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2025年02月07日/ Last updated : 2025年02月24日

「スキップフロアはやめたほうがいい」と言われる理由と解決策|事例で見る間取りのポイントも

「スキップフロアはやめたほうがいい」と言われる理由と解決策|事例で見る間取りのポイントも

最近、平屋や2階建ての家に「スキップフロア」や中二階をつくる事例が増えています。

しかし、そのメリットやデメリット・注意点をまだご存知ない方も少なくないはずです。

今回は「スキップフロア」のメリット・デメリットや後悔しないための間取りポイントについて、クレアカーサの施工事例写真を交えて紹介します。

 

コラムのポイント

● スキップフロアには機能面・デザイン面においてメリットがあります。

● スキップフロアを「やめたほうがいい」と言われる理由はデメリットや注意点にあり、事前にその解決方法を知っておくことが重要です。

● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な住宅を数多く手がけています。

 

 

スキップフロアとは|メリット

スキップフロアとは|メリット施工事例:「スキップフロアが家族を結ぶ家

スキップフロアとは1階・2階など階層の中間に設ける床を指し、中二階とも呼ばれています。

似たような特性を持つ空間にロフトがありますが、スキップフロアとは建築基準法において明確な違いがあります。

ロフト 天井高が1.4m以下で1階面積の半分以下の条件を満たした空間で、建築基準法上は床面積に算入されない
スキップフロア 天井高が1.4m以上もしくは1階面積の半分以上であれば、建築基準法上は床面積に算入される

(参考:建築基準法第92条施行令第2条

※詳しくは「スキップフロアのある間取り事例|ロフトとの違いや注意点とは」をご覧ください。

スキップフロアが多くの住宅へ採用されている理由は、ずばり機能面やデザイン面におけるメリットにあります。

 

・スキップフロアの下も利用できるため、狭小地でも床面積を増やせる

・傾斜地では土地形状に沿ったプランニングが可能となり、造成工事費を削減できる

・間仕切り壁をつくらなくても、視線のレベル差で緩やかに空間を分けられる

・インテリアデザインが個性的でスタイリッシュになる

・天井高や面積を抑えると、床面積が増えても固定資産税が上がらない可能性がある

 

スキップフロアは特に平屋建てと相性がよく、建物高さを上げずに立体的な間取りを実現できるため、多くの事例に採用されています。

 

ミニマルに暮らす平屋

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スキップフロアのよくある後悔理由・デメリットと解決策

スキップフロアのよくある後悔理由・デメリットと解決策

スキップフロアにはいくつものメリットがありますが、一方で「やめたほうがいい」「後悔した」という意見も見かけます。

よくある後悔理由とその解決策を紹介しますので、ぜひ間取りを検討する際の参考にしてください。

 

空調が効かない

スキップフロアのある部屋は室内容積が広くなるため空調が効きにくいと感じる方もいらっしゃるようです。

またスキップフロアやロフト、吹き抜けのある部屋は暖房の熱が天井付近に溜まって足元がなかなか暖まらない欠点もあります。

解決策

スキップフロアなどを取り入れて空間を広々と開放的に仕上げる場合は住宅の「断熱性」にこだわりましょう。

高断熱な住宅は外気温の影響を受けにくく部分ごとの温度ムラを抑えられることに加えて、一度空調すると快適な室温を長時間キープできて省エネに繋がります。

 

▶︎クレアカーサの「断熱性能」

▶︎おすすめコラム:「高気密高断熱住宅は“必要ない”」と言われる理由と新築住宅で知っておきたい対策

 

音や調理の匂いが気になる

スキップフロアを家族の集まるLDKに隣接して配置すると、家族の話し声やテレビの音、料理の匂いが気になるという方もいらっしゃるようです。

確かにスキップフロアでくつろいだりお子様が勉強したりする際に、これでは落ち着きませんよね。

解決策

スキップフロアを作る際は用途に応じて配置場所を検討しましょう。

小さなお子様の遊び場など音や匂いがそれほど気にならない場合はリビングに隣接させるのも良いですが、仕事場や書斎、勉強スペースとして使う場合はリビングから離れた場所に配置するプランがおすすめです。

ご家族の生活ルーティーンを確認し、スキップフロアにいる人もそうでない人も快適に過ごせる間取りにしましょう。

また24時間換気システムで室内の空気を計画的に入れ替えることも重要です。

 

▶︎クレアカーサの選べる換気・空調システム

 

上り下りが大変・あまり使わない・老後が心配

スキップフロアを使うためには、数段の階段を上り下りする必要があります。

そのため怪我をしている方や足腰の弱い方にとっては使い勝手が良いとは言えません。

解決策

スキップフロアを作る際は「誰がいつどのように」使うかをシミュレーションしましょう。

寝室など必然性のある空間にすると万が一上り下りが大変になった時に使えなくなるため、お子様の遊び場やセカンドリビング、書斎など補助的な空間に設定することをおすすめします。

 

 

