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2022年09月30日/ Last updated : 2024年06月24日

老後になっても暮らしやすい平屋をめざす|20坪~35坪の間取りに取り入れたいアイデアを紹介

老後になっても暮らしやすい平屋をめざす|20坪~35坪の間取りに取り入れたいアイデアを紹介

二階建て住宅、平屋住宅、時には三階建てなど、周辺を見渡せばさまざまな家の形状があります。

その年代に合わせて過ごしやすい家を建てることが理想ですが、それはなかなかハードルが高く難しいものです。

せっかくお金を掛けるなら、今だけではなく老後になっても暮らしやすく快適な住まいを建てたいものです。

後悔のない家づくりをするためには、将来のことを考えながら建てることが大切なのです。

今回は、年代を問わず暮らしやすい平屋を「さらに暮らしやすい住まいにする秘訣」にクローズアップしてみましょう。

ぜひ、これからの家づくりにお役立てください。

 

コラムのポイント

  • ● 住まいの基本は、どんな年代になっても暮らしやすい空間であることがとても大切です。平屋の住まいから、そのヒントを見つけていきましょう。
  • ● 平屋の良さをより伸ばすためには、どんな間取りやアイデアを取り入れたらいいのでしょうか。見つけたヒントを家づくりの中に活かしていきましょう。

 

 

平屋の魅力を簡単に紹介

平屋外観

平屋とは、文字からイメージする通り「生活空間が平面で設計された住まい」です。

フラットでの生活のため、どんな年代も安全に過ごしやすい空間がつくりやすいのです。

二階建て住宅と同じ敷地では「同じ広さ」を確保することは難しいですが、間取りの工夫やアイデアを施すことでデメリットと感じてしまう部分をカバーしてくれます。

 

平屋の魅力1:多様な間取りが実現できる

暖炉のあるリビング

二階建ての場合、上を活かす間取りが作れる分だけ自由度は高くなります。

それに対してフラットな環境である平屋はシンプルな構造のため「間取りの自由度が下がるのでは?」と思われがちです。

しかし、そうともいいきれません。

平屋での暮らしは平行移動をメインに考えることで、いろいろな場面をシンプルに捉えることができます。

そのため間取りに自分たちの動きを取り入れやすくなり、暮らしやすい空間が作りやすいというメリットがあります。

  • ○ 子どもたちを見守りながら過ごす間取りが作りやすい。
  • ○ 子どもたちとの距離感も近くなり、コミュニケーションが取りやすい。

などの観点から、今は「シニア=平屋」という価値観も変化し、「子育て世代からの支持」が大きくなってきているのです。

 

平屋の魅力2:デッドスペースができにくい

リビング階段

二階建ての場合、垂直方向に間取りが形成されるためどうしてもデッドスペースも生まれやすくなります。

その代表格が、階段下という空間です。

一般的な住宅の場合、階段が占める各階の面積は合計約2坪といわれています。

2坪というと約4畳もの広さとなり、数字にして見てみると思うより広い空間です。もちろん階段下収納を設けるという方も多くいらっしゃいますが、うまく使えないとデッドスペースとなってしまうことも。

もちろん平屋でもデッドスペースが生まれる可能性はありますが、上の障害物がないため別の用途に使いやすいのです。

この他にも、

  • ○ 段差の少ない間取りがつくりやすく、身体への負担を軽減してくれる。
  • ○ 建築時、二階で使用する廊下の建材などがいらなくなるため、コスト削減にもつながる。
  • ○ 上階の重みがない分住宅全体の重量も軽くなり、地震の影響を受けにくくなる。
  • ○ 建物の低さから、メンテナンスがし易い。

など、いろいろな魅力があります。

この良さを最大限に伸ばし、活かすこと。

それが平屋の住まいづくりでの醍醐味ともいえますね。

 

 

 

老後になっても暮らしやすい平屋の「間取り」とは

老夫婦イメージ

今後の長い人生、家族と共に快適に過ごすためには、「今」そして「将来」の両面を考える必要があります。

そして建てたときは小さかったお子様も、いずれは巣立っていくものです。

ここではいずれ来るかもしれない、子どもたちが独立したケースでの「夫婦2人で住む暮らしやすい間取り」を考えてみましょう。

 

