狭い間取りでも実現できる「リビング学習スペース」6つのスタイル|メリット・デメリットと事例で見る家づくりのポイント
リビング学習を取り入れるご家庭が増えている中「どんなスペースを作ればいいか分からない」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで“クレアカーサ”の施工事例からリビング学習スペース6つのスタイルを紹介します。
リビング学習を取り入れるメリット・デメリットについてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
● リビング学習スペースにはいくつかのスタイルがあり、狭い間取りでも取り入れられるアイデアがあります。
● リビング学習を始める際には、メリットだけではなくデメリットとその対策を知っておくことが重要です。
● クレアカーサは千葉県でスタイリッシュ&高性能な家を数多く手がけています。
【注文住宅の施工事例】リビング学習スペースのある家
クレアカーサではリビング学習のスペースを間取りに取り入れた施工事例が数々あります。
その中から6つのスタイルを紹介しますので、ぜひ間取りの参考にしてください。
LDKの一角
【施工事例:やわらかな光で彩られたカリフォルニアスタイルの家】
こちらはLDKの一角にワークカウンターを設けた事例です。
手元をしっかり照らすライン照明と学習用品をしまえる吊り戸棚を備えています。
こちらも同様にLDKにワークカウンターを作った事例で、窓から自然な光が差し込みます。
カウンター上だけではなく下にもコンセントを設けたので、プリンターを載せたワゴンを格納するのに便利です。
両側に袖壁があるので、適度に周囲から隔たれて集中できるスペースに仕上がりました。
小上がりスペース
最近増えているのが、リビングの一部を小上がりにする事例です。
こちらは小上がりの窓辺に長いカウンターを設置しました。
リビング学習だけではなく、のんびり本を読んだり趣味の時間を楽しむ場所としても活用できます。
▶︎関連コラム:小上がりのあるリビング|メリット・デメリットや間取りのポイント、おしゃれな施工事例について解説
スキップフロア
【施工事例:赤毛のアンが住んでいるような、アメリカンスタイルの家】
床を半階上げたスキップフロアを学習スペースとして活用するプランもおすすめです。
周囲に壁はないですが、目線が高くなることで緩やかに空間が区切られて集中できる場所になります。
「個室だと子どもの様子が見えなくて心配」という方も、スキップフロアでしたら適度に距離を保てます。
スキップフロアの下を収納スペースに活用できる点も嬉しいポイントです。
▶︎関連コラム:スキップフロアのある間取り事例|ロフトとの違いや注意点とは
▶︎関連コラム:「平屋に中二階をつくる」メリット・デメリットと後悔しないための間取りポイントを解説
リビング階段下
【施工事例:白と黒のコントラストが美しい 吹き抜けのある家】
デッドスペースになりがちな階段下をリビング学習スペースとして活用する方法もあります。
ただし頻繁に人が階段を上り下りする場合はなかなか集中できないので、家族構成やライフスタイルを踏まえて間取りへ取り入れましょう。
半個室スタイル
【施工事例:セミオーダー×西海岸スタイルリビングに書斎のある家】
「完全にオープンな場所だと集中できない」という方におすすめなのが、半個室スタイルのスペースです。
こちらはリビングとの間に扉はありませんが、間仕切り壁を作って半個室に仕上げました。
リビングと面した壁に大きな室内窓を設けた点がポイントです。
【施工事例:光そそぐタイルテラス ティータイムを愉しむ白い家】
こちらは開け放した状態でも戸が邪魔にならない引き込み戸をつけた学習スペースです。
コンパクトな空間は閉塞感が気になりますが、こちらも室内窓を設けたことで適度な開放感と“こもり感”を両立しています。
通路・ホール
LDKと隣接する空間への通路にワークカウンターを作るのもおすすめです。
リビングとの距離を取れて、人の話し声などが気になりにくくなります。
家族がリビングでくつろいでいる時間にもお子様の勉強をサポートしたい方におすすめの間取りです。
▶︎関連コラム:子育てしやすい家の間取りのコツ【23選】家族が楽しく暮らせる家づくり
リビング学習のメリット
【施工事例:カリフォルニアの風を感じる アメリカンスタイルの平屋】
リビング学習と自室学習の最も大きな違いは、生活音が聞こえて人の気配を感じるオープンな空間かどうかという点です。
一見これらの条件は勉強するのに不利な点のように感じますが、学習効果を高められる可能性があります。
- ・親子のコミュニケーションが活発になる(自室にいる時間が減る)
- ・分からないところをすぐに聞ける
- ・小さいお子様が安心して学習に取り組める
- ・適度な雑音と人の気配がある中で勉強するため、集中力を高められる
- ・遊ぶ場所と勉強する場所を分けられる(メリハリのある生活を送れる)
- ・監視の目がある中で学習するため、効率的に学習効果を高められる
- ・家事をしながらお子様の学習量や進捗状況を確認できる
- ・家庭全体の教育環境が向上する(親が勉強や仕事をしている姿を見せるとお子様の学習習慣を育める)
- ・光熱費の削減につながる(エアコンをつける部屋が減る)
- ・子ども部屋をコンパクトにできる
- ・親のワークスペースにもなる
ただし、ダイニングテーブルでしか勉強できない環境では、食事中や食事の前後に学習できなかったり、家族との距離が近すぎて集中できなかったりするリスクがあります。
また、学習用品が常にテーブルの上にあるようでは、他の家族が気持ちよく食事できないかもしれません。
そのためリビング学習を取り入れる場合は専用のスペースを設けましょう。
▶︎関連コラム:スタディスペースがある間取り|使い勝手の良い間取りや照明・机のポイントとは
リビング学習のデメリットと対策・成功のコツ
リビング学習にはお子様の学習効率を上げるメリットがある反面、事前に知っておいていただきたいデメリットもあります。
