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2024年11月15日/ Last updated : 2024年11月25日

【ジャパンディスタイルな家の事例で見る】リビング・ダイニング・キッチンなど空間別デザインのコツ

【ジャパンディスタイルな家の事例で見る】リビング・ダイニング・キッチンなど空間別デザインのコツ

2020年頃から「ジャパンディ」インテリアは日本だけではなく欧米でも大注目のトレンドスタイルです。

そこで今回はジャパンディインテリアの特徴や和モダンデザインとの違い、空間別によるデザインのポイントを紹介します。

クレアカーサがこれまで手がけたおしゃれな施工事例写真を交えて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

コラムのポイント

● ジャパンディインテリアは世界中でトレンドとなっている「和風デザイン」と「北欧デザイン」を融合させたスタイルです。

● ジャパンディインテリアにこだわりたい方は間取りや内装のポイントを家づくりへ取り入れましょう。

● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュな高品質の住宅を数多く手がけています。

 

 

ジャパンディインテリアとは|特徴と6大要素

ジャパンディインテリアとは|特徴や和モダンデザインとの違い

【施工事例:和と北欧の魅力 居心地の良いジャパンディの家】

「ジャパンディ(Japandhi)」とは、和風(Japanese)と北欧風(Scandinavian)を組み合わせた造語で、2020年のコロナ禍に自宅の居心地をよくしたい方から注目されインターネットで検索する人が世界中で急増しました。

 

【和風デザイン】

  • ・日本建築で昔から大切にされてきた“侘び寂び”や余白、素朴さや奥ゆかしさを重視する
  • ・懐かしさや居心地の良さを大切にする
  • ・無駄を削ぎ落としたミニマルデザイン
  • ・自然素材を取り入れ、見た目だけではなく調湿性やリラックス効果などの機能面も重視する
  • ・直線的でありながらも、有機的な曲線も取り入れる(梁や柱など)
  • ・原則は自然界にある色(ナチュラルカラー)で配色する

プラス

【北欧風デザイン】

  • ・シンプルで直線的な空間構成の中に有機的な曲線を持つアイテム(家具や照明器具など)を取り入れる
  • ・北欧は日照時間が短いため、部屋を明るくするためにホワイトを基調とした配色にする
  • ・天然素材を積極的に取り入れる
  • ・木製家具など長く使い続けられるアイテムを取り入れる

矢印

和風デザインと北欧風デザインには「自然素材を取り入れる点」「過度な装飾を取り除いたミニマルな機能美」が共通しています。

この点をコンセプトの核としているのがまさにジャパンディインテリアです。

【ジャパンディインテリアの6大要素】

  • ①機能美(性能とデザインの両方を兼ね備えている)
  • ②自然素材(無垢フローリング材や畳、漆喰や珪藻土の塗り壁など)
  • ③ナチュラルカラー+ホワイトを基調とした配色
  • ④居心地の良さ(ヒュッゲ※)を重視した空間構成
  • ⑤余白のある家具配置や空間校正
  • ⑥お好みで気分が高まる差し色アイテム※やインテリアグリーン(観葉植物)を取り入れる

 

※ヒュッゲ(Hygge):デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」を指し、北欧デザインの根幹にある。

※差し色アイテム:北欧デザインでは明るく大柄のファブリックを壁に飾るテクニックが多く採用されている。

 

ジャパンディインテリアと似た要素を持つのが「和モダン」スタイルです。

和モダンとは、和風デザインに洗練されたシンプルモダンなデザインを組み合わせたスタイルを指します。

ジャパンディインテリアと和モダンインテリアには明確な違いはなく、同義語で使われるシーンも少なくありません。

ただし原則としてジャパンディインテリアは北欧(洋風)デザインをベースにアクセントとして和のテイストをプラスしているのに対して、和モダンは和風デザインをベースとしている事例を指すケースが一般的です。

 

クレアカーサの施工事例はこちらから

▶︎住まいの間取りに関するご相談はこちらから

 

 

