【防犯性能アップにも期待できる】スリット窓ってどんな窓?
住宅を彩るものはたくさんありますが、そのひとつに窓があります。
どんな建物にも当たり前にある窓ですが、窓には様々な役割があり、選び方によって機能面やデザイン面にも大きな影響をあたえます。
今回は、いろいろな種類の窓の中から「スリット窓」にクローズアップしてみましょう。
スリット窓はデザイン性を高めることができるだけではなく、防犯面のアップにも期待ができる製品です。
窓を効果的にプランニングに取り入れ、素敵な住まいをめざしましょう。
コラムのポイント
- ● 住宅の窓にはどのような役割があるのかを知り、家づくりの中にその知識を活かすことができます。
- ● スリット窓の魅力や防犯面での効果などを知ることができます。快適性を上げつつ、デザイン性を高める住まいづくりに活かしていきましょう。
Contents
窓の役割とは
昔の窓はデザインよりも、使いやすさや機能面を重視したものが多くありました。
現在は製品の技術力が上がり、機能面を保ちつつもデザイン性の高い製品が販売されています。
ここでは窓の役割を知り、自分たちの住まいに合う窓を選ぶ方法を考えてみましょう。
室内に自然の明るさを届ける 採光機能
窓にはたくさんの役割がありますが、1番はこの「明るさを補う採光機能」でしょう。
室内に自然の光が入ることで、部屋全体が明るくなるだけではなく心にも安らぎをあたえてくれます。
また、寒い冬に窓から感じる温かさは自然の恵みのひとつです。
効果的な場所に窓を配置することで、家計にも優しい住まいに変化します。
室内に新鮮な風を取り込む 通風機能
現在は家電製品の性能の高さから、室内の環境も快適に保ちやすくなってきています。
しかし、住まい全体の換気を考えれば通風機能は欠かせないものです。
窓から自然の空気を取り込むことで、室内にたまったニオイや余分な湿気も外へ排出してくれます。
また新鮮な空気は家族の気分もリフレッシュしてくれるでしょう。
暑さ・寒さから家族を守ってくれる 断熱性能
窓は外からの空気を取り入れるだけではなく、選び方によって「機能面を高めることができ、住環境がアップ」します。
実は窓やドアからは、夏に熱が流入しやすく冬は熱が流出しやすいのです。
夏に流入する熱の割合-外気温:34.8℃(8月5日14~15時(日平均外気最大日)東京)
冬に流出する熱の割合-外気温:2.6℃ (2月14日5~6時(日平均外気最低日)東京)
出典:YKKAP「玄関ドアの教科書」より
上の画像を見ても分かるように、熱や寒さを直接的に感じる屋根や外壁より、窓やドアから受ける環境の変化の方が大きいのです。
窓に断熱性能を持たせることで、住まいの環境を一定に保ちやすくなり、1年を通じて快適な暮らしを実現することも可能なのです。
外からの騒音を入れない、内からも漏らさない 防音性能
生活を送る上で、ストレスにつながりやすいのが音の影響です。
また、近隣トラブルにつながりやすい原因のひとつとしても上げられています。
防音性能を高めることで外の騒音を防ぎ、室内のプライバシー保護にもつながります。
侵入を防ぎ、家族の安全を守る 防犯性能
窓はいろいろな大きさ、様々なデザインがあります。
住まいの環境に合わせながらしっかりと窓のデザインを使い分けることで、防犯性能はアップします。
また窓を割れにくくする機能など、防犯面に特化した製品も多く販売されています。
サイズの小さい窓やスリット窓は、光や風などは取り入れながらも防犯性を高めることが可能です。
このように、窓は私たちの生活の中で重要な役割をいくつも担っています。
またデザインによって、住まいの表情を変化させることは窓の役割のひとつです。
長い歳月を過ごす住まいだからこそ、機能面も考えつつ今だけではなく飽きのこないデザインを取り入れていきましょう。
▶参考コラム>>「千葉で建てる快適な家づくりのために ガラスとサッシのひみつ」
スリット窓とはどんな窓?
