洗面所が独立した間取りのメリット・デメリットと施工実例|独立していない洗面台との比較も

洗面所が独立した間取りは「デザイン性・プライバシー性・利便性」を高めたい方から人気が高く、注文住宅で採用されることも多くなりました。
そこで今回は独立洗面台のメリット・デメリットとおしゃれな施工実例をご紹介します。
独立していない洗面台との比較を解説し、おすすめのタイプもお伝えしますのでぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
● 洗面所が独立した間取りはおしゃれな空間に仕上げやすいだけでなく、ご家族の入浴中や来客時でも気兼ねなく洗面台が使えます。
● 独立洗面台の位置によっては使い勝手が悪くなることもあるため、効率的な動線を意識して間取りを考えることが大切です。
● 「独立洗面台」と「脱衣所と一体の洗面台」両方の施工実績が豊富な住宅会社へ相談し、暮らし方に合うスタイルを提案してもらいましょう。
洗面所が独立した間取りとは

「洗面所が独立した間取り」とは脱衣所と兼用ではなく、洗面台が専用の空間に設置されたスペースのことを指します。
独立洗面台に必要な広さ
洗面台本体と人が立つスペースを考慮した場合、1~1.5帖程度のスペースが必要です。
広さによって設置可能な洗面台の幅が異なります。
- ・1帖の洗面所:60~75cm幅の洗面台
- ・1.5帖の洗面所:90~120cm幅の洗面台
さらに広い洗面所の場合は収納やドレッサー、2ボウルの大型洗面台なども採用できます。
設置されることが多いスペース
独立洗面台は次のようなスペースに設置されることが多いです。
- ・脱衣所の隣
- ・LDKの近く
- ・玄関ホール
- ・2階ホール
- ・廊下
間取りや動線によって設置すべき空間は異なります。
独立洗面台は特定の場所ではなく、使い勝手に応じて採用するスペースを選べるのが特長です。
独立洗面台のメリット

独立洗面台のメリットをご紹介します。
メリット① 入浴時でも洗面台を使いやすい
洗面所が独立している間取りの場合、ご家族が入浴中でも洗面台を使いやすい点がメリットです。
それぞれのプライバシーを保ちながら空間をゆったりと使うことができます。
また浴室と洗面所の距離を確保できれば湿気が気にならないため、ヘアセットなども快適に行えます。
メリット② 朝の混み合う時間も快適
洗面所が独立した間取りは水まわりが混雑しがちな朝の時間も快適です。
脱衣所で洗濯をしているご家族がいても広々とした洗面スペースで身支度を整えられます。
玄関の近くに独立洗面台があると外出時の身だしなみチェックにも便利です。
メリット③ 脱衣所の生活感を隠せる
脱衣所の生活感を隠したい場合にも独立洗面台はおすすめです。
洗濯物などがある脱衣所は来客に見られたくないスペースのため、洗面所を別に設けることでプライバシー性を高められます。
また脱衣所と洗面所が隣接していても扉やロールスクリーンを設けることでしっかりと目隠しができます。
メリット④ 帰宅後にすぐ手洗いができる

玄関の近くに独立洗面台がある間取りは帰宅してすぐに手洗いができて衛生的です。
LDKに入る前に手洗い・うがいをすると室内にウイルスを持ち込みにくくなります。
洗面所のレイアウトを工夫し、お子様が帰宅後に自然と手洗いする習慣が身につく間取りを採用しましょう。
メリット⑤ デザイン性を高めやすい
洗面所を独立させることで空間のデザイン性を高められる点もメリットです。
独立洗面台は壁で囲まれた空間のため、インパクトのあるアクセントクロスやタイルなどを取り入れやすく、LDKとは異なるテイストにしても違和感が生じにくくなります。
また独立した洗面所は省スペースのため、タイルを施工してもコストを抑えやすい点もうれしいポイントです。
メリット⑥ デッドスペースを活かせる

独立洗面台の設置場所によっては廊下などのデッドスペースを活かすことが可能です。
廊下と洗面台の通路を兼用にすれば空間を有効活用でき、コンパクトながら使いやすい洗面所をつくることができます。
広い床面積が確保しにくい住まいでも独立洗面台は採用しやすい間取りです。
独立洗面台のデメリットと対策

