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2022年01月24日/ Last updated : 2022年02月18日

新築の吹き抜けを活かす窓選び|デザインと機能性をアップさせるポイントとは

新築の吹き抜けを活かす窓選び|デザインと機能性をアップさせるポイントとは

住まいの快適性を上げる方法は様々ありますが、そのひとつに「吹き抜け」があります。

吹き抜けが間取りにあることにより室内の雰囲気が変化するだけではなく、家族の健康面や精神面にも良い影響をあたえてくれます。

せっかく吹き抜けをつくるのであれば、その効果を最大限活用したいものです。

では吹抜けの似合うおしゃれな家を建てるには、どんなことに注意すればよいのでしょうか?

今回は吹き抜けという空間特有のメリット・デメリットを活かした窓の選び方を中心に、新築に吹抜けを取り入れたいという方の疑問や不安にお答えしていきます。

これからの住まいづくりにお役立てください。

 

コラムのポイント

  • ● 吹き抜けのメリット・デメリットを活かした窓の選び方など、知りたい情報を集めることができます。
  • ● 施工事例から吹き抜けのある住まいをシミュレーションすることができます。デザインにより変化する雰囲気をご覧ください。

 

 

 

吹き抜けとは

吹き抜けリビング

吹き抜けとは、あえて下階部分の天井や上階部分の床を設けず複数階にわたって連続する空間をつくる方法です。

自然の恵みを最大限住まいに活かせるよう設置されます。

基本的に住まいの窓は、

  • ・ 窓の外を眺める「視認」
  • ・ 太陽の光を取り入れる「採光」
  • ・ 室内の空気を循環する「通風」

 

などが上げられます。

この3つの役割と機能があり、選ぶ大きさや種類、そしてデザインや配置によっても効果が違います。

吹き抜けは上部空間を活用する方法のため、そこに使用する窓は通常の窓とは違ったメリットや注意点があります。

その良さを最大限に活用できる窓を選ぶためには、メリットとデメリットを理解しておくことが大切です。

効果的な窓を選ぶために、広い視野で選択することがとても大切なのです。

 

 

 

吹き抜けの魅力とメリット

窓選びのためには、その空間の魅力を知ることが必要です。

吹き抜けのメリットをご紹介しましょう。

 

室内の開放感を高められる

吹き抜けリビング

吹き抜けの最大の魅力は、上部の空間を最大限に活用し「開放的な空間を演出できること」です。

例えば思い通りの広さが確保できなかった場合でも、視界が広がることで空間の狭さを感じさせない効果もあります。

また吹き抜けの間取りを考える場合、リビングとダイニング、玄関と階段など「隣接する空間」との関連性を上手に活用しましょう。

各スペースの天井高に高低差を付けることで、メリハリのある吹き抜けをつくることができます。

 

デザイン性に優れた採光・眺望が味わえる

吹き抜けリビング

吹き抜け窓には、快適性を上げつつ自由なデザインを楽しめるという魅力があります。

屋内に自然の光を取り込み、ふと見る瞬間に景色を楽しめるなど住まいに彩りをあたえてくれます。

天窓を設置すれば、照明がなくても部屋のすみずみまで太陽の光を取り入れることができます。

また隣家との距離が近い・リビングが人通りの多い道に面しているなど、周辺環境によって窓が設置しにくい場合でも、プライバシーを高めつつ快適性をアップさせることが可能です。

選ぶ形や配置場所などにより、家のデザインだけではなく暮らし方に大きく影響をあたえることを頭の中に入れておきましょう。

 

家族のコミュニケーションツールとしても使える

吹き抜けリビング

吹き抜けを活用し「上階とのつながり」を持たせることで家族間の会話が増え、コミュニケーションも取りやすくなります。

家族の気配を感じながらの住まいは安心感をあたえてくれ、その精神的な安定は仕事や勉学に良い影響をもたらしてくれるでしょう。

 

効率よい換気で、空間のリフレッシュができる

スキップフロアに書斎のあるナチュラルリビングの平屋_ロフト

住まい空間の換気は快適性や健康面から見ても重要な部分です。

空気には「温度の高い空気は軽く、低い空気は重い」という性質があります。

吹き抜け空間では、その性質を「活用しやすい環境」と言えます。

周りから影響を受けにくい吹き抜け空間の窓は、通常の天井高と比較しても「効率の良い自然換気」が期待できます。

 

ここでご紹介したメリットも、ほんの一例に過ぎません。

吹き抜けのメリットをより高められるよう、いろいろな視点からアイデアを取り入れていくことをおすすめします。

 

 

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吹き抜けのデメリットも知っておこう

趣味の自転車を愉しむ土間空間とロフトのある平屋_リビング

吹き抜けにはたくさんの魅力があり、工夫によってよりたくさんの魅力を楽しむことができます。

またどんな場合にも言えることですが、メリットがある一方「デメリットも少なからずある」のが現状です。

吹き抜けにはどんなデメリットがあるのかを解説していきましょう。

 

居住空間として使える床面積が減少する

洗濯物干しスペース

吹き抜けの場合、上部の空間を活用することから「あるべき場所の床を撤去」してしまいます。

そのため、通常2階部分で使えるはずのスペースが減少してしまいます。

床面積は購入する敷地面積と切っても切り離せない関係性を持っています。

購入した敷地の広さによっては、吹き抜けを採用することにより間取りやプランに影響が出る可能性があります。

またあるべきはずの床がなくなることで、揺れを耐える力が低下する可能性も考えられます。

家の耐震性や地震対策などをしっかりとチェックしておきましょう。

 