住宅に使用される窓には、左右にスライドして開閉し通風量が調整しやすい「引違い窓」や、上の障子は固定で下の障子が上下にスライドする「片上げ下げ窓(シングルハング)」など、たくさんの種類があります。
その中でも近年注目されているのが、「スリット窓」です。
スリット窓とは、壁に設置する細長い形状が特長の窓です。
出典:YKKAP
上の画像の様に縦に走らせるのか、それとも横に走らせるのか。
また設置する方角や位置、配置する数により光の入り方が変化し、装いにも違いが現れます。
スリット窓は、一般的な引違い窓よりもデザイン性をアップさせられる部分が注目されているポイントのひとつです。
スリット窓の種類は、大きく分けてふたつあります
スリット窓は通常の引き違い窓よりも横幅が狭いため、省スペースで設置することができます。
引き違い窓を設置する広さが確保できない場所でも設置できることは、大きな魅力です。
スリット窓には「開閉タイプ」と「FIXタイプ」があり、設置する環境によって使い分けができる特長があります。
開閉タイプ
出典:三協アルミ
通常の窓のように開閉ができ、採光だけではなく通風などの効果も期待できます。
こちらの開閉タイプでは、「滑り出し窓」や「上げ下げ窓」などの開け方が選べるため、設置する場所の環境によりセレクトしましょう。
FIXタイプ
出典:三協アルミ
こちらのFIXタイプは、先ほどのタイプとは正反対で開閉することができません。
そのため開閉のために必要なハンドルなどがなく、スッキリとした印象をあたえることができます。
窓選びのポイント
住宅は、定期的にメンテナンスをしなければ設備の劣化を早めてしまいます。
そのため、窓選びの際には「メンテナンスのしやすさ」も重要です。
開閉機能があることで、サッシ部分にも砂や汚れがたまりやすくなります。
その場所の窓は開閉が本当に必要なのか、手が届きにくい場所だから掃除のしやすいFIX窓にしよう。
など、いろいろな視点からタイプを検討してみましょう。
▶参考コラム>>「建築素材でも変化する 住宅環境のひみつ」
スリット窓の効果的な使い方
デザイン性も高く、設置用途も広いスリット窓。
そのスリット窓を効果的に活用するには、「機能的な窓」と「魅せる窓」の両面から考えていくことが大切です。
ここでは、スリット窓を上手に活用するアイデアをご紹介していきましょう。
階段に自然の明るさを取り入れる
一般的な階段は、段差がある空間のため窓が設置しづらく、「どこか閉鎖的なスペース」となりがちです。
狭いピンポイントの場所でも設置できるスリット窓を活用することで、階段に明るさと新たな装いをあたえてくれます。
出典:YKKAP
上の画像では、階段のステップに合わせ「スリット窓」+「スクエア型の窓」を配置しています。
閉鎖的になりがちな階段にも明るい日差しが入り、窓の配置により空間に彩りをプラスしてくれます。
防犯面、プライバシー面を高めた窓にする
スリット窓は横幅が狭いため、中の様子が外に見えにくいことも大きな特長のひとつです。
そのため、一般的な大型の窓よりも防犯性が高い傾向にあります。
警視庁のまとめている統計によると、住宅を対象とした侵入窃盗(空き巣)の侵入経路は一戸建てで窓が一番高く、全体の53.5%にも上っています。
また侵入の手口では、無施錠に続き、ガラス破りが29.8%もあるのです。(令和2年)
スリット窓の場合、幅が狭いため「人が通れない」または「通りにくい」特長から、防犯性を高める効果にも期待が持てます。
出典:YKKAP
また上の画像の様に、壁面の上面部に配置することで、光は取り込みつつ「外からの視線をシャットアウトする」こともできます。
道路に面した空間や、近隣と距離の近いスペースなど、プライバシーを配慮した住まいづくりも可能なのです。
▶参考コラム>>「外からの視線が気になる【一戸建てのプライバシー問題の解決法とは】」
スリット窓を上手に活用!施工事例をご紹介
クレアカーサでお手伝いさせていただいたお客様の中には、デザイン性+快適性を重視したお住まいがたくさんあります。
今回は、窓にひと工夫を加えたお住まいをご紹介します。
あったか「和」スタイルの家
日本人の心をくすぐる「和のテイスト」が粋なK様邸。
スリット窓や丸形の窓など、外観の表情にアクセントを加えています。
ふたつの種類から取り込まれた光により、自然木の素材感をより一層引き立ててくれています。
木の持つ優しさとぬくもりを存分に活かした、リゾート感に満ちた癒しの住まいを実現しています。
暮らしを楽しむ吹抜けリビングの家
ネイビーを基調に木目のアクセントを加えた、シンプルで清涼感のあるお住まい。
アメリカンフェンスとヤシの木でスパイスを加え、クールに仕上げています。
光の届きにくい空間になりがちなキッチンも、上面にスリット窓を配置することで明るさをプラス。
手が届きにくく、収納としても使いにくくなる上部の空間を、上手に活用しています。
広々とした洗面室にも、大型のスリット窓が設置されています。
光を取り込みつつ、ムダな湿気を外に排出することが可能です。
こちらの空間では、洗濯物も干せるようになっているため、外からの視線も防ぎやすいスリット窓を上手に活用しています。
まとめ:窓の選び方で、住宅は大きく変わります
今回は、窓選びの中から「スリット窓」にクローズアップしてきました。
窓によりいろいろな特長があり、配置する場所や使用する目的により、選びたい窓は変化します。
窓にはたくさんの役割があり、快適性、使いやすさ、デザイン性など様々なことに影響をあたえます。
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私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。一級建築士をはじめ、インテリアコーディネーター、施工管理技士などのプロの有資格者がタッグを組み、たったひとつのあなたの我が家を完成させていくのがクレアカーサの家づくりです。
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監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
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