独立洗面台のデメリットと対策をお伝えします。
デメリット① 設置スペースが必要
独立洗面台は専用の設置スペースが必要です。
設置場所によっては隣接する空間が狭くなったり希望のレイアウトが採用できない可能性もあります。
- ・廊下などと兼用にする
- ・コンパクトな洗面台にする
- ・収納をニッチや埋込収納にする
独立洗面台の優先順位を明確にし、設置スペースを検討することが大切です。
デメリット② 水跳ねが気になりやすい
洗面台を独立させる場合は水跳ねによる床材の劣化に注意しましょう。
例えば玄関ホールや廊下に独立洗面台を設置した場合、床を一般的なフローリングで仕上げることが多いため耐水性に不安が残ります。
- ・耐水性の高い床材に変える
- ・水跳ねしにくい洗面ボウルを選ぶ
脱衣所の隣など耐水性の高い床材を取り入れやすい空間に設置することをおすすめします。
デメリット③ 玄関やLDKから見えやすい
独立洗面台は利便性を考えて玄関やLDKから見えやすい場所に設置されるケースが多いです。
スキンケア用品や化粧品が散乱しているとデザイン性が損なわれるため注意しましょう。
- ・細々した物の収納スペースを設ける
- ・造作洗面台にしてデザイン性を高める
- ・扉をつけて目隠しする
洗面台の横にニッチや埋込収納を設けるとスキンケア用品などをすっきり整頓できます。
造作洗面台の下部にカウンターやキャビネットを設け、収納スペースを確保する方法もおすすめです。
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デメリット④ 動線が悪くなる可能性がある
造作洗面台の配置によっては動線が悪くなる可能性があります。
脱衣所と洗面所を離すと入浴後の身支度で不便さを感じるなどの事例です。
- ・洗面台を使うタイミングを考えて配置を決める
- ・洗面台を複数設ける(玄関と脱衣所内など)
複数の洗面台を設けることで朝の忙しい時間帯も混み合わず、よりスムーズに身支度ができるなどのメリットもあります。
▶おすすめコラム:
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デメリット⑤ 配管が長くなるケースも
独立洗面台を配置することで配管が長くなるケースもあります。
本来は浴室や脱衣所に配管がまとまるのに対し、洗面台を独立させることで配管の形状が変更されて距離が延びるからです。
配管が長くなると建築費やメンテナンスの手間が増える可能性があります。
- ・給排水管のレイアウトもチェックする
- ・事前に建築費に影響があるか確認する
配管があまりにも長くなる場合は住宅会社側から説明されることが一般的なため、それほど気にする必要はありません。
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洗面所が独立した間取りのおしゃれな実例

洗面台が独立したおしゃれな間取りの実例をご紹介します。
①シンプルでおしゃれな独立洗面台

ダークグレーの面材とカウンターが美しい独立洗面台です。
三面鏡の裏や洗面台のキャビネットに十分な収納量があり、洗面台で使うものをすっきりと片付けられます。

脱衣所とトイレの動線上に洗面台を配置しました。
トイレや入浴後にも使いやすく、ダイニングからもアクセスできる利便性の高さが魅力です。
②ナチュラルなデザインの独立洗面台

木製カウンターや木枠のミラーなどを取り入れ、ナチュラルテイストの洗面台に仕上げました。
柔らかな「モカ」の色味のタイルを部分的に施工し、デザインのアクセントにしています。

シューズクローゼットと脱衣所の動線上に洗面台があります。
帰宅後すぐの手洗いができ、トイレや入浴後も使いやすい便利な配置です。
③大容量収納を叶えたおしゃれな独立洗面台

デニム調のクロスに白いタイルが映えるかっこいい造作洗面台です。
壁面の凹みを活かして収納棚を設け、スキンケア・ヘアケア用品などをすっきり収納できるようにしました。

幅が広い洗面台は2人が横並びでもゆったり使えるため、お子様との手洗いや歯磨きもスムーズに行えます。
玄関のすぐ近くにあるため、来客にも使ってもらいやすい洗面台です。
④家の中心にレイアウトした独立洗面台

