造作洗面台で後悔した失敗事例と対策10選|おしゃれで使いやすい洗面台の事例も
造作洗面台はマイホームに個性とデザイン性をプラスしてくれる存在です。
しかし中には造作洗面台に対して「後悔した」や「やめたほうがいい」という意見や感想もあります。
そこで今回は造作洗面台で失敗した事例と対策について解説します。
おしゃれで使いやすい造作洗面台の事例も多数ご紹介しますので、ぜひ家づくりにお役立てください。
コラムのポイント
● 造作洗面台はパーツの使い勝手の悪さや収納量の少なさ、イメージとのギャップや費用など様々な理由で「採用して後悔した」といった声が見受けられることもあります。
● デザインだけでなく機能性も重視し、サンプルやパース図などで確認することで造作洗面台の失敗を防ぐことが可能です。
● 造作洗面台の施工実績が豊富で、お客様の理想やこだわりをくみ取って形にしてくれる住宅会社に相談しましょう。
造作洗面台とは
▶施工事例:大好きなインテリアに囲まれた アメリカンスタイルの平屋
造作洗面台とは既製品とは異なり、ご自身の好みに合わせてパーツをカスタマイズできる洗面台のことです。
次のようなパーツを組み合わせて、オリジナルの洗面台をつくることができます。
- ・洗面ボウル
- ・カウンター
- ・水栓
- ・ミラー
- ・照明
- ・収納
造作洗面台は空間や暮らし方に合わせて自由にデザインできるため、注文住宅で人気が高い設備です。
▶︎お電話でのお問い合わせ 0120-35-3436
造作洗面台は人気だが「やめたほうがいい」という意見もある
造作洗面台は人気がある一方で「やめたほうがいい」という意見もあります。
既製品の方がお手入れや機能性に優れていると言われるケースも多いです。
造作洗面台の失敗例と対策を具体的にご紹介しますので、ご自身に合っている洗面台の種類を検討してみましょう。
造作洗面台で後悔した失敗事例と対策10選
造作洗面台を採用して「後悔した」と感じている方の失敗事例をご紹介し、それぞれの対策を解説します。
①ボウルが浅くて(小さくて)水が跳ねる
選んだ洗面ボウルが思っていたよりも浅かったり小さかったせいで、水が周りに跳ねて使いにくいという失敗事例です。
水の受け皿であるボウルは洗面台の使い勝手を大きく左右します。
浅くて小さい洗面ボウルでは手や顔などを洗いにくいですし、水が跳ねるとカウンターのお手入れも大変です。
- ・可能であれば実物を確認する
洗面ボウルはカタログなどでデザインをチェックして選ぶケースも多いですが、可能であれば実物を確認しましょう。
設備メーカーのショールームなどで実際に確認できれば、サイズだけでなく色や素材などのギャップも解消できます。
カタログを見て決めるときはサイズ表記をしっかり確認し、似たサイズの洗面ボウルで使い勝手を確かめてみる方法などもおすすめです。
②木製カウンターにしたら傷みが気になる
素材感が気に入って木製カウンターを選んだら、水が跳ねてシミや傷みが気になったという失敗事例です。
洗面所は水だけでなくオイルなどを含んだスキンケア用品やヘアケア用品なども使うため、木製カウンターは汚れやシミがつきやすくなります。
木製カウンターを濡れたままにしておくと、徐々に劣化する可能性が高いため注意が必要です。
- ・耐水性の高い素材を選ぶ
- ・水跳ねしにくいボウルや水栓を選ぶ
- ・こまめにお手入れする習慣をつける
カウンターのシミや傷みが気になるなら、耐水性の高い素材を選びましょう。
キッチンのワークトップなどに使われている人造大理石や家具などに使われるメラミン化粧板などは水に強いです。
天然木のカウンターを選ぶ場合は深型ボウルを選び、水が垂れにくい水栓の位置に配慮するなどの対策をおすすめします。
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③水栓の機能性が低くて使い勝手が悪い
デザイン性を重視して水栓を選んだら、次のような機能がなくて後悔したケースも見受けられます。
- ・温水が出なかった
- ・シャワーに切り替えられない
- ・ホースが伸びない
- ・エコ水栓でなくて水道代がかかった
温水が出ないと冬場は不便ですし、シャワーへの切り替えやホースの伸縮ができないタイプだと髪や汚れた衣服を洗うときなども使いにくいですよね。
また洗面台は毎日使うため、節水タイプでないと水道代に影響します。
- ・機能性も重視する
- ・ショールームで使い勝手を確認する
水栓は機能性も重視して選ぶことが大切です。
たとえば、吐水・止水や温水への切り替えがしやすい水栓だとお子様でも使いやすくおすすめです。
可能であればショールームへ行って実物を見たり、使い勝手を体験して選びましょう。
④タイルのカウンターにしたらお手入れが大変だった
デザインが気に入ってタイル張りのカウンターにしたらお手入れが大変だったと感じている方もいます。
特にタイルの目地に汚れが溜まりやすく、細かなタイルを貼ったカウンターは掃除に手間がかかりやすいです。
タイルの種類によってはカウンターが不安定になり、コップや小さなメイク用品などが置きにくいケースもあります。
- ・目地が少ない大判なタイルを選ぶ
- ・汚れが目立ちにくい目地の色を選ぶ
- ・水跳ねしにくい壁などにタイルを施工する