対策方法と併せて紹介しますので、間取りを検討する際の参考にしてください。
親が過干渉になりがち
リビング学習は親がお子様の学習状況を確認できますが、行き過ぎると過干渉になって親子共々ストレスが溜まってしまうかもしれません。
学習スペースはリビングやキッチンなど親のいる場所から適度な距離を保ちましょう。
距離が取れない場合は袖壁などを作って、お互いが直接視界に入らないようにするプランがおすすめです。
お子様の年齢によって効果は違う
リビング学習のメリットが大きいのは小さなお子様と言われています。
大きなお子様がいきなりリビング学習を始めても、なかなか習慣化しません。
小学校中学年以降のお子様で今までリビング学習をしてこなかったご家庭は、自室学習を前提とした間取りがおすすめです。
家族動線・来客動線の中では集中できない
人が近くを頻繁に行き交うとどうしても集中が途切れてしまいます。
来客の際に視線が気になるのも学習スペースとしてあまり好ましくありません。
学習スペースは家族動線や来客動線から離れた場所を選びましょう。
窓から外が見えると集中できない
明るい学習スペースは視力低下を防ぎますが、正面に窓があると外の様子が気になって集中できないかもしれません。
特に窓が庭や前面道路に面している場合は注意しましょう。
採光を確保するために学習スペースへ窓を設ける場合は、高窓(ハイサイドライト)がおすすめです。
リビングが散らかった印象になる
リビング学習スペースには勉強道具や教科書、ランドセルなどを置いたままになりがちです。
リビングからよく見える場所に学習スペースを作ると、せっかく生活感のないリビングを維持したくても散らかった印象になるので注意しましょう。
学習スペースをリビングから隠れた場所に設けるか、必要な収納スペースを作るプランがおすすめです。
お子様が成長するとデッドスペースになる
お子様が使いやすい学習スペースにすることは大切ですが、使わなくなった時を想定したプランにしましょう。
テレワークするスペースや趣味を楽しむスペースとして使えるように、多めのコンセントを設置すると便利です。
メイン照明だけでは手元が暗い
いくら明るいリビングでも、学習スペース専用の照明がないと手元が暗くなるので注意しましょう。
最近はすっきりとした見た目のダウンライトをメインの照明に選ぶケースが多いですが、ダウンライトは学習するときに手元が頭の影に入ってしまいます。
そのため、デスクライトやブラケットライトなどを組み合わせて、机の上が十分な照度になるか確認する必要があります。
机が狭いと勉強に集中できない
パソコンを使うのか教科書やノートを広げて勉強するのかによって、適切な机の広さは異なります。
学校の机サイズは「幅65cm × 奥行き45cm以上」なので、それを基準に学習スペースのサイズを決めましょう。(参考:文部科学省|木製家具の基本機能と維持管理について)
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リビング学習スペースはテレワークにもおすすめ
リビング学習のスペースは子ども部屋の学習スペースよりも柔軟性があり、お子様が学校へ行っている時間帯に親がテレワークのスペースとしても活用できます。
広めのカウンターを設置して親子一緒に集中して机に向かう時間を作ると、生活ルーティーンが整い、自然に学習習慣が身に付く点もメリットです。
リビング学習を取り入れる場合は、親が仕事しやすい環境かどうかも併せて検討しましょう。
▶︎関連コラム:テレワークのデメリットを解決できる自宅の工夫|在宅勤務の生産性をアップできる家づくりのポイント
まとめ
リビング学習のスペースにはいくつものスタイルがあり、狭いリビングでも十分間取りへ取り入れられます。
リビング学習するメリットとデメリット・対策を踏まえ、空間を無駄にしない工夫をしましょう。
後悔しない家づくりを実現させたい方は、施工事例が豊富な会社へ相談することがポイントです。
私たちクレアカーサ(株式会社日立プロパティアンドサービス)は、千葉県茂原市にある建築会社です。
デザイン性と省エネ性の両方を備えた「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」の普及へも積極的に取り組んでいます。
「デザインも性能もコストも諦めたくない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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監修者情報 クレアカーサコラム編集部
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家づくりに役立つ情報をお届けしています。
・免許情報
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・執筆出演
・受賞歴など
住宅業界の専門性について
免許登録
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会
建設業許可番号 国土交通大臣 許可(特5)第29052号 国土交通省
宅建業免許証番号 国土交通大臣(15)第810号 国土交通省
資格情報
- 一級建築士、二級建築士、一級建築施工管理技士、二級建築施工管理技士、
宅地建物取引主任者、インテリアコーディネーター、2級ファイナンシャル・プランニング技能士他
受賞歴
- ・ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー 優秀賞を2シリーズでダブル受賞
・三協アルミ ワンダーエクステリアデザインコンテスト2019 ブロンズデザイン賞
・ZEHビルダー評価制度で最高ランクの6つ星を取得 等
- 建築士事務所登録番号 千葉県知事登録 第1-1907-7917号 公益社団法人 千葉県建築士事務所協会