見かけます。

確かにロフトを掃除する時はハシゴや階段を上り下りしなくてはいけないため、どうしても手間が増えてしまいます。

ポイント

ロフトをこまめに掃除したい方はロフトに専用の掃除道具をおける場所を作りましょう。

 

▶︎ショールームや各種イベントのご予約・お問い合わせはこちら

 

【ロフトの成功事例で見る】間取り・デザインのポイント

クレアカーサは千葉県を中心に高性能でスタイリッシュなロフト付き住宅を手がけてきた実績があります。

その中から3例抜粋し、間取りやデザインのポイントを紹介します。

 

階段のスタイルと位置でロフトの汎用性が変わる

階段のスタイルと位置でロフトの汎用性が変わる

▶︎施工事例:ドライガーデンが彩る 海辺のサーファーズハウス

こちらは2LDKの平屋建て住宅にロフトをプラスした事例です。

リビング上の吹き抜けに隣接してロフトを配置しました。

インダストリアルなインテリアと合うスタイリッシュなスケルトン階段をのぼると、グレーで統一された落ち着いた印象のロフトが広がります。

階段のスタイルと位置でロフトの汎用性が変わる

固定階段にしたことで上り下りしやすく、ロフトならではの天井の低さによって集中できる書斎になりました。

 

ロフトの窓から1階の奥まで採光できる

吹抜けから見下ろした新築のリビング

▶︎施工事例:ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

こちらも2LDKの平屋にロフトを設けた事例です。

ロフトへ上がるとリビングを見下ろせて、上下で会話を楽しめます。

ダイナミックな吹き抜け、高窓との組み合わせは開放的な雰囲気の家にしたい方におすすめです。

窓をつけると、そこから差し込む光が1階の広範囲に届きます。

 

ロフトに室内窓をつけるとプライベートな空間に

ロフトに室内窓をつけるとプライベートな空間に

▶︎施工事例:趣味の自転車を愉しむ 土間空間とロフトのある平屋

こちらは4LDKの平屋に障子が印象的なロフトを設けた事例です。

ロフトを開放的な空間にする事例が多い中で、こちらの事例は室内窓を付けてプライベートな落ち着ける空間に仕上げました。

ロフトに室内窓をつけるとプライベートな空間に

障子を閉め切るとLDKの音や匂い対策にもなります。

ロフトを寝室や客間として使いたい方は、室内窓を取り付けるプランもぜひご検討ください。

 

ポイント

クレアカーサはお客様の個性やライフスタイルに合わせて一邸一邸大切につくる家づくりにこだわり、たくさんの方のマイホーム計画をサポートしてきました。

施工事例ページでは多彩な住宅を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

 

クレアカーサの施工事例はこちらから

 

【FAQ】ロフトに関するよくある質問

辺でサーフィンを愉しむシンプルでかっこいい平屋の家_ロフト

▶︎施工事例:海辺でサーフィンを愉しむシンプルでかっこいい平屋の家

最後に、ロフトのある家の新築を検討している方から多くいただく質問を紹介します。

 

Q.「2階を作るより固定資産税を抑えられるって本当?」

「ロフトは延べ床面積に算入されないため、2階建てより固定資産税が安い」と言われることも多いですが、必ずしもそうとは限りません。

なぜなら、建築確認申請する延べ床面積は建築基準法の規定に則って算出するのに対して、不動産登記上の延べ床面積は不動産登記法等に基づいているため、それぞれがイコールにならない可能性があるからです。

「建築基準法上の延べ床面積が小さい=固定資産税が安くなる」という論理は成り立ちません。

ただし、通常は不動産登記上も平屋よりも2階建ての方が延べ床面積が大きくなるため、平屋建ての方が家屋にかかる固定資産税を抑えられるのも事実です。

生活に必要な空間を2階ではなくロフトにすると容積率(※)を抑えられて敷地面積を小さくできるため、結果的に土地にかかる固定資産税を安くできる可能性があります。

※容積率:建物の延べ床と敷地面積の割合で、都市計画法と建築基準法によって地域ごとに上限が決められています。

 

Q.「ロフトは寝る場所としては良くないって本当?」

ロフトは「暖房が届きにくい」「夏暑い」「湿気がこもりやすくカビが発生しやすい」などの理由で寝室としては不向きとされてきました。

しかし最近の高断熱住宅は換気設備を整えればロフトを寝室として使っても問題はありません。

ハシゴや階段の上り下りが必要という観点からは、プランニングの段階で十分な検討が必要です。

 

Q.「ロフトは後から増築できますか?」

空間さえあれば後からロフトを増築することは理論上可能ですが、梁や柱など構造躯体まで改修・補強する可能性があり工事範囲は広くなります。

そのため、既存住宅へロフトを追加したい場合はフルリノベーションと併せて工事するのがおすすめです。

新築の時に作る方がリノベーションよりもコストを抑えられます。

 

▶︎モデルハウス見学申し込みはこちらから

 

ロフトは平屋建て・片流れ屋根の家におすすめ

スキップフロアに書斎のあるナチュラルリビングの平屋_ロフト

▶︎施工事例:スキップフロアに書斎のある ナチュラルリビングの平屋

ロフトのある家を建てたい方には「平屋建ての家」と「片流れ屋根の家」の家がおすすめです。

平屋建てにロフトを設けるとワンフロアでは足りないスペースをロフトで補填できます。

片流れ屋根の高い部分にロフトを作ると、ロフト下の天井高を確保しやすく屋根勾配を生かした吹き抜けと組み合わせやすい点がポイントです。

 

ポイント

クレアカーサでは平屋建てや片流れ屋根の住宅を多数手がけており、「高断熱+高性能設備+太陽光発電」のZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及に努めています。

太陽光発電を“実質ゼロ円”で導入できるプランも提供しておりますので、省エネ住宅に興味がある方もぜひクレアカーサまでお気軽にご相談ください。

 

▶︎おすすめコラム:「ZEHは意味ない!?」後悔しないZEH住宅づくり|“成功”のポイントを解説

 

まとめ

ロフトには利便性・快適性においてメリットがある反面、家を建てる前に知っておくべきデメリットや注意点もあります。

ロフトのある家の新築を後悔したくない方は、設計施工実績が豊富な建築会社へご相談ください。

 

ポイント

私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方は私たちにお任せください。

 

▶︎クレアカーサのコンセプト

▶︎クレアカーサのZEH

▶︎ショールームや各種イベントのご予約・お問い合わせはこちら

▶︎家づくりのヒントがいっぱい!カタログ無料プレゼントのお問い合わせはこちらから

Instagram Facebook X TikTok

家づくりのアイデアや施工事例をアップしています。ぜひフォローください♪

監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

アーカイブ

×