タイルの種類や目地の色味を工夫することでお手入れの手間を軽減できます。
水跳ねしにくく物を置かない箇所にタイルを施工する方法も検討してみましょう。
こちらは壁面にタイルを施工した造作洗面台の事例です。
クロスへの水跳ねを防ぐとともに、タイルの施工範囲を限定させることでお手入れの負担を軽減できます。
⑤収納が足りなかった
造作洗面台を採用したら収納が足りなかったという失敗事例です。
洗面台は次のような細々としたアイテムが多くある空間なので、収納力をしっかり確保する必要があります。
- ・スキンケアやヘアケア用品
- ・歯ブラシや歯磨き粉
- ・ドライヤーやアイロン
- ・シェーバー
ご家庭によってはもっと様々な物を洗面台に置くかもしれません。
せっかくおしゃれな造作洗面台にしても収納が足りないと生活感が出てしまい、デザインの魅力も半減するためしっかり対策しましょう。
- ・キャビネット付き洗面カウンターにする
- ・収納付きミラーにする
- ・洗面台の横にニッチや棚を造作する
洗面台自体に収納量を増やしたいなら、カウンターやミラーに収納がついたタイプを選びましょう。
また、洗面台のデザイン性を重視する場合はニッチや棚を造作して収納量を確保する方法がおすすめです。
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⑥コンセントの位置が使いにくかった
洗面台付近にコンセントを採用して位置が使いにくくて後悔した事例です。
コンセントの位置によってはドライヤーを使うときにコードがタオル掛けなどと干渉したり、充電中の電動シェーバーの置き場に困ったりするケースもあります。
洗面台はコンセントを使う機会が多いため、使い勝手の良い位置を検討しましょう。
- ・他の物と干渉しない位置を選ぶ
- ・充電用としてキャビネット付近にもコンセントをつける
コンセントの位置が奥過ぎたり高すぎたりすると、他の物と干渉しやすいため配慮が必要です。
洗面台以外にも洗面脱衣所の収納内にコンセントをつける方法もあります。
⑦照明が暗い・位置が悪い
造作洗面台の照明が暗いためミラーキャビネットと干渉して影になるケースもあります。
照明が暗いとお化粧やヘアセットがしにくく、日々ストレスに感じる可能性が高いです。
- ・自然光に似た昼白色にする
- ・洗面台のサイズを考慮して照明を選ぶ
照明にはオレンジっぽい色の電球色や自然光に似た昼白色などがあります。
洗面台には下の事例のような昼白色の照明を採用すると、屋外で見たときとのギャップが生まれにくいです。
また洗面台やミラーのサイズを確認して干渉しないサイズの照明を選んだり、正面ではなく横の壁にブラケットライトをつけたりするなどの工夫を取り入れましょう。
⑧こだわったら費用が高くなった
造作洗面台は既製品のような定価がなく、組み合わせたパーツによって価格が変わります。
存分にこだわれる点が造作洗面台の魅力ですが、費用が高くなって後悔する可能性もあるため注意しなければなりません。
- ・部分的に既製品を取り入れる
- ・あらかじめ造作洗面台の予算を決めておく
キャビネット・水栓・ボウルは既製品を使い、ミラーや照明だけカスタマイズすることで費用を抑えられるケースもあります。
既製品をうまく取り入れることで造作洗面台のコスト感を把握しやすくなります。
あらかじめ造作洗面台にかける費用を決めて住宅会社側にも伝えておくなど、予算オーバーを防ぐ対策を取り入れましょう。
⑨完成した洗面台がイメージと違った
完成した造作洗面台がイメージと違って後悔した事例です。
パーツを組み合わせる造作洗面台は注文住宅と同様に完成するまで実際に見ることができません。
イメージとのギャップが出ないように、住宅会社との詳細な打合せが必要です。
- ・サンプルやパース図で確認する
- ・提案力のある住宅会社に依頼する
カタログやネット上の画像ではなく、ショールームで実物を見たりサンプルを取り寄せたりして確認することでギャップが生まれにくくなります。
住宅会社にパース図をつくってもらい、全体像を確認することもおすすめです。
また提案力のある住宅会社に相談し、つくりたい洗面台のイメージを形にしてもらいましょう。
⑩故障した際の保証やサポートがなかった
造作洗面台が故障した際に保証やサポートがなく後悔した事例もあります。
別々のメーカーのパーツを組み合わせることが多い造作洗面台は、メーカー保証が付かないケースがあります。
また海外メーカーやオーダーメイド品の場合、取り寄せに時間がかかったり同じパーツへの交換が難しかったりするケースも少なくありません。
- ・水漏れなどの故障が起きやすい洗面台本体は既製品にする
- ・事前に保証内容を確認しておく
洗面台本体は既製品にしてミラーや照明だけカスタマイズする方法なら、保証を付けられるケースが多いです。
何かあったときに気軽に相談できるようなアフターサポートが手厚い住宅会社に家づくりを依頼することをおすすめします。
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造作洗面台の施工事例|デザイン・使い勝手のポイントも解説
デザイン性や使い勝手にこだわった造作洗面台の施工事例をご紹介します。
