1. ホーム
  2. 家づくりコラム
  3. 「人気の平屋住宅」知っておくべきデメリット・対策と後悔しない家づくりのポイント
2024年10月10日/ Last updated : 2024年10月11日

「人気の平屋住宅」知っておくべきデメリット・対策と後悔しない家づくりのポイント

「人気の平屋住宅を後悔しない」知っておくべきデメリット・対策と家づくりのポイント

建築雑誌などでも取り上げられることが多い「平屋住宅」の人気は高く、建てたい方は増えています。

しかし一方で、住み始めてから「こんなはずではなかった」と後悔してしまう方もいらっしゃるようです。

そこで今回は「平屋住宅」のメリット・デメリットと2階建て住宅と迷った時のチェックポイントを紹介します。

クレアカーサがこれまで手がけた平屋住宅の施工事例写真を交えて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

コラムのポイント

● 平屋建て住宅を後悔しないためには、事前にデメリットや注意点とその対策を知っておきましょう。

● 平屋建て住宅を建てたい方は施工実績が豊富な建築会社へ相談しましょう。

● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な省エネ住宅を数多く手がけています。

 

 

平屋建てのデメリット・注意点とその対策

平屋建てのデメリット・注意点とその対策

平屋建て住宅の人気はまだまだ高いですが、インターネット等では「やめた方がいい」「後悔している」と言った言葉も見かけます。

その原因は事前にデメリットや注意点を知らなかったことにあるでしょう。

では、1点ずつ対策方法と合わせて紹介します。

 

広い面積が必要(土地購入費・税金が高くなる)

敷地は都市計画法によって定められている用途地域によって建蔽率(建ぺい率)※が決まっています。

※建蔽率(建ぺい率):土地の面積に対して建築できる面積の割合で、住宅地は40〜60%が一般的(例:100㎡の敷地で建蔽率50%=建築できるのは50㎡まで)

平屋建ては全ての生活空間をワンフロアにまとめるため、建蔽率の上限内で必要な床面積を確保するには必然的に広い敷地でなくてはいけません。

それによって、敷地購入費用と住み始めてから毎年納める土地の固定資産税が高くなる点も要注意です。

対策ポイント

平屋建てを建てたい方には都会よりも地価の安い郊外がおすすめです。

郊外を選ぶメリットはコスト面だけではなく、比較的広めな土地を見つけやすく周辺建物との距離を取りやすい点も平屋建てを建てるのに適した条件と言えます。

 

 

通風・採光を確保しにくい

住宅密集地で隣家との距離が狭い場所に平屋建てを建てると、通風や採光を十分確保できない可能性があります。

特にワンフロアが広くなりがちな平屋建て住宅の場合、家の中央部まで陽の光を取り込むには周りにゆとりが必要です。

対策ポイント

平屋建ての土地を選ぶ際は、必ず周りにどのような建物があるか確認しましょう。

また前庭や後ろ庭に加えて家の左右にもゆとりある空間を確保すると、中庭を取り入れたロの字・コの字の間取りにすると風通しが良く日当たりの良い家になります。

 

 

太陽光発電の発電効率が悪い

隣地にあまり距離を空けず3階建て以上の建物があると、せっかく屋根に太陽光パネルを設置しても長時間日陰に入ってしまうかもしれません。

ソーラーパネルが日陰に入っても発電量がゼロになる訳ではありませんが、発電効率は落ち、初期費用を回収するまでの期間が長引きます。

対策ポイント

敷地を選ぶ際は周りに背の高い建物や高木がないか確認しましょう。

特に太陽光パネルを設置する南(南東・南西)に日射を妨げるものがないかチェックしてください。

 

▶︎太陽光発電を導入するか迷っている方は新築住宅へ太陽光発電システムを導入すべき?メリット・デメリットをわかりやすく解説をご覧ください

 

 

水害を受けると生活できなくなる(床上・床下浸水のリスク)

平屋建てが台風や河川の氾濫によって床上浸水や床下浸水の被害を受けると日常生活が送れなくなってしまいます。

対して2階建て以上の住宅も水害を受ければ家の修繕は必要ですが、とりあえず2階で一時的に生活を続けることができるでしょう。

対策ポイント

土地を選ぶ際は必ずハザードマップ(国土交通省)などを確認し、水害リスクが高い場所でないか確認しましょう。

大きな河川の近くや崖地の下にある土地は避けることをおすすめします。

住みたいエリアで施工実績が豊富な地元の建築会社へ相談するのも良いでしょう。

 

