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2025年01月20日/ Last updated : 2025年01月21日

【1.5階建ての家】平屋・2階建てとの違いや実例で見る間取りのポイント

【1.5階建ての家】平屋・2階建てとの違いや実例で見る間取りのポイント

マイホームを平屋と2階建てのどちらにするか迷っている方は、ぜひ合わせて「1.5階建ての家」もご検討ください。

1.5階建てとは平屋と2階建てのいわば“ハイブリッド版”とも言える住まいの形です。

今回は「1.5階建の住宅」について、平屋・2階建てとの違いや坪数・間取り図・外観が分かる施工事例、間取りのポイントを紹介します。

メリットに加えて事前に知っておいていただきたいデメリットや注意点も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

コラムのポイント

● 1.5階建ては平屋・2階建ての欠点を解消できる可能性を持つ住まいです。

● 1.5階建ての家を建てる場合はデメリットとその解決方法、間取りのポイントを押さえましょう。

● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な住宅を数多く手がけています。

 

 

1.5階建てとは|平屋・2階建てとの違い

1.5階建てとは|平屋・2階建てとの違い

施工事例:「ペットと暮らす スキップフロアのある平屋

1.5階建てとは主な居住空間が1階にまとまっており、“+α”となる補助的空間を2階やロフト、小屋裏に配置する住宅のスタイルです。

準平屋や半平屋と呼ばれることもあります。

上階部分の天井高や広さによっては、建築基準法上「平屋」と見なされる場合もある点がポイントです。

 

ポイント

上階部分がロフトや小屋裏空間など「天井高4m未満かつ1階面積の1/2未満」の場合は、建築基準法上「階」とみなされません。(参考:建築基準法第92条施行令第2条

 

最近は、1階から半階上がった場所にスペースを作るスキップフロアも人気です。

※スキップフロアについては「スキップフロアのある間取り事例|ロフトとの違いや注意点とは」も併せてご覧ください。

1.5階の住宅は主に1階と上階で空間用途を分けています。

 

(階数) (空間用途)
1階
  • ・玄関
  • ・LDK
  • ・主寝室
  • ・洗面脱衣室 (ランドリールーム)
  • ・浴室
  • ・トイレなど

2階

ロフト

小屋裏

  • ・子供部屋
  • ・客間
  • ・書斎
  • ・収納
  • ・2カ所目のトイレや洗面など

 

ポイント

1.5階建ては生活する主なスペースを1階にまとめる点が2階建てと大きく異なります。

また上階にスペースが広がることで、平屋よりもゆったりとした生活を実現できます。

 

▶︎関連コラム:平屋×ロフトの間取りの魅力とは?メリット・デメリットや実例をご紹介

▶︎関連コラム:スキップフロアのある間取り事例|ロフトとの違いや注意点とは

 

【坪数・間取り図・外観が分かる】1.5階建て施工事例|20・30・40坪

クレアカーサではこれまで平屋・2階建てだけではなく、1.5階建ての住宅も数多く手がけています。

その中からいくつかの事例を抜粋し、間取りのポイントを紹介します。

 

19坪・2LDK+ロフト

19坪・2LDK+ロフトの1.5階建て

施工事例:「ミニマム&アクティブ 平屋で叶えるセカンドライフ

19坪・2LDK+ロフトの1.5階建て間取り図

延床面積

63.55m²

(19.22坪)

敷地面積

524.67m²

(158.71坪)

 

こちらは寝室兼書斎とたっぷりの収納室、広々とした洗面脱衣室、のんびりと過ごせる小上がりスタイルのリビングダイニングを1階にまとめました。

小上がりのあるリビング

ロフトへ上ると、アウトドア用品など大きなものを収納しても、さらに来客者が泊まれるほどの広々としたスペースを確保できます。

小さい家のロフト寝室

ロフトはフレキシブルに色々な用途で使えるように、敢えてシンプルに仕上げました。

 

33坪・2LDK+ロフト

33坪・2LDK+ロフトの1.5階建て

施工事例:「ドライガーデンが彩る 海辺のサーファーズハウス

33坪・2LDK+ロフトの1.5階建て間取り図

延床面積

109.86m²

(33.23坪)

敷地面積

230.42m²

(69.70坪)

 

こちらはリビングに入るとスタイリッシュなオープン階段が視界に入り、その上には落ち着けるロフトが広がる事例です。

33坪・2LDK+ロフトの1.5階建て

ロフトのある側を屋根の高い部分にして、すっきりとした片流れ屋根にして太陽光パネルを設置しました。

33坪・2LDK+ロフトの1.5階建て

ロフトは、天井の低さを活かして集中して作業するのに最適な書斎スペースにしました。

ロフトへ上がるツールとしてハシゴも選択肢にありますが、物を持ちながら上り下りするのが大変です。

そのためロフトがデッドスペースになるケースも少なくありません。

しかしこちらのようにデザイン性のある階段を設置すれば、利便性が良くなるだけではなくインテリアもワンランクアップします。

 

