廊下のない家を後悔しない間取りポイント|メリット・デメリットと注意点
部屋と部屋をつなぐ役割を担う廊下ですが、最近は廊下のない家を建てる人が増えています。
限られた居住スペースを有効活用できるという魅力はあるものの、住み心地に影響はあるのかなど気になることもたくさんありますよね。
そこで今回のコラムでは、廊下のない家のメリットやデメリット、後悔しないための間取りポイントをまとめてご紹介します。
これからの家づくりにぜひお役立てください。
コラムのポイント
● 廊下のない家は「部屋が広くなる」「動線が短くなる」といったメリットがある一方で、「間取り計画が難しい」「匂いが広がりやすい」といったデメリットもあります。特徴を把握した上で家づくりに活かすことが大切です。
● リビング階段を採用する、高性能な家づくりをする、など廊下のない家を建てる場合取り入れたいポイントがあります。住宅会社と相談しながら理想の家づくりを進めて行きましょう。
最近増えてきている廊下のない家
間取りの自由度が高い注文住宅。
中でも最近は、廊下のない家を建てる人が増えてきています。
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部屋から部屋に行き来しやすくなるのはもちろん、限られた居住スペースを有効活用できる廊下のない家。
魅力的ではありますがその一方で、廊下が果たしていた役割を補う空間づくりも考えた間取り計画を進めていく必要があります。
廊下には空間同士をつなぐだけでなく「プライバシーを守る」「音が伝わるのを防ぐ」といった大切な役割があるため、全ての廊下を無くしてしまうのは難しくなります。
建ててから後悔しないためにも適切な場所に配置することも想定しながら、間取り計画のポイントをあらかじめ確認しておきましょう。
▶参考コラム>>【注文住宅】おすすめの設備・オプションと選び方10選
廊下のない家のメリット・デメリット
廊下のない家のメリット・デメリットには次のようなものが挙げられます。
廊下のない家のメリット
部屋が広くなる
廊下をなくすことで部屋を広くすることができます。
リビングやダイニングなど、広い空間を確保したい方には特におすすめです。
廊下をなくすことで壁や仕切りを減らすこともできるため、視覚的にも広さを感じることができるでしょう。
動線が短くなる
廊下をなくすことで生活動線や家事動線が短くなり、部屋同士を行き来しやすくなります。
- リビング→ランドリールーム→お風呂
- 玄関→ファミリークローゼット→リビング
というように、空間と空間がつながるためスムーズに動き回ることができるでしょう。
家事に仕事に忙しい毎日を過ごす方にとって、短くコンパクトな動線は大きな時短につながります。
コミュニケーションが取りやすい
廊下をつくらず部屋同士をつなぐことで、家族同士のコミュニケーションを取りやすくなります。
仕事が忙しい時でもお子様と顔を合わせる機会を多くつくることができるため、会話する機会を増やすことができるでしょう。
風通しが良くなり採光しやすい
廊下のない家は部屋を仕切る壁が少なくなるため、風通しが良くなり自然光を部屋に最大限取り入れることができます。
吹き抜けや天窓と組み合わせることで、開放感のある過ごしやすい空間を楽しむことができるでしょう。
廊下のない家のデメリット
間取り計画の難しさ
廊下をつくらないことで間取り計画が難しくなる可能性があります。
特に土地が長方形の場合や廊下を省略する代わりに部屋の間仕切りを増やす場合など、制約が増えることによって希望している間取りの実現が難しくなる可能性があります。
音が伝わりやすい
廊下のない家は部屋同士が密接に隣接しているため、騒音が伝わりやすくなります。
水回りの音やテレビの騒音、会話などが聞こえやすくなることで、家族とはいえプライバシーが気になる方にとってはストレスを感じるかもしれません。
においが広がりやすい
扉を閉めることでにおいの広がりを防いでいた廊下ですが、無くしてしまうとその分においが広がりやすくなります。
吹き抜けやリビング階段があると家中ににおいが広がってしまう可能性もあるため、高性能な換気扇を設置するなどといった対策も考えておきましょう。
冷暖房効率が下がりやすい
間取りによっては、冷暖房効率が下がる可能性があります。
玄関とリビングがつながっていると外気温の影響を受けやすくなりますし、部屋が広すぎると冷暖房費がかかります。
断熱性が高く、全館空調を取り入れた住まいづくりを検討するのもおすすめです。
▶参考コラム>>注文住宅のよくある失敗9選|失敗から学ぶ成功させるポイント
廊下のない家を後悔しない間取りポイント3つ
廊下のない家を建てて後悔しないために大切なポイントを順番にご紹介します。
ポイント① リビング階段を採用する
リビング内に設置するリビング階段。
魅力はなんといっても、効率の良さとデザイン性です。
リビングから2階に行き来できる間取りなので、廊下のない家にぴったりです。
廊下をつくらない分リビングを広くして、家族がゆったりと過ごせる空間をつくりましょう。
リビングに開放感が生まれる一方で、部屋の中を何度も行き来する場所になるため落ち着かなくなる可能性もあります。
ソファーなどのくつろぎスペースと階段を離す、部屋の隅に階段を設置する、など工夫しましょう。
ポイント② プライバシーの配慮
廊下のない間取りにすることで部屋同士の距離が近くなります。
そのため、玄関の会話が聞こえてくる、テレビの音が気になる、玄関からの視線が気になる、などプライバシーが守られにくくなる可能性があります。
防音対策をする、部屋全体が見渡しにくくなるように目隠しを設ける、など対策を考えておくことが大切です。
ポイント③ 断熱性&気密性を上げて快適な空間づくり
廊下のない家は家全体がひとつの空間になります。
そのため、家全体の快適な室温を保つためには常に冷暖房を稼働させる必要があり、どうしても光熱費が気になります。
そこで大切なのが、断熱性と気密性の高さです。
断熱性、気密性の高い性能の良い家なら外気温の影響を受けにくく、室内の空気も逃げて行きにくいため快適な室温を保つことができます。
【施工事例:シンプルだから美しい 白い塗り壁のサーファーズハウス】
常に冷暖房を稼働させなくても過ごしやすい家づくりをする住宅会社を選び、間取り計画を立てていくと良いでしょう。
▶参考コラム>>断熱性能の高い家で暮らそう|等級と3つの基準
廊下のない家づくりを始めるなら……
開放感のある広々とした住まいをつくるなら「廊下のない家」もひとつの選択肢です。
間取りを工夫すれば家事動線や生活動線も良くなり、コミュニケーションをとりやすくなります。
限られた居住スペースを有効活用した理想の家づくりを進めていきましょう。
クレアカーサは千葉県全域を施工エリアに高品質な家づくりをしています。
廊下のない開放感のある家づくりをしたい方はぜひ一度ご相談にお越しください。
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