 

新築費用が2階建てよりも割高になる可能性がある

平屋建て住宅は階段の造作や上階荷重を支えるための梁補強が必要ないため、新築費用を安く抑えられると思いますよね。

ところが同じ延べ床面積であれば2階建てよりもむしろコストが割高な可能性もあります。

なぜなら、総建築費の中でも割合が高い基礎工事と屋根工事の施工面積が広くなるからです。

対策ポイント

コストを抑えるために平屋建てを選ぶのではなく、理想の暮らしを送れるかどうかで住宅プランを決めましょう。

基礎工事・屋根工事がかかる分、間取りをシンプルにしてご予算内で住みやすい平屋住宅を建てられる可能性もあります。

最近はスタイリッシュな平屋建て規格住宅も珍しくありません。

 

▶︎クレアカーサの平屋建て規格住宅の間取り・価格はこちらから

 

 

必要な部屋数・面積を確保しにくい

広い面積が必要な平屋建てですが、必ずしも必要な部屋数・面積を実現できる敷地が見つかるとは限りません。

部屋の全てをワンフロアに収めようとするとどうしても部屋数が少なくなったり、それぞれの空間が狭くなったりする可能性があります。

対策ポイント

スキップフロアやロフトをプランへ取り入れると間仕切壁を作らなくても空間を分けられて省スペースになります。

最近はあえてシンプルな間取りにしてミニマルに暮らすライフスタイルも人気です。

 

ミニマルに暮らす平屋

 

 

収納スペースが足りなくなる

日常生活に必要なスペースを確保できても、いざ住み始めてみると「収納が足りない」と不便さを感じる可能性があります。

2階建てでは階段下を大きな収納スペースにできますが、平屋建てではそうもいきません。

対策ポイント

ファミリークローゼットやシューズインクローゼット、パントリー、ランドリールームなど、ある程度収納スペースを集約するとデッドスペースを減らせて限られた面積をフル活用できます。

使いやすい収納はすっきり生活感のない家にしたい方や家事の負担を軽減したい方にもおすすめです。

 

▶︎便利な収納計画についてもっと知りたい方は新築の収納プラン|使いやすさと美しさを両立する間取りアイデアと事例まとめをご覧ください

 

 

メンテナンスコストは2階建てとあまり変わらない

「2階建てより平屋建ての方が外壁塗装の費用を抑えられる」という情報を見かけますが、実際はそうとも言い切れません。

なぜなら平屋建ての方が2階建てよりも建物規模が大きくなるケースが多く、外壁面積が小さくなる訳ではないからです。

むしろ屋根面積が広くなり、定期的な外装メンテナンスの費用が高くなる可能性もあります。

対策ポイント

新築時のコストは少々割高でも、屋根材・外壁材には長寿命・高耐久な材料を選びましょう。

また、事前に外装メンテナンスのサイクルと毎回にかかる費用を聞いておくのもおすすめです。

 

▶︎高耐久な外装材については「ガルバリウム鋼板を屋根・外壁に」後悔しないために知っておくべきメリット・デメリットとおしゃれな施工事例をご覧ください

 

 

防犯対策が必要

全ての部屋が屋外に面している平屋建ては、特に防犯対策が必要になります。

特に窓は空き巣などの侵入経路として狙われやすく、一戸建て住宅を標的とした侵入手口のうち35.8%がガラス破りによるものです。(参考:警察庁|住まいる防犯110番

対策ポイント

人が出入りできる大きさの窓ガラスに防犯ガラスを採用し、外部にピッキング中に隠れられるような物陰を作らないプランニングにしましょう。

また人感センサー付きエクステリアライトを家の周りにつけると、夜間でも安心です。

 

 

道路や隣地から部屋の中を覗かれる?

