「南玄関の平屋」の間取り図と実例7選|LDKの配置や動線のポイントも解説
南玄関の平屋は日当たりを確保しやすく、毎日を心地よく過ごせる住まいとして人気のある間取りです。
そこで今回は「南玄関の平屋」の事例をご紹介し、ライフスタイルに合った間取りのこだわりを解説します。
南玄関の平屋を建てるメリット・デメリット、住み心地を良くするためのポイント もお伝えしますのでぜひ家づくりにお役立てください。
コラムのポイント
● 南玄関の平屋は明るい住まいをつくりやすく、玄関からリビングや庭とのつながりを持たせやすいなどのメリットがあります。
● 南面に玄関を配置することで他の部屋の日当たりが悪くなったりプライバシー性が下がったりするケースもあるため、間取りや外構の工夫が大切です。
● 周辺環境やライフスタイルを考慮して間取りを提案してくれるような、設計力のある住宅会社に家づくりを依頼することをおすすめします。
「南玄関の平屋」の間取り図と実例 7選
南玄関を採用した平屋の実例と図面をご紹介し、間取りのポイントを解説します。
①南面にLDKがある平屋(30.55坪・3LDK)
南面に大きな掃き出し窓を2つ配置したシンプルモダンな平屋です。
片流れ屋根の傾斜を活かしてスタイリッシュな外観に仕上げました。
一直線のLDKが南に面する間取りを採用しています。
リビングダイニングにそれぞれ大きな窓があるため日差しをたっぷり取り込める明るい空間です。
日当たりを重視しない水回りやクローゼットは建物の中心部にレイアウトし、東面と北面に配置した各部屋には大きな窓をつけました。
延床面積 | 101.02m²(30.55坪) | |
---|---|---|
敷地面積 | 271.30m²(82.06坪) |
②日当たりの良い横長の平屋(39.32坪・4LDK)
東西に長い敷地形状に合わせ、横長の平屋を採用した事例です。
玄関は南向きですが東道路に接しているため、東面から見たときの外観デザインやプライバシー性も考慮してプランニングしました。
LDKと隣接した和室、さらに洋室1部屋が南面に配置されています。
各空間に大きな窓を設けるだけでなく勾配天井も採用し、上からの光も取り込めるようにしました。
洗面所と脱衣所を分け、プライベートな居室は道路から遠い西側にまとめて配置するなど、プライバシー性に配慮した間取りを取り入れた点もポイントです。
南面に大きな窓がたくさんある住まいですが、シャッターを設けて防犯性を高めています。
延床面積 | 130.00m²(39.32坪) | |
---|---|---|
敷地面積 | 499.84m²(151.20坪) |
③南向きのガレージハウス(33.56坪・3LDK+ガレージ)
大きな三角屋根がおしゃれなアメリカンハウスです。
建物の南面には玄関と一体となった大きなウッドデッキがあり、さらに芝の庭へつながります。
リビングとダイニングを南面に配置し、スムーズにウッドデッキへ出られるようにしました。
大きな窓を設けることでキッチンにも自然光がしっかりと行き渡ります。
駐車スペースからの動線を考え、ビルトインガレージを南東に配置しました。
日当たりの優先度が高いLDKを南側にして、各居室は北側に並べています。
直射日光が入らない北面は眩しくないため集中できる環境をつくりやすく、夏場は室温が上がりにくいなどのメリットもあるため、あえて子ども部屋や寝室をレイアウトする方も少なくありません。
延床面積 | 110.96m²(33.56坪) | |
---|---|---|
敷地面積 | 267.36m²(80.87坪) |
▶施工事例:大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋
▶おすすめコラム:
【事例紹介】ガレージ付き平屋建て住宅のメリット・デメリットと間取り・デザインのポイント
④明るい土間スペースのある平屋(36.82坪・3LDK)
ネイビーと白のツートーンカラーがおしゃれな平屋の住まいをご紹介します。
建物の南側にレイアウトした庭や駐車スペースが建物と緩やかにつながる外観デザインです。
南側には大型犬のワンちゃんがゆったりくつろげる土間スペースをつくりました。
リビングと一体の土間スペースなので空間全体に日差しが広がりますし、テラスとのつながりによってLDKが広く見えます。
寝室も南側に配置してウッドデッキへ直接出られるようにし、寝る前や早朝に外の空気を感じながら一息つけるようにしました。
各居室はリビングに隣接させ、家族が自然とリビングやテラスに集まれるような「つながり」を大切にした平屋です。
延床面積 | 121.73m²(36.82坪) | |
---|---|---|
敷地面積 | 500.48m²(151.39坪) |
⑤キッチンがデッキとつながる平屋(33.62坪・3LDK)
青い玄関ドアが映えるサーファーズハウスの平屋をご紹介します。
