昔からよく「大は小を兼ねる」と言いますが、マイホームに関しては必ずしもそうとは限りません。

30坪前後のジャストサイズな二階建てはコスト・デザイン・住み心地のバランスが良く、大きな家より暮らしにマッチすることも多いです♪

今回は、暮らしやすくおしゃれな30坪二階建ての間取り事例をたくさんご紹介します。

30坪2階建ての魅力♪

ムダのない効率的な暮らし

広すぎず狭すぎない30坪前後の二階建ては、欲しい物にサッと手が届く効率的な暮らしが大きな魅力ポイントです。

移動距離を短くすることで動線効率が良くなり、家事負担を軽減してスマートな暮らしを実現できます♪

ハイコスパな家づくり

効率の良い間取り配置で建築面積を減らせば、初期コストも抑えられるのでコストパフォーマンスの良い家づくりができます。

住宅ローンの負担を減らしたり浮いた費用で設備をグレードアップしたり、家づくりの選択肢が広がるのもうれしいですね。

老後も暮らしやすい

コスト・効率面のメリットは、老後の暮らしやすさにも直結します。

ジャストサイズの住まいで住宅ローンの負担を軽減できれば、早い段階から老後資金を積み立てられるので安心♪

動線効率の良いコンパクトな間取りは、お子様が巣立った後の夫婦二人暮らしでもムダがありません。

30坪2階建ての新築間取り事例集

事例①

青空に映える白い外壁と平屋ならではのフォルムを活かした大屋根が印象的なセカンドハウス。ポーチでヤシの葉が揺れるガーデンを眺めれば、海帰りの気だるさをゆったり味わえる至福の時間。

家族ぐるみで仲良くしているご友人も多く、ロフトで宿泊できるように。トイレも男女別にし、水まわりの収納は誰が見ても分かるようカゴにタグが付いています。

【施工事例：ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス】

事例②

開口を控えめにしたファサードと花ブロックをあしらった門柱はシンプルに美しく調和し、スリットフェンスは心地よい風をガーデンへと運びます

南に向け大きな開口のある吹抜けリビングは、タイルデッキとの段差を極力無くすことで室内外の連続性が高まり、空間に広がりをもたらします。

光がさんさんと降りそそぐリビングの他にも、無駄を省きシンプルに整えられた洗面室や、スツールを設置したキッチンカウンターなど日常の中にもリゾートを感じるS様邸です。

【施工事例：シンプルだから美しい 白い塗り壁のサーファーズハウス】

事例③

ネイビーの外壁に白の窓枠を合わせた、シンプルで清涼感のあるお住まい。差し色の赤いポストと枕木で味わい深くスタイリッシュな外観に仕上がりました。

「お料理しているときの眺めや動線を大事にしたくて、アイランドキッチン中心のプランニングにしました。我が家は共働きのため家族全員揃う時間はごくわずか。夕飯を作りながら親子でざっくばらんに話す時間は毎日楽しく、とても大切な時間です」とＴ様。

高窓から優しい光が注ぐ開放的なリビングのそばには、趣味の自転車やＳＵＰボードを飾るフリースペースを設置。さらにキャンプ用品をしまうための土間収納を設けました。

【施工事例：光そそぐ吹抜けリビングとアイランドキッチンのある家】

事例④

カバードポーチのあるグリーンの外観＋ホワイトフェンスが目をひくＦ様邸。ヤシの木が揺れる庭は美しく整えられ、海帰りにポーチで一息つけば心地よい風を感じる・・・そんなお住まいです。

「家は細かな部分までこだわったので、気に入らないところがないんです」とおっしゃるＦ様邸は、２階にリビングがあるスタイルでロケーションも抜群。窓は必要最低限に、でも風と光が通るような間取りになっています。