【空間別】ジャパンディインテリアに仕上げるデザインのコツ

【空間別】ジャパンディインテリアに仕上げるデザインのコツ

【施工事例:リビングにフリースペースのある シック&モダンスタイルの平屋

ジャパンディインテリアにこだわりたい方は、デザインのポイントをしっかりと押さえましょう。

では、空間別のポイントを紹介します。

 

共通ポイント

まずは全ての空間に共通するポイントをチェックしましょう。

こちらを意識するだけで、家全体が落ち着きのある雰囲気に仕上がります。

  • ・ホワイト(オフホワイト)やアイボリーをベースカラー※(壁や天井の色)にする

  • ・ベージュやライトグレー、トーンを抑えたアースカラーをメインカラー※(床や家具の色)にする

  • ・お好みでアイキャッチになるビビットなアクセントカラー※(ポスターや照明器具など空間全体に対して面積比率の小さなアイテム)を取り入れる

  • ・木材や畳、籐、竹、土、石、麻、木綿などの自然素材を内装材や家具に取り入れる(無垢フローリングや板張り壁、板張り天井、格子などが人気)

  • ・木目はダークブラウン系ではなくライトブラウン系の明るい色調を選ぶ

  • ・インテリアグリーン(観葉植物)をバランスよく配置する

  • ・家具はシンプルながらも曲線を取り入れた優しい印象のものを選ぶ(ナチュラルな雰囲気と相反する金属パーツの目立たないものがおすすめ)

  • ・空間に余白を作る(デザイン要素を詰め込まずシンプルにして、飾り過ぎない)

  • ・和風テイストを強くし過ぎない(和風:北欧風(洋風)=7:3〜8:2のイメージ)

  • ・カーテンやロールスクリーンはひだが少なくすっきり見えるものを選ぶ(バーティカルブラインドと組み合わせたり、洋室に障子を取り入れるデザインも人気)

  • ・基本的にはダウンライトや間接照明など照明器具が目立たない計画として、アクセントで装飾的なペンダントライドやスタンドライトを配置する

  • ・照明器具のランプは蛍光色ではなく電球色(オレンジがかった色)や温白色(落ち着いたホワイト)を選ぶ

 

※ベースカラー・メインカラー・アクセントカラー:カラーコーディネイトにおいて“黄金比”と言われているのが「ベースカラー(壁・天井など):メインカラー(床・カーテンなど):アクセントカラー (小さな家具・小物など)= 70:25:5」の比率です。

 

リビング・ダイニング

【リビングダイニング】ジャパンディインテリアに仕上げるデザインのコツ

【施工事例:房総の自然に溶け込む美しい別荘】

リビングダイニングをジャパンディな雰囲気に仕上げたいというご要望は特に多く、間取りや家具・内装材選びを少し工夫するだけで、一気に居心地の良い落ち着いた空間にまとまります。

  • ・ソファや収納棚は背の低いものにする(落ち着いた印象になり、圧迫感軽減にも効果的)

  • ・畳敷きの小上がりを作る間取りが人気(ただし、和の要素が強くなりすぎないように注意)

  • ・空間の抜けを意識して外まで視線が通り開放的な窓計画や間取りにする
  • ・空間を区切るのに格子(ルーバー)を使うと和の雰囲気がプラスされる

 

ジャパンディインテリアは洋風デザインの中に和の要素を取り入れるため、独立した和室を作るよりもリビングと連続した小上がりスペースを取り入れるのがおすすめです。

小上がりを作る場合は、襖などで締め切らずオープンなスタイルにするとよりジャパンディな印象が高まります。

▶︎おすすめコラム:小上がりのあるリビング|メリット・デメリットや間取りのポイント、おしゃれな施工事例について解説

 

キッチン

【キッチン】ジャパンディインテリアに仕上げるデザインのコツ

【施工事例:深呼吸したくなる天然素材の家】

最近人気なオープンキッチンとジャパンディインテリアを組み合わせたい場合は、色選びと収納計画がポイントです。

  • ・木目や大理石など自然素材を取り入れたキッチンデザインにする

  • ・木目や大理石などは主張を抑えたシンプルで明るい色調を選ぶ

  • ・キッチンの扉面材やキッチン壁パネル、タイルなどは光沢感が強過ぎないマットタイプもしくは半艶タイプを選ぶ

  • ・壁面に設置する全面収納よりも壁が見えてボリュームの少ないオープン棚がおすすめ
  • ・オープン棚は棚受け金具などをできるだけ目立たない納まりにして、物を置き過ぎないように意識する(余白をとる)