シンプルなグレーのカウンターがおしゃれな造作洗面台です。
洗面台下のオープンスペースを活かしてカウンターを設け、収納ボックスを使っておしゃれに整理整頓しています。
さらに三面鏡の裏にも収納があるため、シンプルなデザインでありながら必要なアイテムはしっかりとしまえる機能性の高い洗面台です。

家の中心に洗面台を配置し、リビング・ファミリークローゼット・トイレ・各居室など各スペースから使いやすいようにしました。
「ファミリークローゼット」と「シューズクローゼット」も直結しているため、帰宅して着替えてすぐに手洗い・うがいができる動線です。
⑤来客時やトイレ後に使える1帖のコンパクトな洗面台

玄関とトイレの間にある1帖の省スペースに洗面所を採用した住まいです。
白とシルバーの組み合わせが美しいスタイリッシュな洗面台に仕上げ、シンプルな空間デザインに馴染むようにしました。

玄関横の独立洗面台の他に、脱衣所内にも洗面台を設けています。
コの字型の平屋ですがトイレや洗面などの水まわりが分散しているため、家のどこにいても不便さを感じない使い勝手の良い間取りです。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にて、お客様の個性やライフスタイルに合わせて一邸一邸大切につくる家づくりをしております。
造作洗面台の実績も豊富なため、使いやすくておしゃれな洗面所をつくりたい方はお気軽にご相談ください。

▶︎お電話でのお問い合わせ 0120-35-3436
▶︎ショールームや各種イベントのご予約・お問い合わせはこちら
独立していない洗面台とどちらがいいのか

脱衣所と洗面所が兼用の間取りも人気が高いです。
脱衣所に洗面台を設けるメリット・デメリットをご紹介し、独立と一体型それぞれの向いているタイプを解説します。
独立していない洗面台のメリット・デメリット
独立していない洗面台のメリット・デメリットをご紹介します。
- ・省スペースで設置可能
- ・入浴後のスキンケア・ヘアケアがスムーズ
- ・収納量を確保しやすい
- ・プライバシーが確保しにくい
- ・時間帯によっては人が集まって混雑する
- ・生活感が出やすい
- ・湿気が溜まりやすい
洗面所と脱衣所が一体になった間取りを経験した方は多いと思いますので実際の使い勝手を考慮しつつ採用すべきか検討しましょう。
独立洗面台がおすすめのご家庭
独立洗面台をおすすめするご家庭のタイプをご紹介します。
- ・おしゃれな洗面台にしたい
- ・様々な空間から使えるようにしたい
- ・ご家族の人数が多い
- ・来客時のプライバシーを確保したい
デザイン性の高い造作洗面台を採用し、空間のアクセントにしたい場合は独立させるのがおすすめです。
またご家族の人数や来客が多いご家庭も独立洗面台の方が使い勝手が良く、プライバシーも保たれます。
一体型洗面台がおすすめのご家庭
脱衣所と一体型の洗面台をおすすめするご家庭のタイプをお伝えします。
- ・入浴後すぐに洗面台を使いたい
- ・入浴や洗濯と身支度の時間が被らない
- ・脱衣所とは別にランドリールームがある
これまで脱衣所と洗面所が一体の間取りで不便さを感じていない場合、新居でも同じスタイルで問題ないケースが多いです。
水まわりはコンパクトにしてランドリールームやファミリークローゼットを広くしたい方などにも一体型の洗面台をおすすめします。
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▶︎ショールームや各種イベントのご予約・お問い合わせはこちら
まとめ
洗面台が独立した間取りはデザイン性やプライバシー性を高めやすく、ゆったりとした空間で身支度を整えたい方におすすめです。
洗面台の幅・空間の広さ・仕様・配置などにこだわり、効率的な動線を確保した使い勝手の良い空間に仕上げましょう。
独立洗面台の施工実績が豊富でおしゃれな造作洗面台も手掛けているような住宅会社への相談をおすすめします。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にある建築会社です。
平屋建て・2階建てとレパートリー豊富な注文住宅や規格住宅の設計施工実績が豊富で「高断熱+高性能設備+太陽光発電」のZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及にも努めております。
補助金を活用したこだわりの住まいもご提案可能ですのでお気軽にお問い合わせください。