①大きな壁付け収納がある造作洗面台
▶施工事例:タイルデッキのある 白いアメリカンハウス
デニムのような色・柄のクロスに白のタイルが映える造作洗面台です。
洗面台の横に大きな壁付け収納をつけて棚を施工し、スキンケア用品などがたっぷりしまえる大容量の収納を確保しました。
洗面ボウルの上には顔を明るく照らすダウンライト、左側にはおしゃれなペンダントライトを採用し、デザイン性と機能性を両立させています。
②収納たっぷりのナチュラルテイストな造作洗面台
▶施工事例:リゾートの風わたる 海辺のセカンドハウス
木製のキャビネットとミラー、ヘリンボーン調の床がおしゃれなナチュラルテイストの洗面スペースです。
お客様がカリフォルニアで見た住まいを参考に洗濯機や洗濯カゴがすっきり収まるサイズに設計しました。
各箇所に引き出しや開き戸の収納があり、洗面所周りの細々した物をきれいに整理整頓できます。
③曲線デザインが美しい造作洗面台
▶施工事例:サーフ×リゾート 心身を解きほぐすセカンドハウス
曲線デザインの洗面ボウルやミラーを取り入れた柔らかで上品な印象の洗面台です。
内装材はベージュと黒の2色だけにして各パーツのデザイン性が際立つようにしました。
耐水性の高いカウンターを採用して、いつまでも美しさが続く洗面台をつくり上げました。
④家族全員が使いやすい造作洗面台
▶施工事例:ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス
大きな洗面ボウルに2つの水栓がついた造作洗面台です。
カウンターとミラーの幅も広いため、家族が並んで使えて朝の身支度もスムーズに進みます。
照明・スイッチ・コンセントなど細部のデザインまでこだわり、サーファーズハウスにぴったりな洗面台をつくりました。
⑤幅と奥行きを活かした造作洗面台
▶施工事例:房総の自然に溶け込む美しい別荘
空間を有効利用した造作洗面台です。
洗面ボウルは端に寄せて奥に収納棚を配置し、洗面台周りで使う物をすっきり収納できるようにしました。
ミラーは洗面台とずらして配置し、複数人で使うときでもスキンケアやヘアケアに時間をかけられる設計にしています。
⑥パウダールームに洗面台をプラス
▶施工事例:波と共に暮らす 平屋のサーファーズハウス
寝室内にあるパウダールームに小さな洗面台をつくった事例です。
洗面所と空間を分けることで、朝晩の忙しい時間帯でもゆっくりと洗面台を使うことができます。
顔まわりを明るく均等に照らす昼白色の照明を選び、メイクや身支度がしやすいスペースに仕上げました。
⑦シンプルでスタイリッシュな造作洗面台
▶施工事例:プライベートサロンのある スクエアフォルムの家
カウンターや収納キャビネットがないシンプルな造作洗面台です。
幅広な洗面ボウルは顔や髪などを洗いやすく、両端がカウンターになっているため洗顔やシャンプーなどを一時置きできます。
枠がスタイリッシュなミラーやスイッチと一体型のコンセントなどを採用し、無駄のない空間デザインに仕上げました。
⑧玄関にあるコンパクトな造作洗面台
▶施工事例:猫のいる暮らし タイルデッキのある平屋
来客の目に留まりやすい玄関に造作洗面台を採用した事例です。
帰宅後の手洗いを目的にしているため、コンパクトな手洗いボウルや収納のないシンプルなカウンターを選びました。
玄関収納の奥行きに合わせて洗面台を造作し、限られたスペースでも圧迫感が出ないように工夫しています。
▶おすすめコラム:
新築洗面所レイアウトのポイント|2~4畳の間取り事例も
私たちクレアカーサは豊富な造作洗面台の事例を活用してお客様とイメージを共有し、ご要望に合わせて個性あふれるデザインをご提案いたします。
用途をお伺いした上で使い勝手やお手入れのしやすさにもこだわった造作洗面台を設計しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
▶︎お電話でのお問い合わせ 0120-35-3436
まとめ
造作洗面台は人気がありますが、採用するパーツによっては後悔したり失敗したと感じてしまう可能性があります。
デザイン性と機能性どちらも考慮しながら組み合わせを考え、サンプルやパース図などを確認しながらお気に入りの造作洗面台に仕上げましょう。
またしっかりと要望をくみ取ってくれてイメージに合った設計をしてくれるような、提案力のある住宅会社に相談することをおすすめします。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は千葉県茂原市にある建築会社です。
平屋建て・2階建てとレパートリー豊富な注文住宅や規格住宅の設計施工実績が豊富で「高断熱+高性能設備+太陽光発電」のZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及にも努めております。
「補助金を使ってお得にマイホームを建てたい」という方をしっかりサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
・免許情報
・資格情報
・執筆出演
・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会