  • ・生活感が出ないように余裕のある収納計画にする(生活感が出やすいものはパントリーに収納できるようにする)

 

キッチンはどんなに気を付けていても雑然として生活感が出やすいスペースです。

そのため、物をすっきりしまい切れるような間取りや収納計画にしましょう。

▶︎おすすめコラム:【注文住宅】パントリーの間取りポイント7つ|便利な広さ・設置場所・収納アイデアまとめ

 

和室

【和室】ジャパンディインテリアに仕上げるデザインのコツ

【施工事例:和と北欧の魅力 居心地の良いジャパンディの家】

和室は洋室と異なり床に直接座ったり寝転んだりしてくつろげる点がメリットです。

一時「家に和室はいらない」という風潮がありましたが、最近は小さいお子様の遊び場やお昼寝の場所、おむつ替えの場所として間取りへ取り入れる事例が増えてきています。

ただし独立した和室でもジャパンディな雰囲気に仕上げたい場合は、いくつか注意点があります。

  • ・開放的なスタイルにしたい場合は、隣接した空間とのデザインバランスを意識する(和風デザインに寄ると調和しづらい)

  • ・襖や障子はシンプルなデザインにする

  • ・畳ヘリ※のない「ヘリなし畳」もしくはヘリあり畳でも無地のものがおすすめ

  • ・よりモダンに仕上げたい方には、琉球畳や半畳サイズの畳を市松模様に置くデザインが人気

  • ・障子や襖は和の雰囲気が強くなるため、格子などで空間を緩やかに区切る半個室スタイルがおすすめ
  • ・照明器具に洋風を取り入れるなど、設えでデザインのバランスを取る

 

※畳ヘリ:畳のふちに縫いつけるテープ状の布地。

※琉球畳:沖縄で生産されていた「七島(しっとう)い草」を畳表の原料としており、普通の畳よりも目が詰まっていて丈夫。ヘリなし半畳サイズの畳を「琉球畳風」と呼ぶ場合もある。

 

寝室

【寝室】ジャパンディインテリアに仕上げるデザインのコツ

【施工事例:あったか「和」スタイルの家】

居心地の良さがテーマのジャパンディはゆっくり休む寝室とも相性がよいため、ご自宅のプランへ取り入れてみてください。

  • ・ローベットを選び、空間全体を見た時の重心を低くして落ち着きある雰囲気にする

  • ・家具を置き過ぎない(余白がある方が居心地の良さを感じやすく片付けやすい)

  • ・間接照明をメイン照明にして明るくし過ぎない(照度※と色温度※が低く真上からではなく横から指す光は入眠効果が高い)

 

※照度:物体表面を照らす光の明るさを示す指標で単位はlx(ルクス)で表す。

※色温度:光の色味を示す指標で、単位はK(ケルビン)で表す。数値が大きいほど青白い色味で、小さいほどオレンジがかった色の光になる。

 

ポイント

クレアカーサはお客様の「ご予算の条件・敷地の条件・ご家族の条件」を踏まえて、唯一無二なマイホームを提案しております。

クレアカーサの家づくりコンセプト

「こんなデザインの家にしたい」「予算内でライフスタイルにフィットする間取りにしたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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まとめ

ジャパンディインテリアは単なる一時的なトレンドではなく、日本が昔から大切にしてきた居心地の良さや落ち着きのある雰囲気と現代の生活様式に合う洋風デザインを融合した普遍的なスタイルです。

内装デザインにこだわりたい方は、お気に入りの施工事例を見つけてマイホーム計画の参考にしてください。

おしゃれで高品質な住宅を建てたい方は、土地の特性や周囲の環境・ご要望・ご予算を踏まえてトータルデザインできるクレアカーサへお任せください。

 

ポイント

私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

デザイン性と省エネ性の両方を備えた「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及へも積極的に取り組んでいます。

「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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