セカンドハウスや別荘の購入・建築でありがちな失敗例と10の対策|予算や維持管理、間取りの注意点
セカンドハウスや別荘を取得するなら失敗や後悔は避けたいものです。
しかし実際には、購入前に想定していた使い方と取得後の現実との間にギャップが生じてしまうケースも少なくありません。
そこで今回は「セカンドハウスや別荘の購入・建築」でありがちな失敗例と10の対策をご紹介します。
長く快適に活用できるセカンドハウスや別荘にしたい方はぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
● セカンドハウスや別荘を取得しても想像していたような活用ができなくて失敗したと感じている方もいるようです。
● 事前に用途や利用頻度を明確にし、費用や維持管理の手間を想定して取得後のギャップが生じないように工夫しましょう。
● セカンドハウスや別荘を長く利用するためには立地や間取りが重要なため、施工実績が豊富な住宅会社への依頼をおすすめします。
セカンドハウスや別荘の購入・建築でありがちな失敗例
セカンドハウスや別荘の取得で起こりやすい失敗例をご紹介します。
手に入れたけれど使用頻度が少ない
セカンドハウスや別荘を手に入れたものの、思ったよりも使用頻度が少なかったという事例です。
特に別荘は使用日数の制限がないため、ライフスタイルによってはほとんど利用できずに「もったいない」と感じるケースもあります。
セカンドハウスは月1回以上の利用が条件ですが、最低限の回数しか使わずに「必要ないかも」と後悔する方もいるようです。
目的に合った間取りではなかった
具体的な用途を考えずにセカンドハウスや別荘を取得してしまい、実際に利用したら過ごしにくさを感じたという失敗例です。
【失敗例】
- ・セカンドハウスで仕事しようと考えていたけれど、個室のワークスペースがないため家族の話し声が気になって集中できなかった
- ・愛犬と過ごす別荘には玄関やアウトドアリビングから直結する足洗い場やトリミングスペースをつくればよかった
同じような失敗をしないために、セカンドハウスや別荘での過ごし方や取得する目的を明確にすることが大切です。
住宅ローンとセカンドハウスローンの返済が重なって負担
住宅ローンとセカンドハウスローンの返済が重なり、想定以上に家計の負担が大きくなったと感じる方もいます。
審査が厳しいセカンドハウスローンですが、承認が下りれば住宅ローンと同時並行で返済が開始されるため一気に返済額が増加します。
無理ない借入額だとしてもセカンドハウスの高熱費や税金、利用する際の交通費などの諸費用がかかり、結果的に毎月のローン返済が大変になる可能性もあるため注意が必要です。
▶おすすめコラム:
【セカンドハウスローンと住宅ローン】内容や金利の違い、住宅ローン控除などについて解説
住まいから遠くて管理が大変
セカンドハウスや別荘自体は気に入っているけれど、住まいから遠いエリアを選んだ点が失敗だったという事例です。
別荘を利用しない月があっても掃除や換気、庭の手入れなどの管理をしなければ建物の劣化が進みますし、近隣の方へ迷惑をかける可能性もあります。
セカンドハウスや別荘まで通うのが大変で「管理するために所有しているような感覚」になってしまう方もいるようです。
思ったよりも維持費がかかった
セカンドハウスや別荘の維持費が予想していたよりもかかって後悔したという事例です。
具体的には次のような維持費がかかります。
- ・税金
- ・火災保険料
- ・水道光熱費
- ・通信費
- ・メンテナンス費
- ・交通費
他にも以下の費用がかかるケースもあります。
- ・管理費(管理会社に依頼した場合)
- ・温泉基本料・使用料(温泉を引いている場合)
- ・借地料(借地に建物を建てた場合)
メインのご自宅の維持費に加えてこれらの費用がかかるため、負担に感じる方も少なくありません。
老後の暮らしやすさを考慮していなかった
現在の使い勝手ばかりを優先してしまい、老後の暮らしやすさを考慮していなかったという事例です。
遊び心のあるスキップフロアやロフトなどがある別荘は魅力的ですが、年齢を重ねるとともに使用頻度が下がる可能性もあります。