南向きの玄関とテラスが一体になったカバードポーチが特長の外観デザインです。
南面にはリビングとキッチンを配置しました。
キッチン前の小窓からテラスへ料理や飲み物などを受け渡せるようにして、アウトドアリビングの利便性を高めています。
トイレ以外の各空間を外周部に配置して採光を確保しました。
アウトドアリビングを心地よく楽しめるように玄関と一体のウッドデッキには奥行きを持たせ、屋外でもくつろげるようにしたこだわりの平屋です。
延床面積 | 111.17m²(33.62坪) | |
---|---|---|
敷地面積 | 492.59m²(149.00坪) |
⑥リビング横にフリースペースがある平屋(30.51坪・3LDK)
黒の外壁と片流れ屋根がスタイリッシュなモダンな住まいです。
南向きの家ですが、大きな窓を奥まった位置に設けることでシンプルな外観デザインを実現しました。
一直線のLDKを採用し、リビング横にフリースペースを採用しました。
フリースペースにつけた縦すべり窓から入る柔らかな日差しがリビングまで広がります。
リビングに大きな窓をつけないことで外からの視線が気になりにくくなり、ゆったりと過ごすことができます。
ダイニングキッチンとテラスをつなげて料理や飲み物などを効率的に運べる動線を確保しました。
延床面積 | 100.88m²(30.51坪) | |
---|---|---|
敷地面積 | 452.24m²(136.80坪) |
⑦プライバシー性を高めた平屋(27.55坪・2LDK)
南側に大きな窓がないシンプルモダンな平屋です。
コの字の建物形状にして道路側から見えない中庭をつくりました。
リビングの北側にある中庭からもたっぷり日差しが入るため、南側の窓が小さくても暗さは感じません。
また道路側は窓の位置を高めにして通行人からの視線が気にならないようにしました。
外からの視線が届きにくい中庭に大きな窓をつけ、LDKと寝室から出入りできるようにしました。
南面の窓を小さくすることで壁量を確保できるため、ダイニング横にワークスペースをつくって空間を有効活用しています。
延床面積 | 91.09m²(27.55坪) | |
---|---|---|
敷地面積 | 315.99m²(95.58坪) |
▶施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス
▶おすすめコラム:
コの字型の平屋って魅力的!30坪の間取り実例と作り方のポイントを解説
▶︎お電話でのお問い合わせ 0120-35-3436
南玄関の平屋のメリット・デメリット
南玄関の平屋を採用するメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
南玄関の平屋には次のようなメリットがあります。
- ・明るい玄関になる
- ・玄関とLDKのスムーズな動線をつくりやすい
- ・駐車場・建物・庭の行き来がしやすい
- ・大きな窓が外観のアクセントになる
南玄関は日差しがたっぷり入り、明るくて開放的な玄関をつくりやすいです。
また南側にLDKや駐車場、庭をまとめて配置するケースが多いため、玄関とそれぞれの場所への行き来がしやすくなります。
南玄関の家は正面に大きな窓をレイアウトしやすく、存在感のある外観デザインにしたい方にもおすすめです。
デメリット
南玄関の平屋のデメリットをご紹介します。
- ・南面に配置できる部屋数が少なくなるケースがある
- ・リビングの目の前に駐車場が配置されるケースがある
- ・南道路の土地だと玄関から家の中が見えやすい
間口が狭い土地の場合、玄関とリビングしか南面に配置できず、LDKの採光量が足りなくなるなどのケースも少なくありません。
一般的に玄関と駐車場は近づけるケースが多いため、リビングの窓から駐車場しか見えなくて後悔したなどの事例もあります。
また南道路の土地は玄関ドアを開けたときに道路から室内が見えてしまい、プライバシー性や防犯性が気になることもあるため対策が必要です。
▶おすすめコラム
【平屋】防犯に強い間取り計画のポイント4つ|安心安全の家づくり
南玄関の平屋の住み心地を良くするためのポイント
南玄関の平屋の住み心地を良くするためのポイントをご紹介します。
①夏場の強い日差しを遮る工夫をする
南道路に面している平屋は日差しを遮る建物などが周りにないケースが多いため、夏場は強い直射日光が当たって室内の温度が上昇しやすいです。
窓の断熱性を高めるほかに、次のような方法で強い日差しを遮りましょう。
【建物から屋根をせり出させて深い軒をつくる】
【下屋をつけて軒をつくる】
【建物形状を凹ませて日陰をつくる】
【シャッターを少しだけ閉めて採光を調節する】
日差しを遮ることで室温の上昇を抑えられるだけでなく、冷房費の削減にもつながります。
冬場は柔らかな日差しを取り込めるように軒の奥行きなどを調整することも大切なポイントです。