【施工事例：トレーニングルームのあるサーファーズハウス】

事例⑤

クールブラウンのガルバリウムを使った外観がシックな印象を与えるY様邸。通りに面した玄関側の窓を極力少なく設計し、洗練されたシンプルモダンスタイルに。

家の中心であるリビングはダウンフロアにし、カーペット敷きにソファをプラスしてゴロゴロ寝転べるくつろぎ空間に。

ロフト風のオープンスタイルにした２階寝室、常備したい日用品がスッキリ片付くシューズクロークなどの提案が嬉しかったと喜んでいらっしゃるＹ様ご夫妻です。

【施工事例：ダウンリビングに集う モダンスタイルの家】

30坪2階建て家づくりのポイント

上下階のバランス

30坪前後の二階建て間取りでは、上下階の広さバランスに注目してみましょう。

上下階の床面積を揃えた「総二階建て」は、土地を有効活用できるので市街地エリアや庭を広く使いたい方におすすめ。

ただし相対的に1階の床面積が少なくなるので、老後も暮らしやすいように水回りや寝室の配置を考えることが大切です。

外観のシルエットがシンプルになりやすいので、安っぽい印象が出ないようにカラーや外壁材、エクステリア（庭まわり）にもこだわりましょう。

1階が広い「部分二階建て」は、余裕のある土地に建てる方におすすめの間取りです。

1階に必要な間取りを集中させることができるので、階段移動を減らして効率的な動線を設計しやすいのが特徴です。

ただし昔ながらの日本家屋に多い間取りなので、外観に古い印象が出ないように工夫してみましょう。

玄関の位置

1階の限られた床面積を有効活用するには、玄関の位置をしっかり考えることも大切です。

日当たりが良い南向きの玄関は魅力的ですが、南側の居室や窓が小さくなってしまうのは悩みどころ。

日当たりの良いリビングを重視するなら、北玄関などを検討するのも一つの考え方です。

土地形状や通りの位置関係によっても適した玄関は変わります。トータルバランスを考えて玄関を配置しましょう。

階段の位置

ジャストサイズの家づくりでは、階段の位置を工夫して効率の良い動線、おしゃれなデザインを両立するのも大切なポイント。

例えばリビング階段はデザインアクセントになるだけでなく、キッチンから2階への最短動線になることも多いです。

玄関に階段を配置して踊り場からの光を届けるなど、ただ通路として配置するのではなくデザイン・機能面も重視してみましょう。

収納スペース

収納スペースの確保はどのお住まいでも重要なテーマですが、30坪前後の家づくりでは特にこだわりたいポイントです。

収納スペースが不足するとモノが散らかってしまい、床面が埋まって住まい全体が狭く見えてしまいます。

動線が良く使いやすい収納スペースを十分確保できれば、実際の床面積以上の開放感が生まれておしゃれな状態をキープできます。

▶参考コラム＞＞「ファミリークローゼットを活かす｜家事動線の良い間取りにする方法」

トイレの数

リビングは1階、寝室は2階の間取りではトイレが二つ欲しいところですが、収納・居住スペースとの兼ね合いも考えてみましょう。

トイレ1畳分の面積があれば、クローゼットを1つ作ることができます。

夜トイレに行くとき階段を下りるのが負担にならなければ、1か所にするメリットは大きいですよね。

逆にトイレに起きるのが多い方がいらっしゃれば、寝室の近くに作っておくほうが便利です。

メリット・デメリットをしっかり比較検討し、トイレの数を考えましょう。

デッドスペースを活用する

二階建ての中には隠れたデッドスペースがたくさんあります。上手に活用すれば30坪の間取りでも収納スペースを増やしたりテレワークブースをつくることも可能です。

二階の屋根裏空間を活用して小屋裏収納やロフトを作れば、かなり収納力アップになります。

階段下スペースも1畳前後の床面積があるので、収納・トイレなど使い方は様々。

廊下を減らす

リビングを回廊のように使って独立廊下を減らすのも、30坪の床面積を有効活用するコツです。

断熱性能が低かった昔の住まいは広いリビングだと寒さを感じることが多かったですが、現代の高断熱住宅なら十分対策可能。

長い廊下を省略すると1坪以上の床面積が生まれることもあるので、お部屋の拡張や収納づくりなど選択肢が広がります。

まとめ

効率的な動線やコストパフォーマンスの良さが魅力の30坪2階建て間取り。

工夫次第で収納力やデザイン性にもこだわることができますので、ぜひジャストサイズの家づくりを検討してみてください。

今回ご紹介した以外にもたくさんの施工事例を紹介していますので、こちらもお時間のある時にどうぞ。

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録

• 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録　第1-1907-7917号　公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
  建設業許可番号 国土交通大臣　許可(特5)第29052号 国土交通省
  宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省

資格情報

• 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
  宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、２級ファイナンシャル・プランニング技能士他

受賞歴

• ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー　優秀賞を２シリーズでダブル受賞
  ・三協アルミ　ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019　ブロンズデザイン賞
  ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの６つ星を取得　等