34坪・3LDK

34坪・3LDKの1.5階建て

施工事例:「太陽が似合う リゾートスタイルの家

34坪・3LDKの1.5階建て間取り図

延床面積

114.27m²

(34.56坪)

敷地面積

234.99m²

(71.08坪)

こちらは上階を天井高が低いロフトではなく天井高がしっかりとある居住スペースとした事例です。

2階には洋室・ワークスペース・収納・トイレと簡易的な洗面化粧台を設置しています。

34坪・3LDKの1.5階建て

2階のワークスペースは吹き抜けと面していて、室内窓を設けたのでLDKの音や匂いを遮りつつ、人の気配を感じられる居心地の良いスペースです。

こちらのように1階に主な居住スペース、2階に仕事場を設けると将来的に2階を客間として活用しやすくなります。

 

35坪・4LDK+中二階

35坪・4LDK+中二階の1.5階建て

施工事例:「スキップフロアに書斎のある ナチュラルリビングの平屋

35坪・4LDK+中二階の1.5階建間取り

延床面積

117.59m²

(35.57坪)

敷地面積

498.78m²

(150.88坪)

こちらは平屋建てをベースにロフトではなく中二階(スキップフロア)を設けた事例です。

リビングダイニングから半階上がった場所に書斎を作りました。

書斎以外にも一人でのんびり過ごせるセカンドリビングとしても活用できます。

ロフトのあるリビング

中二階の下は広々としたフリースペースで、まとまった収納場所としても重宝します。

35坪・4LDK+中二階の1.5階建て

中二階の上部にはハイサイドライト(高窓)を設置したので、リビングの奥まで陽の光が差し込みます。

 

▶︎関連コラム:「平屋に中二階をつくる」メリット・デメリットと後悔しないための間取りポイントを解説

 

ポイント

クレアカーサの施工事例ページでは外観・内観の写真や建築面積・延べ床面積、間取り図をご覧いただけます。

1.5階建て・平屋・2階建てそれぞれの事例も豊富ですので、ぜひ参考にしてください。

 

クレアカーサの施工事例はこちらから

 

 

1.5階建てのメリット

1.5階建てのメリット

施工事例:「ヤシの葉揺れる 海辺のサーファーズハウス

1.5階建ての家にはコスト面や快適性においてメリットがあります。

ポイントは「平屋・2階建ての欠点をカバーできる」点です。

【平屋】

・広い土地が必要で土地購入費用や固定資産税などのコストが高くなる

・部屋数が多いと生活動線が長くなる

・家の中央部に採光や通風を確保しにくい場合がある

 

【2階建て(総2階建て)】

・階段の上り下りが大変になる可能性がある

・1日に何度も階段を上り下りしなくてはいけない可能性がある

・吹き抜けを作ると2階部分の面積が狭くなる

矢印

【1.5階建て】

・居住空間の一部をロフト・小屋裏や2階に配置することで、平屋よりも必要な土地を小さくできる

・総2階建てよりも階段を上り下りする回数を減らせる

・頻繁に使う部屋だけを1階に配置すると、動線が長くならない=平屋と同様にバリアフリーに対応できる

・総2階建てよりも1階が広く2階が狭いため、吹き抜けを作っても居住空間が影響を受けにくい

・ロフトや吹き抜けにハイサイドライト(高窓)を設置すると、1階の奥まで採光を確保できて、窓を開けると空気の流れが生まれて効率的に換気できる

 

特に土地の購入から始める際に建蔽率(※)の低いエリアでゆったりとした平屋を建てられる土地を見つけることが難しい場合もありますが、1.5階建てのプランにすると法的な制限をクリアできる可能性が高まります。

※建蔽率(けんぺいりつ):敷地面積に対して建物を建てられる面積の割合で、住宅地は都市計画法によって50〜80%が上限とされている。

 

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1.5階建てのデメリット・注意点と解決策

1.5階建てのデメリット・注意点と解決策

1.5階建ては平屋や2階建てのデメリットをカバーできる反面、事前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあります。

 

土地の費用や建築価格が高くなる

総2階建ての家を建てる場合と比べると、1階の面積が広くなるため土地面積も大きくなります。

基礎や屋根の面積が広くなり、平屋建ての家では必要のない階段造作工事も発生します。

そのため、シンプルな平屋やコンパクトな総2階建ての家と比べると新築にかかるトータルコストが高くなる可能性があるので注意しましょう。

 

ポイント

1.5階建てを建てるなら土地の価格がリーズナブルな郊外エリアがおすすめです。

平屋にした場合と総2階建てにした場合の金額を確認した上で、“折衷案”として1.5階のプランを検討してみる方も少なくありません。

 

▶︎関連コラム:家を建てるなら平屋・二階建てどっち?メリット・デメリットを比較|費用・間取り・税金・耐震性や事例紹介

 