ライフスタイルが変化しても長く快適に使えるよう、どんな世代でも暮らしやすい間取りや仕様を取り入れた設計を検討しておくと安心です。
売却の可能性を視野に入れていなかった
ライフスタイルの変化によってセカンドハウスや別荘を売却が決まったものの、エリアや間取りがネックになって買い手がつかずに苦労したとの声もあります。
アクセスが悪い物件は売れにくいですし、3階建てなどの多層階の建物では購入する世代が限られるケースも少なくありません。
注文住宅でセカンドハウスや別荘を建築する場合は自由にエリアや間取りを選べますが、将来的な売却の可能性も視野に入れて検討することが大切です。
▶︎お電話でのお問い合わせ 0120-35-3436
後悔しないセカンドハウス・別荘にするための対策と注意点
セカンドハウスや別荘を取得して後悔しないための対策と注意点をご紹介します。
①使用頻度や目的から必要性を考える
セカンドハウスや別荘を具体的に検討する前に次のような内容を考えましょう。
- ・月にどのくらい利用できるか
- ・誰が使う建物なのか
- ・どのような目的で使うのか
利用頻度が少ない場合は管理の手間や維持費などの金銭的な負担を感じやすいです。
またご家族全員やご友人が集まる場としてはメリットが大きいですが、おひとりで仕事のために使うのであればホテルや賃貸の一室でも十分かもしれません。
利用頻度や目的を明確にした上でベストな選択を考えましょう。
②過ごし方を明確にして間取りを決める
セカンドハウスや別荘を検討する際は具体的な過ごし方をイメージすることが大切です。
「誰と・いつ・どのように過ごすか」が決まれば、次のような実用性の高い間取りを採用できます。
- ・家族や友人と過ごすなら広々としたLDK
- ・仕事のためなら集中できるコンパクトな空間
- ・アウトドアな趣味なら広い土間収納
- ・愛犬と過ごすならドッグランやトリミングスペース
- ・楽器を演奏するなら防音室
- ・バーベキューをするならアウトドアリビング
セカンドハウスや別荘でより充実した時間を過ごすために、ライフスタイルに合った空間設計を意識してくださいね。
③無理のない予算を考える
セカンドハウスや別荘を手に入れるなら無理のない資金計画が重要なポイントです。
特にメインの住宅ローンが残っている場合、住居に対する借入が二重になるため返済の負担が大幅に増加します。
長期的なライフプランを想定し、無理のない予算やローン利用の有無を考えてみてくださいね。
近いうちにご自宅の大掛かりなメンテナンスが必要な場合、その費用も加味しておくことが必要です。
別荘やセカンドハウスにかかる費用だけでなく、ご自宅の維持費も把握して予算を完投しましょう。
④住んでからの維持・管理費も考慮する
住んでからの維持・管理費を考慮して資金計画を立てることも大切です。
月の利用日数や管理を業者へ依頼するのかなどにもよりますが、セカンドハウスや別荘を維持・管理するためには月に5万円程度の費用がかかると言われています。
ローン返済とは別に維持・管理費も含めて月々や年間の支出を想定しておきましょう。
⑤維持・管理を依頼するか検討しておく
建物の維持や管理は業者への依頼も可能です。
維持管理を依頼すると次のような内容をお任せできます。
- ・建物の管理や点検
- ・ハウスクリーニング
- ・換気や通水
- ・外回りの整備
他にも除雪作業やゴミ出しなどを行ってくれる管理会社もあります。
依頼料は月数万円~数十万円と幅広く、対応してくれる内容も様々です。
維持管理の手間は大幅に削減できますが費用はかかるため、コストパフォーマンスを考えて依頼を検討しましょう。
⑥家からの距離だけでなく行きやすさも確認する
セカンドハウスや別荘を検討する際はお住まいからの距離だけでなく行きやすさも確認することが大切です。
距離は遠くなくてもいつも渋滞する道路を通る必要があったり、電車の乗り換えが不便だったりする立地では移動そのものがストレスになります。
セカンドハウスや別荘の使用頻度にも関わりますので実際に現地まで行って経路を確認してみてくださいね。
現地までの道中に楽しめるスポットや立ち寄れる施設があるかも確認してみましょう。
お気に入りのスーパーや道の駅で食材を買って別荘で調理するなど、過ごし方の幅が広がると滞在の楽しみも増すはずです。
