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2019年09月22日/ Last updated : 2024年06月24日

使いやすいキッチンの間取りと動線とは?|憧れのキッチンレイアウトをあなたに

使いやすいキッチンの間取りと動線とは?|憧れのキッチンレイアウトをあなたに

住まいのスペースの中でも、キッチンはレイアウトや間取り、家事動線により、使い勝手や身体にかかる負担も大きく変化します。

また以前は「リビング」「キッチン」など空間に区切りを持たせた間取りが一般的でしたが、現在はキッチン・リビング・ダイニングなどの仕切りも緩やかで、お互いの空間と共存しているプランも多くあります。

そのためキッチンの雰囲気により、家全体の印象も大きく変化します。

今回は、注文住宅を建てるならぜひこだわってみたい!「使いやすいキッチンにする方法」にクローズアップしてみましょう。

他の空間の良さを上手に活かした施工事例もたくさんご紹介します。

 

コラムのポイント

  • ● 身体に負担のかかりにくい、使いやすいキッチンにするポイントをご紹介します。自分だったら・・・など、イメージをふくらませてみましょう。
  • ● こんなキッチン欲しい!と思う施工事例をたくさんご紹介します。どんな違いがあるのかを知り、家づくりに活かしていきましょう。

 

 

キッチンの間取りに映える!レイアウトの選び方

家事と子育てを両立できるオープンキッチン

今までは単独で考えられてきたキッチン。近年は役割も変化し、「いろいろな視点」を必要としています。

例えばどんなレイアウトのキッチンにするかによっても、使い勝手は変わってきます。

ここでは、キッチンの基本となるレイアウトをご紹介します。

基礎知識があればキッチン選びももっと楽しくなります。

 

キッチンのレイアウトと家事動線

キッチンのレイアウトは、大きく分けて下の6つになります。

○I型キッチン
○Ⅱ型キッチン
○L型キッチン
○U型キッチン
○ペニンシュラ型キッチン
○アイランド型キッチン

それぞれ特徴があり、どんなレイアウトを選ぶのかによって家事動線にも違いが現れます。

使いやすいキッチンをめざすために、違いを把握しておきましょう。

 

I型キッチン

Ⅰ型キッチン

キッチンのレイアウトの中でもっとも一般的なスタイルが、このI型キッチンです。

壁に面する部分が多く、シンク・コンロスペース・作業スペースが横一列に並んでいます。

家事スペースが横につながっているため、冷蔵庫などの家電製品のレイアウト次第では、移動距離が長くなる傾向があります。

例えばリビングなどの空間に背中を向け設置した場合、後ろのスペースがスッキリ広くなり、LDK全体の開放感を高めることができます。

ダイニングやリビングの広さを共有しやすいという部分は、とても魅力的です。

吹き抜けのあるリビング

キッチン

太陽光発電と薪ストーブのある四季を通じて快適な平屋の家間取り図

 

またこちらのお住まいのように、上部にはリビングとつながりをつくりつつ、キッチンを「独立した空間」として楽しむこともできます。

キッチンがリビングから丸見え!ということもないので、急な来客があっても安心です。

 

Ⅱ型キッチン

Ⅱ型キッチン

Ⅱ型キッチンは別名:セパレートキッチンとも呼ばれており、キッチンでの作業スペースを分裂させ、並列に配置したレイアウトが特徴です。

シンクと作業スペース、一方をコンロスペースなどに分け、その間で家事を行います。

家事動線も理想の三角形(洗う、切る、焼く・煮る)と移動ができるので、移動距離も少なく効率的に動くことができます。

キッチン内の動線は◎なのですが、どうしてもキッチンスペースが広くなってしまうというデメリットがあります。

 

L型キッチン

L型キッチン

壁面に沿わせながら、シンク・作業スペース・コンロスペースをL字に配置したレイアウトのキッチンです。

洗う、切る、焼く・煮るなどの移動が90度回転することででき、移動距離が少なくできるのが魅力です。

またL型もリビングなどに面して配置するだけでも、印象が大きく変わります。

配置を工夫することで、より一層使い勝手の良いキッチンになります。

 