ふたりで暮らしやすい間取りの広さとは

畳小上がりのある新築リビング

暮らしやすい・必要となる広さは、そこで暮らす家族構成により大きく変化します。

そのため実際に2人で生活するとなった場合、

  • ○ 建てたときはちょうど良くても、使われなくなる空間ができた。
  • ○ 使わない部屋が二階にあり、活用しにくい。
  • ○ ふたりだとどのくらいの広さが必要なのかが分からない。

など、疑問や困りごとも多いのが現状です。

ご夫婦2人での暮らしの場合、コンパクトな家で約20~24坪程度。

少し大きめな家であれば、約28~30坪の広さが目安といわれています。

そのくらいの広さがあれば、LDKや寝室・洗面脱衣室・浴室・トイレなど、暮らす上で必要な空間は十分用意ができます。

確かに家族構成によっては、その広さでは「今の生活に支障が出てしまう」ケースもあるでしょう。

今の家づくりの中に「不足する広さをカバーするアイデア」と「シニアになっても暮らしやすい間取り」を取り入れることで、今そして将来を考えた住まいづくりをすることができます。

 

今を考えたアイデア「ロフトやスキップフロアを活用」

平屋だからこそ上の空間を上手に活用することにより、不足する広さをカバーすることができます。

そのひとつがロフトやスキップフロアです。

板張り天井のLDK

ロフトのあるリビング

 

 

こちらのお住まいでは、リビングを見渡せる位置にスキップフロアが配置されています。

リビングと距離が近いので家族の様子も手に取るように分かり、子育てしながらテレワークも可能です。

 

玄関フロア

スタディスペース

 

 

こちらのお住まいでは、シューズクローク付きの玄関付近にスキップフロアを設置しています。

上はスタディスペースとして、その下は大収納空間として活用されています。

リビングからは少し距離があるので、落ち着いた空間をつくることができます。

 

このようにライフスタイルに合わせたアイデアを取り入れることにより、不足しがちな広さをカバーすることが可能です。

 

将来を考えたアイデア「行き来のしやすいスペースを配置」

シニアの年代になると、今までは苦にならなかった動きも「しんどい」と感じる場面が多くなります。

そのため、間取りの工夫ひとつで生活のしやすさや身体への負担は大きく変わるのです。

おすすめアイデアのひとつが、「LDKを中心に間取りを配置する」方法です。

LDKを住まいの中心に配置し、寝室・水回り・玄関へ「行き来のしやすい間取り」を計画段階で取り入れるのです。

キッチン

洗面室

 

 

こちらのお住まいでは、キッチンの脇に水回りスペースを配置。

浴室・洗面室・トイレがストレートの動線で動けるため、将来移動がしんどいと感じた場面でもサポートしてくれます。

生活動線や家事動線へのサポートは、老後になってから役立つだけではありません。

子育てで慌ただしい生活を送っている方や共働きで時間に余裕がないご家庭にも、うれしいアイデアとなります。

 

シニアになっても暮らしやすい間取りにするために外せないもの、それは「バリアフリー」の観点です。

しかし、ただ「バリアフリーを取り入れれば暮らしやすい家になるのか?」というと、そうとはいいきれません。

効果的なバリアフリー化をつくるには、

  • ○ 生活動線
  • ○ 動きやすい設備
  • ○ 快適に過ごせる空間づくり

上記の3つを取り入れることが必要です。

バリアフリーを取り入れた間取りでは、「生活動線をシンプルにする」ことを心がけましょう。

回遊する動きではなく、移動を直線的にすることで身体への負担も軽くなります。

 

 

 

まとめ:今も将来も暮らしやすい住まいづくりめざして

住宅の基本は、どんな年代になっても暮らしやすい空間であることが大切です。

今回は平屋にクローズアップしてきましたが、二階建ての住まいにも取り入れられるアイデアもいっぱいです。

「平屋」「二階建て」という価値観にとらわれすぎず、いい部分を取り入れ「今も将来も暮らしやすい家づくり」をめざしましょう。

 

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  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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