空間の音が伝わりやすい

リビングでくつろぐ

家族間のコミュニケーションが取りやすいというメリットの反面、吹き抜けに隣接している空間の音が伝わりやすくなります。

そのためリビングなど日常から音の多い空間とつながっている場合、上部までにぎやかな音が伝わってしまう可能性もあります。

例えば寝室など「静かに過ごしたい空間」をできるだけ吹き抜けと離すなど、間取りの工夫を取り入れていきましょう。

 

メンテナンスが面倒

吹抜けのある南欧スタイルのかわいい家_リビング

吹き抜けは上部の空間を活用することから、メンテナンスや掃除を負担に感じやすくなるケースもあります。

家づくりの段階で、窓掃除や電球の交換など高いスペースでもメンテナンスがしやすいアイテムや工夫を取り入れることができるよう、住宅会社に相談することも大切です。

 

デメリットと聞くと悪いことと想像しがちですが、しっかりと把握することにより「改善する」「対策する」など事前にできることも増えます。

吹き抜けに限らず、家づくりはこのようにデメリットが存在することも頭に入れたうえで未来の暮らしを想像し計画することが大切です。

 

 

デザインと快適性を左右する吹き抜けの窓選び

吹き抜けの窓を選択する場合、「メリットの良さを活かす・デメリットを削減する」という両面から検討することが重要です。

そして何よりも大切なことは、「目的を明確にする」ということです。

それは目的によって「選ぶ窓」が違ってくるためです。

ここではクレアカーサでお手伝いさせていただいたお客様の施工事例から、吹き抜け空間をシミュレーションしてみましょう。

 

 

やわらかな光で彩られたカリフォルニアスタイルの家

カルフォルニアスタイル外観

爽やかな風と豊かな自然に囲まれ海辺にたたずむA様邸。

家とエクステリアがひとつの作品となり、直線的でありながらどこか心和らぐ景観は通りからも目を引きます。

吹き抜けリビング

吹き抜け

リビングから上部に広がる吹き抜けには、たくさんの光が取り込めるよう大きめな窓が設置されています。

吹き抜けの良さを最大限に活かせるよう、1階はなるべく空間を区切らず、LDKから続くウッドデッキとの一体感を大事にされました。

書斎

ソファに寝転がると青空が見えるという吹抜けリビングにはリモートワークスペースを設置。

大好きな海のそばで「充実のONと癒しのOFF」を過ごされているA様です。

 

 

 

セミオーダー×ZEH 海近サーファーズハウス

セミオーダー×ZEH 海近サーファーズハウス_外観

深いモスグリーンのガルバリウム鋼板を使用した外観。

サンシェードを付けたダークブラウンのパーゴラ。

すべてが一つとなってカリフォルニアスタイルを表現しているT様邸。

セミオーダー×ZEH 海近サーファーズハウス_リビング2

セミオーダー×ZEH 海近サーファーズハウス_リビング3

リビングの奥までしっかりと光が行き届きます。

キッチンからはリビングを通してウッドデッキまで見えるため、視界が広がり開放感が生まれます。

セミオーダー×ZEH 海近サーファーズハウス_吹き抜けリビング

二階廊下からの視点。

上下間でコミュニケーションがとりやすく家族の会話も自然と増えます。

「家は3回建てないと満足できないと言いますが、自分は1回目で理想の家になりました」と喜んでいらっしゃいます。

 

 

吹き抜けにおすすめの窓は?

窓は場所や目的に合わせて種類やデザインを検討することが大切です。

特に吹き抜けの窓は高所にあることが特徴のひとつ。

そのため手が届きにくい窓においては、窓枠や窓ガラスを完全に固定する「FIX窓(はめ殺し窓)」が一般的です。

FIX窓は気密性が高く、ガラス面が大きく確保できるので「明るい日差しを空間に届ける」部分が大きなメリットです。

そして開閉式の窓よりも掃除がしやすく、費用を抑えられます。

その他にも、デザイン性も高くスタイリッシュな「スリット窓」や勾配天井を活かした「天窓」も人気があります。

 

 

 

吹き抜けをサポートするアイテムとは

「スリット窓」+「スクエア型の窓」YKKAP

出典:YKKAP

吹き抜けにはたくさんの魅力がある一方、メンテナンスがしにくいなどのデメリットもあります。

またメリットである採光も「光が入りすぎて困ってしまう」場面も考えられます。

ここでは、吹き抜け空間を上手にサポートしてくれるアイテムをご紹介します。

 

吹き抜け窓+カーテン・ロールスクリーン

出典:LIXIL

吹き抜け空間の窓にも、カーテンやロールスクリーンを設置することはできます。

吹き抜けの場合、通常の窓に設置するカーテンより遮光性や断熱性が高く、お手入れがしやすいものを選ぶことをおすすめします。

また今は電動カーテンレールなど、開閉をサポートしてくれるアイテムもあります。

電動となることで費用面での負担も考えられます。

開閉の度合いを検討しながら、上手にセレクトしていきましょう。

 

吹き抜け+シーリングファン

吹き抜け+シーリングファン

シーリングファンは、上層に溜まりがちな温かい空気を部屋の下部に下ろす、また下層に溜まった冷たく快適な空気を熱気がこもりがちな上層に上げるなど、吹き抜けの快適性をアップさせてくれます。

上手に室内の空気を流動させてくれるシーリングファンは、吹き抜け空間には必須アイテムともいえます。

今は空気を循環させるだけではなく、照明器具の付いたシーリングファンも販売されています。

 

 

 

まとめ:こんな吹き抜けが欲しい!ぜひ聞かせてください

今回は吹き抜けという場所特有のメリット・デメリットを活かした窓の選び方にクローズアップしてきました。

吹き抜けとひとことで表していますが、希望する目的などにより「設置する場所」や「効果的な窓」も大きく変わります。

「自分だったらこんな空間にしたい!」

「こんな風に使いたい!」

など、あなたの思いを声にしてみましょう。

 

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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