U型(コの字型)キッチン

コの字型キッチン

シンク・作業スペース・コンロスペースのレイアウトをUの字型(コの字型)に配置したキッチンです。

三面がキッチンスペースになっていますので、

○ 家族でお料理を楽しみたい方。
○ お料理をじっくり楽しみたい方。
○ 半独立的なキッチンスペースがつくりたい方。

という方に適しています。

正三角形に近いスタイルのため、家事動線を短くできる部分は大きな魅力です。

 

ペニンシュラ型キッチン

ペニンシュラ型キッチン

ペニンシュラとは半島という意味を表しており、その言葉のように作業スペースの一部(または全部)が壁に接しているレイアウトのキッチンです。

リビングと対面した形で配置しやすいため、リビングにいる家族ともコミュニケーションが取りやすく、人気の高いスタイルです。

セミオーダー住宅の対面キッチンレイアウト

 

こちらのカウンターは、朝の忙しい時間帯にはサッと食事を済ませるスペースとして、また家事をしながら今日あったことを家族と話し合ったりと、いろいろな使い方のできる空間です。

 

ペニンシュラ型キッチン

暮らしを愉しむ吹抜けリビングの家_間取り図

 

こちらのお住まいでは「クルッと回れる回遊動線」をプランニング。

キッチンからリビング、キッチンからダイニングへの移動がラクで、毎日の家事負担をラクにする工夫が施されています。

 

アイランド型キッチン

アイランドキッチン

Ⅰ型キッチンと同じ横並びのレイアウトですが、「壁にはつけず、空間の中央部分に設置する」のがアイランドキッチンの特徴です。

小さな小島のようなスタイルなので、キッチンの周りを回遊できることもポイントのひとつ。

家族との距離も近いため、楽しく家事ができます。

 

フレンチテイストの対面キッチン

 

他のスタイルよりも「キッチンが丸見え」になりやすい部分のも、アイランド型の特長のひとつ。

上のお住まいのように、背面やキッチン前にオリジナリティのあるアイデアを取り入れることで、収納力を持たせつつ「おしゃれな雰囲気」を演出することができます。

 

このようにキッチンのレイアウトにより、雰囲気や使い勝手、取り入れられる動線も変化します。

今はモデルハウスやショールームなど体感できるチャンスがたくさんあります。

ぜひ自分が使っていることを想像して、キッチンのレイアウトを意識して見学してみましょう。

 

 

 

家事ラクなキッチンレイアウトにする3つのポイント

キッチンでの家事は、一緒にお洗濯をする、お風呂の準備をするなど複数の家事を一緒に行うケースも多いもの。

そして共働きのご家庭が多くなった現在では、家事にかかる時間を「1分・1秒」でも短縮したいという方がほとんどでしょう。

家事ラクなキッチンにするためには、

○ 家事をサポートしてくれる「収納力」
○ 家事負担を減らしてくれる「キッチンでの工夫」
○ 身体への負担を減らす「動線の確保」

この3つのポイントをおさえることが大切です。

 

家事をサポートしてくれる「収納力」

キッチンは食器や調理器具など多くの物がある空間です。

最初はうまく収納部分に収まっていたモノも、生活を送る上でだんだんと溢れていきます。

たとえば日常使いの食器と大きな土鍋やカセットコンロでは、使う頻度も違います。

収納はただあれば便利というものではありません。

使う頻度等を考え、取り出しやすい場所・使いやすい場所に必要な広さを確保することが大切なのです。

 

<ワンポイントアドバイス>利用頻度によって収納を区別しよう

キッチン収納アイデア

よく使用する物は、できるだけ取りやすい高さに収納するようにしましょう。

収納が高すぎるのはもちろんですが、低すぎるのも身体に負担をかけてしまいます。

目安としては目の高さから、腰の高さのラインが取り出しやすい範囲になります。

 