⑦お手入れしやすい間取りや設備を選ぶ
セカンドハウスや別荘は毎日掃除できるわけではないため、お手入れしやすい間取りや設備選びがポイントです。
段差のないワンフロアの平屋ならお掃除ロボットなども活用でき、掃除の負担を減らすことができます。
他にも調湿効果のある内装材を選べば湿気による建物の劣化を防ぎやすく、扉付きの収納なら食器やタオルなどにホコリが溜まりにくいです。
管理しやすい物件にするために間取りや設備の工夫を取り入れてみてくださいね。
⑧バリアフリーな間取りで老後も利用しやすくする
長い間利用しやすいセカンドハウス・別荘にするためにはバリアフリーな間取りの採用がおすすめです。
平屋なら階段を上り下りする必要がありませんし、リビングとフラットにつながるウッドデッキなら室内外の行き来も身体に負担が掛かりません。
年齢を重ねてもセカンドハウスや別荘で快適に過ごせるよう、暮らしやすさに配慮した設計が大切です。
段差のバリアフリーだけでなく温度のバリアフリーを意識した家づくりも大切です。
高気密高断熱住宅や仕切りのない間取りなどを採用し、高性能な冷暖房設備を取り入れれば各部屋の温度差を軽減できます。
住まいの快適性にこだわっていて高性能な住まいを提案している住宅会社に設計・施工を依頼しましょう。
⑨火災保険への加入や防犯対策も考える
セカンドハウスや別荘はご自身で管理できない時間帯が長いため、火災保険への加入や防犯対策の強化もポイントです。
セカンドハウスローンを利用しない場合は火災保険の加入が任意ですが、万が一に備えて前向きな検討をおすすめします。
また不在時に空き巣に入られるリスクも高いため、住まいの防犯対策も忘れずに取り入れましょう。
⑩将来的な使い道や売却の可能性を考えて立地・間取りを決める
セカンドハウスや別荘を取得するなら、長い目で見たときの使い道や売却の可能性をあらかじめ考えておきましょう。
- ・車を運転しなくなっても行きやすい場所なのか
- ・子どもや孫も一緒に利用しやすい間取りなのか
- ・幅広いニーズに対応した売却しやすい間取りや立地なのか
将来性を見据えて物件や立地を検討することで様々なライフスタイルや状況の変化にも柔軟に対応しやすくなります。
クレアカーサはセカンドハウスや別荘の建築実績が豊富であり、現在と将来のどちらも満足できる住まいをご提案しております。
様々なデザインや間取りのセカンドハウスをご紹介しておりますので、ぜひ施工事例もご覧ください。
セカンドハウス・別荘の維持費は「民泊運営」でカバーする方法も
セカンドハウスや別荘にかかる維持費の負担を軽減させたいなら、民泊運営するといった選択肢もあります。
民泊運営とは所有者がセカンドハウスや別荘を利用していない期間に宿泊施設として第三者に貸し出すことです。
民泊としての収入を得られればセカンドハウスや別荘の維持費をカバーできます。
ただし自治体の規制や管理の手間もあるため、事前に運営のルールや注意点を押さえておきましょう。
▶︎クレアカーサの提案する「二拠点生活+民泊に適したセカンドハウス」についてはこちらから
まとめ
セカンドハウスや別荘の失敗を防ぐためには資金や将来的なイメージを明確化し、ライフスタイルに合った間取りや設備選びがポイントです。
維持管理費用が気になる方は物件を民泊として利用する方法もあります。
セカンドハウスや別荘の施工実績が豊富な住宅会社に相談し、最適な物件選びと計画を進めていきましょう。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にある建築会社です。
平屋建て・2階建てとレパートリー豊富な注文住宅や規格住宅の設計施工実績が豊富で「高断熱+高性能設備+太陽光発電」のZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及にも努めております。
「セカンドハウスも快適で暮らしやすい性能を確保したい」という方をしっかりサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
・免許情報
・資格情報
・執筆出演
・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会