建築確認に時間とコストがかかる可能性がある

上階を建築基準法上「階」とみなされるプランにすると、建築確認は総2階建てと同様のステップを踏む必要があります。

これまでは木造の平屋建てと総2階建てでは建築確認審査に違いはありませんでした。

しかし2025年4月に建築基準法が改正され、全ての木造2階建ては「審査省略制度の対象外」となり、建築士が設計を行う場合でも建築確認の際に構造や省エネの規定をクリアしているかどうかが分かる詳細な資料を提出しなくてはいけません。

四号特例の縮小

(引用:国土交通省|2025年4月(予定)から4号特例が変わります

そのため1.5階建てを建てる場合に「平屋建て+ロフトや小屋裏」にするパターンと「部分的な2階建て」にするパターンでは、建築確認申請費用や審査期間が異なる可能性があります。

 

ポイント

建築確認申請にかかる費用や期間を抑えるために平屋建てを選ぶと、住み始めてから後悔してしまうかもしれません。

予算内で満足できる住まいを建てたい方は平屋建て・2階建てのトータルコストとそこで送れる暮らしの両方を確認して、じっくり比較検討しましょう。

 

 

上階がデッドスペースになる可能性がある

上階を作ったものの、お子様が独立したり足腰が弱くなって階段の上り下りができなくなったりすると、デッドスペースになる可能性があります。

そのためライフステージの変化をイメージして上階の用途や広さ、設えをじっくり検討しましょう。

 

ポイント

1.5階建ての家を建てる場合は上階のスペースをフレキシブルで色々な用途に使えるようにしておくプランがおすすめです。

上階を客間やご家族の滞在場所として使いたい場合は、トイレや洗面を追加しておくと良いでしょう。

 

 

1.5階建ての家・間取りポイント

1.5階建ての家・間取りポイント

施工事例:「趣味の自転車を愉しむ 土間空間とロフトのある平屋

1.5階建ての間取りを検討する際は、6つのポイントを押さえましょう。

・1階だけで生活できる間取りにする(老後を見据える)

・上階に配置する“+αの空間”を何にするかじっくり検討する(家族構成・ライフスタイルの変化を踏まえる)

・ロフトやスキップフロアをつくる場合は、天井高を活かす(吹き抜けやハイサイドライトを採用する)

・ファミリークローゼットやシューズインクローゼットなどを設けて、収納をまとめる(コンパクトな生活動線の実現)

・ロフトや小屋裏、スキップフロアを作る場合は室内の天井高さを確保できる片流れ屋根がおすすめ

 

▶︎関連コラム:【施工事例紹介】片流れ屋根の平屋住宅|メリット・デメリットとデザインのポイントを解説

 

 

ミニマルに暮らす平屋

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1.5階建ての家に関する「よくあるご質問」

1.5階建ての家に関する「よくあるご質問」

施工事例:「考え抜かれた家事ラク動線 子育て世代の快適平屋スタイル

最後に、1.5階建ての家を建てるか検討中の方からよくいただくご質問を紹介します。

 

Q.「1.5階建ての固定資産税は通常の平屋建てより高い?」

家屋にかかる固定資産税は階数で決まるのではなく「再建築費用」が税額の根拠になります。(参考:総務省|固定資産評価のしくみについて(家屋評価)

そのため、平屋よりも1.5階建ての方が固定資産税額が高くなるとは限りません。

土地の固定資産税については平屋よりも1.5階建ての方が敷地をコンパクトにできるため、税額を抑えられる可能性があります。

 

Q.「平屋・1.5階建て・2階建てで迷った時の判断ポイントは? 」

平屋・1.5階建て・2階建てはそれぞれメリットとデメリットがあるため、どれが良い・悪いとも言い切れません。

1.5階建ての家は、

「老後までずっと無理なく生活できる家を建てたい」

「平屋での生活を送りたいが、十分な広さの土地が手に入らない」

「平屋での生活を送りながらも、駐車場や庭を広く取りたい」

「オリジナリティある家を建てたい」

という方におすすめです。

 

ポイント

クレアカーサは平屋・1.5階建て・2階建てそれぞれの施工事例があるからこそ、お客様のご要望に合うプランを提案できます。

「敷地の条件」「予算の条件」「家族の条件」全てを踏まえて後悔のない家づくりを叶えたい方は、ぜひクレアカーサまでご相談ください。

 

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まとめ

人気の平屋とスタンダードな2階建て住宅にはどちらにも欠点があり、それを解消できる可能性を持つのが「1.5階建て」の家です。

ただし、1.5階建てはプランによってコストや暮らし方が変わります。

平屋・1.5階建と・2階建てのどれを建てるか迷っている方は、全ての施工事例が豊富な会社へご相談ください。

 

ポイント

私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。

デザイン性と省エネ性の両方を備えた「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及へも積極的に取り組んでいますので、「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方はぜひお気軽にご相談ください。

 

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監修者情報 クレアカーサコラム編集部

家づくりに役立つ情報をお届けしています。 ・免許情報 ・資格情報 ・執筆出演 ・受賞歴など

住宅業界の専門性について

免許登録
資格情報
  • 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
    宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
  • ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
    ・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
    ・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等

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