建築費用が高くなった

スキップフロアは構造計画が複雑になるため、建築費用が通常よりも高くなる可能性があるため注意が必要です。

ただし平屋に部分的な2階部分を追加したり、床面積を広くしたりするために家を大きくするよりは格段に費用を抑えられます。

ポイント

スキップフロアをプランへ採用する場合は「費用対効果」を事前に確認しましょう。

スキップフロアの有無でどのくらい費用が変わるのか、そしてスキップフロアでどのように生活が豊かになるのかを建築会社と十分話し合うことが重要です。

 

▶︎関連コラム:「平屋に中二階をつくる」メリット・デメリットと後悔しないための間取りポイントを解説

 

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【スキップフロアの成功事例で見る】間取りのポイント

クレアカーサではこれまでいくつものスキップフロアや中二階を採用した事例を手がけてきました。

その中から事例を抜粋し、間取りのポイントを紹介します。

 

リビングとは離れた場所にあるスキップフロア

リビングとは離れた場所にあるスキップフロア

施工事例:「ペットと暮らす スキップフロアのある平屋

リビングとは離れた場所にあるスキップフロア|間取り図

こちらはリビングから少し離れた場所にスキップフロアを配置した事例です。

高断熱仕様によって、玄関ホールに面していても寒さや暑さは感じません。

また家族のくつろぐ場所から距離があるため、落ち着いて読書などを満喫できる点も魅力です。

 

スキップフロア下をたっぷり収納に

スキップフロア下をたっぷり収納に

施工事例:「スキップフロアに書斎のある ナチュラルリビングの平屋

35坪・4LDK+中二階の1.5階建間取り

こちらはスキップフロアの下を大容量の収納空間として活用している事例です。

スキップフロアの下はどうしても天井高が低くなりますが、納戸にすればそれほど不便ではありません。

スキップフロア下をたっぷり収納に

リビングを見下ろせる場所にスキップフロアを配置したことで、天井付近に取り付けたハイサイドライト(高窓)から室内の広範囲に陽の光が差し込みます。

 

スキップフロアを広々としたキッズスペースに

スキップフロアを広々としたキッズスペースに

施工事例:「考え抜かれた家事ラク動線 子育て世代の快適平屋スタイル

こちらはリビングの一角に4.5帖もの広々としたスキップフロアを作った事例です。

リビングに隣接したスキップフロアは、キッズスペースやお子様がリビング学習するスペースとして重宝します。

スキップフロアを広々としたキッズスペースに

リビングからは背の高い壁によってスキップフロア内部の様子は見えませんが、家事をしながらでもお子様の気配を感じられるため、お互いに適度な距離感を保って時間を過ごせる点が魅力です。

 

スキップフロアの下をプレイスペースに

中二階のデスクスペース

施工事例:「赤毛のアンが住んでいるような、アメリカンスタイルの家

スキップフロアの下も有効活用|間取り図

こちらはLDK中央に配置したスキップフロアの下をお子様のプレイスペースとして活用している事例です。

スキップフロアの上は2階天井までの吹き抜けにし、プライベートな時間と開放感を両立しています。

中二階下のスペース

スキップフロア下の天井の低さはお子様にとってまるで隠れ家のような居心地の良さを生み出します。

お子様が成長された後に別の用途へ転用しやすいように、敢えてシンプルな作りにした点がポイントです。

 

ポイント

クレアカーサの施工事例ページでは外観・内観の写真や建築面積・延べ床面積、間取り図をご覧いただけます。

平屋・2階建てそれぞれの事例が豊富にございますので、ぜひご覧ください。

 

クレアカーサの施工事例はこちらから

 

 

ダウンリビングというアイデアも

ダウンリビングというアイデアもおすすめ

施工事例:「ダウンリビングのあるガレージハウス

スキップフロアは1階の床から高い場所につくる空間ですが、最近は逆に床を一段下げた「ダウンリビング」の人気も高まっています。

一段下がった場所で直接床に座ったり寝転んだりしてくつろぐのも良いですし、段差部分に腰掛けて家族で楽しいひと時を過ごすのもおすすめです。

人の視線が下がるため、通常のリビングよりも天井高が強調されてより開放的に感じる点も人気のポイントです。

ただし床面がより地表に近づくため、床下断熱も含めた高断熱設計が欠かせません。

ポイント

クレアカーサではZEH(ゼロエネルギー住宅)の普及へ積極的に取り組んでおり、施工事例が多数あります。

月々の光熱費を節約したい方や高断熱・省エネ住宅に興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

▶︎実質0円で太陽光発電システムを導入できる「建て得プラン

▶︎おすすめコラム:「ZEHは意味ない!?」後悔しないZEH住宅づくり|“成功”のポイントを解説

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まとめ

人気のスキップフロアにはメリットとデメリットの両方があり、後悔のないマイホームを建てるためには間取りのコツを押さえる必要があります。

施工事例が豊富でご予算やライフスタイルに合うプランを提案できる建築会社を選びましょう。

 

ポイント

私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方はぜひお気軽にご相談ください。

 

▶︎クレアカーサのコンセプト

▶︎クレアカーサのZEH

 

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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