住んでいて後悔するケースとしてよく挙げられるのが「家の中にいても外を行き交う人と目があう」「隣家から見下ろされているように感じる」というケースです。

平屋建ては道路の高さと生活空間の高さが等しいため、距離が近いと視線が気になります。

また、隣家のベランダや窓から見やすい場所にリビングがあるとなんとなく気になる方も多いでしょう。

対策ポイント

敷地を選ぶ際は隣家のどこにベランダや窓があるか事前にチェックしておきましょう。

道路からの視線は、前庭(フロントヤード)を作って生活空間との距離を話すと気にならなくなります。

敷地に余裕がある場合は植栽やフェンスで目隠しするのもおすすめです。

 

▶︎住宅のエクステリアについて知りたい方はおしゃれなエクステリアにするポイントとテイスト別施工事例まとめをご覧ください

 

 

平屋建て=バリアフリーとは限らない

バリアフリーは室内の段差をなくすだけではありません。

道路から玄関までのアプローチや室内に入る経路に段差があれば、バリアフリーではなくなります。

また、車椅子に乗った方や介助が必要な方がスムーズに家の中を行き来したり方向転換できる必要もあるでしょう。

対策ポイント

老後を考えてバリアフリーな住宅にしたい方は、段差だけではなく以下の点にも配慮しましょう。

  • 誰でも使いやすいユニバーサルデザインの設備機器(キッチン・バスルーム・洗面台など)
  • 誰でも通りやすいゆとりある通路幅
  • 車椅子などでも移動しやすい回遊性があり曲がり角の少ない間取り
  • ヒートショック防止にもなる住宅の高断熱性

 

 

来客時に家族の居場所がなくなる

昔の家には客間がありましたが、現代の生活様式ではリビングと来客スペースを兼用にしているお宅が大半です。

ところがそうなると、来客中に家族の居場所がなくなったり来客者と話している横を家族が行き来するシーンができてしまいます。

対策ポイント

平屋建てで来客の多いご家庭には庭からリビングへ直接人を招いたりアウトドアリビングやカバードポーチで会話を楽しめたりする間取りがおすすめです。

 

▶︎外の空間も活かす家のポイントを知りたい方はアウトドアリビングの魅力と注意点は?後悔しないための間取り・設備ポイントやおしゃれな施工事例をご覧ください

 

▶︎クレアカーサの施工事例はこちらから

▶︎家づくりのヒントがいっぱい!カタログ無料プレゼントのお問い合わせはこちらから

 

 

平屋建てはまだまだ人気|魅力とメリット

平屋建てはまだまだ人気|魅力とメリットと

【平屋建て施工事例:スケートボードパークのある 平屋のサーファーズハウス】

平屋建て住宅の人気は相変わらず高く、2023年に新築された平屋建て住宅は全体のおよそ15%で2013年の約7%と比べて大きく上昇しています。(参考:住宅着工統計2023年

では、平屋建て住宅がここまで人気な理由を見てみましょう。

 

家族とコミュニケーションを取りやすい

生活空間がワンフロアにまとまるため家族の気配を感じやすく、いつ誰が帰宅したか自然に感じられます。

ただし、床面積が広くなるほど部屋通しの距離が遠くなるため、広い平屋建ての場合は人が集まるLDKを家の中心に配置するなどの工夫が必要です。

 

耐震性・耐風性が高い

平屋建て住宅は上階の荷重がかからず建物の重心が低いため、地震の揺れや横から受ける強風の影響を受けにくい点がメリットです。

そのため広い吹き抜けを作っても耐震補強などがそれほど必要なく、開放的な空間を実現できます。

 

太陽光パネルの設置面積を確保しやすい

平屋建ては2階建てと同じ床面積にすると屋根が広くなるため、まとまった量の太陽光パネルを設置しやすい点がメリットです。

仮に4人家族の場合は4.8kWほどの発電量が必要で、それを得るためには40㎡ほどのソーラーパネルを設置することになります。

 

階段の上り下りが必要ない

平屋建ては階段の上り下りが必要ない

【平屋建て施工事例:片流れの美しいシルエット 土間のある平屋の家】

階段のない平屋建て住宅は間取りの工夫が必要ですが2階建てよりバリアフリーにしやすい点は間違いありません。

そのため老後を見据えて平屋建てを選ぶ方は多く、玄関ポーチとアウトドアリビングを兼ねて広々としたウッドデッキを設け、車椅子でも室内へアクセスしやすくするプランも人気です。

 

建物形状や間取りの自由度が高い

平屋建ては建築基準法で定められた「高さ制限」の影響を受けにくく、屋根の片側が高くなる片流れ屋根や天井高を高くするロフトのある空間と組み合わせやすい点も魅力です。

また、耐震上必要な耐力壁の量も2階建てより少なくて済むため、間仕切り壁の少ない大空間を実現できます。

 

災害時に避難・救助しやすい

生活空間が全て1階にあるため、人が通れる窓があればどこからでも屋外へ避難できます。

また、外部から救助する際も室内へアクセスしやすいため、地震や火災の時に安心です。

 