<ワンポイントアドバイス>家具などよりは作り付けの収納がおすすめ

大屋根が美しい ペールブルーのアメリカンハウス

家具でも収納を増やすことはできますが、キッチンの場所を占領してしまい予想より狭くなってしまう場合も考えられます。

作りつけの収納スペースを最初から確保することで、すっきりと収めることができます。

キッチンでどんな動きをし、どこにあったら便利なのかをイメージして、「自分に合った収納」をつくることができますね。

 

家事負担を減らしてくれる「キッチンでの工夫」

ウチとソトが繋がる 白いアメリカンハウス

家事は毎日のことなので、できるだけ負担は減らしたいのが本心です。

みな同じように見えますが、「高さ」の合わないキッチンでは身体にかかる負担も大きくなります。

キッチンの理想の高さの目安としては、「身長 ÷ 2 + 5㎝ 」がベストといわれています。

例えば、身長160㎝の方の場合、床からキッチン台のまでの高さが「85㎝」となります。

高さが自分に合わないサイズを使っていると、思ったように力が入らなかったり、腰に負担がかかったりなど体にも影響が出てしまいます。

 

<ワンポイントアドバイス>迷ったら高めのサイズをセレクトしよう

キッチンで過ごす家族

現在市販されているメーカーのキッチン台の高さは、80センチ、85センチ、90センチが一般的です。

しかし家族内では、お互いに身長の高さが違うため「どれを選んだら?」と悩むケースもあるでしょう。

その場合、「高め」サイズをセレクトしましょう。

低すぎるキッチンでは対処法を考えるのは難しいのですが、高めの場合「台を設ける」「かかとのあるスリッパを履く」などのアイデアも取り入れられます。

※ 最近ではキッチンの高さの基準として【肘高-10cm】で計算するケースもあります。

 

身体への負担を減らす「動線の確保」

キッチンのレイアウトを考えるうえで大切なのが、キッチン内での動線を視野に入れることです。

家事のしやすいキッチンの動きとして、「ワークトライアングル」というものがあります。

このワークトライアングルとは住宅建築専門用語で、「冷蔵庫の前側、コンロ、シンクの距離の関係」を表しています。

この3つを結ぶ作業動線がバランスの取れた距離で配置されていると、家事も効率よく進められます。

理想的なワークトライアングルの長さは「三辺の長さの合計が、360cm~660cm」です。

 

<ワンポイントアドバイス>キッチン内の動きをシミュレーションしてみよう

キッチン

動線というとキッチンと他の空間の間取りに注目が行きがちです。

キッチン内の行き来を簡素化できることは、家事にかかる負担を軽減してくれます。

またキッチン内の動きを考える上で、「コンセントの位置と数」はとても重要です。

家事を便利にしてくれる電化製品をうまく配置すること。

これも使いやすいキッチンにするための秘訣です。

 

 

 

まとめ:家事ラクなキッチンづくりをお手伝いします

今回は、新築住宅だから取り入れたい!「使いやすいキッチンにする方法」についてクローズアップしてきました。

キッチンでの作業は、家事の中でも中心となる部分です。

そのためキッチンの快適さをアップさせることは、家事負担を軽減させてくれます。

使いやすいキッチン、選びたいキッチンスタイルは、人それぞれです。

 

クレアカーサでは、お客様の小さな声も形にするお手伝いをしています。

「こんな風に使いたい」「こんな空間が欲しい」など、大まかなイメージで大丈夫です。

お客様との何気ない会話からご要望を見つけ出し、アドバイスやご提案をさせていただいておりますので、ぜひお気軽にお声がけください。

私たちと一緒に「おしゃれで使いやすいキッチン」をめざしてみませんか。

 

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私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。一級建築士をはじめ、インテリアコーディネーター、施工管理技士などのプロの有資格者がタッグを組み、たったひとつのあなたの我が家を完成させていくのがクレアカーサの家づくりです。

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クレアカーサ(CREACASA)は、イタリア語で”家 ・ 家族を創り出す”という意味を示しています。

監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

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資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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