②道路からの視線を遮ってプライバシー性を高める
道路に面した南玄関の土地は視線を遮るような工夫が大切です。
玄関前に目隠しフェンスなどを立てればドアを開けたときに室内が見えにくくなります。
上の事例のように敷地全体に目隠しフェンスがあれば室内だけでなく庭への視線も遮ることができ、屋外でもプライベートな時間を過ごしやすいです。
交通量の多さや視線を遮りたい範囲にあった目隠しの方法を検討しましょう。
③玄関と居住空間のバランスを考える
南玄関の平屋を建てる場合、土地形状によっては南面に配置できる空間が限られてしまうケースもあります。
上の事例のように幅がコンパクトで奥行きのある玄関なら居室やリビングなどを南側に多く配置できます。
リビングなどの南側に配置したいスペースを明確にして、玄関との広さのバランスを調整することが大切です。
④高窓で明るく開放的な空間をつくる
東・西道路に面した南玄関の平屋を採用するなら高窓をつけて光を取り入れる方法もおすすめです。
これらの敷地は南側に二階建て以上の建物が建っているケースもあり、大きな窓を付けても室内まで日差しが届かないケースも少なくありません。
高窓がある平屋なら上部から効率よく光を取り入れることができ、室内の明るさを確保しやすくなります。
⑤リビングから見える景色にこだわる
南玄関の平屋はリビングから道路や駐車場が丸見えというケースも少なくありません。
リビングからはテラスや庭が見えるようにしたり、道路沿いに目隠しフェンスをつけたりするなどの工夫がおすすめです。
景色が良い方角に大きな窓をつけ、南側の窓は採光目的の高窓にする方法などもあります。
⑥日当たりの重要度で部屋の配置を決める
南玄関にすると南側に配置できる部屋数は限られます。
ご自身の中で日当たりを確保したい部屋の優先度を考え、間取りを検討することが大切です。
仕事部屋や趣味スペースなどは直射日光が当たらず眩しくない部屋の方が集中力を高めやすく、南以外に配置した方がメリットが大きい場合もあります。
また夜間の使用が多い部屋などは日当たりの重要性が低いため、北側に配置しても快適性に影響しないケースが多いです。
⑦玄関とテラスをつなげて利便性を高める
南玄関の平屋は「ポーチ」と「テラス」が一体の間取りもおすすめします。
玄関ポーチとテラスがつながった間取りは開放的な外観デザインにできるだけでなく、テラスに広がりが生まれて効率的な動線も確保できるなどメリットが多いです。
アメリカンハウスで多く採用される「カバードポーチ」も南玄関の平屋を選ぶことで設計しやすくなります。
広々としたウッドデッキに玄関とテラスを並べて配置でき、リゾート地のヴィラのようなおしゃれな空間を演出できます。
▶おすすめコラム:
カバードポーチのある家づくり|特徴・活用方法と施工事例・よくある後悔と対策
▶︎お電話でのお問い合わせ 0120-35-3436
▶︎ショールームや各種イベントのご予約・お問い合わせはこちら
縦長の土地なら南玄関以外も検討を
南道路の土地に平屋を建てる場合、玄関は南側に配置するケースが一般的です。
しかし縦長の敷地で南面に多くの部屋を配置できないなら、あえて南以外の玄関位置を検討する方法もあります。
建物脇にアプローチを設け、東西どちらかの奥まった位置に玄関をつくることで南面にゆったりとしたリビングダイニングをつくることが可能です。
「南道路は南玄関にする」という固定観念にとらわれず、より快適性を高められる平屋の間取りを検討しましょう。
南道路で東や西に玄関をつくる場合、駐車場から玄関までの動線が長くなりやすいなどのデメリットもあります。
敷地形状や日当たり、ライフスタイルなどをトータル的に考えた間取り提案は千葉県茂原市のクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)にお任せください。
平屋の建築実績が豊富なスタッフが現地を確認した上でお客様の暮らしに合った玄関の位置をプランニングいたします。
まとめ
南玄関の平屋は明るく開放的な住まいを建てたい方に人気の間取りです。
しかし敷地形状や間取りの要望によっては他の位置に玄関を配置した方が暮らしやすくなるケースもあります。
理想の暮らし方を踏まえたうえで土地探しからサポートし、住み心地の良い間取りを提案してくれるような住宅会社に相談しましょう。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にある建築会社です。
平屋建て・2階建てとレパートリー豊富な注文住宅や規格住宅の設計施工実績が豊富で「高断熱+高性能設備+太陽光発電」のZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及にも努めております。
「補助金を活用しながら快適な平屋を建てたい方」はお気軽にお問い合わせください。