完全分離型二世帯へリノベーションしやすい

完全分離型二世帯住宅は室内が壁で分かれていて玄関も別々です。

2階建て住宅では後から玄関を追加しにくいですが、全ての部屋が1階にある平屋建て住宅は、比較的簡単に完全分離型二世帯住宅へ変えられます。

また、水道や電気のメーターを分ける際の工事範囲も最小限に抑えられます。

 

優雅で重厚感のある外観に仕上がる

平屋建ては優雅で重厚感のある外観に仕上がる

【平屋建て施工事例:タイルデッキのある シンプルテイストの平屋】

平屋建ては建物の形状が横に広がり重心が低いため、どっしりとした安定感のある外観になります。

また、庭との距離が近いため、自然を感じながら生活したい方にこそ平屋建て住宅はおすすめです。

 

▶︎クレアカーサの施工事例はこちらから

▶︎クレアカーサの平屋建てモデルハウス来場予約はこちらから

 

 

「2階建て・平屋建てどっちがいい?」向いている人と向いていない人

「2階建て・平屋建てどっちがいい?」向いている人と向いていない人

【平屋建て住宅施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス】

「平屋建てと2階建てのどっちにするか迷っている」という方のために、それぞれに向いている方のケースを紹介します。

【平屋建て住宅が向いている方】

● ゆったりとした敷地で田舎暮らしを満喫したい

● 将来に向けてバリアフリーにしたい

●  屋外とのつながりの深い生活を送りたい

● ミニマルで無駄のないデザインや間取りが好き

 

【2階建て住宅が向いている方】

● コンパクトな敷地でも便利な都心での暮らしを求める

● 在宅時間が短く家での時間の充実性はあまり重視しない

● 部屋数を多くしたい

● 建設コストや固定資産税額を抑えたい

 

これらは一例で、そのほか細かな土地の条件・間取りの条件・ご予算によって、平屋建てと2階建てのどちらが良いか異なります。

そのため、家の間取りに迷ったら平屋建て・2階建てどちらも施工事例の多い建築会社へ相談しましょう。

 

▶︎クレアカーサの施工事例はこちらから

▶︎千葉県でマイホーム新築したい方のご相談はこちらから

 

 

関東で平屋建てを建てるなら「千葉県」がおすすめ

関東で平屋建てを建てるなら「千葉県」がおすすめ

【平屋建て住宅施工事例:大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋】

利便性が高く人気な関東エリアで平屋建てを建てたい方には千葉県がおすすめです。

実際に、関東エリアで新築された平屋建て住宅のうち千葉県にあるものが最も多いというデータもあります。(参考:住宅着工統計2023年

平屋住宅を建てるなら千葉県がおすすめな理由

● 東京都比べて地価が安い

● 都心へアクセスしやすい

● 区画の広い住宅地が多い

● 関東の中では晴天率が高いため、太陽光発電にも向いている

● サーフィンやキャンプなど自然アクティビティが充実している

 

「週末には気軽に家の近くでサーフィンを楽しみたい」「庭付き・ガレージ付きのゆったりとした平屋建てを建てたい」という方は、ぜひ千葉県で家づくりをご検討ください。

 

▶︎おすすめコラム【千葉県】新築一戸建ての相場は?庭つき・ガレージ付き住宅や平屋のおすすめ間取りポイント

 

 

まとめ

千葉県で後悔のない平屋建て住宅を建てたい方はクレアカーサへご相談を

【平屋建て住宅施工事例:薪ストーブのある平屋スタイルのアメリカンハウス】

平屋建て住宅は人気が高く魅力的ですが、その一方で事前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあります。

後悔のないマイホームづくりを実現するためには、ぜひ対策方法を知っておいてください。

また、施工事例が豊富な建築会社へ相談することも重要なポイントです。

 

ポイント

私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

デザイン性と省エネ性の両方を備えた「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及へも積極的に取り組んでいます。※2023年度のZEH普及実績は83%

「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

リーズナブルでおしゃれな平屋建ての規格住宅プランも取り揃えています。

▶︎クレアカーサのZEH詳細ページはこちらから

▶︎「ミニマルに暮らす平屋」規格住宅のページはこちらから

 

 

家づくりのアイデアや施工事例をアップしています。ぜひフォローください♪

Instagram Facebook X TikTok

監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

アーカイブ

×